akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

橋本大輝選手が大逆転優勝!全日本個人総合選手権男子決勝!

全日本体操選手権男子決勝見てきました。

昨日は大雨でしたが、今日は澄み切った青空が広がる高崎アリーナ。

毎回、オリンピックの選考会は熾烈になるのですが、地元日本で半世紀以上ぶりに行われる夏のオリンピックの選考会となる今大会、今まで以上に選手たちの東京オリンピックにかける熱い思いを感じる熾烈な大波乱の展開となりました。

 

優勝 橋本大輝選手(順天堂大学) 173.365(予選84.833 決勝88.532)

2位 谷川航選手(セントラルスポーツ) 172.728(予選85.497 決勝87.231)

3位 萱和磨選手(セントラルスポーツ) 172.696(予選86.298 決勝86.398)

4位 三輪哲平選手(順天堂大学) 171.662(予選86.598 決勝85.064)

5位 前野風哉選手(セントラルスポーツ) 170.264(予選85.132 決勝85.132)

6位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ/清風学園) 170.197(予選87.332 決勝82.865)

7位 武田一志選手(徳洲会体操クラブ) 170.097(予選85.365 決勝84.732)

8位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ) 169.729(予選84.464 決勝85.265)

 

優勝は橋本大輝選手

トップから2.499ものビハインドを背負って予選7位からスタートした橋本大輝選手、決勝の演技は爆発的なものになりました!

昨日2回落下したあん馬でDスコアを6.1に下げて見事に通し14.466!

つり輪も降りを新月面に戻して13.900!

昨日失敗のあった2種目を乗り切ると

跳馬で最高難度ヨネクラを立ち全体2位の15.000(D6.0 E9.1 -0.1)!

平行棒では、D6.2の構成で着地ピタリ全体1位の15.166(D6.2 E8.966)

鉄棒では、カッシーナ、コールマン、伸身トカチェフ(D)~リンチ(D)、伸身新月面の着地ピタリ!全体1位の15.000(D6.5 E8.5)!

ラストのゆかでは、リ・ジョンソン(G)を実施!ほぼ全ての着地を決め全体1位の15.000(D6.2 E8.800)

昨日の鬱憤を晴らすような最高の出来にガッツポーズ!

客席を煽るような仕草を見せて喜びを表現した橋本大輝選手!

予選からの2点以上の大差をひっくり返しての大逆転優勝!

決勝の得点はなんと88.532!ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)の2019年世界選手権優勝得点88.772に迫る超高得点!

現ルールになってから日本の試合で88点台が出るのを初めてみました!

超高得点と言われる15点台を4種目も出していて、驚異的です。

 

橋本大輝選手の爆発的な強さに東京オリンピックの個人総合金メダルも見えてきて大興奮です。

6種目合計Dスコアも36.7と去年から急激に上げてきて、世界最高レベルになってるのが凄い、最大37.1まで上げられるということで、底知れない強さ、急成長が凄まじいです!

 

 2位に谷川航選手

谷川航選手も持ち前の着地をバシバシと決めるいい演技で予選の4位から猛追見せてくれました。

跳馬では最高難度のリセグァン2を着地一歩動く程度で抑え成功!

本家より上手くて凄い!

 

3位に萱和磨選手

予選以上に気迫のこもった演技を連発して凄かった!

最後の鉄棒で、コスミックひねりの片手が外れるミスが出ましたが、素早くリカバリして、後の演技は盤石でした。

どんな時も失敗しない萱和磨選手に珍しくミスが出ましたが、予選、決勝と2日間とも86点台を揃えていて、さすがの安定感でした。

 

 4位に三輪哲平選手

2位となった予選よりは点数を落としましたが、跳馬のロペスで全体4位の14.700(D5.6 E9.2 -0.1)をだすなど、強さを見せました。

 

5位に前野風哉選手

予選、決勝とも同じ85.132。

いつも決勝でミスを出す印象でしたが、今大会は安定感を見せました。

 

6位に北園丈琉選手

予選で唯一人87点台を出し、全日本最年少優勝の記録もかかっていた18歳の北園丈琉選手。

この決勝も床、あん馬、つり輪と高得点をたたきだし、シニア1年目とは思えない強さを見せていました。

跳馬でロペス(D5.6)を狙いましたが、前方かかえ込み宙返り1回半ひねり(D3.6)になる痛恨のミス。

それでも最も得意の平行棒では、全体2位の15.100(D6.3 E8.800)と巻き返しました。

そして、最終演技者でむかえた最終種目鉄棒、カッシーナ、コールマンと最高の位置で持ち、チェコ式車輪もスムーズ、順調に演技を進めていましたが、演技後半に行う伸身トカチェフ(D)で異変がおきました。バーを越せず前に落下、肘の付近を負傷。なんとか演技を続けようとしますが、車輪を1周回って演技を中断、場内の拍手の中、無念の演技中断となりました。

