akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2025全日本体操種目別選手権大会

今日はスペシャリスト達が凌ぎを削る全日本体操種目別選手権大会決勝、昨日に引き続き高崎アリーナに観に来ました。

種目別ゆか決勝

優勝 鈴木一太選手(仙台大学)14.400(D5.6 E8.800)

2位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ)14.366(D5.3 E8.966 SB0.1)

3位 福島琉斗選手(大阪体育大学)14.000(D5.2 E8.700 SB0.1)

4位 前田航輝選手(ジュンスポーツ北海道)13.933(D5.0 E8.833 SB0.1)

5位 南一輝選手(エムズスポーツクラブ)13.900(D5.7 E8.200)

 

優勝は仙台大学の鈴木一太選手選手。

リジョンソン着地ピタリ!
前方1回ひねり(C)〜前方かかえこみ2回宙返り1/2ひねり着地ピタリ、後方3回半ひねり(E)、後方2回半ひねり(D)〜前方2回半ひねり、新月面は着地で前のめりになるも、腕を回して動かず耐えました!着地強いです!
素晴らしい演技でした!

14.400!(D5.6 E8.800)

去年に続いて全日本種目別ゆか2連覇を達成!おめでとうございます!

 

種目別あん馬決勝

優勝 長﨑柊人選手(ジュンスポーツ北海道)14.633(D6.0 E8.633)

2位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ)14.500(D5.9 E8.600)

3位 土井陵輔選手(セントラルスポーツ)14.233(D5.6 E8.633)

4位 鈴木茂斗選手(あいネットグループ)13.866(D5.5 E8.366)

5位 石澤大翔選手(徳洲会体操クラブ)13.400(D5.7 E7.700)

 

優勝はジュンスポーツ北海道の長﨑柊人選手。

最後に登場、高難度の技盛りだくさんの演技構成を通し切りました!
降りもF難度!
素晴らしい演技!
演技後、会心の演技に噛み締めるようにガッツポーズ!
14.633!(D6.0 E8.633)

 

種目別つり輪決勝

優勝 金田希一選手(相好体操クラブ)14.633(D5.3 E9.233 SB0.1)

2位 大谷拓未選手(日本体育大学)14.400(D5.5 E8.800 SB0.1)

3位 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)14.333(D5.2 E9.033 SB0.1)

4位 高橋一矢選手(徳洲会体操クラブ)14.266(D5.5 E8.666 SB0.1)

5位 谷川航選手(セントラルスポーツ)14.000(D5.3 E8.600 SB0.1)

 

優勝は相好体操クラブの金田希一選手。

ヤンミンヨン!バランディン成功!
力技の表現が力強い!
伸身新月面宙返り降りの着地ピタリ!
14.633!( D5.3 E9.233 SB0.1)

 

種目別男子跳馬決勝

優勝 岡部蓮選手(仙台大学)14.500

1本目14.400(D5.2 E9.200)、2本目14.600(D5.2 E9.400)

2位 小野涼城選手(仙台大学)14.499

1本目14.833(D5.6 E9.233)、2本目14.166(D5.2 E8.966)

3位 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ)14.433

1本目14.433(D5.2 E9.233)、2本目14.433(D5.2 E9.233)

4位 宮本高慶選手(仙台大学付属明成高等学校)14.199

1本目14.533(D5.6 E9.033 減点0.1)、2本目13.866(D4.8 E9.066)

5位 南一輝選手(エムズスポーツクラブ)14.033

1本目14.100(D4.8 E9.300)、2本目13.966(D4.8 E9.166)

 

優勝は仙台大学の岡部蓮選手。

1本目はドラグレスク!着地後ろに少しの弾みで抑えて決めてきました!

14.400(D5.2 E9.200)

2本目はヨー2!これも後ろに僅かな弾みに抑えて決めてきました!

14.600(D5.2 E9.400)

 

2位は仙台大学の小野涼城選手。

東日本インカレで素晴らしいヨネクラを見せてくれた小野涼城選手。

1本目にヨネクラ、着地後ろに小さな一歩で決めてきました!

凄い高さです。

14.833!(D5.6 E9.233)

2本目はドラグレスク、やや着地は低かったものの横に1歩で決めてきました!

14.166(D5.2 E8.966)

2本の平均14.499となり、岡部蓮選手の14.500とはわずか0.001差で2位となりました。

仙台大学の選手がワンツーフィニッシュ!仙台大学はゆかと跳馬が強いです。

 

種目別平行棒決勝

優勝 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ)14.766(D5.8 E8.866 SB0.1)

2位 橋本大輝選手(日本生命/セントラルスポーツ)14.600(D5.6 E8.900 SB0.1)

3位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ)14.100(D5.1 E8.900 SB0.1)

4位 角皆友晴選手(順天堂大学)14.066(D5.8 E8.266)

5位 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)13.966(D5.6 E8.366)

 

優勝は徳洲会体操クラブの川上翔平選手。

車輪マクーツ(F)決めてきました!
前方抱え込み2回宙返り1/2ひねりの着地ピタリ!
素晴らしい演技!
14.766(D5.8 E8.866 SB0.1)

 

2位にセントラルスポーツ/日本生命の橋本大輝選手。

昨日ミスのあったバブサー(E)も雄大な実施で成功!
前方抱え込み2回宙返り1/2ひねりの着地ピタリ!素晴らしい実施でした!
14.600(D5.6 E8.9 SB0.1)

 

種目別鉄棒決勝

優勝 角皆友晴選手(順天堂大学)14.900(D6.2 E8.700)

2位 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ)14.533(D6.2 E8.233 SB0.1)

3位 藤巻竣平選手(徳洲会体操クラブ)14.400(D6.0 E8.400)

4位 前田楓丞選手(自由ヶ丘ジュニア体操クラブ)14.366(D6.4 E7.966)

5位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ)13.966(D5.9 E8.066)

5位 長谷川毅選手(徳洲会体操クラブ/青森県競技力向上対策本部)13.966(D5.4 E8.566)

 

日本の鉄棒はやはり熱かった!

優勝は順天堂大学の角皆友晴選手。
アドラー1/2ひねり〜コールマン成功!
カッシーナ成功!リューキン成功!
伸身トカチェフ成功!連続する予定だったリバルコは行わず、伸身新月面宙返り降りは前に小さく1歩
14.900(D6.2 E8.900)
実力者たちが凄い演技構成で臨むも何かしらのミスで得点を伸ばせない中、クリーンな演技で高得点出してきました。強い!

