akiraの体操観戦記

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2021全日本体操個人総合選手権得点まとめ

2021全日本体操個人総合選手権、個人総合上位8人の得点をまとめました。

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2021全日本体操個人総合選手権得点

予選決勝の合計得点で1位になったのは橋本大輝選手

予選はあん馬で2回落下、つり輪の降り技で転倒とミスがあり7位でしたが、決勝では、あん馬とつり輪でミスのあった技を抜き、しっかりまとめると後半4種目は全て超高得点の15点台を揃える怒涛の追い上げなんと88.532!2019年世界選手権でニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)が出した、現ルールの最高得点88.772に迫りました。

6種目合計Dスコアも予選36.7、決勝36.6と世界最高レベルのDスコアで演技!

37.1までの構成を準備しているとのことで驚異的です。

橋本大輝選手は、高校3年で出場した2019年4月の全日本個人総合選手権では6種目合計Dスコアが33.6で個人総合得点が84.031で7位。2019年11月のスーパーファイナルでは6種目合計Dスコアが35.0、個人総合得点が86.031で優勝。

そして大学1年で出場した2020年12月の全日本選手権では、6種目合計Dスコア35.8、個人総合得点があん馬落下ミスあっても86.432(決勝得点のみの順位は3位)でした。

一昨年から去年の12月までで、急激にDスコアと得点を上げてきた橋本大輝選手、今回、大学2年で出場した全日本では、床でのリ・ジョンソン(G)、跳馬のヨネクラ(D6.0)といった世界でも数人のスペシャリストしか出来ないような超大技を盛り込んできて、さらなるDスコア大幅アップを実現、世界で評価された美しい実施も合わさり、世界最高得点も狙える爆発的な演技に仕上げてきました。

ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)や肖若鵬選手(中国)、サミュエル・ミクラック選手(アメリカ)とも十分に渡り合える程、難度、実施ともに急成長しているので、東京五輪でも個人総合金メダル期待しちゃいますね。

 

2位に谷川航選手

決勝では87.231と高得点である87点台にのせてきました

なんといっても跳馬のリセグァン2!超大技の完成度が高まっていて、得点をさらに上げています。

6種目合計Dスコアも36.1とハイレベルな演技を実現!

2019年4月の全日本が6種目合計Dスコア35.0で個人総合得点83.665。2019年11月のスーパーファイナルは6種目合計Dスコア35.5で個人総合得点85.097で7位。2020年12月の全日本選手権は6種目合計Dスコア36.2で個人総合得点86.165(決勝のみ順位6位)じわじわと難度と得点を上げてきてます。強い世代の一角としてリオ五輪以降の日本代表を支えてきた谷川航選手、今回ついに6種目合計Dスコア36.1 個人総合得点87.231と87点台にのせてきていて、世界トップとも戦える実力になってますね。

 

3位に萱和磨選手

予選では36.4と高いDスコアを安定感のある実施!

決勝では、さらに精度の高い演技で得点を上積みしましたが、最後の鉄棒で片手が外れる珍しいミスが出ました。それ以降は意地でもミスをしないところに萱和磨選手の強さを感じました。

2019年4月の全日本個人総合選手権ではDスコア35.3で個人総合得点84.664で2位。2019年11月のスーパーファイナルではDスコア35.7で個人総合得点85.665で2位。2020年12月の全日本選手権ではDスコア36.3で個人総合得点86.365で優勝(予選1位、決勝4位)。

と年々Dスコアと得点を高め、それでいて大舞台の勝負所でもミスのない安定感が萱和磨選手の強さ。2019年世界選手権では日本チームの大黒柱の活躍でした。

NHK杯ではもっと完成度を上げた演技、見せてくれることでしょう!

