akiraの体操観戦記

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橋本大輝選手が優勝!2022全日本体操個人総合選手権男子決勝!

全日本体操個人総合選手権、今日は男子決勝が行われました!

体操の聖地、東京体育館に観に行ってきました。

金曜日に行われた予選に引き続き、緊張感のある白熱した闘いが繰り広げられました!

 

1位橋本大輝選手(順天堂大学) 174.161(予選85.864 決勝87.797 内規加点0.5)
2位神本雄也選手(コナミスポーツ) 171.263(予選85.765 決勝85.498)
3位土井陵輔選手(日本体育大学) 170.197(予選84.332 決勝85.865)
4位川上翔平選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学) 168.629(予選84.698 決勝83.931)
5位萱和磨選手(セントラルスポーツ) 168.528(予選83.796 決勝84.232 内規加点0.5)
6位谷川翔選手(セントラルスポーツ) 168.397(予選83.798 決勝84.599)
7位谷川航選手(セントラルスポーツ) 168.128(予選83.964 決勝84.164)
8位長谷川毅選手(鹿屋体育大学) 167.796(予選83.265 決勝84.531)
8位松見一希選手(徳洲会体操クラブ) 167.796(予選84.698 決勝83.098)
10位北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学) 167.596(予選84.432 決勝83.164)
11位カルロス・ユーロ選手(帝京大学) 167.53(予選83.365 決勝84.165)
12位杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ/鹿体大大学院) 167.496(予選83.832 決勝83.664)

 

優勝は橋本大輝選手。

予選では平行棒で落下するなど、前半苦しみましたが、今日の演技は安定感ありました。

最初のゆか、予選で行ったリジョンソンは行わず、新月面で着地ピタリ!

2本目は後方3回半ひねり(E)、前方1回半ひねり(C)~前方2回半ひねり(E)、後方2回ひねり(C)、後方2回半ひねり(D)~前方伸身宙返り、後方3回ひねり(D)着地ピタリ!

この種目全体3位の14.366(D5.8 E8.566)で落ち着いたスタート!

2種目目あん馬、開脚旋回スムーズ、新しく入れたウーゴニアンで少しバランスを崩し、ロスは抜きました。降りのE難度も倒立に上げたところで一瞬止まり少し冷っとしましたが、落ち着いて3部分手をついて降りました。予選よりD、Eともに落としたものの、この種目全体8位の14.166(D6.1 E8.066)

橋本大輝選手は川上翔平選手と岡慎之介選手とハイタッチするときに「お前らいい演技しすぎだよ」と言って、後輩達を褒めていたのが微笑ましかったです。

3種目目つり輪、新しく入れたE難度のほん転逆上がり十字倒立を決めて、降りの新月面宙返りの着地ピタリ!

今日もガッツポーズ出ました。

この種目全体5位の14.133(D5.8 E8.333)

4種目目跳馬、ロペス(D5.6)を後ろに一歩。

安定感のある着地さすがでした。

この種目全体2位の14.966(D5.6 E9.366)

5種目目平行棒、予選で落下のあった棒下宙返り1/2ひねり(E)も落ち着いて決め、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降りの着地は後ろに一歩弾みました。

この種目全体5位の14.733(D6.1 E8.633)

6種目目鉄棒、今日の最大のハイライトとなる演技となりました。

予選では行えなかったアドラー1/2ひねり(D)~リューキン(F)決めました!

珍しい大技の成功に場内どよめき!

カッシーナ、コールマン成功!伸身トカチェフ(D)~トカチェフ連続!

アドラー1回ひねり大逆手(E)、伸身新月面宙返り降りの着地ピタリ!

課題の着地もピタリと決めてきました!

日本のエースに相応しい演技に場内大拍手!

すごい演技を見せてくれました!

この種目全体1位の15.433(D6.7 E8.733)!

まるで内村航平選手のようなとてつもない点数が出ました!

橋本大輝選手、今日だけの個人総合得点はなんと87.797!

6種目合計Dスコアも36.1と予選の36.3に続いて高難度ありました。

旧ルールでもなかなか見られないような驚異的な高得点、東京五輪王者がさらなる進化を見せて、圧巻の優勝見事でした!

 

2位に神本雄也選手。

予選でも会心の演技を連発し2位につけていた神本雄也選手。

プレッシャーのかかる決勝でも安定した演技見せてくれました。

つり輪でオニール~ほん転中水平を決めこの種目全体2位の14.666(D6.2 E8.466)!

平行棒でリチャード(E)、アームツイスト(E)、雄大なバブサー(E)を決め14.966(D6.5 E8.466)!

鉄棒でアドラー1/2ひねり~伸身トカチェフ(D)、カッシーナ、コールマン(E)、トカチェフ、伸身新月面宙返り降り着地ピタリ!この種目全体2位の14.900(D6.0 E8.900)!

苦手種目はミスのない演技で耐えて、得意種目で爆発的な得点を上げる神本雄也選手!

今日だけの個人総合得点は85.498と3位の得点ですが、予選との合計で2位を守ってNHK杯につなげました。

2010年初代ユース五輪個人総合王者にして2014年アジア大会個人総合王者、2019年世界選手権代表の実力者の神本雄也選手、27歳、確かな技術に裏打ちされたベテランの力を見せてくれて初の全日本個人総合の表彰台素晴らしいです。

 

3位に土井陵輔選手。

ジュニア時代から美しい正確な演技に定評があり、大学に入ってからは白井健三選手のような超高難度ひねり技を身につけてきた期待の若手選手、ついにきました。

ゆかで新月面、シライ2、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)と高難度のひねり技を決めこの種目全体2位の14.466(D6.2 E8.266)!

