全日本体操団体選手権男子競技が行われ、代々木体育館に観に行ってきました。
耐震補強工事が行われた関係で代々木体育館で体操の試合が行われるのは、2016年11月以来、実に5年ぶりとなります。
久々に原宿駅で降りたら、駅がきれいになってて驚きました。
去年はコロナ禍で団体が行われなかったので、2019年以来となる2年ぶりの団体戦、団体戦ならではの白熱した闘いが繰り広げられ代々木体育館が大いに盛り上がりました!
優勝 順天堂大学 260.764
橋本大輝選手、村山覚人選手、江俣有寿彩選手)
2位 徳洲会体操クラブ 257.929
(高橋一矢選手、田浦誠也選手、杉野正尭選手、
春木三憲選手、北園丈琉選手、柚木健大朗選手)
3位 セントラルスポーツ 256.663
(野々村笙吾選手、谷川航選手、千葉健太選手、
萱和磨選手、谷川翔選手、前野風哉選手)
4位 鹿屋体育大学 255.394
(藤巻竣平選手、山口智輝選手、長谷川毅選手、
上山廉太郎選手、津村涼太選手、金田希一選手)
5位 日本体育大学 252.060
(千葉天斗選手、笠岡義之選手、杉本海誉斗選手、
篠原広人選手、近藤衛選手、土井陵輔選手)
6位 朝日生命 251.494
(市瀬 達貴選手、山田 元大選手、山本 翔一選手、
松永 直也選手、Carlos Yulo選手、加山 彪雅選手)
7位 (公財)栃木県スポーツ協会 249.228
(青木翔汰選手、湯浅賢哉選手、前田航輝選手、
山本威吹選手、中川将径選手)
8位 筑波大学 248.691
(中山怜選手、杉山智哉選手、橘汐芽選手、
末次耕太朗選手、長﨑柊人選手、平松航河選手)
9位 コナミスポーツ 247.863
(横山聖選手、山室光史選手、加藤凌平選手、
加藤裕斗選手、神本雄也選手、星野力維選手)
10位 相好体操クラブ 246.960
(永吉雄選手、五島誉博選手、横井君宇選手、
平野竣介選手、田中樹選手、小森敬介選手)
優勝は順天堂大学!
東京五輪個人総合、種目別鉄棒2冠の橋本大輝選手が今日もとてつもない演技を連発。
つり輪以外の5種目に出場、チームをひっぱるエースの活躍でした。
あん馬で高難度の構成を美しい旋回で通し全体2位の15.100(D6.4 E8.700)。
跳馬ではロペス(D5.6)をふわっと着地ピタリ!全体1位の15.200(D5.6 E9.600)。
平行棒で美しい倒立で着地ピタリ!全体2位の15..033(D6.2 E8.833)。
鉄棒でカッシーナ、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)~リンチ(D)、アドラー1回ひねり大逆手(E)、ヤマワキ(D)、伸身新月面宙返り降りで着地僅かに弾む。高難度の構成を美しく決め全体1位の15.033(D6.5 E8.533)。
最終種目ゆか、リジョンソンは回避したものの新月面の着地ピタリ、次々と余裕のある腰高の着地を決め全体3位の14.900(D6.0 E8.900)
演技後にはチーム優勝を確信するナンバーワンポーズで会場にアピールしました。
橋本大輝選手、出場した5種目で15点台が4種目、5種目全てが種目別全体3位以内というとてつもない強さを見せました。
これはもうオールラウンダーを超えるまさにオールスペシャリストですね。
東京五輪個人総合王者になるのも納得の強さです。
順天堂大学もう1人の実力者三輪哲平選手はゆか以外の5種目に出場、跳馬で得意のロペスを決め全体7位の14.900(D5.6 E9.300)、平行棒では降りを前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)にしてきました。全体6位の14.700(D6.1 E8.600)
各種目で安定感のある演技で高得点を並べました。
鈴木茂斗選手のあん馬、全体6位の14.700。大久保圭太郎選手の跳馬、ロペスで全体6位の14.966(D5.6 E9.366)の高得点。
順天堂大学は各選手がノーミスの演技であん馬、跳馬、平行棒、鉄棒の4種目でチーム得点1位をとる強さを見せました。強かったです。
2位は徳洲会体操クラブ。
東京五輪団体銀メダルメンバーの北園丈琉選手があん馬、つり輪以外の4種目に出場。
ゆかでは屈伸ダブルハーフ(F)、新月面(E)を決めるなど、全体5位の14.600(D6.2 E8.400)!最後の鉄棒、カッシーナで片手が外れ、続くコールマン(E)で落下。
背中からすごい勢いでマットに落下したので心配されましたが、やり直しの演技では、コールマン(E)を再び行い成功させました。
高橋一矢選手がつり輪で全体1位の14.900(D6.2 E8.700)、春木三憲選手がつり輪全体2位の14.733(D6.1 E8.633)を出し、つり輪のチーム得点は1位を出しました。
東京五輪代表選考では代表まであと一歩まで迫る演技を見せた注目の杉野正尭選手、得意のあん馬、Gコンバインで足をぶつけ危ない場面がありましたが、そのままGコンバインを続けて、立て直してしまう強さを見せました。全体8位の14.566(D6.5 E8.066)。
得意の鉄棒ではカッシーナを成功、コバチ、コールマン(E)は連続には行けず分けて行なったものの着地まで決め、全体6位の14.233(D6.4 E7.833)。
実力者の武田一志選手が出場しませんでしたが、北園丈琉選手の加入とスペシャリストの力で得点を揃えた徳洲会体操クラブ、見事2位に入りました。
3位にセントラルスポーツ。
前回王者のセントラルスポーツ、東京五輪団体銀メダルメンバーの萱和磨選手、谷川航選手を擁し、谷川翔選手、千葉健太選手、前野風哉選手と日本屈指のオールラウンダーを揃えています。
そして野々村笙吾選手がこの大会つり輪の演技を最後に引退するということで、最後の演技注目されました。
最初の種目ゆかで谷川航選手が前方屈伸2回宙返り(E)でまさかの尻もち、2種目目のあん馬で千葉健太選手がブスナリ(F)で落下とポイントゲッターの大過失で苦しいスタートになりました。
谷川翔選手のあん馬、高難度のフル構成をしなやかな美しい旋回で通しきり全体1位の15.333(D6.8 E8.533)。
野々村笙吾選手のつり輪、野々村笙吾選手らしい、しなやかさと力強さをあわせ持った素晴らしい演技、最後伸身ムーンサルトの着地のピタリと決め!場内大歓声!
