体操JAPAN OPEN 2022 全日本シニア体操競技選手権、立川立飛アリーナまで観に行って来ました!
最終班はアテネ五輪で「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架橋だ!」の実況でお馴染みの刈屋富士雄アナが実況で登場!アテネ五輪団体金メダリストの塚原直也さんが解説で登場。客席にいる内村航平さんと橋本大輝選手が紹介され手を振って応えるなど、サプライズの演出がありました!
団体総合
優勝 セントラルスポーツ 340.360
2位 徳洲会体操クラブ 339.325
3位 相好体操クラブ 331.290
個人総合
優勝 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ) 85.964
2位 萱和磨選手(セントラルスポーツ) 85.433
3位 千葉健太選手(セントラルスポーツ) 84.331
4位 谷川航選手(セントラルスポーツ) 84.298
世界選手権代表まであと一歩と迫り、先週の国体で86.700を出して勢いのある杉野正尭選手と全日本シニア個人総合4連覇のかかる萱和磨選手、世界選手権代表の谷川航選手、谷川翔選手、神本雄也選手、個人総合はこの5人の戦いになるかと注目されました。
神本雄也選手は平行棒、鉄棒、つり輪と代表選考から一貫した仕上がりの高さを随所で見せるもあん馬で足がひっかかり落下。14位に終わりました。
谷川翔選手もゆか、平行棒、鉄棒と代表選考よりも完成度を上げた演技を見せましたが、高得点を狙える得意のあん馬で落下があり5位でした。
萱和磨選手は春先の全日本個人総合で鬼門になっていたあん馬を乗り切り14.600の高得点を出し、ガッツポーズと雄叫びを上げると、各種目で気迫を感じる演技を見せてガッツポーズを連発!最終種目の鉄棒、新たに取り入れたカッシーナを成功!、コールマン、伸身トカチェフも決め、伸身新月面宙返り降りの着地をほぼ決めて今日一番のガッツポーズと雄叫びを上げました!
谷川航選手は暫定トップにつけている萱和磨選手を射程圏に捉える中、逆転をかけた最終種目鉄棒。今年から新たに取り入れたカッシーナは成功させるも、続く伸身トカチェフ(D)でまさかの落下。4位でした。
杉野正尭選手は各種目で勢いのある演技を連発!見せ場の鉄棒ではペガン、カッシーナ、コバチ〜コールマン、ツォリミン、アドラー1回ひねり大逆手、伸身新月面宙返り降りの着地を決め、14.933(D6.6 E8.333)の鉄棒最高点!
大技の連発に場内大歓声!刈屋アナから迫力満点の演技と絶賛され、客席の内村航平さんと橋本大輝選手も拍手を送っていました。
世界最高Dスコアの6.9に挑んだあん馬では冒頭のミクラックで台に尻もちを着き、いきなり落下。萱和磨選手がノーミスだったため勝負ありかと思われましたが、ミクラックをやり直して成功、得意のGコンバインを3/4ショーンから行うことによりH難度に格上げさせたHコンバインも成功!ショーン、モギルニー、ウーゴニアン、ロスと盛りだくさんの演技構成、降りはちょっと危なかったですが、D難度で通しきりました。
得点14.133。落下があっても14点台が出る恐るべき演技、Dスコアは6.9をフルマークしてきました。
刈屋アナも杉野正尭選手の最終種目のつり輪次第ではまだわからないと実況。
杉野正尭選手にとっては得意ではないつり輪でしたが、しっかり通しきりガッツポーズ!
刈屋アナが「12.533以上が出れば萱和磨選手を上回りトップに立ちます」と言っていたところ、それを上回る13.033が出ました。
あん馬で1回落下があった杉野正尭選手でしたが、大きなミスを見せなかった萱和磨選手を上回り優勝!
杉野正尭選手の個人総合得点は85.964だったのであん馬の落下がなければ87点以上は出ていたと考えると世界選手権でもおそらくメダルを狙える点数になってくるので、杉野正尭選手の成長速度の凄さには驚かされます!6種目合計Dスコアも36.2と36点を超えててきました!
萱和磨選手も0.531差で惜しくも2位でしたが、鉄棒のカッシーナとコールマンの入った新しい構成もかなり安定感が出てきて、跳馬のロペスも横に一歩足が出たものの、以前より腰高で着地出来ていると塚原直也さんも唸ってました。
努力の後がかなり見え、大きなミスを出さない萱和磨選手の持ち味も出ていてさすがでした。
3位に千葉健太選手。先月のジムドリームフェスティバルではつり輪で力強い演技を行い、凄い強化しているなと思いましたが、そのつり輪で全体2位の14.566を出していました。スペシャリストの高橋一矢選手を上回る得点凄いです。
ゆかではカルロス・ユーロ選手が後方2回半ひねり(D)〜前方屈伸2回宙返り(E)、伸身新月面(F)、前方1回ひねり(C)~前方2回半ひねり(D)、短い横のシリーズで後方3回ひねり(D)、十字倒立、後方1回半ひねり(C)~前方2回ひねり(D)、最後に後方3回半ひねり(E)をピタリと決め、15.033!1班で圧巻の演技を見せた南一輝選手を上回りました!
1班で登場した南一輝選手は、得意のゆか
ルドルフハーフ(F)〜前方2回ひねり(D)!
リ・ジョンソン(G)、シライ2(F)、しんぴ倒立、後方3回半ひねり(E)〜前方1回ひねり(C)着地ピタリ!、後方2回半ひねり(D)〜前方2回半ひねり(E)着地大きく一歩、後方3回ひねり(D)着地ピタリ!
14.966!(D6.8 E8.166)
ルドルフハーフからの連続を前方2回ひねりにバージョンアップしてきました!
D6.8は驚異的な世界最高のDスコアですね。
前方2回半ひねり(E)で前に大きな一歩もあり、精度の高い演技を見せたカルロス・ユーロ選手に次ぐ2位でしたが、南一輝選手の軽々とした超人的な演技と進化には驚かされます!
2班では、宮地秀享選手が6種目を演技!
得意の鉄棒!
ミヤチ(I)成功!
場内大歓声!
カッシーナ、アドラー1/2ひねり(D)で戻りそうになるもこらえ、伸身ムーンサルトの着地僅かに一歩
ガッツポーズ!
13.666 (D5.6 E8.066)
I難度のミヤチも決めてくれました!凄かった!
宮地秀享選手の復活が嬉しいです!
全日本シニア、これほどの素晴らしい演技をこれだけ近くで見ると、選手たちの努力を肌で感じて伝わるものがあり感動しますね。
素晴らしいものを見たという余韻が凄い!
体操競技って素晴らしい!
頑張れニッポン\(^o^)/