体操NHK杯、武蔵野の森スポーツプラザに観に行ってきました。
優勝 谷川翔選手 254.363(84.098+持ち点170.265)
2位 谷川航選手 254.128(85.698+持ち点168.430)
3位 萱和磨選手 254.126(84.798+持ち点169.328)
4位 武田一志選手 252.862(83.665+持ち点169.197)
5位 野々村笙吾 252.761(83.998+持ち点168.763)
6位 橋本大輝選手 251.459(83.497+持ち点167.962)
7位 千葉健太選手 250.627(83.598+持ち点167.029)
8位 柚木健太郎選手 250.328(83.198+持ち点167.130)
9位 山本翔一選手 249.593(83.798+持ち点165.795)
10位 長谷川智将選手 249.463(83.832+持ち点165.631)
11位 三輪哲平選手 249.160(83.365+持ち点165.795)
12位 杉本海誉斗選手 248.426(82.497+持ち点165.929)
13位 前野風哉選手 248.228(79.831+持ち点168.397)
14位 府殿大佑選手 247.330(82.199+持ち点165.131)
15位 荒屋敷響貴選手 247.094(80.831+持ち点166.263)
谷川翔選手が初優勝!
1種目目の床、全日本で大きな1歩を出してしまった最後の後方3回ひねりを小さな一歩でまとめました。全体2位の14.733(D6.2 E8.533)!
2種目目、得意のあん馬、今年から取り入れたアイヒホルン(E)でまさかの落下13.100(D6.0 E7.1)。
3種目目つり輪は力強く正確な実施。全体9位の13.933(D5.4 E8.533)。
4種目目の跳馬はドリッグス。いつもより大きく弾みました。全体16位の14.200(D5.2 E9.0)。
5種目目平行棒では、手ずらしのない力強い実施。全体11位の14.366(D6.0 E8.366)。
そして6種目目鉄棒、あん馬のミスもあり、優勝するには13.531以上の得点が必要でした。
谷川翔選手の鉄棒終わったあとの表情にプレッシャーの重さを感じました。ここを乗り越えたのは大きいですね。
今日だけの得点は、ミスもあり、84.098に留まりましたが、全日本予選、決勝、NHK杯と3日間通してクオリティの高い安定感のある演技は見事でした。
優勝おめでとうございます!
谷川航選手が2位。
床、あん馬と序盤は我慢の展開でしたが、つり輪で全体4位の14.333(D6.0 E8.333)。
平行棒は素晴らしい実施全体5位の14.700(D6.2 E8.5)。
全体8位の14.033(D5.5 E8.533)
谷川航選手、全日本個人総合5位から2位まで怒涛の追い上げ見事でした。
今日だけの得点85.698は本日の最高得点ですね。
萱和磨選手が3位。
得意のあん馬は全体4位の14.433(D6.2 E8.233)
つり輪では伸身新月面宙返り降り(F)決めてきました。全体7位の13.966(D6.1 E7.866)
平行棒は、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)、いつも足を開く実施になってしまうところ、今日は足を閉じて実施してきました。着地は僅かに動きましたが、課題の克服に努力のあとを凄い感じました。14.333(D6.3 E8.033)
勢いのある攻めた演技で粘り強い試合運び、安定感ありました。
武田一志選手が4位。
得意のつり輪は力強い実施。全体2位の14.500(D6.1 E8.4)!
怒涛の追い上げを見せた谷川航選手に抜かれ世界選手権代表の決まる3位に惜しくも入れませんでしたが、粘り強く安定感のある演技は光ってました。全日本予選、決勝、NHK杯の3日間を通しての4位は躍進ですね。
つり輪はスペシャリスト級に強いので、全日本種目別でもいい演技魅せてほしい!
野々村笙吾選手が5位。
つり輪で全体3位の14.366(D6.0 E8.366)。
平行棒で全体2位の14.866(D6.2 E8.666)。
といい演技が出ていただけに跳馬でのロペスの失敗が悔やまれます13.400。
大技に挑戦する姿勢は凄いです。
鉄棒では、アドラー1回ひねりで戻りそうになるのを力で成功させていたので、すごい修正力さすがでした13533(D5.5 E8.033)
橋本大輝選手が6位。
跳馬で全体3位の14.866(D5.6 E9.266)
鉄棒で全体4位の14.266(D5.7 E8.566)
注目の高校生、全日本終えて7位というだけでも凄いですが、このNHK杯ではさらに順位を一つ上げて6位でフィニッシュ!