 

2位に徳洲会体操クラブの川上翔平選手。
アドラー1/2ひねり〜コールマン成功!カッシーナ成功!後半にウィンクラー成功!そのあとの車輪で力を少し使う場面がありましたが、伸身新月面宙返り降りの着地はピタリ!
14.533(D6.2 E8.233 着地加点0.1)
世界選手権に出場出来なかった悔しさをこの大会にぶつけてますね。

跳馬3位、平行棒優勝、鉄棒2位と今大会力を発揮しています!

 

3位に徳洲会体操クラブの藤巻竣平選手。

ペガンを成功!カッシーナ成功!アドラー1/2ひねり~コールマン成功!

伸身新月面宙返り降りの着地は前に一歩。

14.400(D6.0 E8.400)

 

4位に自由ヶ丘ジュニア体操クラブの前田楓丞選手。
カッシーナ〜コールマン連続成功!
アドラー1/2ひねり〜デフ成功!
降りはなんとF難度の後方抱え込み3回宙返り!
着地は前に大きく1歩2歩と足を出してしまいましたが、鉄棒のスペシャリストの出し惜しみなしの豪快な演技震えました!
14.366(D6.4 E7.966)

 

5位は徳洲会体操クラブの杉野正尭選手。

マラス(屈身ペガン)成功!

そしてペガンも成功!

コバチ〜コールマン連続成功!

アドラー1回ひねりで戻るミスありましたが、伸身新月面宙返りの着地は1歩!

マラスとペガン前方系の大技2つ盛り込むだけでも、とてつもなく凄いのにコバチ~コールマンの連続までやってくるという、とてつもない演技にドキドキが止まりません!
13.966(D5.9、E8.066)

 

セントラルスポーツ/日本生命の橋本大輝選手は8位。

世界選手権この種目で銀メダルを取っている橋本大輝選手。

今日の鉄棒は苦しい演技となりました。冒頭のアドラー1回ひねりでバランスを崩し、続くアドラー1/2ひねりも戻ってしまい、1度鉄棒を降りました。
演技再開しアドラー1/2ひねりはやり直して成功、カッシーナ成功、伸身トカチェフ成功、コールマン成功、伸身新月面宙返り降りの着地は止まらず前に大きく歩いてしまいました。
10.500(D5.0 E5.500)
今まで見たことがないくらい崩れてしまいました。
世界選手権から間もなくの大会で、昨日の団体も6種目フル出場、疲労は相当なものだったのかなと思います。

そんな厳しい状況の中、よく頑張ってくれたと思います。

平行棒では着地まで止める会心の演技で2位になりましたし、出来れば万全な状態で得意の鉄棒も臨ませてあげたかったですね。

 

新ルールとなって1年目なのに、それに対応した多種多様な凄い技をやる選手が揃い踏みで、種目別の鉄棒見応えありました!やっぱり日本の鉄棒は最強ですね。

種目別決勝!スペシャリスト達が日頃から鍛え抜いた最高峰の演技をたくさん見ることが出来て感無量でした!

ロス五輪に向けて体操ニッポンますます強くなっていきますね!

がんばれニッポン\(^o^)/

 

徳洲会体操クラブが優勝!4連覇を達成!2025全日本体操団体選手権大会

全日本体操団体選手権見てきました。
今年は高崎アリーナで行われました。
去年が三重県四日市、9月の国スポも滋賀県でしたので、高崎での開催は、横浜市民からすると、遠征には変わりないですが、まだ近い方なのでありがたいですね。
世界体操選手権が先月10月25日まで行われてましたから、そこから約3週間で向かえる全日本体操団体選手権となりました。


世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会で個人総合3連覇を達成した橋本大輝選手、同個人総合で5位の岡慎之助選手、平行棒で銀メダルを獲得した角皆友晴選手、あん馬の代表の石澤大翔選手ら世界選手権代表も出場しました。

 

優勝 徳洲会体操クラブ 254.362

2位 セントラルスポーツ 249.163

3位 仙台大学 244.361

4位 相好体操クラブ 242.127

5位 宮崎ひなたGYM 241.095

6位 鹿屋体育大学 239.729

7位 順天堂大学 239.728

8位 船橋市立船橋高等学校 239.394

9位 清風高等学校・中学校 237.927

10位 ジュンスポーツ北海道 237.494

 

優勝は徳洲会体操クラブ254.362。
パリ五輪3冠の岡慎之助選手、躍進著しい川上翔平選手、東京五輪代表の北園丈琉選手、石澤大翔選手、上山廉太郎選手、9月の全日本シニアで怪我から復活したパリ五輪団体金メダルの杉野正尭選手と錚々たるメンバー。なんと全日本個人総合3位の長谷川毅選手がメンバーから外れるという恐るべき層の厚さです。

北園丈琉選手がゆかで全体4位の14.166!
つり輪で全体3位の13.900!
平行棒で全体4位の14.300!

川上翔平選手は跳馬でヤンウェイを決め全体1位の14.566!
平行棒で車輪マクーツを決め、全体1位の14.900!
鉄棒でアドラー1/2ひねり~コールマン、カッシーナ、伸身イエーガーを決め全体1位の14.733!なんと3種目で1位をとるという圧巻の強さを見せました!

岡慎之助選手がつり輪で全体1位の13.966!
得意の平行棒マクーツ(E)で反ってしまい落下、珍しくミスが出て13.000だったものの、マクーツ(E)をやり直して成功させるところはさすがです。
鉄棒ではカッシーナ、コールマン、リューキン決めて着地は1歩跳ねますが技の熟練度が凄まじいものを感じます。全体8位の14.000!

石澤大翔選手は世界選手権の予選で落下があった得意のあん馬で本来のハイレベルな演技を決めます全体2位の14.733!

杉野正尭選手はあん馬で高難度の演技構成を通しきり、大きなガッツポーズ!全体3位の14.533!
最終演技者となった鉄棒では、H難度に格上げされたマラス(屈身ペガン)を成功!カッシーナ、コールマンも決め、アドラー1回ひねりが戻るミスがありましたが、伸身新月面宙返り降りの着地はピタリ!全体10位の13.766!さすがの勝負強さを見せました。

徳洲会体操クラブ見事な優勝!全日本体操団体選手権4連覇を達成!

おめでとうございます!

