akiraの体操観戦記

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第1回男子スーパースペシャリスト選手権大会

第1回男子スーパースペシャリスト選手権大会を立川立飛アリーナに見に行ってきました。

立川の駅前が発展していて賑やかでした。そこからモノレールに乗って二駅目の立飛駅、大きいららぽーともある近くに会場の立川立飛アリーナがありました。

この男子スーパースペシャリスト大会は、6月に行われた全日本体操種目別選手権の各種目1位~4位と昨日の全日本シニア選手権の各種目1位~4位の選手、合わせて各種目8名が各種目の頂点を競う大会となっています。

今月中に開幕するアジア大会と世界選手権メンバーの多くが欠場となりましたが、さすが体操ニッポン上位はハイレベルな戦いとなりました。

 

ゆか

優勝 土井陵輔選手(日本体育大学)15.000(D6.4 E8.600)

2位 内田隼人選手(茗渓クラブ)14.366(D5.8 E8.566)

3位 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)14.300(D5.9 E8.400)

4位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ)14.033(D6.1 E7.933)

5位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ)14.000(D5.9 E8.100)

 

土井陵輔選手が優勝!

1本目にG難度のリジョンソン着地ピタリ!
シライ2着地ピタリ!
後方2回半ひねり(D)〜前方2回半ひねり(E)、後方3回半ひねり(E)着地ピタリ!
後方3回ひねり(D)着地ピタリ!
高難度のひねり技のスピードが凄い!それでいて空中姿勢が美しい素晴らしい演技でした!
得点は圧巻の15.000!Eスコアは8.6と高かったです。

全日本種目別選手権を上回る得点出してきました!

 

あん馬

優勝 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ)15.233(D7.0 E8.233)

2位 淺山侑大選手(仙台大学)15.200(D6.7 E8.500)

3位 永吉雄選手(相好体操クラブ)14.633(D6.3 E8.333)

4位 長谷川毅選手(徳洲会体操クラブ)14.000(D6.2 E7.800)

5位 石澤大翔選手(徳洲会体操クラブ)13.900(D6.2 E7.700)

 

杉野正尭選手が優勝!

ミクラック、ウーゴニアン、Hコンバイン成功、ショーン、モギルニー、盛りだくさんの演技構成!降りはやや危なかったですがフィニッシュまで持っていきました!ガッツポーズ!
得点は15.233! Dスコアは脅威の7.0!

全日本種目別で優勝した演技は15.100でDスコアは6.8だったので、それを上回る演技となりました。

 

2位は淺山侑大選手。

まさに高難度の開脚旋回のオンパレード、ブスナリ(F)も倒立にあげて2週回る独特の実施!ワンポメル上でのゆったりとした開脚旋回の連続はまるで空中を浮いているかのように雄大でダイナミックでした。

得点は15.200、Dスコアも6.7ありました。Eスコアは全選手中最高の8.500!

全日本種目別では15.033だったので、それ以上の実施を見せてくれました。

世界の種目別で見てみたい選手ですね。

 

つり輪

優勝 高橋一矢選手(徳洲会体操クラブ)14.900(D6.4 E8.500)

2位 金田希一選手(鹿島体育大学)14.633(D6.2 E8.433)

3位 春木三憲選手(徳洲会体操クラブ)14.366(D6.3 E8.066)

4位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ)14.066(D5.7 E8.366)

5位 平野竣介選手(相好体操クラブ)13.933(D6.0 E7.933)

 

優勝は高橋一矢選手。

冒頭はバランディン2、懸垂から力だけでゆっくり十字倒立まで上げていく凄まじい力技見せてきました。
後半に行う十字倒立も力強かった!
新月面の着地ピタリ!
さすがつり輪のスペシャリスト!

場内が湧きました!
得点は14.900 Dスコアは全選手中最高の6.4

全日本種目別では14.700で2位だったので、短期間でさらに仕上げてきましたね。

 

2位は金田希一選手。

冒頭にヤンミンヨン実施してきました。

後転中水平力強い、十字倒立は頭の位置が低い実施で素晴らしかったです。
伸身ムーンサルトの着地僅かに一歩動きましたが、力強い演技さすがでした。
得点は14.633 Dスコアは6.2。全日本種目別は14.766で優勝だったので、それよりは得点を落としたものの、実力は見せてくれました。

 

跳馬

優勝 南一輝選手(エムズスポーツクラブ)14.666

 1本目14.766(D5.6 E9.166) 2本目14.566(D5.2 E9.366)

2位 神山遥人選手(仙台大学付属明成高等学校)14.650

 1本目14.900(D5.6 E9.300) 2本目14.400(D5.2 E9.200)

3位 壁谷日陽選手(日本大学)14.616

 1本目15.100(D5.6 E9.500) 2本目14.133(D5.2 E8.933)

4位 遠藤幹斗選手(静岡産業大学クラブ)13.916

 1本目14.633(D5.6 E9.033) 2本目13.200(D4.8 E8.400)

5位 高久保光貴選手(TEAMえひめ)13.833

 1本目14.633(D5.6 E9.033) 2本目13.033(D5.2 E7.933)

 

南一輝選手が優勝。

ロペス、僅かな一歩で抑え14.766
シューフェルト、着地横に僅かに一歩14.566
平均14.666!と精度の高い跳躍を2本揃え見事優勝!

