akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

橋本大輝選手と萱和磨選手が東京五輪代表に内定!2021NHK杯体操

NHK杯体操、長野県ビッグハットに見に行ってきました。

ビッグハット長野オリンピックのアイスホッケーの会場で、コンパクトで見やすかったです。自分が座った席は選手との距離も近かったので、選手の気迫を感じる程、臨場感凄かったです。

東京五輪代表が決まる運命の代表選考会、独特の緊張感とわくわく感があり、試合展開も最後の鉄棒までわからない緊迫した試合になりました!

優勝 橋本大輝選手(順天堂大学) 259.530(NHK杯86.165 持ち点173.365)

2位 萱和磨選手(セントラルスポーツ) 259.394(NHK杯86.698 持ち点172.696)

3位 谷川航選手(セントラルスポーツ) 258.693(NHK杯85.965 持ち点172.728)

4位 三輪哲平選手(順天堂大学)  258.160(NHK杯86.498 持ち点171.662)

5位 武田一志選手(徳洲会体操クラブ) 255.861(NHK杯85.764 持ち点170.097)

6位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ/鹿屋体育大学大学院) 255.260(NHK杯85.531 持ち点169.729)

7位 前野風哉選手(セントラルスポーツ) 254.996(NHK杯84.732 持ち点170.264)

8位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ) 254.461(NHK杯85.232 持ち点169.229)

9位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ/清風学園) 254.362(NHK杯84.165 持ち点170.197)

10位 千葉健太選手(セントラルスポーツ) 251.895(NHK杯84.165 持ち点167.730)

 

優勝は橋本大輝選手

ゆか、リ・ジョンソン着地大きく1歩出しましたが、大技に果敢に挑戦する姿勢素晴らしい!14.300(D6.2 E8.100)

あん馬、全日本の予選で2回落下した種目で緊張感ありましたが、美しい旋回を披露!

見事に通しガッツポーズ!全体3位の14.733!(D6.2 E8.533)

跳馬、ロペス(D5.6)を実施!着地ピタリ!高さと安定感が凄かった!全体2位の15.133(D5.6 E9.533)

平行棒、途中までは安定した実施見せていましたが、降りでバランスを崩しマット外まで踏み出してしまう大きなミス。14.100(D6.2 E7.900)

鉄棒、カッシーナ(G)、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)~リンチ(D)まで完璧に決めるもアドラー1回ひねりで崩れるミス。なんとか立て直して伸身新月面宙返り降りの着地1歩、ミスを最小限に抑えて優勝を決めました!14.066(D6.1 E7.966)

平行棒、鉄棒と大きなミスを出してしまいましたが、世界最高レベルの構成で攻めの演技!今日だけの得点でも86.165と86点台にのせてきました。 

世界と戦う上で、この構成をさらに磨いて安定させることが重要ですね。

橋本大輝選手の東京五輪での活躍が楽しみです。

 

2位に萱和磨選手 

1種目目のゆかから気迫のこもった演技!

最後の後方3回ひねり(D)の着地を止める!14.200(D5.8 E8.400)

あん馬、腰高の旋回で安定感凄かった!全体2位の14.866(D6.4 E8.466)!

跳馬、ロペス(D5.6)を実施!

横に大きく踏み出すも着地こらえて、ガッツポーズ!14.300(D5.6 E8.800 -0.1)

 

跳馬の演技前に斉藤コーチに背中をたたいて気合をいれてもらってました。

いつものルーティーンなのでしょうか、こういう光景いいですね。

平行棒、降りで一歩弾むも、集中力で研ぎ澄まされた演技凄かった!全体6位の14.566(D6.3 E8.266)

鉄棒、全日本決勝でのミスを修正し、プレッシャーのかかる最終種目でも気迫あふれる演技、見事に決めてくれました。全体2位の14.533(D6.1 E8.433)

どんな時にも失敗しない安定感の萱和磨選手、代表が決まる分かれ目のギリギリの戦いでその真骨頂見せてくれました。

最終種目鉄棒で上位勢にミスが出る中、揺るがない演技さすがでした!

個人総合で決まる2枠しかない代表の座を見事に勝ち取りました!強かった!

今日だけの得点86.698は本日1位の得点、全日本予選86.298、全日本決勝86.398と3日間86点台を並べる高いレベルの安定感素晴らしかった!