 

2位はセントラルスポーツ249.163
世界体操個人総合3連覇の橋本大輝選手、着地王子の谷川航選手、三輪哲平選手、土井陵輔選手とこちらも実力者揃いですが、千葉健太選手が9月に引退し、大黒柱の萱和磨選手は8月に左アキレス腱断裂の怪我をして現在は復帰を目指している途中、谷川翔選手も演技しなかったので、実質4人での団体戦となりました。

橋本大輝選手は全種目出場、ゆかで世界選手権で見せた伸身ムーンサルトを着地ピタリ!ラストの後方屈伸2回宙返り(D)の着地もピタリ!全体3位の14.200!
あん馬で1箇所バランス崩しますが、脅威の粘りで旋回の軌道を戻し通し切りました。セーフのポーズ、全体20位の13.566。
つり輪、伸身新月面の着地決めて全体2位の13.933!
跳馬ロペスでめずらしく前に大きく1歩で全体21位の14.000。
平行棒も前半は淀みなく美しく技を実施していきますが、バブサーで足が地面に擦ってしまう珍しいミスが出ます、それでも着地はピタリ!全体31位の13.166。
セントラルスポーツの最終演技となった鉄棒では、アドラー1/2ひねり~コールマン、カシーナを決めるも、リューキンでまさかの落下、伸身新月面宙返り降りの着地はピタリ!全体24位の13.100。
世界選手権から間がなく、疲労も残っている中で、団体戦で6種目、後半ミスも出ましたが、世界一の演技を観客に存分に見せてくれてさすがでした。

谷川航選手はゆかで着地をことごとく決めて全体7位の14.000!
つり輪で力強い演技、やはり着地をピタリと決めて全体5位の13.866。跳馬ドラグレスクを着地僅かな一歩で決めて全体9位の14.400!
平行棒はそのローテーションの最終演技となり、会場中の注目が集まる中で落ち着いて次々と技を魅せる貫禄の演技、着地をピタリと決め全体3位の14.500!

土井陵輔選手はゆかで全体12位の13.800!
あん馬で全体5位の14.200!

鉄棒でカッシーナ、コールマンを成功!伸身新月面宙返り降りの着地をピタリ全体2位の14.400!
キレッキレの演技を連発しました。イヤホン解説の千葉健太さんによると4月5月の代表選考の時には肩の痛みから練習をあまり積めていなかったが、最近は良くなってきて練習出来ているため、本来のキレのある動きが戻っているのではとのことでした。

三輪哲平選手はゆか以外の5種目に登場、跳馬でハイクオリティなロペスを決めて全体4位の14.500!
平行棒では前方2回宙返り降りの着地で前に手をつくミスがあり全体21位の13.433。
鉄棒ではカッシーナ、コールマン、伸身トカチェフ~開脚トカチェフ連続を成功、伸身新月面宙返り降りの着地は前に大きく1歩出しました。全体14位の13.566。

 

3位は仙台大学
鈴木一太選手が跳馬でロペスを決めて全体7位の14.466!
平行棒では全体9位の13.766!
鉄棒ではG難度のウェルストロム(伸身マルケロフ1回ひねり)を成功も落下があり12.400。
得意のゆかでリジョンソン、前方2回宙返り1/2ひねりを決め全体2位の14.366!

小野涼城選手がつり輪で全体7位の13.733!
得意の跳馬、ヨネクラも跳べますが今回はロペスをハイクオリティに決めて全体6位の14.466!
平行棒で全体10位の13.733。
ゆかでもリジョンソンの着地を決めて全体1位の14.500!

7位だった順天堂大学
世界選手権で平行棒で銀メダルを獲得した角皆友晴選手はあん馬でブスナリを決めて全体6位の14.066!
平行棒で全体2位の14.500!
鉄棒は全体3位の14.366!
若手ホープの力を見せました!

団体戦ならではの緊張感があって熱い試合最高でした!
世界体操選手権で活躍した選手たちの演技が間もなく見れるのが嬉しいですね。
明日はスペシャリストの頂上決戦!種目別決勝!楽しみです!

がんばれニッポン\(^o^)/

 

2025世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会、個人総合決勝上位8位までの得点まとめ

世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会、個人総合決勝上位8位までの得点をまとめてみました。

個人総合決勝1位は日本の橋本大輝選手。

予選1位83.065、決勝1位85.131と予選決勝ともに1位の高得点を叩き出しました。Dスコア合計も予選が33.0、決勝32.9と高いものがありました。

決勝では伸身トカチェフを抜いているので、本来予定していたDスコアは33.2だと思われます。

Eスコアも予選では、ゆかで大過失があり49.965に留まりましたが、決勝では同じ技を成功させて1.966も高い51.931をとってきました。着地を止めることでもらえるスティックボーナスも決勝ではゆか、平行棒、鉄棒の3種目でマークしてきました。

4月の全日本選手権や5月のNHK杯、9月の全日本シニア、国スポから鉄棒の技の順番を入れかえたり、平行棒で今季から取り入れている車輪ディアミドフを外して棒下宙返りに変更して演技をより安定させていたり、ゆかでは新月面(E)を今季から難度が格上げされた伸身ムーンサルト(F)に変更してDスコアを0.1上げるなど柔軟な対応力の高さを見せました。

決勝では、優勝が決まる最終演技者の鉄棒で、予選でやや近づいたアドラー1/2ひねり~コールマンをしっかり決めて、大技のカッシーナ、リューキンを成功!伸身トカチェフは抜いて、余力を持って伸身新月面宙返り降りの着地を見事に止める最高の演技!世界の大舞台で百戦錬磨の橋本大輝選手ならではのまさに栄光への架け橋、見事に決めてくれました!内村航平さん以来となる世界体操選手権個人総合3連覇達成となりました。おめでとうございます!

 

個人総合2位は中国の張博恒選手。

予選は鉄棒で落下があり82.331で3位、決勝では鉄棒を成功させて84.333。

1位の橋本大輝選手とは0.798差まで迫りました。

6種目合計Dスコアは予選では32.3、決勝では32.5。

決勝の平行棒ではシャルロ~単棒ヒーリーを連続で行えなかったので、Dスコアが予選時の5.6から5.2に下がっていたので、本来狙っていた6種目合計Dスコアは32.9だと思われます。

決勝での6種目合計Eスコアは51.733。

予選での鉄棒の落下を修正して決勝では84.333の高得点をだしてきました。2021年の世界体操選手権北九州大会から橋本大輝選手や岡慎之助選手ら日本勢と優勝を争ってきた張博恒選手、新ルールになってもその実力は健在というところをみせてきました。

 

個人総合3位はスイスのノエ・シーフェルト選手。

予選82.499で2位、決勝82.831で3位。

予選で張博恒選手を抑え、橋本大輝選手に次ぐ2位になり、スイスの選手でノーマークだったので驚きましたね。

2024年パリ五輪では、個人総合決勝に進めていませんが、2023年の世界体操選手権アントワープ大会では、個人総合8位に入ってます。

今大会10位にも同じスイスのフロリアン・ダンゲネッガー選手が入っていて、スイス勢の躍進を感じますね。

ノエ・シーフェルト選手、6種目合計Dスコアは予選、決勝とも30.6。

6種目合計Eスコアは決勝では52.031。これは上位8名の中で1番高いEスコアとなります。

着地のスティックボーナスもゆかと跳馬の2種目で0.2とってます。

Dスコアはそこまで高くないですが、丁寧な実施で高いEスコアを出してくるスタイルの選手ですね。

ゆかとあん馬、平行棒は技も豊富なので、スイス侮れないです。

 

