akiraの体操観戦記

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白井健三選手が優勝!2018体操スーパーファイナル

今回から新設された体操の個人総合の大会、スーパーファイナル、高崎アリーナに見に行ってきました。

日本の個人総合トップ選手12名により、個人総合ワールドカップに派遣される3選手を選抜するという新しい大会。内村航平選手と田中佑典選手は怪我もあり棄権となりました。
推薦枠でユース五輪五冠の北園丈琉選手、去年の国際ジュニア王者、三輪哲平選手も出場。
白井健三選手も世界選手権から構成を新しくして臨むなど、見どころの多い大会となりました。

優勝 白井健三選手 85.497
2位 三輪哲平選手 84.132
3位 萱和磨選手 83.765
4位 前野風哉選手 83.265
5位 野々村笙吾選手 82.631
6位 谷川翔選手 82.465
7位 千葉健太選手 82.431
8位 北園丈琉選手 81.698
9位 神本雄也選手 80.931
10位 荒屋敷響貴選手 80.331
11位 谷川航選手 78.366
12位 田浦誠也選手 69.565

優勝は白井健三選手。
得意の床は、構成を一新してきました。
1本目はシライ3(H)、なんと着地ピタリ!
2本目を後方1回半ひねり(C)~シライ2(F)~前方かかえ込み1回ひねりの3連続技!
3本目は後方3回半ひねり(E)~前方2回ひねり(D)!超高難度連続技復活させてきました。
4本目は後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)着地ピタリ!
5本目にシライ/グエン(F)!これも着地ピタリ!

3連続もあり、何をやってるのかわからないぐらい目まぐるしく次々高難度を連発する新構成!
一つ一つの着地はピタリと止めてきて、凄かったです。
世界選手権で減点が大きかっただけに早くも対応してくる白井健三選手。
新しい挑戦素晴らしかったです。
15.333の高得点!D7.1 E8.233

多くの選手に落下が相次いだあん馬も安定した演技見せてくれました。13.066
つり輪の着地もピタリ13.833。
跳馬のシライキムヒフンは着地僅かに動きますがクオリティの凄さに会場大歓声でした14.933。
平行棒もマクーツ(E)決めて、着地ピタリ14.366。
鉄棒は、コールマン(E)新たに入れて成功、屈伸コバチ、ヴィンクラー、コバチと迫力、着地の伸身新月面でも着地ピタリ!13.966。
さすがは白井健三選手、多くの選手にミスが出たこの大会の中でも引き締まった素晴らしい演技で締めてくれました。

三輪哲平選手が2位
去年の国際ジュニア王者で今年のインターハイ王者。
どの種目もハイレベルで凄かった。
跳馬のロペス(D5.6)の安定感が凄すぎでした!
鉄棒のヤマワキ(D)、コールマン(E)、開脚モズニク、伸身トカチェフ(D)~開脚トカチェフの連続技成功でコーチが「よーし!」と声を上げる。
着地の伸身新月面もピタリ!
高校生ながら勢いと風格を感じる演技、凄かったです。!

萱和磨選手が3位
世界選手権の個人総合でもノーミスで6位に入る安定感ある演技さすがだった。
落下する選手が続出したあん馬では、スペシャリストらしく安定した演技で通しきりました全体1位の14.366。
つり輪も伸身新月面宙返り降り(F)高難度見事に決めました。
今日唯一のミスが平行棒のティッペルトでのバータッチ。台上落下を取られるだけに痛かった。
それでもミスを最小限に抑えるところはさすが。
鉄棒もスピード感ある演技。チェコ式車輪もスピードと勢いがありました。

前野風哉選手が4位
あん馬のショーン(E)、鉄棒のアドラー1回ひねり大逆手(E)と随所で高難度を入れており、
安定した演技を見せていた前野風哉選手、5種目目の鉄棒の着地で尻もちが痛かった。
それでも強豪選手ひしめく中での4位は力があるところを見せてくれました。

野々村笙吾選手が5位
アジア大会個人総合銀メダリストの野々村笙吾選手、2種目目のあん馬での落下が痛かったです。
つり輪では、さすがの力技強かった!14.666で全体一位の得点!
平行棒でも14.666と高得点でした。

