akiraの体操観戦記

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谷川翔選手が優勝!2018全日本個人総合選手権男子決勝

2018全日本個人総合選手権、今日は決勝が行われました。

今回の全日本個人総合選手権、歴史的な大会となりました。

優勝 谷川翔選手 172.496(予選86.031、決勝86.465)
2位 白井健三選手 172.164(予選86.099、決勝86.065)
3位 内村航平選手 171.664(予選85.098、決勝86.566)
4位 萱和磨選手  171.329(予選85.898、決勝85.431)
5位 田中佑典選手 171.062(予選84.965、決勝86.097)
6位 千葉健太選手 170.396(予選85.066、決勝85.330)
7位 谷川航選手   170.265(予選85.732、決勝84.533)
8位 野々村笙吾選手 168.868(予選84.631、決勝84.232)
9位 田浦誠也選手  168.795(予選84.497、決勝84.298)
10位 山本翔一選手 168.395(予選83.064、決勝85.331)
11位 神本雄也選手 167.729(予選83.231、決勝84.498)
12位 加藤凌平選手 166.627(予選84.597、決勝82.030)

優勝は谷川翔選手。
あまりにも鮮烈な新王者誕生!
新王者谷川翔選手、11年ぶりに誕生した全日本新王者が、内村航平選手が初優勝した時と同じ19歳とは、運命的なものを感じました。
谷川翔選手、このメンバーの中で、堂々たるミスのない正確な美しい演技、Dスコアこそ、上位には及ばないものの、あん馬のベルキ(E)、ブスナリ(F)、鉄棒のヴィンクラー(F)、チェコ式車輪(D)など各種目に特徴的な技があるのもいいですね。
2日間、86点超え、今日の演技が大きなミスのなかった内村航平選手に0.101と迫るものであったのも素晴らしいです。
絶対王者内村航平選手と去年の世界選手権個人総合銅メダリストの白井健三選手、2人のスーパースターを2日間の6種目合計得点で上回った新王者、プレッシャーをものともとしない軽やかな演技には、安定感と安心感ありました。この強さは本物ですね。

白井健三選手が2位。
白井健三選手も床、跳馬での爆発力と安定感のあるミスのない演技さすが去年世界3位の実力者です。
床でシライ3、リ・ジョンソンと超大技を次々決め、跳馬もシライキムヒン、腰高の着地姿勢、今日も素晴らしかったです。
得意2種目で絶大なアドヴァンテージをえて苦手種目をカバーするのが、白井健三選手の個人総合の戦い方ですが、あん馬とつり輪の苦手2種目がやはり足を引っ張ってしまい、跳馬を終えた4種目終了時点で谷川翔選手に僅差で上にこられたのが、勝負の分かれ目でした。
そこから、平行棒、鉄棒と着地までノーミスの演技を見せた強さは、白井健三選手の強さですね。
最終演技者の鉄棒は初で相当なプレッシャーがかかっていたはず。
順大勢がミスを出した終盤の厳しさを考えると、この辺は世界の大舞台で戦ったものの強さですね。

内村航平選手が3位。
内村航平選手、怪我からの個人総合復帰戦、トップと1.001差という心が折れてもおかしくないあまりにも大きなビハインドを背負いながらの粘りの演技に絶対王者の世界一の底力を見ました。
鬼門のあん馬を気迫の演技で通し、つり輪では着地を決め場内歓声。
周辺のファンはこの時点で既に涙ぐんでました。
鉄棒の屈伸コバチとカッシーナが最高の位置、コールマンが近いもギリギリ最小限に肘曲がりを抑えて着地半歩。
通算で予選の5位から3位まで追い上げ、今日だけの得点で言えば1位。平行棒、鉄棒でミスもあり、まだ得点を伸ばせる余地があるので87点台を出せる力があると言った田中光さんの試合前の場内解説本当でしたね。

萱和磨選手が4位。
あん馬で14.4、平行棒で15.033と5種目終了時まで、気迫あふれる演技でガッツポーズを連発していた萱和磨選手。最終種目鉄棒のチェコ式車輪で足を抜く際に肘を曲げるミスが惜しかったです。

田中佑典選手が5位。
昨日も美しい演技が光っていた田中佑典選手、7位から5位にジャンプアップ、今日だけの得点では内村航平選手、谷川翔選手に次ぐ3位。そして今日のEスコアナンバーワンは実は谷川翔選手ではなく田中佑典選手という。
世界が認めた美しさ真骨頂見ました。

