akiraの体操観戦記

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金メダルラッシュ!2017年モントリオール世界体操選手権種目別決勝後半

2017モントリオール世界体操選手権、本日が最終日、種目別決勝後半が行われました。
最終日は、日本の金メダルラッシュにわきました\(^o^)/

男子跳馬
優勝 白井健三選手(日本) 14.900
 1本目15.200(D5.6 E9.6) 2本目14.600(D5.2 E9.4)
2位 イゴール・ラディビロフ選手(ウクライナ) 14.899
 1本目15.033(D5.6 E9.433) 2本目14.766(D5.6 E9.166)
3位 キム・ハンソル選手(韓国) 14.766
 1本目14.966(D5.6 E9.366) 2本目14.566(D5.2 E9.366)
4位 マリアン・ドラグレスク選手(ルーマニア) 14.716
 1本目14.700(D5.6 E9.1) 2本目14.733(D5.4 E9.333)
5位 ホルヘ・ベガ・ロペス選手(グアテマラ) 14.704
 1本目14.700(D5.6 E9.2) 2本目14.708(D5.2 E9.508)
6位 安里圭亮選手(日本) 14.349
 1本目14.766(D6.0 E8.866) 2本目13.933(D5.6 E8.333)

優勝は白井健三選手。
今大会大活躍の白井健三選手。跳馬も初優勝!床に続いて2冠達成です。
おめでとうございます
1本目はリオ五輪で見せたシライ2ではなく、完成度の高いシライキムヒンでした。
ほぼ直立立ちの余裕のある跳躍、僅かに弾む程度で15.200の高得点!
2本目のドゥリッグスも完成度高かったです。

2位にウクライナイゴール・ラディビロフ選手。
1本目は、ドラグレスクで着地を決める余裕のある跳躍、凄かった。
2本目は、ルーユーフ、後ろに一歩大きく動きましたが、ダイナミックな大技凄かったです。
リオ五輪では、体操の限界を超える4回宙返りにも挑戦し、世界を驚かせたラディビロフ選手。
危険すぎるとのことで、禁止技になってしまいましたが、その分回転の少ないドラグレスクは余裕すら感じました。
豊田国際にも毎回来日して、日本では、あまり見られない大技を披露してくれるので、お馴染みの選手ですね。

ルーマニアのマリアン・ドラグレスク選手は4位。
男子の大会最年長の36才、自身の名前のつくドラグレスク披露してくれました。2000年に披露したこの技、今でもトップクラスの大技として、種目別でも多くの選手が主力の技として使ってきます。
2000年シドニー五輪で披露した時には、技を成功させたのですが、着地姿勢が低いとか得点が伸びず、当時同じ最高難度だったローチェの着地を決めた選手が上にきて、まさかの予選落ちだったんですよね。
着地は大きく後ろに一歩でしたが、本家本元、高さのあるレジェンドの跳躍素晴らしかったです。

日本の安里圭亮選手は6位でした。
独特の短い助走からリセグァン!ちょっと低かったですが、最高難度見事に決めてきました。
2本目のヨー2で手をつくミス。
惜しくも6位でしたが、今回の種目別決勝跳馬で唯一Dスコア6.0の最高難度の跳躍成功させました。
その挑戦に拍手です。

優勝 ポーリーヌ・シェーファー選手(ドイツ) 13.533(D5.5 E8.033)
2位 モーガン・ハード選手(アメリカ)           13.400(D5.7 E7.8)
3位 タベア・オルト選手(ドイツ)                 13.300(D5.7 E7.6)
4位 村上茉愛選手(日本)                        13.066(D5.4 E7.666)
5位 エレーナ・エレミナ選手(ロシア)         12.966(D5.4 E7.566)
6位 寺本明日香選手(日本)                     12.966(D5.6 E7.366)

ドイツのポーリーヌ・シェーファー選手が優勝!
平均台は、今回減点が厳しくて、いかにふらつきを無くすかが勝負でしたね。
唯一のEスコア8点台を出して素晴らしい演技でした。

日本の村上茉愛選手は4位。
この平均台の演技が個人総合で出来てればなと思わずにはいられませんが世界の4位は見事です。

寺本明日香選手は6位。2回ターンで落下。
落下した箇所以外は、ふらつきも少なかく最後の後方3回ひねり(F)も決めるいい演技でした。
点数的には落下がなければ優勝だっただけにそこが悔やまれますが、力は見せましたね。

平行棒
優勝 鄒敬園/ゾウ・ジンユェン(中国)       15.900(D6.8 E9.1)
2位 オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ) 15.833(D6.7 E9.133)
3位 ダビド・ベルヤフスキー選手(ロシア) 15.266(D6.4 E8.866)
4位 マンリケ・ラルデュエト選手(キューバ) 15.166(D6.4 E8.766)
5位 林超攀選手(中国)                          15.133(D6.4 E8.733)