 

3位に谷川航選手

跳馬、大技リセグァン2の着地をピタリ!これには会場盛り上がりました!全体1位の15.533(D6.0 E9.533)

平行棒も気迫のこもった力強い丁寧な演技、着地もピタリ決め強かった!全体1位の14.833(D6.4 E8.433)

1位に僅差で迎えた最終種目鉄棒で片手が外れるまさかのミス!13.233(D5.4 E7.833)をだしてしまい3位。

今大会で内定する個人総合上位2位での代表入りは逃してしまいました。

最後の鉄棒でも技を抜かずに果敢に攻めた結果でのミスなので、次に活きてきますね。

谷川航選手の体操は大技あり、力強さあり、しなやかな着地ありと魅力溢れる体操なので、貢献度での代表、ぜひとも勝ち取って欲しい!

 

4位に三輪哲平選手

今日の得点86.498は2位ですね。

跳馬のロペス(D5.6)素晴らしかった!全体4位の14.833(D5.6 E9.233)

平行棒では、全体2位の15.033(D6.5 E8.533)!

鉄棒で全体4位の14.466(D6.3 E8.166)!

高難度を安定感のある実施の三輪哲平選手。

今日だけの得点86.498は2位の得点です。

期待の若手頑張ってほしい!

 

5位に武田一志選手

つり輪で全体1位の14.666(D6.1 E8.566)!

力強い演技さすがでした!

全日本の7位から順位を上げてきました。

 

6位に杉野正尭選手

あん馬で全体1位の15.033(D6.5 E8.533)

鉄棒でコバチ(D)~コールマン(E)の連続を決めました!

伸びやかで勢いのある美しい実施素晴らしかった!

全体1位の14.666(D6.3 E8.366)

 

 

注目の北園丈琉選手は9位

全日本体操個人総合選手権、鉄棒で右肘の靭帯を損傷する怪我をしてしまった北園丈琉選手。

今大会は大幅に難度を落とした構成で、全日本種目別まで含めた貢献度での代表選出を目指します。あれほどの怪我から1ヶ月と経ってない状態で、演技するだけでも凄いことです。

その中であん馬は見事な開脚旋回を披露、ミスのない演技で全体4位の14.433(D6.0 E8.433)!

最も腕に負担がかかると思われるつり輪でも伸身新月面宙返り降りを決め。13.500(D4.5 E9.0)

平行棒でササキを回避するもバブサー(E)、ティッペルト、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)を1歩で決め。全体9位の14.366(D5.9 E8.466)

鉄棒では、チェコ式車輪でひっかかるミスが出ますが、伸身新月面宙返り降りの着地を決めました。

演技後には、場内から健闘を称える温かい拍手が巻きおこりました。

2018年ユース五輪で5冠の快挙を達成し、この2年間の大会でどんどん実力をつけ、全日本予選を1位で通過したことからも、これから日本のエースになってくる北園丈琉選手。

大事な選考会でおこった大怪我を乗り越えて演技する姿に胸が熱くなります。

頑張ってほしい!

 

種目別枠で東京五輪を目指すスペシャリスト達の戦いも熱かった!

注目の内村航平選手の鉄棒

直前に演技したスペシャリストの前田楓丞選手がまさかの落下となり、不穏な空気が流れた中での演技でしたが、王者はまったく揺るぎませんでした。

冒頭のブレットシュナイダー(H)!完璧!

カッシーナ(G)、コールマン(E)雄大

アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)もなめらかに決める!

伸身新月面宙返り降りの着地も僅かに弾む程度に抑えて決めました!

内村クオリティに昇華された超大技のブレットシュナイダー(H)はまさに神技!

繰り広げられる洗練された美しい演技に場内が魅了されました!大拍手!

得点は、種目別1位の15.333(D6.6 E8.733)!

毎回出される世界選手権種目別鉄棒優勝スコアを大幅に上回る超高得点に場内どよめき!

8年間に渡って世界の頂点に君臨し、失敗出来ない大舞台の究極の状況であっても奇跡的な演技を連発してきた内村航平選手、初めて体操の試合が行われたこの長野ビッグハットでも、当然のように盤石な演技を決めてくるところに、内村航平選手の無類の勝負強さを感じます。またしても凄い演技を見てしまいました!

試合後のインタビューでは、この演技にも納得していないとのことで、「練習ではもっといい演技が出来ているので、それを試合でできていないと。自分の満足できる演技を追求していかなきゃいけないかな」とさらなる高みを目指しているコメントもあり、凄すぎます。全日本種目別選手権では、内村航平選手が納得する演技見せてほしいと思います。

そして東京五輪に絶対に出場してほしいです!