水鳥寿思強化本部長によると、靭帯を痛めた可能性があるとので心配です。

それまでの素晴らしい演技もあり、代表選考の順位も6位に踏みとどまっています。

日本チームが東京オリンピックで団体金メダルを取るためにも北園丈琉選手の力が必要です。負傷を治して、NHK杯に出場出来ることを祈っています。

 

谷川翔選手が18位。

肩の故障の影響から決勝も難度を下げた我慢の演技続きましたが、得意のあん馬で意地を見せました!

開脚の柔軟性を生かした素晴らしい演技で6.8の高い難度の演技構成を美しくダイナミックに通しました!納得の演技にガッツポーズ出ました!

スペシャリスト亀山耕平選手をも上回る全体1位の15.266(D6.8 E8.466)!

NHK杯での巻き返しに期待!

 

そして、種目別での代表を争う戦いも熾烈です。

 

鉄棒で予選2位の前田楓丞選手(順天堂大学)が出場!

予選から構成を大きく変えてきました。

なんとミヤチ(I)を成功!屈伸コバチ、カッシーナ、コバチ、コールマンとこれでもかとコバチ系大技のオンパレードでたたみかけます!

伸身ムーンサルトの着地をピタリ!

スペシャリスト前田楓丞選手が美しさも兼ね備えたとてつもない演技を決め、得点なんと15.300(D6.7 E8.600)

予選の内村航平選手の得点を上回る超高得点に場内どよめき!

直後に演技する予選1位の内村航平選手にプレッシャーを掛けました!

 

そして、予選1位の内村航平選手(ジョイカル)の鉄棒

直前で超高得点が出ても、内村航平選手の集中力は研ぎ澄まされてました。

ブレットシュナイダー(H)完璧!

これ以上はないほど、手が伸びた最高の位置でキャッチ!

カッシーナ(G)も美しくキャッチ!

コールマン(E)は雄大!手が伸びた最高の位置でキャッチ!

ギリギリを狙ってバーを掴み場内を魅了する内村航平選手の真骨頂見れました!

伸身新月面宙返り降りの着地をわずかに弾む程度に抑え、小さくガッツポーズ!

場内大拍手!

プレッシャーがかかればかかるほど、技のキレが増していく最強の勝負強さ!思い通りに体を操る王の演技、震えました!

得点は15.766(D6.9 E8.866)が表示、凄まじい高得点に場内どよめき!

その後DスコアがD6.9→D6.6に修正されましたが、それでも15.466(D6.9 E8.866)!

前田楓丞選手を上回る1位の超高得点素晴らしいです。

 

ゆかで予選1位の南一輝選手(仙台大学)が登場

リ・ジョンソン1歩動く、シライ2、後方3回半ひねり(E)~前方1回ひねり(C)1歩動く、思わずしまったという表情。後方3回ひねり(D)の着地は止めました!

予選より着地動きましたが、高難度のひねり技の捌き素晴らしかったです!

種目別1位の15.200(D6.6 E8.600)!

 

あん馬で亀山耕平選手(徳洲会体操クラブ)が登場

予選は4位の亀山耕平選手でしたが、決勝はガッツポーズも出る納得の演技!

ショーン、ブスナリ(F)、開脚旋回前移動、開脚旋回後ろ移動と見事に決めました!

種目別2位の15.233(D6.8 E8.433)!

 

跳馬で米倉英信選手(徳洲会体操クラブ)が登場

1本目、本家ヨネクラ!なんと着地が止まりました!
15.500(D6.0 E9.500)!
2本目、ヨー2!これも着地止めました!
15.033(D5.6 E9.433)!
ヨネクラの着ピタ、初めてみました!場内どよめき!凄かった!

 

各選手が東京オリンピックに向けてそれぞれに積み上げてきた素晴らしい演技に超感動でした。

そして今までにないくらい大波乱の凄まじい劇的な試合を目の当たりにして、東京オリンピックにかける各選手の思いの強さを感じました。

 

個人総合でも種目別でも体操ニッポン確実に強くなってますね!

代表選考はNHK杯、全日本種目別と続きますが、頑張って最高の日本代表が選ばれてほしいです!

がんばれニッポン\(^o^)/!!