akiraの体操観戦記

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これぞスーパースター!内村航平選手が鉄棒で異次元の演技!2020全日本体操選手権決勝

全日本体操選手権、男子決勝が行われました!

コロナ禍で今年前半試合が行われなかった鬱憤を晴らすような、選手達の素晴らしい演技が随所に見られ、ハイレベルな戦い、個人総合争い上位は大混戦となりました!

優勝 萱 和磨選手 173.764
セントラルスポーツ

 2位 北園 丈琉選手 173.262 (0.502)
清風高等学校

 3位 谷川 翔選手 173.096 (0.668)
順天堂大学

3位 谷川 航選手 173.096 (0.668)
セントラルスポーツ

 5位 橋本 大輝選手 171.964 (1.800)
順天堂大学

 6位 千葉 健太選手 171.429 (2.335)
セントラルスポーツ

 7位 安達 太一選手 171.063 (2.701)
順天堂大学

 8位 カルロス・ユーロ選手 170.032 (3.732)
朝日生命

 9位 三輪 哲平選手 170.030 (3.734)
順天堂大学

 10位 神本 雄也 169.929 (3.835)
コナミスポーツ体操競技

 

優勝は萱和磨選手、さすがの安定感!

得意のあん馬は腰高の実施!全体6位の14.500(D6.4、E8.100)

跳馬のロペス(D5.6)も片足出ましたが、見事に立ちました!

最後の鉄棒は、最終演技者にふさわしい会心の演技!

手離し技を次々と決め、着地がピタリと止まった瞬間!弾けるような雄叫びとガッツポーズ出ました!全体4位の14.633(D6.1、E8.533)

今日だけの個人総合得点は決勝全体4位の86.365

6種目合計Dスコア36.3は全選手中最高、去年の全日本個人総合選手権が35.3だったので、急激に世界トップレベルまで、Dスコア上げてきてますね。難度の高い演技構成をミスなく安定感のある実施、先月の友情と絆の大会でも世界王者のニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)に0.4差まで迫ったのも頷けます。確実にレベルアップしてますね。

 

2位は北園丈琉選手、ついにきました!

あん馬は持ち味の開脚旋回の連続!

ダイナミックさと速さとキレがありました。全体6位の14.5(D5.8、E8.7)!

つり輪は降り技に伸身新月面宙返り降り(F)!14.033(D5.6、E8.433)

跳馬は今季から大技ヨー2(D5.6)を実施!見事に決める!全体6位の14.900(D5.6、E9.300)

平行棒もササキ(E)、バブサー(E)と伸びやかな実施!前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)の着地ピタリ!と決め全体5位の14.666(D6.3、E8.366)

鉄棒はカッシーナ、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)、トカチェフチェコ式車輪決めてきました。降りの伸身新月面も着地ピタリ。全体3位の14.666(D6.0、E8.666)

6種目全て14点台と総合力の高さを見せました。

今日だけの得点はなんと87.598と87点を大きく超えてきました!決勝全体1位の得点!

6種目合計Dスコアも予選35.6、決勝35.5と十分ハイレベル!

2018年ユース五輪5冠の大器、まだ高校3年生、急成長凄いです!

 

3位に谷川翔選手

あん馬、ウルジカ2を抜いたD6.5の構成で全体4位の14.933(D6.5)

平行棒は着地をピタリと決め、全体2位の14.866(D6.2)

今日だけの個人総合得点86.865は決勝全体2位!

6種目合計Dスコアも予選35.7、決勝35.4と去年優勝した全日本個人総合選手権が34.3だったことを考えると1点以上上げてきてますね!

去年一昨年と全日本を2連覇した谷川翔選手、見事な巻き返し見せました。

 

3位タイに谷川航選手

跳馬の大技リセグァンで前に手をついたのが残念でしたが、平行棒では着地を吸い付くようにピタリと決め全体1位の15.000(D6.4、E8.6)

鉄棒でも予選で手が外れるミスが出たトカチェフ~リンチの連続技を決め、モズニクも決め、着地一歩動いたものの全体7位の14.466(D5.8、E8.666)

今日だけの個人総合得点は86.165、決勝全体6位の得点、これで跳馬のリセグァン2が昨日の出来だったら、1位を超える得点出てますね。

6種目合計Dスコア、決勝はなんと36.2の構成ですね。

去年の全日本個人総合が35.0だったので、1.2もアップしてきました。

ミスがありながらも86点を超えてくるのも頷けますね。

 

5位に注目の橋本大輝選手

今日も1種目目のあん馬で落下があり、苦しいスタートになりましたが、跳馬、平行棒、鉄棒、床と伸びやかで美しい体操で盛り返しました!

今日だけの個人総合得点は決勝全体3位の86.432!

6種目合計Dスコア予選、決勝とも35.8

去年4月の全日本個人総合がDスコア合計33.6、11月のスーパーファイナルでDスコア合計35.0。そしていまや世界トップとも遜色ない35.8ものDスコア、世界選手権で高い評価をうけた美しい演技そのままに急激な難度アップ、橋本大輝選手の成長著しいです。

あん馬の落下がなければ87点台中盤が出てますね。

 

そして今大会、最大の注目の演技、内村航平選手の鉄棒。

種目別枠鉄棒で決勝に進んだのが内村航平選手のみとなった関係で第1ローテーション、1人目の演技者で登場!

