akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

萱和磨選手が優勝!2020全日本シニア体操競技選手権

今年の初戦となる全日本シニア体操競技選手権、高崎アリーナに見に行ってきました。

コロナ禍の中で行われる初の国内大会ということで、入り口で検温、手のアルコール消毒、客席は2席とばしという万全の感染対策のもと行われました。

優勝 萱和磨選手(セントラルスポーツ) 86.998

2位 谷川航選手(セントラルスポーツ) 85.965

3位 千葉健太選手(セントラルスポーツ) 85.166

4位 野々村笙吾選手(セントラルスポーツ) 84.998

5位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ) 84.532

6位 山本翔一選手(朝日生命) 84.231

7位 前野風哉選手(セントラルスポーツ) 84.033

8位 早坂尚人選手(セントラルスポーツ) 83.930

9位 高橋一矢選手(徳洲会体操クラブ) 83.799

10位 田浦誠也選手(徳洲会体操クラブ) 83.564

 

個人総合優勝は、萱和磨選手!

1種目目の床から着地をビシビシと決める締まった演技!

2種目目のあん馬は腰高の危なげない軽やかな実施で14.933!この種目全体2位の高得点!

3種目目のつり輪も手を開いて強さをアピール、降りの伸身新月面も僅かな弾みに抑えて決めました。

4種目の跳馬!なんとロペス(D5.6)を実施、横に大きく一歩踏み出したものの、鋭いひねり迫力ありました。14.333

5種目目平行棒、安定感のある演技決めました。14.666

6種目目鉄棒、コスミックひねり、伸身トカチェフ(D)、トカチェフ、リンチ、モズニク、コスミックと離れ技を連発、かなりDスコア攻めてきました。14300

鬼気迫るような迫力と貫禄すら感じる安定感のある演技で6種目合計得点86.998と87点に迫るような高得点を出してきました。世界の上位とも戦える可能性と勢いを感じましたね。強かった。

 

2位に谷川航選手

床で得意の着地が弾かれがちでしたが、大きなミスなくまずまずのスタート。

あん馬で新たに取り入れたトンフェイを決めるも降りが上がらず、そのままフィニッシュ。13.400

つり輪はさすがの実施!全体4位の14.500。

跳馬はブラニク!僅かに弾む程度に着地を抑え、全体1位の14.900!

平行棒、さすがの着地で全体2位の14.633!

鉄棒、伸身トカチェフ(D)~リンチつなげてきました。モズニクも決め13.966!

6種目合計85.965、あん馬などミスもあっただけにそれでもこの高得点、自力の強さありますね。思い切りのいいクリーンな実施は見てて気持ちがいいです。

 

3位は千葉健太選手

今日は床、あん馬、平行棒、鉄棒と千葉健太選手らしい思い切りのいい演技よかったです。6種目合計85.166の高得点!

 

4位は野々村笙吾選手

床、あん馬、つり輪、跳馬とキレのある動きを見せてくれました。

6種目合計84.998の高得点!

 

そして今日なんといっても注目だったのが、内村航平選手の鉄棒、

ブレットシュナイダー(H)を実戦で初披露!

持ちましたが、バーに近づき過ぎて、車輪に繋げられず振り戻ってしまったのが、惜しかったです。

その後のカッシーナ、コールマン(E)、アドラー1回ひねり~ヤマワキ(D)、伸身新月面宙返り降りの着地ピタリと決めて、その美しい捌きがさらに洗練されてて凄かったです!14.200(D6.6 E7.6)

 

注目のスペシャリスト達も凄かった。

亀山耕平選手のあん馬

交差倒立、ショーン、ブスナリ(F)、開脚旋回前移動(E)、開脚旋回後ろ移動(E)、ウーゴニアン、ロス、降りとすべて成功!

亀山耕平選手らしい軽やかで美しい旋回、長丁場の演技をクリーンに通して素晴らしかった!全体1位の15.133!(D6.5 E8.633)

あん馬で15点超えの高得点出るんだと驚きの演技見れました!

 

宮地秀享選手の鉄棒

ミヤチ(I)、ブレットシュナイダー(H)、カッシーナ(G)、コールマン(E)、コバチ(D)と全て成功!伸身ムーンサルトの着地もピタリ!

離れ技最高峰の鉄棒凄過ぎでした!全体1位の15.366(D6.7 E8.666)

 私が今まで見た中で宮地秀享選手の最高の実施見れました!

去年、一昨年の世界選手権の鉄棒の優勝スコアを軽く超えてますからね。

世界最高峰の鉄棒をこの高崎アリーナで見ました!

 

カルロス・ユーロ選手(朝日生命)の床

伸身新月面(F)、屈伸ダブルハーフ(F)、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)、後方3回半ひねり(E)~前方2回ひねり、開脚旋回からゴゴラーゼでまさかの尻もち、その後の前方1回ひねり~前方2回ひねり(D)、後方3回ひねり(D)の着地は決める。13.966(D6.5)

去年の床の世界王者のカルロス・ユーロ選手、伸身ムーンサルトを伸身新月面にパワーアップさせてきました。そのクオリティの高さに驚き!

ひねりのスピードもキレが増してて、開脚旋回での大きなミスがなければどれほどの高い得点が出てたのか、さすが世界王者の演技でした。

 

小浜廣仁選手の鉄棒

コバチ、コールマン(E)わけて成功、アドラー1回ひねり、伸身新月面宙返り降り、着地一歩弾む。

さすが去年の鉄棒全日本王者の演技、ひとつひとつの技が雄大で正確でした。

 

今年の初戦となった全日本シニア体操競技選手権、ファンとしても待ちに待った体操の試合を見れて最高に楽しかったです。

伸び伸びと練習してきた成果を披露する選手達の演技を見て、パワーと元気をもらえました。

去年よりも高みを目指して実力を底上げしている萱和磨選手と谷川航選手に頼もしさと可能性を感じました。頑張ってほしい!

内村航平選手の鉄棒は失敗はあったものの、尋常ではない特別感、その洗練された捌きに神々しささえ感じました!

次回、この至高の鉄棒を成功させて、今まで何度もやってくれたように会場の声援を大爆発させてほしいです!

全日本シニア選手権が口火を切って行われ、成功したので、これから大学生、高校生の試合も行われてくることでしょう!

そして12月に実施予定の全日本選手権も絶対に見たいと思います。

東京五輪に向けて頑張れ体操ニッポン\(^o^)/