個人総合4位は中国の侍聡選手。

予選は81.398で5位、決勝は82.297で4位。

6種目合計Dスコアは予選決勝ともに32.1。

Eスコアは決勝で50.497。

平行棒のDスコアは5.8と高いものがありますが、決勝では減点0.3がついて13.866に留まっています。放送ではわからなかったですが、開始合図から演技開始までに30秒を超えるとかの違反減点とかがあったのでしょうか。

 

個人総合5位は日本の岡慎之助選手。

予選は78.731で12位。決勝は81.797で5位。

6種目合計Dスコアは予選で31.7、決勝では30.9。

Eスコアは予選では鉄棒で落下、ゆかでも大過失を連発してしまい47.331。

決勝では立て直してきましたが、ゆかで尻もちがあり50.697となりました。

着地のスティックボーナスは決勝でつり輪と平行棒で0.2とってきました。

予選のDスコアが31.7なので、4月の全日本選手権の6種目合計Dスコア31.1から、ゆかで0.1、あん馬で0.1、鉄棒で0.4、6種目でDスコアを0.6も上げて挑んでますね。

決勝では、ゆかで腰の負担が大きい前方1回ひねり~前方かかえこみ2回宙返りを抜いたことにより、Dスコアが5.2から4.4まで大幅に下がってしまい、決勝の6種目合計Dスコアは30.9となりました。

岡慎之助選手は、現地入りしてから体調を崩しているとの情報と鉄棒の練習中に腰を痛めたとのコメントが記事に出てました。米田さんの解説では、予選のゆかの1コース目(前方1回ひねり~前方かかえこみ2回宙返り)で腰を痛めたとの話がありました。

そんな厳しい中での決勝の戦いでしたが、つり輪、平行棒、鉄棒では高得点を連発し、4種目終了時にトップに立つなど、随所に見せ場を作ってくれました。

ゆかで尻もちがあり5位となりましたが、なんといってもパリ五輪3冠の金メダリストなので、ロス五輪に向けて、橋本大輝選手と2人のオリンピック王者として日本の体操をさらに強く引っ張っていってほしいと思います。

 

個人総合6位はコロンビアのアンヘル・バラハス選手。

予選80.664で6位。決勝81.432で6位。

6種目合計Dスコアは予選32.1、決勝では上位8位の中では1位の33.2をマークしました。

反面Eスコアは予選48.664、決勝48.332と上位陣の中では低くなっています。

鉄棒で新ルールから格上げされたH難度のスアレス(シュタルダートカチェフ1回ひねり)を決めて全体2位の14.600の高得点を出しました。Dスコア6.4は鉄棒得意の橋本大輝選手、角皆友晴選手のDスコア6.2を上回っていて、実施に減点は多いものの粘り強く安定感があるので、19歳と若い選手、今後脅威になってくるかもと思いました。

 

個人総合7位はAINのダニエル・マリノフ選手。

個人参加の中立選手ということですが、ロシア選手の世界選手権出場は4年ぶりになりますね。

予選81.932で4位。決勝80.766で7位。

6種目合計Dスコアは予選29.6、決勝29.1

Eスコアは予選52.132、決勝51.566

決勝は鉄棒で落下がありました。

特筆すべきはDスコア5.9で全体1位の14.700を出した平行棒。

降り技にG難度のカトウヒロユキ(ムーンサルト降り)を決めてきました。

ロシアは昔、後方屈伸2回宙返り(D)が大多数だった世界の潮流の中で、ダビド・ベルヤフスキー選手らが、いち早く前方系の降りを取り入れてきたんですよね。

新ルールを見て、降り技を強化してくるところがロシアらしいです。

 

個人総合決勝8位はハンガリーのクリストファー・メサロシュ選手。

予選は77.699で15位でしたが、決勝では80.664で8位に順位を上げてきました。

Dスコアは予選28.9、決勝30.5

Eスコアは予選48.899、決勝50.264

ゆかは予選は全体6位の13.966で種目別決勝にも残りました。あん馬は決勝全体4位の13.666。

ハンガリーといえばあん馬のクリスチャン・ベルキ選手が有名ですが、クリストファー・メサロシュ選手、個人総合で8位にくるのも凄いです。

 

新ルールになって初めて行われた世界体操選手権、今後この大会での採点が基準になってきますね。

着地のスティックボーナスがけっこう厳しめにとられていたので、今後国内大会でも変わってくるでしょうか。

10技から8技になるという大きな変更が行われた新ルールなので、世界の選手達がどんな演技をしてくるのか注目でしたが、スイスのノエ・シーフェルト選手のようにDスコアはそれほど高くなくても、丁寧なミスの少ない実施で上位にきた選手もいるし、アンヘル・バラハス選手のように新しい技に挑戦して、新ルールを活かしてDスコアをどんどん上げてくる選手もいて、様々な戦略があるなと興味深かったです。

その中でやはり日本の橋本大輝選手がDスコア、Eスコアともにハイレベルで両立させて、勝ちきって世界体操選手権個人総合3連覇を達成したのが素晴らしかったです。

そしてその日本の橋本大輝選手と2位の中国の張博恒選手と今回は5位でしたがパリ五輪3冠の日本の岡慎之助選手の3強による頂上決戦がロス五輪に向けて続いていくんだろうなと思いました。

そして今大会出場していない選手の中にも川上翔平選手や三輪哲平選手、土井陵輔選手、北園丈琉選手、谷川航選手、谷川翔選手、萱和磨選手と有力なオールラウンダーがひしめいている体操ニッポンなので、国内での戦いもますます楽しみです。

11月13日(木)~16日(日)には、全日本体操団体種目別選手権も行われます!

今年は高崎アリーナで行われますね。

世界体操選手権で活躍した選手たちの演技も早くも見られます。

体操ニッポンのハイレベルな団体戦、種目別の試合楽しみです!

がんばれニッポン\(^o^)/

杉原愛子選手が女子ゆかで金メダル!世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会種目別決勝後半

世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会も最終日をむかえ、スペシャリストが凌ぎを削る種目別決勝後半の種目が行われました。

日本からは、男子跳馬に南一輝選手、平均台に杉原愛子選手、平行棒に岡慎之助選手、角皆友晴選手、女子ゆかに杉原愛子選手、岸里奈選手、鉄棒に橋本大輝選手、角皆友晴選手が出場!各種目の頂上決戦に日本勢が躍動しました!