谷川翔選手が6位
全日本最年少王者の谷川翔選手、1種目目の床は、14.433と全体2位の高得点。
あん馬は、ブスナリ(F)でやや停滞も慎重に演技を通しますが、ミスがあったのか演技が終わった瞬間、後悔しそうに目をつぶりました。得点は13.300と伸びず。
跳馬ドリッグスでも珍しく大きく後ろに一步動くミス。
つり輪、平行棒、鉄棒は谷川翔選手らしい正確な実施見れました。

千葉健太選手が7位
あん馬でブスナリ(F)決めるもウーゴニアンで落下。
つり輪で倒立で崩れるミスもありましたが、
跳馬で新たにロペス(D5.6)を実施。着地一步に抑えて14.766の全体2位の高得点
鉄棒でも新たにコールマン(E)を成功させるなど、チャレンジも見られました。

北園丈琉選手が8位
ユース五輪5冠の北園丈琉選手、
あん馬で持ち味の雄大な開脚旋回を披露!厳しい採点の中でも13.733と全体3位の得点でました。
つり輪で伸身新月面宙返り降り(F)とジュニア離れした大技も成功させます13.300。
平行棒は、棒下宙返り1/2ひねり(E)、バブサー(E)とやわらかいしなやかな実施みせますが、ツイストで2、3歩動くミスが惜しかった。13.666
鉄棒では、チェコ式車輪がやわらかくしなやかな実施で上手さをみせました。

神本雄也選手が9位
あん馬での落下が惜しかったです。
平行棒では、アームからの前振り上がりひねり倒立(E)、バブサー(E)、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)、平行棒得意の神本雄也選手、締まったいい演技でした。D6.4 E8.366 14.766!
鉄棒でも新たにカッシーナを成功、コールマン(E)も決めるなど、全体3位の14.100と高得点でした。

世界選手権代表の谷川航選手は11位でした。
あん馬で2回落下、跳馬ラニクで尻もち、鉄棒で落下と精細を欠いた演技になってしまいました。
つり輪では、正確な力技と着地までピタリと決めていい演技もでました。全体2位の14.300。
平行棒も締まったいい演技で14.800と全体1位の得点。

今回のスーパーファイナルは演出にもこだわったとのことで、照明を暗くしてショーアップされた選手紹介など、世界選手権みたいでよかったです。
18時10分競技開始で競技終了が20時40分という通常の大会より遅い時間帯の今大会、出来ればもう少し早い時間帯にしてくれればもっと見やすくなるかと思います。
終わって夕飯を食べようと駅に行ってみたら、駅ビルのお店閉まってました


スーパーファイナル、世界選手権後の初の大会ということで、採点に関しても世界選手権並に減点が厳しく取られていました。特にあん馬は明らかに激辛採点でした。
世界選手権個人総合でアルトゥール・ダラロヤン選手(ロシア)と肖若鵬選手(中国)が出した87.598。
世界の優勝得点が87点を超えるハイレベルな戦いになっていることを見据えて、このスーパーファイナルでは、各選手のさらなる強化も感じられました。
白井健三選手は、減点されにくい構成に変えつつ、6種目合計Dスコアは36.0と今までで最高のDスコアをノーミスで通し、早くも対策をとっているところさすが日本が誇るスーパースターです。
世界選手権の苦しめられた器具から開放されて、いきいきと演技する白井健三選手らしさが見られてよかったです。構成を大きく変えた得意の床は新鮮でした(^^)
2位に入った三輪哲平選手、堂々とした演技は、大物の風格を感じました。
勢いのある新しいスターの台頭は、日本体操の層の厚さを底上げしますね。
3位の萱和磨選手も勝負強さにさらに磨きがかかって頼もしいです。
千葉健太選手のロペスやコールマン、野々村笙吾選手のロペスと、各選手ミスも出ましたが、新たな挑戦随所に見られ、巻き返しを狙う体操ニッポンの勢いを感じる試合よかったです。

上位3選手がワールドカップの代表に決まり、個人総合での出場枠がかかるワールドカップへの挑戦も始まりますね。白井健三選手、三輪哲平選手、萱和磨選手、ワールドカップでも力を発揮して、個人総合出場枠勝ち取ってほしい!

明日からは、全日本団体選手権、明日は女子、明後日は男子と行われます。
今日出場した選手達は、試合が続きますが、ガンバです!
頑張れニッポン\(^o^)/