akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2018豊田国際体操競技大会

豊田国際体操競技大会2日目、今年も豊田市スカイホール豊田まで見に行ってきました。
場内解説が例年の池谷幸雄さんから田中光さんに変わってました。
満席の会場の中、競技が行われました。

男子跳馬
優勝 シン・ジェアファン選手(韓国) 14.200
2位 カルロス・ユーロ選手(フィリピン) 13.937
3位 フェリックス・レムタ選手(ドイツ) 13.875

跳馬は各選手、転倒が続出していました。
優勝したシン・ジェアファン選手も2本目のドゥリッグスはまとめたものの、
1本目のロペス(D5.6)では大きく跳び出していましたね。

2位のカルロス・ユーロ選手(フィリピン)
日本で練習していて、お馴染みの選手ですね。
1本目のロペス(D5.6)は14.700の素晴らしい出来。控えめな性格のカルロス・ユーロ選手も納得の出来に小さくガッツポーズ出てました。
2本目のローチェは、鋭い回転でしたが、体を開くのが速すぎて尻もちでした。
カルロス・ユーロ選手、ミスもありましたが、床といい、どんどん力をつけてるなという印象です。

日本期待の谷川航選手は8位でした。
1本目のブラニクで尻もち13.825(D5.6 E8.225)。
失敗の後、跳馬に手を長く置き、腹筋を気にする素振りも見せました。
2本目のロペス(D5.6)では、着地が低くなり横に転倒するミスとなってしまいました。13.250(D5.6 E7.950 -0.3)
2週間前は、スーパーファイナル、全日本団体と連戦でしたので、疲労もあるでしょうか。

スペシャリストのクリストファー・レムケス選手(オーストラリア)は7位。
ドラグレスクとルーユーフ、大技2本見せましたが、共に転倒。

注目のニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)は5位。
ドラグレスクの着地は姿勢が低くなり、両手をついて、一歩弾みました。13.625。
2本目のドリッグス(D5.2)は、着地一歩に抑え13.850。
実力者の失敗は、国際大会の難しさを物語ってますね。

平均台
優勝 ライ・ピンジュ選手(台湾) 13.100(D5.3 E7.800)
2位 リリア・アハイモア選手(ロシア) 12.733(D4.8 E7.933)
3位 ミシェル・ティム選手(ドイツ) 12.333(D4.7 E7.633)

平均台も落下が続出でした。
優勝はライ・ピンジュ選手(台湾)
世界選手権やアジア大会では、ミスが出てましたが、今大会はいい演技でした。
場内解説で日本の東海大学で練習している選手と説明がありました。
*場内解説で東海大学で練習していると紹介があったのは、男子のヤザン・ソウリマン選手(シリア)と、女子のミルカ・レオン選手(ベネズエラ)とのことでしたカルロス・ユーロ選手(フィリピン)と同じく、IOCのオリンピックソリダリティープログラムの一環で東京五輪を目指して日本で練習しているとのこと。
頑張って欲しいです。

2位にリリア・アハイモア選手(ロシア)
さすがロシアといった安定感でした。

日本の寺本明日香選手は、入り技での落下が残念、5位でした。

平行棒
優勝 萱和磨選手(日本) 14.550(D6.3 E8.250)
2位 カルロス・ユーロ選手(フィリピン) 14.400(D5.7 E8.700)
2位 谷川翔選手(日本) 14.400(D6.0 E8.4)

優勝は萱和磨選手(日本)
最後に登場、棒下宙返り1/2ひねり(E)で1歩動きましたが、バブサー(E)、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)をピタリと決めてガッツポーズ!
持ち味の粘り強い演技でました。

2位にカルロス・ユーロ選手(フィリピン)
マクーツ(E)、ディアミドフで一歩動く、バブサー(E)、ティッペルト、後方屈伸2回宙返り(D)1歩。
全体的にはいい演技でした。
ディアミドフの1歩と着地の1歩あってEスコア8.7も出てるのが驚異ですね。
Dスコアで0.3上まわる谷川翔選手と同点で2位とは、カルロス・ユーロ選手の躍進が半端ないですね。

3位に谷川翔選手(日本)
バブサー(E)も迫力あって、脚上挙も力強い、降りの前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)もピタリと決め、完璧な演技に見えました。
Eスコア8.4はこの演技にしては低いですね。もっと高い点が出てもいいと思います。

5位のウラジスラフ・ポリアショフ選手(ロシア)
棒下宙返り1/2ひねり(E)、車輪から短棒倒立~短棒ヒーリー、バブサー(E)、ティッペルトでバーに乗るミス。
前方宙返り開脚抜き、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)。
ロシアらしいいい演技でしたが、ティッペルトでのミスが残念でした。13.650(D6.2 E7.450)