解説は、男子が米田功さん、女子が寺本明日香さん、最終種目の鉄棒からは内村航平さんも加わり、最終日の放送を盛り上げました。

 

男子跳馬

優勝 カルロス・ユーロ選手(フィリピン)14.866

1本目 15.200(D5.6 E9.500 着地加点0.1)、2本目14.533(D5.2 E9.333)

2位 アルトゥール・ダフチャン選手(アルメニア)14.833

1本目 14.800(D5.2 E9.500 着地加点0.1)、2本目 14.866(D5.2 E9.566 着地加点0.1)

3位 ナザール・チェプルニー選手(ウクライナ) 14.483

1本目 14.483(D5.2 E9.266)、2本目 14.500(D5.2 E9.300)

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8位 南一輝選手(日本)13.749

1本目 13.133(D5.2 E7.933)、2本目 14.366(D4.8 E9.466 着地加点0.1)

 

優勝はフィリピンのカルロス・ユーロ選手

1本目にリセグァン2を実施!正確な屈伸姿勢での鋭い回転から、なんと着地をビタ止め!この実施には場内どよめき!

得点は15.200!最高難度を明確な屈伸姿勢で行い、かつ着地を止めてスティックボーナス0.1までついたことにより、新ルールになって以降の跳馬では見たことない超高得点が出ました。

2本目はヨー2を実施、少し弾む程度で決めました。

14.533!

2本の平均が14.833という非常に高い決定点となりました!

日本の釘宮宗大コーチとジュニアの頃から二人三脚で日本を拠点に練習してきて、朝日生命、その後徳洲会体操クラブに所属、全日本選手権にも出場していたカルロス・ユーロ選手。現在はフィリピンに拠点を移していますが、体操ニッポンが育てた日本の体操ファンにとってもお馴染みの選手ですね。

パリ五輪の種目別ゆかと跳馬2冠が記憶に新しいですが、さらに技の精度があがってますね。見事な跳馬金メダルとなりました。

 

2位にアルメニアのアルトゥール・ダフチャン選手

1本目ドラグレスクで着地ピタリ!14.800!、2本目はヨー2で着地ピタリ!14.866!

D5.2の高難度の大技を2本とも、当たり前のように着地決めてきました。

ワールドカップでも着地のビタ止めを連発している選手だけに、スペシャリストの意地を見ましたね!

2本の平均14.833!カルロス・ユーロ選手に僅差まで迫りました。

ハイレベルな戦いになってますね。

 

日本の南一輝選手は8位。

1本目にロペス(D5.2)を実施、着地が乱れ13.133

2本目はシューフェルトで着地ピタリ!14.366!

2本の平均13.749で8位となりましたが、予選より難度を上げる攻めの姿勢は良かったです。

 

平均台

優勝 張清穎選手(中国)15.166(D6.9 E8.266)

2位 ケイリア・ネムール選手(アルジェリア) 14.300(D6.2 E8.100)

3位 杉原愛子選手(日本)14.166(D6.0 E8.166)

 

優勝は中国の張清穎選手。

高難度の構成を少しのふらつきも見せないで実施、動きが正確でキレがある演技さすがでした!得点は15.166(D6.9 E8.266)!

 

3位は日本の杉原愛子選手

技を次々と決め、ふらつきが少なく演技を通し切りました。

ラストは後方屈伸2回宙返りの着地をピタリと決めました!

得点は14.166(D6.0 E8.166)!

演技後の笑顔が素敵ですね。見事な銅メダルとなりました。

おめでとうございます!

 

平行棒

優勝 鄒敬園選手(中国)15.300(D6.0 E9.300)

2位 角皆友晴選手(日本)14.500(D5.8 E8.700)

3位 ダニエル・マリノフ選手(AIN)14.466(D5.9 E8.566)

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7位 岡慎之助選手(日本)13.300(D5.3 E8.000)

 

優勝は中国の鄒敬園選手。

平行棒のスペシャリスト鄒敬園選手、新ルールでもその圧倒的強さは健在!

G難度のツォラキディスを軽々と決め、ササキ、バブサーは他の選手と一線を画す表現をしてきます。着地はスティックボーナスこそ付かなかったものの、ほぼ決めてきました。得点は15.300!2位の角皆友晴選手に0.8もの大差をつけるビッグスコアを出してきました。

 

2位に日本の角皆友晴選手。

日本の若手のホープ、初の世界体操選手権の大舞台でも、怯まず堂々とした演技を見せました。

棒下宙返りを棒下宙返り1/2ひねりに変えて難度を上げて攻めてきました。雄大なササキ、バブサー、キャッチ時に腰の位置の高い独特の捌きのティッペルトを決めました!降り技も前方かかえこみ2回宙返り半ひねりに変えて、僅かに動きましたが、ハイクオリティな演技を決めました!

初出場の種目別で銀メダル!おめでとうございます!

 

日本の岡慎之助選手は7位。

冒頭の入り技のホンマで肘が曲がるミスがありました。その後はミスを引きずらずにマクーツ、棒下宙返り1/2ひねり、バブサー、ティッペルトを正確な捌きで決めていきます。

降りの前方かかえこみ2回宙返り半ひねり降りは僅かに1歩跳ねました。

得点は13.300(D5.3 E8.000)。

今大会、現地入りしてから体調を崩し、鉄棒の練習中に腰を痛めたとのことで、予選、個人総合決勝と苦しい戦いとなっている岡慎之助選手、この平行棒決勝も入りでのミスが惜しかったですが、立て直して、最後まで気合の入った演技見せてれました。

 

女子ゆか

優勝 杉原愛子選手(日本)13.833(D5.8 E8.033)

2位 ルビー・エヴァンズ選手(イギリス)13.666(D5.9 D7.766)

3位 アビゲイル・マーチン選手(イギリス)13.466(D5.8 E7.666)

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5位 岸里奈選手(日本) 13.033(D5.8 E7.233)

 

優勝は日本の杉原愛子選手。

冒頭の大技、伸身ダブルをピタリと決めました!

他の選手より、表情が豊かで表現力の高さが素晴らしかったです。

ラストの後方屈伸2回宙返りも決めて、最後は頭に手を王冠の形にのせる王冠ポーズで笑顔のフィニッシュ!

素晴らしい演技に観客が引き込まれてましたね。

得点は13.833(D5.8 E8.033)!ただ1人Eスコアを8点台にのせました!

