akiraの体操観戦記

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北園丈琉選手が優勝!2018全日本ジュニア体操競技選手権

全日本ジュニア体操競技選手権、最終日の選手権1部3日目を横浜文化体育館に見に行ってきました。
日本のジュニアのトップ選手達が集まるこの大会。
ジュニアならではの活気がありますね。

観客席には順天堂大学冨田洋之コーチの姿も見えました。
かつての日本のエース、現役のころと変わらず、オーラがあって、かっこいいです

男子1部選手権結果
優勝 北園丈琉選手(清風体操クラブ高1)81.850
2位 村山覚人選手(市立船橋高校体操クラブ高3)81.700
3位 三輪哲平選手(清風体操クラブ高3)81.350
4位 橘汐芽選手(朝日生命体操クラブ高3)80.950
5位 橋本大輝選手(市立船橋高校体操クラブ高2)80.650
6位 土井陵輔選手(関西高2)80.450
7位 安達太一選手(市立船橋高校体操クラブ高2)79.550
8位 上山廉太郎選手(市立船橋高校体操クラブ高3)78.400

北園丈琉選手(清風体操クラブ高1)が優勝!
鉄棒からスタートの清風高校、落下が相次ぐ苦しいスタートの中、北園丈琉選手はヤマワキ(D)、伸身トカチェフ(D)、開脚トカチェフ、ヴィンクラー、チェコ式車輪、伸身新月面宙返り降りと素晴らしい演技。全体トップの14.000。
床でも前方屈伸2回宙返り(E)で入り、後方3回ひねり(D)でフィニッシュ、さすがの安定感全体6位の13.950。
あん馬では、交差倒立から入り、馬端での開脚旋回、開脚旋回前移動、開脚旋回後ろ移動と開脚旋回盛りだくさんの演技、落下が残念でしたが、足先まで美しいスピード感のある演技華があってよかったです12.850。
つり輪、安定感ありました。新月面の着地決めてきました。全体5位の13.300。
跳馬は、アカピアン(D4.8)で着地一歩13.500。
平行棒は、バブサー(E)切れがありました。前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)の着地決める!全体1位の14.250。
ミライ☆モンスターで内村航平選手の後継者と紹介されていた選手ですね。
これだけのクオリティの演技をこの安定感、これでまだ高校1年生とは凄いです。

村山覚人選手(市立船橋高校体操クラブ高3)が2位。
長身を活かしたダイナミックな演技、よかったです。
跳馬では、ドリッグス(D5.2)を着地ピタリ!全体2位の14.450
鉄棒では、アドラー1回ひねり(D)、コールマン(E)、伸身新月面宙返り降り、着地一歩でガッツポーズ!全体2位の13.850
床では、着地をピタピタ決めていました。後方3回ひねり(D)を決めてガッツポーズ!
長身から繰り出される宙返りは迫力ありました。全体1位の14.450。
ミスの少ない演技さすがでした。

三輪哲平選手(清風体操クラブ高3)が3位。
鉄棒、モズニク、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)、伸身新月面宙返り降り。
コールマン(E)での肘曲がりが惜しかったです13.400。
床、前方屈伸2回宙返り(E)、後方2回半ひねり(D)、後方3回ひねり(D)!
安定感ありました。全体6位の13.950
あん馬トンフェイやってきました。安定した演技、通してホッと息を吐きました。全体3位の13.950
つり輪、振り上がり中水平やや高い、アザリアン、新月面!全体3位の13.400。
跳馬、ロペス(D5.6)で着地ピタリ!
これには会場湧きました。全体1位の15.000
三輪哲平選手は、アップでもロペスを軽々とやっていたので、かなりの熟練度で凄かったです。
平行棒、マクーツ(E)、ヒーリー、ベーレ(D)、バブサー(E)足を引っ掛けたか振り上がりで肘が曲がる、続くティッペルトで完全にバーにのってしまうミス、爆弾カット、後方屈伸2回宙返り(D)の着地は決める11.650。
平行棒の大過失がなければ、間違いなく優勝していたのですが、それでもトップと0.5差の3位。
去年の国際ジュニアの優勝者、高い実力持ってますね。

7位の安達太一選手(市立船橋高校体操クラブ高2)の床、切れのあるひねり、よかったです。床全体2位の14.200。

8位の上山廉太郎選手(市立船橋高校体操クラブ高3)のつり輪、中水平2つ入れて、姿勢もよく、十字懸垂は手を開いて余裕をアピールしてました。つり輪全体6位の13.350。

エレガント賞、女子は岡田麻衣選手、男子はなしでした。
閉会式の池田敬子さんの挨拶でエレガント賞が男子はなしとなった理由が語られました。
「凄い体操は見せてくれたが、美しいいい体操をした選手がいなかった」とのこと。
「体操の神様と言われた竹本正男氏、かつてロシアの世界選手権で日本の体操は名曲を聞いてるがごとくと論評された」ことを例に上げて、「名曲が聞こえてくるような演技をした選手が今回はいなかった。
白井健三選手からもまだ名曲は聞こえてこない。相手の心を動かすような深い印象のある体操をこれからはやっていかなければならない、それがエレガント賞につながる」とありがたいお言葉ありました。
それと「着地と同時のガッツポーズは戦った相手に失礼」との苦言もありました。
「体操の演技は始まりがあって終わりがある。しっかり演技を終えたあとでありがとうのガッツポーズはいい」とのこと。ジュニアの選手に限らず、注意したいところですね。
コーチ陣に向けて「コーチと選手の間の心の問題、立派な距離感をおいて、子どもたちの心を汲み取るようなコーチであってほしい、選手も家族、コーチに感謝しながら練習に取り組んでほしい」と昨今の速見コーチの問題をうけてのお言葉でしたね。
厳しいながらも暖かい、池田敬子さんのお話よかったです。
目指すところは高くと行きたいところですね。

とはいえ、今回も随所にジュニアとは思えないハイレベルな素晴らしい演技を見ることが出来て、体操ニッポンの未来は明るいなと感じました。
これからも素晴らしい日本の美しい体操を極めてほしいと思います。
頑張れニッポン\(^o^)/