いきなり世界が注目する最大のハイライトが最初に訪れました!

まだ落ち着かない空気の会場でしたが、内村航平選手が演技を始めた瞬間、観客の全てがその演技に引き込まれました!

冒頭のH難度、ブレットシュナイダー、鋭いひねりと驚愕の高さ!一瞬の間にとてつもない速さで2回宙返り2回ひねりの動作が行われ、しかも足先は一切乱れず美しい!

見事にキャッチ!まさに神技!

そして世界一美しいカッシーナ(G)成功!、高さと浮遊感が凄まじいコールマン(E)成功!、アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)成功、見事に倒立にはまってました!

伸身新月面宙返り降りの着地ピタリ!王者の着地見事に決めました!

内村航平選手、笑顔で何度もガッツポーズ!場内大歓声!

とてつもない演技を見てしまいましたね。鉄棒の真ん前の席で見られたのですが、感動で震えました。

得点はなんと15.700(D6.6、E9.1)!

もちろん種目別鉄棒優勝です。

 

凄まじいまでのダントツ世界最高得点が出て場内再びどよめき!

会場中を魅了し、場内の大歓声をひとつにする内村航平選手の真骨頂が戻ってきました!さすが世界のキング本物のスーパースターです!

 

南一輝選手の床

リジョンソン着地ピタリ!

シライ2高い、後方3回半ひねり(E)~前方1回ひねり(C)、後方3回ひねり着地ピタリ!

美しく正確なひねり!凄かったです!

種目別決勝1位の15.6(D6.6、E9.0)

この演技も世界選手権種目別床の金メダルスコアを大きく上回る得点凄いです!

 

白井健三選手の床

伸身新月面着地ピタリ、シライ2(F)、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)、シライ、後方3回ひねり(D)着地ピタリ!
どの着地も良かったです!
笑顔とガッツポーズ出ました!
種目別決勝4位の15.166(D6.7、E8.466)

 

カルロス・ユーロ選手の床

伸身ムーンサルト、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)、後方3回半ひねり(E)~前方半ひねり、後方3回ひねり(D)着地決まったかと思ったら片足上がる。
さすが世界王者きれいな演技でした!
種目別決勝3位の15.200(D6.5、E8.7)

 

土井陵輔選手の床
リ・ジョンソン着地ピタリ!
後方1回半ひねり(C)~シライ2(F)
後方3回半ひねり(E)ピタリ!
後方3回ひねり(D)ピタリ!
ジュニア時代から美しい実施に定評のあった期待の選手、

大学1年に上がってますます力をつけてますね。

床でここまで技を盛り込んで、かつ着地を止める実施、凄かったです❗
種目別決勝2位の15.3(D6.6、E8.7)

 

長野託也選手のつり輪

ヤンミンヨン、中水平の姿勢正確で力強い!

種目別決勝1位の15.1(D6.3、E8.800)

つり輪の15点台は凄いです。

 

米倉英信選手の跳馬

ヨネクラ見事に決めてきました!15.433!

2本平均15.133は種目別決勝1位!

 

安里圭亮選手の跳馬

リセグァン見事に立って15.200!

2本平均15.083は種目別決勝2位!

 

最初の内村航平選手の好演技に引っ張られるように、いい演技と高得点が次々と出て、いい大会になりました。

個人総合もこの決勝、86点以上が6人(萱和磨選手、北園丈琉選手、谷川翔選手、谷川航選手、橋本大輝選手、三輪哲平選手)もいて、全体的にレベルが上がってきてるなと感じます。

ここ2,3年ロシアと中国の勢いに押されてる感ありましたが、今大会は種目別でも内村航平選手をはじめ、世界選手権金メダル級の演技がいくつもあり、目の前で世界最高レベルの演技が行われてると感じました!

これならロシア、中国とも戦える!そして勝てる!

2位になった高校3年生の北園丈琉選手に加えて、7位に大学1年の安達太一選手、そして床で白井健三選手や世界王者のカルロス・ユーロ選手の得点を上回る15.3を出した大学1年の土井陵輔選手と期待のジュニアが大学に上がってますます力をつけてるので、それ以上の勢いを感じました。

そしてなんといっても内村航平選手、8年間世界の頂点に君臨し続けた最強の6種目の力を全集中した究極の鉄棒、目の当たりに出来て感激でした!

会場練習では、カッシーナ~コールマンの連続も行っていて、さらなる進化の期待も感じました。来年の代表選考、そして東京五輪では、どんな異次元の鉄棒を我々に見せてくれるのか、楽しみ過ぎます!

やっぱり体操ニッポンの底力は凄いですね。

来年は今度こそ東京五輪、代表争いも熾烈になってきますが、最強の日本代表で団体も個人総合も種目別も金メダル!頑張れニッポン\(^o^)/