akiraの体操観戦記

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南一輝選手がゆかで銀メダル!2023世界体操競技選手権アントワープ大会種目別決勝前半

2023世界体操競技選手権アントワープ大会、スペシャリストの祭典、種目別決勝が10月7日21時(日本時間)より行われました。

CS放送テレ朝チャンネル2)での生放送でした。

男子の解説が米田功さん、女子の解説が北村彩子さんでした。

 

男子ゆか

優勝 アーテム・ドルゴピアト選手(イスラエル) 14.866(D6.4 E8.466)
2位 南一輝選手(日本) 14.666(D6.5 E8.166)
3位 ミラド・カリミ選手(カザフスタン) 14.6(D6.3 E8.3)
4位 カルロス・ユーロ選手(フィリピン) 14.5(D6.3 E8.2)
5位 フェリックス・ドルチ選手(カナダ) 14.4(D6 E8.4)
6位 ハリー・ヘップワース選手(イギリス) 14.333(D6.4 E8.133)
7位 橋本大輝選手(日本) 14.233(D6.0 E8.333 減点0.1)
8位 フレッド・リチャード選手(アメリカ) 13.2(D6 E7.2)

 

イスラエルのアーテム・ドルゴピヤト選手が優勝。

大技盛りだくさんのドルゴピヤト選手、着地も僅かな動きに押さえて良かったです。

回転系が多く入った演技構成の方が減点が少なくなるような採点の傾向になっているようですね。

 

日本の南一輝選手が2位。

トップバッターで登場し、ルドルフハーフ~前方1回ひねり(C)のシリーズ着地ピタリで場内をどよめかせました!

2本目もG難度のリジョンソンの着地決めてきました。

3本目はF難度のシライ2!着地前に1歩。

4本目は前方1回ひねり(C)~前方2回半ひねり(E)着地僅かに弾む。

5本目は後方2回半ひねり(D)~前方2回ひねり(D)着地ピタリ!

ラストは後方3回ひねり(D)で着地後ろに1歩。

着地を予選や団体決勝より丁寧に行っていて良かったです。

最後の後方3回ひねり(D)の着地が片足後ろに動いてしまったのが惜しかったです。

得点は14.666。Eスコアが8.166なので、ひねり技に対して厳しい減点になっているのか、点数が抑えられやすい1番手での演技とはいえ、ひねり技は他の選手よりレベルが上なのでもっと評価してほしいです。

日本ゆか最強の南一輝選手、2年ぶりの世界選手権種目別でしっかりメダルを取ったのはさすがでした。

銀メダルおめでとうございます!

 

橋本大輝選手は7位。

個人総合で優勝して中1日の試合、疲れが残っていると思いますが、1本目にリジョンソンを入れて攻めてきました。そのリジョンソンでラインオーバーがあり7位でしたが、橋本大輝選手らしい雄大で美しいゆか見事でした。

 

女子跳馬

優勝 レベッカアンドラーデ選手(ブラジル) 14.750

           1本目 15.000(D5.6 E9.400) 2本目 14.500(D5.0 E9.500)

2位 シモーネ・バイルズ選手(アメリカ) 14.549

           1本目 14.433(D6.4 E8.533 減点0.5) 2本目 14.666(D5.6 E9.066)

3位 ヨ ソジョン選手(韓国) 14.416

           1本目 14.600(D5.4 E9.200) 2本目 14.233(D5.0 E9.233)

4位 アレクサ・モレノ選手(メキシコ) 14.166

           1本目 14.300(D5.4 E8.900) 2本目 14.033(D5.2 E8.833)

5位 エリザベス・ブラック選手(カナダ) 13.933

           1本目 14.000(D5.0 E9.000) 2本目 13.866(D4.8 E9.066)

6位 宮田笙子選手(日本) 13.899

           1本目 14.066(D5.0 E9.066) 2本目 13.733(D4.8 E8.933)

7位 リアン・ウォン選手(アメリカ) 13.466

           1本目 14.100(D5.0 E9.100) 2本目 12.833(D4.2 E8.733 減点0.1)

8位 ツェンゲ マリア・ベクスキー選手(ハンガリー) 13.266

           1本目 13.400(D4.6 E8.800) 2本目 13.133(D4.4 E8.733)

9位 コリーン・デビラード選手(フランス) 13.183

           1本目 13.200(D5.4 E7.800) 2本目 13.166(D4.2 E8.966)

 

優勝はブラジルのレベッカアンドラーデ選手。

このままだと新技で転倒のあったシモーネ・バイルズ選手が優勝となるところでしたが、最後に登場したアンドラーデ選手が高難度の技を2本しっかり決めてきて上回りました!バネと高さが凄いです!

 

2位にアメリカのシモーネ・バイルズ選手。

1本目に噂の新技申請しているユルチェンコの屈伸2回宙返り、いわゆる男子の屈身メリサニディスを行ってきました。なんとDスコアは6.4。

リスクのある技ということで減点0.5されますが補助をつけての実施となりました。

ものすごい高さで屈伸で2回宙返りして着地は勢い余って後ろに転倒しましたが、それでも得点は14.433!