最後の演技を思いが伝わるような素晴らしい演技で決めてくれました。
場内に応えてポディウムを降りる姿が印象的でした。
全体3位の14.700(D6.0 E8.700)!
とても引退する選手とは思えないような高得点を出して凄かったです。
谷川航選手の跳馬、今日はブラニクを実施。着地ピタリに場内どよめき!
全体1位の15.200(D5.6 E9.600)!
リセグァン2も凄い技ですが、久々にブラニクの着地ピタリが見れて嬉しかったです。
谷川航選手は平行棒でも途中手をずらす箇所もありましたが、アームツイスト(E)、バブサー(E)と決め、着地ピタリ!全体4位の14.866(D6.4 E8.466)!
最後の鉄棒、谷川翔選手がコールマン(E)でまさかの落下。12.300(D5.5 E6.800)と大過失を出してしまいました。
最終演技を託された萱和磨選手の鉄棒、これ以上ミスの許されない局面でカッシーナ(G)を実施、なんとかキャッチし、伸身新月面宙返り降りの着地ピタリ!
失敗しない男の代名詞通り、重圧のかかる場面での強さを見せました!
今日の萱和磨選手は全6種目を実施、あん馬でブスナリ(F)、鉄棒でカッシーナを入れるなど、これまでの6種目より難度を上げて、かつ安定感のある演技さすがの強さでした。6種目合計得点 86.265と86点に乗せてきました。Dスコア合計はなんと36.9!
橋本大輝選手が全日本個人総合選手権でマークした36.7を上回る驚異的なDスコアで演技してきました。
セントラルスポーツは大過失も3つ出てしまいましたが、各選手が見せ場でいい演技もたくさん見せました。
他には、日本体育大学の土井陵輔選手選手のゆか、全体4位の14.833(D6.2 E8.633)
シライ2や後方3回半ひねり(E)を見せるなど、高難度のひねり技強かったです。
注目のカルロス・ユーロ選手(朝日生命)、今日はつり輪、跳馬、平行棒、鉄棒、ゆかの5種目に出場。
跳馬、ドラグレスクで全体3位の15.066(D5.6 E9.466)世界体操選手権北九州大会で種目別金メダルを獲得した種目、着地僅かに弾みましたが、熟練された跳躍見事でした。
平行棒、シャルロ(E)~単棒ヒーリー、マクーツ(E)とスムーズに実施。前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)の着地もピタリ!全体1位の15.066(D6.4 E8.666)凄かった!世界体操選手権北九州大会で銀メダルを獲得した種目、キレのある演技で正確な実施を見せました。
ゆか、伸身新月面(F)着地ピタリ、屈伸ダブルハーフ(F)着地ピタリ、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)着地ピタリ、後方3回半ひねり(E)~前方1/2ひねり着地ピタリ、後方3回ひねり(D)着地一歩弾む。全体2位の15.133(D6.6 E8.533)
キレのある美しい演技でした。世界体操選手権北九州大会では、予選1位通過した種目、やはり強いですね。
南一輝選手(仙台大学)のゆか。
ルドルフハーフ僅かに弾む、シライ2,前方1回ひねり(C)〜前方2回半ひねり(E)着地一歩動く、後方2回半ひねり(D)〜前方2回ひねり(D)着地ピタリ!
後方3回ひねり(D)着地ピタリ!
本人苦笑いもさすがの精度でした!
全体1位の15.166(D6.5 E8.666)
世界体操選手権北九州大会ではゆか銀メダルでしたが、超高難度技のひねりのスピードの迫力、美しい腰高の着地といい世界一のゆかの演技だと思います。
そして1班と2班の間に引退セレモニーがありました。
野々村笙吾選手と早坂尚人選手、そして白井健三選手が引退ということで、ファンに挨拶をしてくれました。各選手からいい競技生活だったということと応援してくれる人や関係者に感謝の言葉が聞けたので、引退なのは寂しいですが、嬉しかったです。
今後の活躍を楽しみにしています。
全日本体操団体選手権、チーム戦ならではの盛り上がりがあり、選手たちがチームのために最高の演技を見せてくれました!
やっぱり団体っていいですね。
来年からは新ルールになりますが、体操ニッポン、パリ五輪に向けて対応して強くなってくれると思います。
がんばれニッポン\(^o^)/