千葉健太選手が6位。
床で全体3位の14.433、あん馬で全体7位の14.566、平行棒で全体2位の15.066。切れと勢いのある軽やかな演技、今日も素晴らしかったです。最終種目鉄棒のアドラー1回ひねり(D)で戻ってしまうミスが勝負どころだっただけに惜しかったです。

谷川航選手が7位。
床で全体2位の14.500、跳馬で全体1位の15.033、今日も着地までしまった演技を見せてくれた谷川航選手。
最終種目鉄棒で伸身トカチェフで片手が外れるミス、落下せずに演技を続けますが、チェコ式車輪で勢いが足りず、肘を曲げるミスも出てしまいました。勝負どころだっただけに痛恨の得点12.5になってしまいました。

野々村笙吾選手が8位。
平行棒、シャルロ(E)~短棒ヒーリーはつなげられずDスコアを5.8に落としますがEスコアは8.8。全体10位の14.6でした。
つり輪は全体5位の14.433とさすがの強さ見せました。

加藤凌平選手は12位。
平行棒でチッペルトが行えず、モイになり、その後もバランスを崩す大きなミス、なんとか耐え着地まで持ってきました。
鉄棒でもカッシーナ(G)、コールマン(E)見事に決めるも振り戻りのミスもありました。
昨日いい演技を連発してただけに今日は厳しい戦いになりましたが、リオ五輪金メダルメンバーNHK杯では、意地を見せてほしい。

今回は全日本個人総合選手権ですが、種目別枠で、各種目のスペシャリスト達も登場!
高難度の演技で会場を沸かせました。

鉄棒の宮地秀享選手。
ミヤチ(I)、ブレットシュナイダー(H)、カッシーナ(G)成功もコールマンでの落下が痛恨でした。
コールマンやり直し成功、コバチ成功、着地も僅かな半歩に抑えて決めただけに、落下が惜しすぎます。
スペシャリストの一発勝負の難しさありました。
NHK杯、種目別選手権では世界一の演技通して決めてほしい

床の五島誉博選手。
前方かかえこみ2回宙返り半ひねり(E)、後方3回半ひねり(E)~前方2回ひねり(D)、前方1回ひねり(C)~前方3回ひねり(F)、後方2回ひねり、後方3回ひねり(D)。G難度のゴシマ(前方3回半ひねり)は行いませんでしたが、超高難度連続技凄かったです。14.466(D6.4、E8.066)

あん馬の梨本隆平選手。
ショーン(E)決めました。
スムーズで美しい旋回素晴らしかった。
あん馬全体1位の15.000(D6.3、E8.7)

あん馬の亀山耕平選手。
ショーン(E)決めてきました。
さすがの2013年あん馬の世界王者の演技でした。
あん馬全体2位の14.933(D6.5、E8.433)

跳馬の佐藤巧選手。
ヨー2(D5.6)とドリッグス(D5.2)決めてきました。
第5ローテーションの最終演技者となっていた佐藤巧選手。
まだ2本目が残っているのに「次の種目へ移動してください」アナウンスがされてしまうアクシデントがありました。
レシーバーによる場内解説サービスの遠藤幸一さんが、「まだ佐藤巧がいるよー」と叫んでいましたね。
そんな運営側のミスをもろともしない佐藤巧選手の2本目の跳躍、ドリッグスをしっかり決めて笑顔が出ていたので、素晴らしいメンタルの強さ見せてくれました。

全日本個人総合選手権、体操ニッポンの代表を決めるに相応しい、選手達の素晴らしい演技、選考会ならではのミスの許されない張り詰めた緊張感、凄かったです。
その中で2日間通してミスのない美しい演技をやり通した谷川翔選手、11年ぶりに誕生した新王者に相応しく鮮烈で軽やかな体操見事でした。
歴史的な新王者誕生、おめでとうございます\(^o^)/
内村航平選手も予選の落下さえなければと思いますが、予選の5位から今日1位の得点を出した粘りの演技で3位まで追い上げたのはさすがです。
怪我からの個人総合復帰戦でこれだけの演技を見れたので良かったです。
白井健三選手も高いDスコアの演技で、予選と決勝とミスのない演技はさすがでした。
あれだけ隙のない演技を並べていた谷川航選手、萱和磨選手、千葉健太選手が最終種目鉄棒でバタバタっとミスしたのが、終盤の怖さですね。

NHK杯、このまま谷川翔選手がトップで走りきるのか、内村航平選手、白井健三選手が逆転するのか、田中佑典選手、順大勢が巻き返してくるのか楽しみですね。
NHK杯は、5月19日(土)、20日(日)開催とのこと。
3週間後、けっこうすぐですね。
頑張れニッポン\(^o^)/