あん馬も持ち前の正確な実施でこの種目全体2位の14.533(D6.0 E8.533)!

鉄棒でも正確な実施でこの種目3位の14.633(D6.1 E8.533)!

今日だけの個人総合得点は85.865と2位の得点!

予選7位から順位を上げて、見事3位で嬉しい表彰台となりました。

 

4位に川上翔平選手。

去年の全日本ジュニア王者の期待の若手選手、並み居る強豪を抑えて4位につけました。

跳馬のシライキムヒフンが危ない着地になり冷っとしました。

平行棒で全体5位の14.733(D6.1 E8.633)

得意の鉄棒で持ち味のしなやかさのあるひねり技を決め、この種目全体6位の14.433(D6.2 E8.233)

今日だけの得点は10位の83.931と予選の4位より得点を落としましたが、2日間のトータルで4位に入りました。

 

5位に萱和磨選手。

予選で鉄棒の落下もあり11位となった萱和磨選手。

直前練習で何度もあん馬のブスナリを確認していました。

1種目目のあん馬でブスナリ(F)は成功、順調に高難度の演技を進めていましたが、ウーゴニアンの直後にバランスを崩して痛恨の落下。ウーゴニアンからやり直して前移動、後ろ移動、降りまで落ち着いて決めて最低限の減点で抑えました。13.300(D6.4 E6.900)

つり輪では新たに入れたバランディン(E)を決めて、伸身新月面宙返り(F)の着地ピタリ、気迫を感じました!この種目全体7位の14.033(D6.1 E7.933)!

得意の平行棒でこの種目全体7位の14.600(D6.2 E8.400)。

予選で落下のあった鉄棒では、コールマン(E)を成功させこの種目全体9位の13.933(D5.8 E8.133)!

演技後は気迫あふれるガッツポーズと雄叫びを上げました!

最終種目のゆかでも予選でのミスを修正し、この種目全体12位の13.966(D5.9 E8.066)。

今日だけの個人総合得点は7位の84.232でした。

6種目の合計Dスコアは36.0と高く、今回の代表選考の内規加点の条件をクリア、最大となる0.5の加点を取り、5位と順位を上げてきました。

 

6位に谷川翔選手。

平行棒で完璧な演技、降りは前方2回宙返りの難しい前向き着地をピタリ!

会心の演技でガッツポーズと投げキッスでました。

この種目全体1位の15.400(D6.3 E9.100)!

4種目終了時で2位まで順位を上げました。

鉄棒でカッシーナ成功、コールマン成功、チェコ式車輪で足をひっかけるミスがあり、停滞もありましたが、降りずにチェコ式車輪をやり直し、伸身ムーンサルトの着地ピタリ!13.166(D5.9 E7.266)

今日だけの個人総合得点は4位の84.599。予選の10位から6位まで順位を上げました。

 

7位に谷川航選手。

新たにカッシーナを入れた鉄棒で落下がありましたが、ゆかで全体4位の14.266(D5.7 E8.566)、つり輪で全体5位の14.133(D6.0 E8.133)、跳馬でブラニクを決め全体5位の14.666(D5.6 E9.066)、平行棒で全体2位の15.033(D6.3 E8.733)と力を見せました。

今日だけの個人総合得点は9位の84.164。2日間のトータルで予選の8位から1つ順位を上げました。

 

期待の北園丈琉選手は、あん馬、平行棒で落下があり10位に後退。

鉄棒は全体3位の14.633(D6.3 E8.333)と意地を見せました。

 

予選3位の期待のホープ岡慎之介選手は、跳馬のロペス(D5.6)の着地で転倒。

足を痛めてしまい、その後の平行棒の着地で再び足を痛めてしまいました。

最終種目の鉄棒が演技を行えず0点となり、29位となりました。

体操ニッポンの未来を担う有望な若手なので、怪我をしっかり治してほしいと思います。

 

その他の注目の演技

カルロス・ユーロ選手のゆか。

後方2回半ひねり(D)~前方屈伸2回宙返り、伸身ムーンサルト、新しい構成をしっかり通しました。この種目全体1位となる14.700(D6.3 E8.400)

 

南一輝選手のゆか。

ルドルフハーフ、高難度のひねり技素晴らしかったです!

ゆか種目別1位となる14.766(D6.2 E8.566)

 

田中佑典選手の平行棒。

存分に持ち前の美しさを発揮して魅せる平行棒の演技素晴らしかったです。

着地が前に一歩出してしまい平行棒種目別8位の14.566(D5.8 E8.766)。

予選では着地を止めてEスコア驚異の9.233出てました。

 

橋本大輝選手のこれぞ体操ニッポンのエースの演技、素晴らしかったです。

さすが絶対王者内村航平選手から日本のエースを引き継いだ男ですね。

最終演技者の鉄棒が着地を止める素晴らしい演技だと会場が盛り上がります。

絶対的なエースがいて、ベテランの神本雄也選手、若手の土井陵輔選手、川上翔平選手と若手ベテランが切磋琢磨していて、体操ニッポンやっぱり強いです。

予選で苦戦していた東京五輪組も決勝では持ち味を発揮してきて、やはり順位を上げてきました。

素晴らしい演技がたくさん見られた全日本個人総合選手権最高でした!

5月のNHK杯も楽しみです。

頑張れニッポン\(^o^)/