世界選手権メンバーで今回唯一参加してくれた南一輝選手、世界選手権のメーカーの器具で調整していると思いますが、精度の高い跳躍を2本見せてくれてさすがでした。

得意のゆかは今回棄権していましたが、試合前の練習では、鋭いひねり技とルドルフハーフの着ピタを見せてくれて、仕上がりの良さが見て取れました。

 

平行棒

優勝 長谷川毅選手(徳洲会体操クラブ)14.766(D6.3 E8.466)

2位 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)14.700(D6.2 E8.500)

3位 田中佑典選手(田中体操クラブ)14.666(D6.0 E8.666)

4位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ)14.500(D6.3 E8.200)

5位 岩槻万里選手(相好体操クラブ)14.466(D6.2 E8.266)

 

平行棒は長谷川毅選手が優勝。

シャルロ(E)〜単棒ヒーリー成功。
途中手ずらしありましたが、後方屈伸2回宙返り(D)の着地ピタリ!
14.766!Dスコアは6.3と高かったです。

 

2位は岡慎之助選手。

マクーツ(E)、ティッペルト、バブサー(E)素晴らしい実施でした。

ツイストで倒立がそり前に2歩動いてしまいましたが、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降りの着地はピタリと決めました!
得点は14,700。Dスコアは6.2でした。

岡慎之助選手は去年の全日本の怪我から復活してきました。

そのしなやかさで正確な演技から近い将来日本代表で必ず活躍するであろうことがうかがえる期待の選手ですね。頑張って欲しい!

 

3位は田中佑典選手。

ホンマ、棒下宙返り1/2ひねり、マクーツ(E)成功、閉脚浮腰上がり倒立で珍しくやや止まりかけましたが、落ち着いて上げてきました。

後方屈伸2回宙返り降り(D)、僅かに動くも息を飲むようなさすがの演技でした。
得点は14.666 Dスコアは6.0。

 

4位は松見一希選手。

車輪マクーツ(F)成功、マクーツ(E)成功
着地一歩跳ねましたが、車輪マクーツに挑戦して成功させたのは素晴らしい!

得点は14.500。 Dスコアは6.3に上げてきました。

 

鉄棒

優勝 田中佑典選手(田中体操クラブ)14.900(D5.9 E9.000)

2位 宮地秀享選手(茗渓クラブ)14.533(D6.2 E8.333)

3位 小畠廉生選手(鳥栖体操クラブ)14.266(D6.3 E8.066)

4位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ)14.233(D6.0 E8.233)

5位 青木翔汰選手(ジュンスポーツ北海道)14.033(D6.0 E8.033)

 

優勝は田中佑典選手。

全日本種目別鉄棒優勝の田中佑典選手、最終演技者として登場。

アドラー1/2ひねり〜コールマン(E)、リバルコ、コバチ成功、伸身新月面宙返り降りの着地ピタリ!場内大歓声!
熟練度の高いしなやかな演技!素晴らしい!

場内解説の塚原直也さんが、演技に感動したと絶賛していました。

ひとつひとつの技の完成度を極限まで高めていて、丁寧に行っていると感じる演技でした。
得点は14.900。Dスコアは全日本種目別の6.2からは落とした5.9でしたが、実施は全日本種目別の8.900を上回る9.000が出ました。

ベテランの田中佑典選手、得意種目の平行棒と鉄棒で日本トップクラスの実力を維持し続けているのがとてつもなく凄いことですね。

 

2位は宮地秀享選手。

最高難度のミヤチ(I)を成功!
カッシーナ〜コールマン(E)を連続!手が離れながらも成功!
伸身ムーンサルトの着地も決める凄まじい演技見せてくれました!
場内大歓声!
得点は14.533 Dスコアは6.2でした。

東京五輪代表選考を最後に一時は引退した宮地秀享選手ですが、復帰したもよう。

昨日の全日本シニアでは6種目やっていました。

鉄棒はルール改正でコバチ系の技を多く行っていた宮地秀享選手には逆風になるかと思いましたが、カッシーナとコールマンを連続することで、コバチ系の技をミヤチ、カッシーナ、コールマンと3つ行いDスコアを上げてくることろが凄いです。さすが宮地秀享選手、スペシャリストのプライドを感じました。

見事な2位、宮地秀享選手の復活は嬉しいですね。

 

注目の前田楓丞選手は6位。

ツォリミン、アドラー1回ひねり、カッシーナ、コバチアドラー1/2ひねり、デフはわけて実施、シュタルダーで少し停滞するも力で持っていきました。
伸身ムーンサルト僅かに一歩。
カッシーナからコールマンが連続技に行けず、コールマンを抜いて、アドラー1/2ひねりとデフも分けて行ったため、Dスコアが全日本種目別の6.5から5.7と下がってしまい、シュタルダーの停滞もあり得点は13.800でした。離れ技の浮遊感はすごいものがありました。デフはきれいに決まりました。

 

注目の杉野正尭選手は8位。

ペガン成功もカッシーナで落下、コバチ〜コールマン(E)でも落下、
得点は11.400となってしまいました。

昨日の優勝した全日本シニアからの連戦で、疲労の影響があったかもしれないですね。と場内解説の塚原直也さんが労っていました。

通すこと自体が至難の業の大技盛りだくさんの演技構成だと改めて感じますね。

それだけに通った時は爆発的に会場が盛り上がるので、安定感を磨いて頑張って欲しいです。

 

第1回男子スーパースペシャリスト選手権大会、世界レベルの凄い演技がたくさん見られて、感激でした。大満足な気持ちで立川立飛アリーナをあとにしました。

来年以降は、全日本種目別選手権が全日本団体と統合されて11月ごろに行われるという話もあるので、このスーパースペシャリスト選手権大会がより重要になってくると思われますね。

アジア大会と世界選手権も体操ニッポン応援したいと思います。

がんばれニッポン\(^o^)/