世界選手権種目別女子ゆかの金メダルは2017年モントリオール大会、2021年北九州大会の村上茉愛さん以来、4年ぶり日本史上2人目の快挙となりました。

おめでとうございます!

 

日本の岸里奈選手は5位。

H難度の大技シリバス決めてきました。

最後の着地は弾かれましたが、しっかりとフィニッシュ!

得点は13.033(D5.8 E7.233)!

やりにくいタイシャン製のゆかで合わせるのが大変な中で、世界選手権の種目別床で堂々の5位。

去年のパリ五輪では種目別ゆか7位だったので、2年連続で世界の大舞台の種目別ゆかで入賞はさすがです。

 

鉄棒

優勝 ブロディ・マローン選手(アメリカ) 14.933(D6.4 E8.533)

2位 橋本大輝選手(日本) 14.733(D6.2 E8.533)

3位 ジョー・フレイサー選手(イギリス) 14.700(D6.3 E8.400)

4位 角皆友晴選手(日本) 14.600(D6.1 E8.500)

 

優勝はアメリカのブロディ・マローン選手。

ウィンクラー、リューキン、カッシーナ、コールマンと多彩な手放し技を見せて伸身新月面の着地は一歩で決めました。

予選で腰曲がりから伸身と認定されなかったウィンクラーはこの決勝では認められたようで6.4と高いDスコアをマークしました。車輪を一周も回さずに前振り上がりの返しから行うあっさりとした実施で雄大さが感じられず、これでG難度が取れるのは気になりました。

あとのカッシーナ、コールマン、リューキンの実施は良かったです。

伸身新月面宙返り降りの着地は僅かに一歩。

得点は14.933(D6.4 E8.533)と高得点がでました。

 

2位は橋本大輝選手(日本)

アドラー1回ひねり大逆手(E)、アドラー1/2ひねり(D)~コールマン(E)、カッシーナ(G)、リューキン(G)、伸身トカチェフ(D)成功!ホップターン、伸身新月面宙返り降りの着地は止まったかと思ったら、体重が後ろにかかっていたのか、1歩片足を引きました。

得点は14.733(D6.2 E8.533)!1位に及ばず、この瞬間天を見上げて悔しい表情を見せた橋本大輝選手。得意な鉄棒にプライドを持っているのを感じますね。

雄大な手放し技と伸びやかな実施は橋本大輝選手ならではの良さがありますね。着地が惜しかったですが、大会も最終日で疲労がある中でフル構成の演技を見事に通しきってくれました!

銀メダルおめでとうございます!

 

3位にイギリスのジョー・フレイサー選手。

なんと言っても降り技でG難度のファルダン(後方屈伸3回宙返り)を着地一歩で決めてきました。得点は14.700(D6.3 E8.400)。

2015年に横浜で行われた国際ジュニアにも出場した選手ですね。その時は16歳でした。

2019年の世界選手権では平行棒で金メダルを取っています。

今大会、鉄棒でも大技を決めての銅メダルとなりました。

 

4位は日本の角皆友晴選手。

アドラー1回ひねり大逆手(E)、アドラー1/2ひねり(D)~コールマン(E)、カッシーナ(G)、リューキン(G)、伸身トカチェフ(D)、ホップターン、伸身新月面宙返り降りの着地は僅かに一歩片足前へ出しました。

橋本大輝選手がこの大会から演技構成を入れ替えたので、奇しくも橋本大輝選手と角皆友晴選手、まったく同じ演技構成となりました。

得点は14.600(D6.1 E8.500)。

本来のDスコアは6.2なので、解説の米田さんが考えられるとすれば、伸身トカチェフが屈身でとられたのかもしれないと言っていました。

まだ19歳、初出場の世界選手権で平行棒で銀メダル、この鉄棒でも堂々とした演技で4位。これからが楽しみな選手ですね。

 

1位のブロディ・マローン選手14.933と2位橋本大輝選手14.733の差が0.2ということで、そのままDスコア0.2の差なので、難度を上げることが金メダルを取るには必要だと実況アナウンサーが内村航平さんに意見を求めたところ、解説の内村航平さんは着地を止めていれば、0.3くらいは点数が上がってくる。演技全体の印象もよくなるし、審判が採点しやすくなる。着地を止めることが大事だと着地の重要性を説明してくれました。

さすが内村航平さん、現役時代に空間自体を止めるかのような強烈な着地で何度も会場の観客を大熱狂させてくれました。

その内村航平さんが言うから着地の大事さ説得力がありますね。

 

世界体操選手権種目別決勝後半、全ての競技が終わり、平均台で杉原愛子選手が銅メダル、平行棒で角皆友晴選手が銀メダル、女子ゆかで杉原愛子選手が金メダル、鉄棒で橋本大輝選手が銀メダルとメダルラッシュになりました。

今日はなんといっても杉原愛子選手が一番輝いてましたね。

2016年リオ五輪、世界選手権は2017年、2018年、2019年、2021年東京五輪と日本代表、2022年に一度引退して、2023年に競技復帰して、2025年に26歳にして日本代表に返り咲いてこの世界体操選手権で平均台で銅メダル、女子ゆかで金メダルの快挙は素晴らしいです!

杉原愛子選手の並々ならぬ努力を感じますね。

ロス五輪に向けて日本女子チームを引っ張ってほしいと思います。

 

新ルールになってから初めて行われた世界体操選手権、世界の強化の方向性、点数の出方、今大会が基準になってきますね。

世界の超人たちの演技も凄かったです。ハイレベルなスペシャリストの演技が多く見られるのは団体がなくてスペシャリストが出場しやすい五輪翌年の世界選手権ならではですね。

その中で日本選手の活躍も凄かった。橋本大輝選手の個人総合3連覇達成、若手の角皆友晴選手の躍進と収穫も多い世界体操選手権となりました。

ロス五輪に向けて、橋本大輝選手と岡慎之助選手、角皆友晴選手、今回出場していない選手の中にも頭角を表した川上翔平選手や三輪哲平選手、土井陵輔選手、北園丈琉選手、谷川航選手、谷川翔選手、萱和磨選手と上げればきりがない程、有力なオールラウンダーがひしめいているハイレベルな体操ニッポンなので、国内での戦いが熾烈になり切磋琢磨してますますパワーアップしてくれますね。

来月には全日本団体種目別選手権もあります。楽しみです。

がんばれニッポン\(^o^)/

世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会種目別決勝前半

世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会、今日は種目別決勝前半の競技が行われました。

 

男子ゆか

優勝 ジェイク・ジャーマン選手(イギリス) 14.866(D6.3 E8.666 減点0.1)

2位 リューク・ホワイトハウス選手(イギリス) 14.666(D6.1 E8.566)

3位 カルロス・ユーロ選手(フィリピン) 14.533(D5.9 E8.633)

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8位 南一輝選手(日本)12.533(D5.6 E7.133 減点0.2)

 

優勝はイギリスのジェイク・ジャーマン選手

シライ3見事に決めてきました!