 

前田楓丞選手の鉄棒

全日本で15.300の超高得点を出した前田楓丞選手、今大会も期待されました。

全日本で流れたアドラー1回ひねりを見事に修正、倒立に決めてきました。

しかし続く超大技ミヤチ(I)でまさかの落下。

その後、美しいカッシーナ、コバチ、屈伸コバチを決めますが、続くコールマン(E)で崩れるミス。12.300(D5.7 E6.600)

前田楓丞選手ほどの名手でも落下することもある一発勝負の体操の難しさを感じました。

 

白井健三選手のゆか

リ・ジョンソン(G)、伸身新月面(F)、前方1回ひねり(C)~シライ2(F)、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)着地決める!、最後に後方3回半ひねり(E)着地ピタリ!

構成変えてきました!ひねりの迫力凄かった!

全体1位の15.100(D6.9 E8.200)!

世界最強だった好調時の演技を取り戻そうと試行錯誤が見えますね!

今日はシライ2がひねり不足見えましたが、全体的に演技に勢いと丁寧さありました!

 

亀山耕平選手のあん馬

ブスナリ(F)、ショーン(E)、開脚旋回前移動、開脚旋回後ろ移動、高難度を流れるように実施!凄かった!

種目別1位の15.266(D6.8 E8.466)!

 

米倉英信選手の跳馬

1本目ヨネクラ、前に1歩 15.200(D6.0 E9.200)

2本目ヨー2、片足僅かに動く 14.900(D5.6 E9.300)

今回も超大技ヨネクラ安定感ありました!さすが本家!

2本平均15.050は種目別1位の得点!

 

安里圭亮選手の跳馬

1本目リセグァン、後ろに1歩 15.233(D6.0 E9.233)

2本目ヨー2、着地1歩 14.800(D5.6 E9.200)

2本の平均は種目別2位の15.016!

安里圭亮選手の1本目の得点が出るときに注目してる観客がいましたが、史上最高難度6.4となる屈伸リセグァンだったのかどうかを確認してるということだと思います。

お客さんもレベル高いというかすごい詳しいです。

今日実施したのはD6.0のリセグァンでしたが、いつかは前人未到の屈伸リセグァンの成功がみたいです。

 

田中佑典選手の平行棒

ひとつひとつの技の流れが美しく、これぞ田中佑典選手といった美しい演技見れました!

後方屈伸2回宙返り(D)の着地を決めて、ガッツポーズ!

田中佑典選手の断トツに美しい平行棒、久々に見られて嬉しかったです!

種目別1位の15.300(D6.0 E9.300)

 

セイコーエクセレント賞に田中佑典選手!

Eスコア(全日本個人総合決勝とNHK杯2日間の合計)が1番高い選手に贈られるセイコーエクセレント賞に田中佑典選手が輝きました!

美しい体操を体現してきた田中佑典選手に相応しい栄冠ですね。

今大会も平行棒、鉄棒と美しい演技、素晴らしかったです!

 

このNHK杯で橋本大輝選手と萱和磨選手が東京五輪代表に内定しました。

おめでとうございます\(^o^)/

橋本大輝選手の日本のエースになるという意気込み頼もしいです。

萱和磨選手のインタビュー、5年長かったで萱和磨選手の目から涙。

こんなところで泣いてるようじゃまだまだだなと引き締めるところが自分に厳しい萱選手らしくていいですね。

リオ五輪、あと一歩のところで代表を逃して、東京五輪に向けて頑張ってきたのを見てきたので、東京五輪の代表を勝ち取れてよかったなと感動しました。

2019年世界選手権は日本チームを引っ張っる大黒柱の活躍を見せてたので、東京五輪も絶対に失敗しない安定感のある萱和磨選手は団体戦で無類の強さを発揮してくれることでしょう!

オリンピックがあろうとなかろうと大好きな体操をするという萱和磨選手の言葉には胸が熱くなります。

東京五輪は絶対に開かれるべきだし、そこで活躍する大好きな日本の選手を応援するのがファンの責務!これからももちろん体操ニッポン全力応援していきます!

 

舞台は6月5日、6日の全日本種目別選手権へと移ります。

選手たちが日々練習し作り上げてきた最高の演技がぶつかり合う熱い戦い全力応援します!

がんばれニッポン\(^o^)/