 

4位の三輪哲平選手

順天堂大学3年生の期待の若い世代、ジュニア時代からのハイレベルな演技に大学生になって力強さが加わりました。

ジュニア時代も強かった三輪哲平選手ですが、なんといっても2018年11月の初代スーパーファイナル個人総合得点84.131で2位。2019年のスーパーファイナルでは、すでに6種目合計Dスコア35.3を実現していて個人総合得点85.199で5位。今回6種目合計Dスコア35.4の構成で予選は個人総合得点86.598で2位になるなど、ハイレベルな安定感見せているので頼もしいです。

 

5位に前野風哉選手

6種目合計Dスコア34.7と上位陣にあってはそれほど高くないDスコアですが、安定感のある実施で予選、決勝とも高いEスコアを揃えました。

いつも決勝でミスを出す印象あったのですが、今回は、予選、決勝とも6種目合計得点が85.132とまったく同じ点数。安定感上げてきてますね。

 

6位の北園丈琉選手

今大会の予選は6種目合計Dスコア36.1で個人総合得点87.332で1位。

決勝は、跳馬で予定通りの技から大きく難度を下げるまさかのミス、最終演技者となった鉄棒で右肘の靭帯を損傷する怪我をしてしまいました。

予選の得点もあり、トータルの順位ではまだ6位で踏みとどまっていて、NHK杯までに怪我が治ればまだ十分に東京五輪の代表になれる可能性を残しています。

高校1年の時に2018年ユース五輪で個人総合、種目別ゆか、つり輪、平行棒、鉄棒と5冠を達成して、世界の体操界に一躍その名をとどろかせた北園丈琉選手。

高校2年で出場した2019年4月の全日本個人総合選手権では6種目合計Dスコア33.0、個人総合得点は予選81.932、決勝83.065で17位。

2019年11月のスーパーファイナルでは、6種目合計Dスコア35.1、個人総合得点85.165で6位。

高校3年で出場した2020年12月の全日本体操選手権では6種目合計Dスコア35.5、個人総合得点87.598で決勝のみの順位は1位。

そしてシニア1年目となる今大会は6種目合計Dスコア36.1で予選で87.332と1位の得点。

年々、鉄棒のカッシーナや床の新月面、つり輪の伸身新月面宙返り降りなど次々に技を増やし、Dスコアをどんどん上げていって、かつ実施も美しさと正確さが上がっているところに北園丈琉選手の努力の凄さが感じられますね。

全ての種目に大技が入っていて、北園丈琉選手ならではのダイナミックな演技になっているところも凄いです。

日本チームに必要な選手、はやく怪我が治るように祈っています!

  

世界でもヨーロッパ選手権や中国選手権が行われていて、各国代表選考が白熱しています。注目のニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)は、ゆかで新技となる後方屈伸3回宙返りを成功!ゆかで最高のI難度となる新技ナゴルニーとして認定されるとのことで、世界を驚かせてますね。

個人総合も6種目合計Dスコア36.3、個人総合得点88.032と相変わらず88点台にのせてくる強さ。ライバルも進化がとまりませんね。

 

2016年のリオ五輪では絶対王者内村航平選手の大車輪の活躍もあり団体金メダル、個人総合金メダルと世界の頂点に輝いた体操ニッポン。2018年、2019年の世界選手権は、ロシア、中国の勢いがすごく、団体3位、個人総合ではメダルなしとなっています。1年延期された東京五輪を目前にした今大会、若手の台頭もあり、難度的にも得点的にも世界トップレベルの演技が行われていると感じる大会でした。

毎回、4年に1回オリンピックごとにルールが変わるので、選手は4年かけてそのルールの最高の演技をつくりあげるのですが、今回はコロナ禍のせいで東京五輪が1年延期となり選手は今までになかった現ルールで5年目の競技となっています。

東京五輪では、5年かけてこのルールに合わせて作り上げられた演技が競い合われるので、団体、個人総合、種目別とわくわくしますね。

代表選考はNHK杯、全日本種目別選手権へと続きますが、最強の日本代表が選ばれると確信しています!

がんばれニッポン\(^o^)/