6位のニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)
シャルロ(E)~短棒ヒーリーで倒立に上がらず、力を使って上げる。
マクーツ(E)やや力を使う、ディアミドフ、ディアミドフ半ひねりをたたみ掛ける後半は圧巻。
前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)の着地は決める。13.625(D5.9 E7.725)

女子床
優勝 寺本明日香選手(日本)13.400(D5.2 E8.200)
2位 杉原愛子選手(日本)12.366(D5.3 E7.066)
3位 ミシェル・ティム選手(ドイツ)12.333(D4.7 E7.833)

寺本明日香選手が優勝。
平均台のミスの後、立て直してきました。
この床は素晴らしい安定感ある演技見せてくれました。

杉原愛子選手が2位。
ミスもあったが、スピード感ある演技良かった。
世界選手権の怪我から復活してますね。

世界選手権、跳馬の銅メダリスト、アレクサ・モレノ選手(メキシコ)は8位。
転倒ありましたが、ダイナミックで機敏な動き、独特なものありました。すごかったです。

鉄棒
優勝 ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア) 14.275(D5.8 E8.457)
2位 ミッチェル・モーガン選手(オーストラリア) 14.000(D6.0 E8.000)
3位 萱和磨選手(日本) 13.750(D5.9 E7.850)

優勝はニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)
ヤマワキ(D)、伸身トカチェフ(D)、モズニク(E)、トカチェフ(C)、リンチ(D)、アドラー1回ひねり(D)、アドラー1/2ひねり、伸身新月面宙返り降り、わずかに1歩。
ひねり技の切れも良かった。
さすがは今年の世界選手権個人総合の銅メダリストの演技でした。
世界選手権団体では、最終演技を努め、その出来が金メダルと銀メダルを分けた世界中が注目したナゴルニー選手の鉄棒の演技、見ることが出来て良かったです。
しかもこの豊田国際では、見事に成功してくれました。
納得の出来に場内に手を上げてアピール、他の選手ともタッチをして、嬉しそうでした。

2位にミッチェル・モーガン選手(オーストラリア)
カッシーナ、伸身コバチコバチ、コールマン(E)、伸身新月面宙返り降りは1歩。
ダイナミックな離れ技がたくさん入った迫力あるいい演技でした。

3位は萱和磨選手(日本)
コールマン(E)新たに入れてきました。
ちょっと近かったですが見事に成功。肘はそれほど大きく曲げずに車輪につなげるところ、粘り強いですね。
伸身トカチェフ(D)、チェコ式車輪、伸身新月面宙返り降り、着地後ろに一歩。

イギリスのブリン・ビバーン選手が4位。
コバチ、コールマン(E)、伸身新月面宙返り降り着地1歩。
2013年国際ジュニアで萱和磨選手、谷川航選手に次いで3位に入ったブリン・ビバーン選手。
あの時以来の来日、国際ジュニアでも実施していたコバチ再び見れて良かったです。

白井健三選手は10位。
カッシーナに挑戦してきましたが、落下。
屈伸コバチ、ヴィンクラー成功もコバチで再び落下、コバチやり直して成功、伸身新月面宙返り降りの着地は止めました。場内に手を合わせてゴメンのポーズ。

閉会式の前には、ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)とダリア・スピリドノワ選手(ロシア)が12月12日に結婚されるということで、白井健三選手と寺本明日香選手から花束を贈呈するセレモニーがありました。
演技中とはうってかわって両選手とも笑顔でインタビューに応えていて、微笑ましたかったです。
お幸せに

今回の豊田国際も世界の技、凄かったです。
ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)が1日目のつり輪も優勝してるので、今日の鉄棒と合わせて2冠ですね。
10月末の世界選手権でブレイクした個人総合銅メダリストの演技が早くも日本で見れるとあって、注目高い中、貫禄の演技見せてくれました。慣れない日本の器具でも、これだけまとめてくるところさすが世界のメダリスト、実力ありますね。海外勢でバリバリのトップ選手が来てくれると大会も盛り上がります。
日本の白井健三選手、萱和磨選手も新しい技に挑戦していて、頼もしいです。
萱和磨選手は、2週間前にスーパーファイナル、全日本団体と出場。1週間前には、スペイン国際で2位。そして今日豊田国際での演技と3週続けて、高崎、スペイン、豊田での3連戦、その疲労を感じさせない演技、世界選手権からどんどん強くなってますね。

内村航平選手も世界選手権では怪我がありながらもやっぱり凄い強いところを見せてくれたし。
三輪哲平選手、北園丈琉選手という新しい力も出てきているので、日本の体操はますます強くなりますね。
2020年東京五輪に向けて頑張れニッポン\(^o^)/