D6.3は凄い!動きがシャープで跳躍の高さと躍動感凄かったです!

 

2位はイギリスのリューク・ホワイトハウス選手

リューキン(後方3回宙返り)をあの完成度ですか、凄すぎますね。

イギリス勢のゆかの強さは圧巻ですね。

 

日本の南一輝選手は8位。

冒頭の前方2回ひねり(D)~前方かかえこみ2回宙返り(D)で後ろに1歩2歩後ずさった後に背中をつく大過失がありました。

その後はもの凄い高さとスピード感のあるリジョンソン(G)を決め、南一輝選手の持ち味の鋭いひねり技も決めました。

最後は新月面を一歩動きましたが決めました。

冒頭の連続技の前方かかえこみ2回宙返り(D)で転倒ありましたが、着地を止めるために攻めた結果だということで、紙一重の勝負だったとのことです。

惜しかったですが、ハイレベルな戦いのなかでの優勝を狙う気迫を感じる演技でした。

南一輝選手は跳馬も種目別残っているので、このゆかの悔しさの分もぶつけて頑張ってほしいと思います!

 

女子跳馬

優勝 アンジェリーナ・メルニコワ選手(AIN)14.466

1本目 14.100(D5.0 E9.100)、2本目 14.433(D5.6 E8.833) ボーナス0.2

2位 リアモニカ・フォンタイン選手(カナダ)14.033

1本目13.933(D5.0 E8.933)、2本目13.733(D4.8 E8.933) ボーナス0.2

3位 ジョセリン・ロバーソン選手(アメリカ)13.983

1本目13.966(D5.2 E8.766)、2本目13.600(D5.0 E8.600) ボーナス0.2

 

優勝はアンジェリーナ・メルニコワ選手

2本とも素晴らしい跳躍を揃えてきて、さすがの強さでした。

 

あん馬

優勝 洪延明選手(中国)14.600(D5.6 E9.000)

2位 マミコン・キャチャトリャン選手(アルメニア)14.600(D5.8 E8.800)

3位 パトリック・フープス選手(アメリカ)14.566(D6.0 E8.566)

 

優勝は中国の洪延明選手

また凄いスペシャリストが出てきましたね。

Dスコアは5.6ですが、実施がスピーディーで姿勢がまっすぐな質の高い旋回を見せました。

 

段違い平行棒

優勝 ケイリア・ネムール選手(アルジェリア)15.566(D7.1 E8.466)

2位 アンジェリーナ・メルニコワ選手(AIN)14.500(D6.3 E8.200)

3位 楊凡予微選手(中国)14.500(D6.7 E7.800)

 

優勝はアルジェリアのケイリア・ネムール選手

圧倒的な手放し技の連続!凄かった!

伸身ダブルの着地もピタリ!圧巻でした。

2位に1点以上の差をつけての優勝、ただ1人レベルが違いましたね。

 

つり輪

優勝 ドネル・ウィッテンバーグ選手(アメリカ)14.700(D6.0 E8.700)

2位 アジル・アデム選手(トルコ)14.566(D5.7 E8.866)

3位 蘭星宇選手(中国)14.500(D5.9 E8.600)

 

優勝はアメリカのドネル・ウィッテンバーグ

力技の凄さもさることながら、降り技に後方屈伸3回宙返りを決めてきました!

これによってDスコアはなんと6.0!

アメリカに初のつり輪の金メダルをもたらしました。

 

種目別決勝、スペシャリスト達の圧巻の演技凄かったです。

明日は後半種目、跳馬に南一輝選手、平均台に杉原愛子選手、平行棒に岡慎之助選手、角皆友晴選手、女子ゆかに杉原愛子選手、岸里奈選手、鉄棒に角皆友晴選手、橋本大輝選手が出場します。

メダルラッシュに期待です。

がんばれニッポン\(^o^)/

岸里奈選手が6位入賞!杉原愛子選手が7位入賞!世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会女子個人総合決勝

世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会、今日は女子個人総合決勝が行われました。

日本からは杉原愛子選手、岸里奈選手が出場!

杉原愛子選手は堂々の予選2位通過で世界のトップ6が集う1班で跳馬スタート、岸里奈選手は予選8位通過で段違い平行棒スタートの2班での演技となりました。

 

優勝 アンジェリーナ・メルニコワ選手(AIN)55.066

2位 リアン・ウォン選手(アメリカ)54.966

3位 張晴穎選手(中国)54.633

4位 ケイリア・ネムール選手(アルジェリア)54.564

5位 アジア・ダマート選手(イタリア)53.532

6位 岸里奈選手(日本)53.232

7位 杉原愛子選手(日本)53.132

8位 アビゲイル・マーティン選手(イギリス)52.998

 

優勝はAIN(個人資格の中立選手として参加)のアンジェリーナ・メルニコワ選手。

2021年の世界体操選手権北九州大会以来、久々に世界体操の舞台に戻ってきました。

そして復帰早々優勝、平均台で落下してなお1位なので、やはり力がありますね。

 

2位はアメリカのリアン・ウォン選手

東京五輪の女子個人総合の金メダリストですね。

跳馬では、Dスコア5.6のチェンフェイを実施、14.466の全体1位の得点を叩き出しました。

 

3位は中国の張晴穎選手

平均台では全体1位の14.833(D6.7 E8.133)の得点を出しました。

 

日本の岸里奈選手は6位

この大舞台で大きなミスを出さずに予選から1点以上得点を上げて53.232。今後が楽しみな日本女子の次世代エース、見事な6位入賞となりました。

 

日本の杉原愛子選手は7位

堂々の予選2位で挑んだこの個人総合決勝、世界トップ6が集う1班で見事な演技を見せました。段違い平行棒で落下があり順位を落としましたが、最後のゆかは全体トップの13.666(D5.8 E7.866)!表現力で世界を魅了しましたね。2021年東京五輪以来の世界の大舞台、7位入賞素晴らしいです。

 

次世代エースの岸里奈選手とベテランの杉原愛子選手が個人総合でも十分に世界と戦えるところを見せてくれました。これからが楽しみですね。

明日からは世界体操のスペシャルステージ!種目別決勝始まりますね。

日本のメダルラッシュに期待!