高校生らしい勢いと高校生離れした安定した演技、素晴らしかった!
種目別枠では鉄棒の前田楓丞選手。
日本の宮地秀享選手が2017年モントリオール世界選手権で世界で初めて発表した体操史上唯一のI難度、ミヤチ(伸身ブレットシュナイダー)の超大技を成功!
宮地秀享選手本人以外でミヤチを成功させた選手を初めて見ました。
それ以外の技もハイクオリティな実施。もちろん鉄棒全体1位の14.733(D6.5 E8.233)
凄かったです!
床では南一輝選手。
単発のシライ2(F)、大きいルドルフ、後方2回半ひねり(D)~前方2回ひねり(D)、後方3回ひねり。
クオリティの高いひねり技決めてきました。床全体1位の14.800(D6.4 E8.5)
日本の床にまた強いスペシャリスト出てきました。
D6.0のヨネクラを実施。15.066(D6.0 E9.066)は本家の米倉英信選手に迫る高得点でした。
跳馬では米倉英信選手。
自身の名前がついたヨネクラを僅かな1歩で決めてきました!
着地まで意識した実施は本家ならでは。15.1(D6.0 E9.1)の高得点。
2本目のヨー2も一歩大きく出しましたが14.466(D5.6 E8.866)。
跳馬では遠藤幹斗選手もD6.0のヤンハクソンを実施。14.533(D6.0 E8.833 -0.3)。
跳馬でこんなに超高難度技が見れるのは日本ならではですね。
そして安里圭亮選手、なんと跳馬の限界を超えるD6.4の屈伸リセグァンに挑みました。
両手をつく着地となりましたが、空中姿勢の屈伸姿勢は見れました。
得点は14.166(D6.4 E8.066 -0.3)。つぶれるような着地になってしまったので、高得点にはなりませんでしたが、現在発表されている最高難度D6.0を超えるD6.4のDスコアでちゃんと採点されていましたね。
会場のレシーバー解説が本日は馬場亮輔さんだったのですが、「今日は(着地で)立つことが出来ませんでしたが、いつか立てる実施も見せてくれそう」と興奮気味に解説してくれました。
馬場亮輔さんと言えば、かつて跳馬の最高難度の大技ジマーマンに日本でいち早く挑戦して会場を沸かせてくれた選手なので、馬場亮輔さんが安里圭亮選手の超大技への挑戦に解説でエールを送ると感慨深いものがありますね。
1種目目の平行棒はマクーツ(E)を抜くも着地まで決め全体16位の14.066(D6.0 E8.066)。
2種目目の鉄棒、コールマン(E)ギリギリでキャッチ、屈伸コバチでは逆にバーに近づき過ぎて車輪まで繋げられず13.866(D6.0 E7.866)。演技後、応援席にセーフのポーズを取るのが印象的でした。全日本の時のような大過失にはしないぞと白井健三選手の気迫も感じられました。
得意の床では、ドーハ世界選手権と同じ構成まで戻してきましたが、後方3回半ひねり(E)~前方1回ひねりが低い着地になり、床全体4位の14.500(D6.8 E7.7)。
あん馬12.533、つり輪12.800と大きなミスこそないものの得点が伸びず。
我慢の演技が続きましたが、怪我も回復してきているとのことなので、全日本種目別では頑張ってほしい!
体操NHK杯、いい演技をたくさん見れて、体操選手のエネルギーって凄いなと感じました。
すっかりお馴染みになったレシーバー解説も面白いですし、ローテーションの合間に一般体操の人が登場して、観客も一体となって体をほぐす体操するのも面白い試みですよね。
試合後の谷川翔選手の涙の優勝インタビューは感動しました。
去年の悔しさを乗り越えての優勝!
これで谷川翔選手はますます強くなりますね。
谷川航選手と萱和磨選手も代表に決まりました。
おめでとうございます\(^o^)/
残りの代表2人は全日本種目別も含めて貢献度の高い選手が選ばれるということなので、
選手の皆さんには最後まで諦めずに頑張ってほしい!
そして去年まで10連覇を達成していた内村航平選手が今年のNHK杯にはいないという寂しさも感じました。
やはり内村航平選手の世界最高の美しい演技が毎回見れてたのは、体操ファンには幸せでした。
6月22~23日の全日本種目別選手権には内村航平選手が鉄棒で出場するのに前向きという情報もあったので、楽しみにしたいです。
頑張れニッポン\(^o^)/