akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2017モントリオール世界体操選手権予選

モントリオール世界体操選手権が開幕し、男子予選1班から3班の競技が行われました。
予選はテレビ中継がなく、大会の様子を知るには大会公式のライブスコアと体操ファンによるツイッターが便りでした。
ルール改正後、初めての世界選手権ということもあり、第1班で出場したオレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)が床でラインオーバーのミスをするなど、難しい大会になっています。
我らが日本チームも第3班で登場しました。
世界選手権個人総合7連覇のかかる内村航平選手は、第1種目のつり輪は、14.000と高得点を上げ、さすがのスタート。
2種目目の跳馬で、試合ではリオ五輪以来となるリ・シャオペン(D5.8)を実施、着地を決めましたが、足を痛めてしまうまさかのアクシデント。
3種目目の平行棒もなんとか演技しますが、着地でたまらず一歩だしてしまうなど、とても演技を続けられる状態ではなく、第4種目の鉄棒を無念の棄権となりました。
その瞬間に内村航平選手、世界選手権7連覇ならずのニュースが世界中を駆け巡り、あらためて、内村航平選手の今までの偉業がどれだけ凄いことだったのかが、明らかになりました。

鉄棒のポディウムから降りる時に内村航平選手が白井健三選手の肩をポンッとたたいて、後は任せたという動作をし、白井健三選手に内村航平選手の思いが託されました。
白井健三選手は、新たに入れた鉄棒の屈伸コバチで落下した以外は、着地まで決めて、得意の床では、H難度のシライ3、リ・ジョンソンと大技を決め、15.766という全選手全競技で最高得点を出しました!!
内村航平選手が見守る中、最終種目のあん馬もまとめて、個人総合得点85.697、個人総合順位もここまでで暫定4位と好成績。得意の床と跳馬は種目別でも1位につけています。
大舞台に強い白井健三選手ですが、はじめての世界選手権個人総合で、堂々とした演技、素晴らしかったです\(^o^)/
第3班終了時の順位
1位マンリケ・ラルデュエト選手(キューバ)    86.699
2位若鵬選手(中国)                86.297
3位ダビド・ベルヤフスキー選手                    85.839
4位白井健三選手                                      85.697
5位オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)       85.431
6位林超攀選手(中国)                                84.515
7位ユル・モルダウアー選手(アメリカ)             84.331
8位ナイル・ウィルソン選手(イギリス)              83.832

2015年世界選手権個人総合2位のマンリケ・ラルデュエト選手(キューバ)、リオ五輪では、足を痛めて本調子ではなかったですが、今大会は来ましたね。暫定1位。
ニュースでも映ってましたが、圧倒的な高さの宙返りは健在ですね。
オレグ・ベルニャエフ選手は、5位とミスもあったようですね。
ユニバーシアードでは、好調だっただけに今大会もこれで終わるはずないですね。
決勝では、上がってくるでしょう。

日本の種目別勢では、跳馬で安里圭亮選手が暫定3位、鉄棒で宮地秀享選手が暫定6位につけています。
2013年あん馬の世界王者の亀山耕平選手は、Dスコア6.4と高い構成で臨むもウーゴニアンでの足の開きが減点されて14.066、暫定16位で惜しくも予選落ちとなっています。
谷川航選手も床で新しくいれた前方2回ひねり(D)~前方2回宙返り(D)で床に手をつくミスがあり、予選落ち、新たな技をいれてくるところはさすがでした。つり輪と平行棒は得意の着地を決め、さすがの演技でした。

内村航平選手の棄権は本人も無念だと思います。
それでも一演技、一技でも長く行ってやろうという姿勢は、さすが内村航平選手です。
チームの仲間を動揺させまいと、松葉杖で帯同して、応援してました。
日本チームのみんなは、さぞ心強かったことと思います。

内村航平選手が成し遂げてくれた個人総合、世界選手権6連覇とオリンピック2連覇の大偉業は、体操ニッポンの誇りです。今後、破られることのないであろう、体操史上前人未到空前絶後の大記録。それを成し遂げた内村航平選手は、間違いなく、体操史上最高の体操選手です。
今回、誰かに負けるでも、演技に失敗するでもなく、負傷棄権という形で、7連覇はならず、連覇記録は途切れましたが、内村航平選手本人も試合後、さらに強くなって、またはい上がってくるとコメントしていました。
1日も早い回復を願っています。内村航平選手の最高に美しく強い体操で、今年の個人総合王者と来年の世界選手権で対決して、勝利して王座を取り戻してほしいです。

白井健三選手のコメント、「内村航平選手の分も楽しんで背負って頑張りたい」って、超感動です。
白井健三選手の個人総合の強さも本物なので、決勝では、日本の体操の強さを世界に存分に知らしめてほしい!
個人総合決勝、ガンバです\(^o^)/