がんばれニッポン\(^o^)/

橋本大輝選手選手が優勝!世界体操選手権個人総合3連覇を達成!世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会男子個人総合決勝

世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会、男子個人総合決勝が行われました。

新ルールになって初めての世界体操選手権個人総合決勝、日本の橋本大輝選手、岡慎之助選手、中国の張博恒選手、実力者による頂上決戦に注目が集まりました。

 

第1ローテーション

橋本大輝選手(日本)、あん馬

予選で尻もちがあった前方1回ひねり(C)~前方屈伸2回宙返り(E)見事に決めました。

最後の後方屈伸2回宙返り(D)の着地ピタリ!

ガッツポーズ!14.000(D5.3 E8.600 着地加点0.1)

最初着地加点がついていませんでしたが、インクワイアリによって訂正されました。

 

岡慎之助選手(日本)、つり輪

十字倒立も美しい!

伸身新月面宙返り降りの着地、ピタリと決めました!

14.066(D5.3 E8.666 着地加点0.1)

 

第2ローテーション

橋本大輝選手選手(日本)、あん馬

途中危ない箇所が2回くらいありましたが、最後まで通し切りました!強い!

13.966(D5.7 E8.266)

 

岡慎之助選手(日本)、跳馬

ドゥリッグスで前に1歩2歩跳ねましたが、まずまず安定した跳躍決めました。

13.466(D4.8 E8.666)

 

第3ローテーション

橋本大輝選手(日本)、つり輪

伸身新月面宙返り降りの着地は前に一歩跳ねましたが、力強い実施でした。

13.566(D5.2 E8.366)

 

張博恒選手(中国)、つり輪

伸身新月面宙返りの着地ピタリ!

14.600(D5.5 E9.000 着地加点0.1)

実力者の張博恒選手やはりつり輪でビッグスコア出してきましね。

 

岡慎之助選手(日本)、平行棒

マクーツ(E)、バブサー(E)、ティッペルト成功!倒立が美しい!

前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降りの着地ピタリ!

素晴らしい!

14.666(D5.6 E8.966 着地加点0.1)

 

第4ローテーション

橋本大輝選手(日本)、跳馬

ロペスを実施、雄大な跳躍!小さく後ろに一歩

14.466(D5.2 E9.266)

 

張博恒選手(中国)、跳馬

ロペス(D5.6)で後ろに一歩とやや揺れがありました。

14.200(D5.2 E9.000)

 

岡慎之助選手(日本)、鉄棒

カッシーナ、コールマン、リューキン成功!

チェコ式車輪の抜きは倒立までしっかり上がり美しい!

伸身新月面宙返り降りの着地は一歩

素晴らしい演技!

14.400(D5.8 E8.600)

 

第5ローテーション

張博恒選手(中国)、平行棒

シャルロから短棒ヒーリーに行けず、着地も跳ねました。

13.933(D5.2 E8.733)

 

橋本大輝選手(日本)、平行棒

勝負どころの5種目目で完全にゾーンに入ってましたね。

技にキレがあって倒立まで美しい!

前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降りの着地もピタリ!

強いです!

14.433(D5.6 E8.733 着地加点0.1)

 

岡慎之助選手(日本)、ゆか

予選で大過失を連発した種目ということもあり、冒頭の大技の前方1回ひねり(C)~前方かかえこみ2回宙返り(D)を抜いてきました。

伸身ムーンサルトから入り成功!

しかし終盤の後方2回半ひねり(D)~前方伸身宙返りで蹴りが合わなかったのか転倒。

最後の後方伸身2回宙返りは着地一歩で決めました。

11.866(D4.4 E7.466)

 

最終ローテーション

岡慎之助選手(日本)、あん馬
開脚旋回素晴らしい!
勢いあまって着地一歩跳ねましたが最後まで通し切りました!
13.333 D5.0 E8.333

6種目合計得点81.797でフィニッシュ。

 

張博恒選手(中国)、鉄棒

アドラー1/2ひねり~コールマン成功、リューキン入れてきて、若干近かったですが、持ちました。

伸身新月面宙返り降りの着地は一歩。

14.300(D6.0 E8.300)

6種目合計得点84.333でフィニッシュ。

 

橋本大輝選手(日本)、鉄棒

アドラー1回ひねり、アドラー1/2ひねり〜コールマン(E)成功!
カッシーナ、リューキン成功!
伸身トカチェフ(D)は抜いてきました。
伸身新月面宙返りの着地ピタリ!
金メダルを決定づける素晴らしい演技!
得点は14.700!(D5.9 E8.700)

6種目合計得点は85.131!

この瞬間、橋本大輝選手が金メダル!

内村航平さん以来の世界体操選手権個人総合3連覇達成!
おめでとうございます!

 

橋本大輝選手、ゆかで1位、あん馬で2位、つり輪で4位、跳馬で1位、平行棒で3位、鉄棒で1位と6種目全てで高得点をマーク!

まったく隙をみせずに圧倒的な強さを見せました!

 

岡慎之助選手は81.797で5位。
ゆかで転倒ありましたが、前半のつり輪、平行棒、鉄棒では岡慎之助選手らしい美しいしなやかな演技見ることが出来ました。
腰が痛い中で、予選からよく立て直してくれたと思います。

 

男子個人総合決勝結果
優勝 橋本大輝選手(日本) 85.131
2位 張博恒選手(中国)84.333
3位 ノエ・シーフェルト選手(スイス)82.831
4位 侍聡選手(中国)82.297
5位 岡慎之助選手(日本)81.797

6位 アンヘル・バラハス選手(コロンビア)81.432

7位 ダニエル・マリノフ選手(AIN)80.766

8位 クリストファー・メサロシュ選手(ハンガリー)80.664

 

各選手、予選よりも得点を上げてくるハイレベルな個人総合決勝となりました。

その中で橋本大輝選手が作り上げてきたハイレベルな6種目の演技、磨き上げてきた美しさ、ここぞという時の勝負強さ、勝ち方を知っている試合運びに王者の風格を感じました。

内村航平選手以来の世界体操選手権個人総合3連覇達成ということで、日本の個人総合最強の伝統をしっかり引き継いでますね。

岡慎之助選手は、腰が痛いこともあり、今回は5位でしたが、4種目終了時にトップに立つなど、随所に見せ場を作ってくれました。なんといってもパリ五輪3冠の金メダリストなので、ロス五輪に向けて、2人のオリンピック王者による頂上決戦は続いていきますね。切磋琢磨して日本の体操をさらに強く引っ張ってほしいと思います。

 

種目別決勝も体操ニッポンの強さを見せて、金メダルラッシュに期待です。

がんばれニッポン\(^o^)/