2本目はチェンフェイを実施。これはもの凄い着地を決め14.666。

シモーネ・バイルズ選手。さすが女子体操のスーパースター。転倒があっても2位という規格外の実力を見せました。

 

あん馬

優勝 リース・マクレナガン選手(アイルランド) 15.100(D6.4 E8.700)
2位 コイ・ヤング選手(アメリカ) 14.966(D6.5 E8.466)
3位 アフマド・アブアルスード選手(ヨルダン) 14.633(D6.4 E8.233)
4位 ハルチュン・メルディニアン選手(アルメニア) 14.600(D6 E8.6)
5位 マックス・ウィットロック選手(イギリス) 14.300(D6.9 E7.400)
6位 千葉健太選手(日本) 14.200(D6.1 E8.100)
7位 ニルス・ドゥンケル選手(ドイツ) 13.766(D6.2 E7.566)
8位 李智凱選手(台湾) 13.500(D6.5 E7.000)

 

優勝はアイルランドのリース・マクレナガン選手。

最後に登場でただ一人15点台にのせて、見事でした。

D6.4で安定した実施でしたね。

 

日本の千葉健太選手は6位。

ショーンを入れて攻めてきました。

ショーンは一ポメルまで行けずに馬体に手をついてしまったので認定されませんでしたが、ミスには見せずに続くブスナリ(F)は成功!スピーディな旋回で通しきりました!

セア倒立やブスナリの技のキレ、降り技で倒立に上げる勢い、旋回の美しさは世界のスペシャリスト達と比べても際立ってました。

前半に登場した優勝候補達が落下するなか、メダルではなく金メダルを狙って攻めてきた姿勢に拍手ですね。

 

注目のマックス・ウィットロック選手(イギリス)は5位。

Gコンバインやブスナリ(F)を成功させ、D6.9の難しい演技構成で挑みましたが落下がありました。それでも14.300を出すのは恐るべしですね。

 

アジア大会種目別あん馬優勝の李智凱選手(台湾)は8位。

スピード感のあるダイナミックな開脚旋回が持ち味の李智凱選手ですが落下がありました。アジア大会の種目別あん馬を優勝したのが9月28日、そして世界選手権の男子予選があったのは10月1日だったので、移動して予選まで間がなかった中、決勝に進んできたのはさすが実力がありますね。

 

段違い平行棒

優勝 邱祺缘選手(中国) 15.1(D6.7 E8.400)
2位 ケイリア・ネムール選手(アルジェリア) 15.033(D6.7 E8.333)
3位 シリーズ・ジョーンズ選手(アメリカ) 14.766(D6.3 E8.466)
4位 黄卓凡選手(中国) 14.766(D6.5 E8.266)
5位 シモーネ・バイルズ選手(アメリカ) 14.2(D6.0 E8.200)
6位 サナ・フェールマン選手(オランダ) 14.2(D6.2 E8.000)
7位 ナオミ・フィッセル選手(オランダ) 14.166(D6.0 E8.166)
8位 エリザベス・ブラック選手(カナダ) 13.8(D5.7 E8.100)
9位 ロレット・シャーピー選手(フランス) 12.933(D6.1 E6.833)

 

中国の邱祺缘選手が優勝。

中国独特の片手軸のひねり技の連続から伸身イエーガー迫力ありました。

Dスコア6.7は凄いですね。

 

2位にアルジェリアのケイリア・ネムール選手。

テレビ実況でこれから世界の段違い平行棒を引っ張っていくんじゃないかと注目されている選手と説明がありました。

なるほど高難度の手離し技の連続はすごいものがありますね。

アルジェリアの16歳、これから注目ですね。

 

この種目の東京五輪王者のニナ・デルバール選手は怪我で今大会欠場してるとのことでした。地元ベルギーのスター選手の欠場は残念ですね。来年のパリ五輪に向けて復活が待たれるところです。

 

去年からのルール改正でトカチェフ系の半分ひねりの技の認定が厳しくなっていて、実施した選手がほとんど不認定でひねらない技での認定になってました。

ルール改正が勝敗にも影響してきますね。

 

つり輪

優勝 劉洋選手(中国) 15.233(D6.4 E8.833)
2位 エレフテリオス・ペトロニアス選手(ギリシャ) 15.066(D6.3 E8.766)
3位 尤浩選手(中国) 14.833(D6.7 E8.133)
4位 バハン・ダブティアン選手(アルメニア) 14.7(D6 E8.700)
5位 ニキータ・シモノフ選手(アゼルバイジャン) 14.666(D6.2 E8.466)
6位 ビンツェンツ・フック選手(オーストリア) 14.566(D6.1 E8.466)
7位 アルトゥール・アベティシアン選手(アルメニア) 14.433(D5.9 E8.533)
8位 ハリー・ヘップワース選手(イギリス) 14.1(D5.8 E8.300)

 

中国の劉洋選手が優勝。

十字倒立の姿勢が凄まじいですね。

圧巻でした。

さすが中国、団体予選は苦戦しましたが、強い種目はきっちり金メダル取ってきます。

 

ギリシャのエレフテリオス・ペトロニアス選手が2位。

静止技で手を開いて輪を握らない実施がお馴染みですね。

さすがの力強さでした。

 

種目別前半が終わり、ゆかで南一輝選手の銀メダル素晴らしかったです!

間もなく21時から種目別決勝後半が始まりますね。

テレビ放送は23時55分から録画放送で行うとのことですが、テレビ朝日にはこの注目の世界体操選手権の種目別決勝をしっかり生放送しろよ!と言いたいです。

世界選手権も最終日、最後までメダルラッシュだ!

がんばれニッポン\(^o^)/