akiraの体操観戦記

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橋本大輝選手が1位通過!2022全日本個人総合選手権男子予選

全日本個人総合選手権、男子予選が行われました。

東京体育館に観に行ってきました。

オリンピック後のルール改正が行われて、最初の試合となりました。

各選手、新ルールに対応するため、演技構成を大幅に変更していて臨んでいました。

15点を超える会心の演技が出たり、実力者達にも大過失があったりと、ローテーションが進むごとに上位が変わる大混戦、波乱の予選となりました。

予選結果

1位 橋本 大輝選手(順天堂大学) 85.864
2位 神本 雄也選手(コナミスポーツ) 85.765
3位 岡 慎之助選手 (徳洲会体操クラブ) 85.531
4位 川上 翔平選手 (徳洲会体操クラブ/星槎大学) 84.698
4位 松見 一希選手 (徳洲会体操クラブ) 84.698
6位 北園 丈琉選手 (徳洲会体操クラブ/星槎大学) 84.432
7位 土井 陵輔選手 (日本体育大学) 84.332
8位 谷川 航選手 (セントラルスポーツ) 83.964
9位 杉野 正尭選手 (徳洲会体操クラブ/鹿体大大学院) 83.832
10位 谷川 翔選手 (セントラルスポーツ) 83.798
11位 萱 和磨選手 (セントラルスポーツ) 83.796

 

予選1位通過は橋本大輝選手。

1種目目の跳馬はロペス(D5.6)で横に一歩。

余裕がありました。14.700(D5.6 E9.200)

2種目目の平行棒、棒下ひねり倒立でまさかの落下。

13.266(D6.1 E7.166)

3種目目の鉄棒、アドラー1/2ひねりが歪み、新たに投入予定のリューキンは行わず。

カッシーナ、コールマン、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、伸身新月面宙返り降りの着地1歩前に出しました。14.533(D6.4 E8.133)

4種目目のゆか、リ・ジョンソン着地ピタリ!新月面も決め、最後の後方3回ひねり(D)も着地ピタリ!14.733(D6..0 E8.733)とゆか全体1位となる会心の演技!

小さくガッツポーズ見せました。

5種目目のあん馬、セア倒立で一歩手を出すも、新たに入れたウーゴニアンを成功、美しい旋回で降りまで持っていきました。

6種目目のつり輪、ほん転逆上がり十字倒立(E)入れてきました。新月面の着地ピタリ!

大きなガッツポーズ出ました!14.166(D5.8 E8.366)

苦しみながらも、神本雄也選手を0.099上回りトップ通過、さすが東京五輪王者の底力、立て直し見事でした。

 

2位に神本雄也選手。

平行棒で着地をピタリと決め!全体1位となる15.200(D6.5 E8.700)

鉄棒でも加点がつくようにルール変更のあったアドラー1/2ひねり~伸身トカチェフ(D)を成功、カッシーナ、コールマン、トカチェフと決め、着地もピタリと決めました!

鉄棒全体2位となる14.666(D6.0 E8.666)!

得意のつり輪でもオニールからのほん転中水平、伸身ムーンサルトの着地をピタリ!

つり輪全体1位の14.633(D6.2 E8.433)!

どの種目でも着地がピタッと止まっている印象でした。

2010年初代ユース五輪個人総合王者にして2014年アジア大会個人総合王者、2019年世界選手権代表の実力者の神本雄也選手、大波乱の予選の中、会心の演技を連発して、東京五輪王者の橋本大輝選手に0.099と迫るこの順位も頷けます。

 

3位に岡慎之助選手。

最終班で演技した岡慎之助選手が3位にとびこんできました。

2019世界ジュニア選手権王者の実力者、シニアに上がってついに上位にきましたね。

しなやかな美しさが持ち味でしたが、安定感出てきました。

ゆかの演技、伸身ムーンサルト美しかった!

 

4位に川上翔平選手。

全日本ジュニア王者の実力者、シニアに上がってきて、ついに上位にきました!

鉄棒では、全体1位の14.700(D6.2 E8.500)

カッシーナ、コールマンに加えて、ひねり技の美しさが素晴らしいです。

着地もピタリ!ガッツポーズ出てました!

 

4位に松見一希選手。

ゆかで全体4位の14.333()D6.1 E8.233)

並み居る強豪揃いの中、この順位は驚きです。

 

6位に北園丈琉選手。

鉄棒で伸身トカチェフ(D)~トカチェフを連続で行うなど、攻めの演技で各種目高得点を揃えてきましたが、あん馬の降り技が予定どおり出来ずC難度になってしまったのと、最後の跳馬、ヨー2での転倒が惜しかったです。

総合力は高いものがあるので、決勝での巻き返しに期待です。

 

10位に谷川翔選手。

あん馬では会心の演技で全体一位となる15.200(D6.7 E8.500)。

平行棒でも全体2位の15.000(D6.3 E8.700)を出しましたが、鉄棒でアドラー1/2ひねりでバランスを崩し、カッシーナも近づいて足を開いてしまうミスがありました。

 

11位に萱和磨選手。

あん馬でブスナリ(F)もスムーズに成功し全体4位の14.466(D6.4 E8.066)。

つり輪でバランディン(垂直懸垂から引き上げ中水平)を新たに入れて成功、伸身新月面宙返り降りの着地後ろに一歩弾む13.766(D6.1 E7.666)。

跳馬でロペス(D5.6)を横に一歩で決め14.366。

平行棒で前方2回宙返り半ひねり降り(E)の着地を決め、全体6位の14.766(D6.2 E8.566)

と順調に得点を並べてきましたが、鉄棒、コールマンでまさかの落下があり12.666(D5.4 E7.266)と大過失出してしまいました。

ゆかでも新たに取り入れた新月面を決めますが、前方屈伸2回宙返りの着地が低くなってしまうミスもあり13.766(D5.9 E7.866)と得点を伸ばせず。

決勝では気迫あふれるミスのない演技で巻き返しに期待です。

 

ルールが変わって最初の試合なので、各選手、対応するのに試行錯誤して頑張っている印象でした。

岡慎之介選手や川上翔平選手といったジュニアから上がってきた選手が上位にきたり、神本雄也選手といったベテランも調子の良さ見せてくれました。

そしてやはり橋本大輝選手は強かった。

会心の演技もたくさん見れて、日本の体操のレベルの高さ凄いですね。

日曜日の決勝では、今日ミスのあった選手も修正して、さらにいい試合を見せてくれると思います。

がんばれニッポン\(^o^)/