優勝は中国の鄒敬園選手。
まだ19才ですが、今年春先のワールドカップ平行棒で脅威の16点を連発し、一躍、優勝候補筆頭に挙げられた鄒敬園選手。
他の選手より上を行くDスコア6.8の高難度の構成を理想的な実施をしてきます。
G難度のゾラキディス、E難度のササキとレアな大技を軽々と美しく裁き、倒立もまっすぐで伸び伸びとした演技素晴らしかった。
着地は僅かに弾みましたが、15.900という新ルールとは思えないほどの高得点での優勝!
中国の新星にふさわしい実力を世界の舞台で見せました。
鄒敬園選手は、2015年の国際ジュニアに出場してました。その時平行棒は棄権して演技しませんでしたが、あん馬、つり輪とジュニア離れした演技で優勝してるんですよね。
今後個人総合に出てくるとかなり強いんじゃないかと思います。

2位にオレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)。
今大会、不調のベルニャエフ選手、優勝候補にも挙げられていた個人総合では、まさかの散々な結果でしたが、得意の平行棒では、納得の演技見せてくれました。
個人総合で崩れたシャルロ(E)~単棒ヒーリー(E)の高難度技も決め、着地まで完璧!
今までの鬱憤を晴らすかのようなガッツポーズ見せてくれました。
Dスコア6.7と鄒敬園選手に肉薄する高難度の構成、得点は15.833と高得点でしましたが、鄒敬園選手に僅かに及ばず2位。しかしオレグ・ベルニャエフここにあり、意地を見せてくれました。

女子床
優勝 村上茉愛選手(日本)                        14.233(D5.9 E8.333)
2位 ジェイド・キャリー選手(アメリカ)           14.200(D5.7 E8.5)
3位 クラウディア・フラガパーネ選手(イギリス)13.933(D5.6 E8.333)
4位 タイス・サントス選手(ブラジル)              13.666(D5.5 E8.166)
5位 ブルックリン・ムアーズ選手(カナダ)      13.650(D5.2 E8.45)

優勝はなんと日本の村上茉愛選手!
ついにやってくれました\(^o^)/
第1演技者で登場して4回ターン、H難度シリバス、F難度伸身ダブルを決めて最高の演技!14.233の高得点!
直後に演技したアメリカジェイド・キャリー選手がシリバス、チュソビチナとダブルHでたたみかけるも14.200で僅かに届かず。
日本女子体操史上初の世界選手権床の金メダルの快挙となりました。
おめでとうございます

最終演技者として登場したバネッサ・フェラーリ選手(イタリア)。
2006年世界選手権の個人総合女王ですが、ベテラン選手、今回も種目別床に残ってきました。
最初のシリバス見事に決めますが、2本目のムーンサルトで胴体着地になってしまい、足を痛めて演技を続けられなくなるアクシデントがありました。

鉄棒
優勝 テン・スルビッチ選手(クロアチア)      14.433(D6.4 E8.033)
2位 ユプケ・ゾンダーランド選手(オランダ)  14.233(D6.5 E7.733)
3位 バート・ドゥーロー選手(オランダ)         14.200(D6.2 E8.0)
4位 パブロ・ブレガー選手(スイス)            13.733(D6.5 E7.233)
5位 宮地秀享選手(日本)                         13.733(D6.7 E7.033)

優勝は、クロアチアのテン・スルビッチ選手。
トカチェフ~伸身トカチェフ~開脚トカチェフ1/2ひねりと組み合わせ加点の多くもらえる3連続技やってきました。
モズニク、ヤマワキ、伸身ムーンサルトの着地も僅かに動く程度でまとめました。
カッシーナ等の派手な大技が入ってなく、世界選手権の優勝演技にしては地味な演技でしたが、他の選手にミスが多いなか、堅実な演技が光りました。

2位は、ユプケ・ゾンダーランド選手(オランダ)。
カッシーナ~コバチで片手が外れるミスも片手車輪をしたかのようにして上手くリカバリー。
伸身コバチ、コールマンと大技決めてきました。

日本期待の宮地秀享選手。
伸身ブレットシュナイダー(I)を見事に決めました!
続くブレットシュナイダー(H)で落下。
やり直しの演技でブレットシュナイダー(H)を再び実施し、成功!
カッシーナ(G)、コールマン(E)、コバチ(D)と成功させ、伸身ムーンサルト降りも決めました。
ブレットシュナイダー(H)の落下が残念でしたが、やり直して成功させるところに宮地秀享選手の気持ちの強さを感じました。
伸身ブレットシュナイダー(I)自体は、きれいに成功させているので、「ミヤチ」と名前がつく可能性高いですね。
体操界の最高難度に名前を刻む快挙なってほしいです

モントリオール世界体操選手権、終了となりますが、種目別決勝は、金メダルラッシュで締めくってくれました。
男子は、内村航平選手の予選での負傷棄権が残念でなりませんでしたが、東京五輪のエース候補、もう1人のスーパースター白井健三選手が大活躍してくれました。
個人総合は堂々たる演技で最後まで優勝争いに加わり銅メダル!
床では他を寄せ付けない圧倒的な異次元の演技で優勝!
跳馬でも2位に0.001差で競り勝ち初優勝!
エースの重圧を背負って期待に応える演技!
今大会はまさに白井健三選手の大会になりました。

女子は、村上茉愛選手が大活躍!
日本女子選手で史上初の個人総合予選1位から個人総合惜しくも4位、種目別平均台4位と経て、種目別床金メダルの快挙!
村上茉愛選手は「人生で一番の演技」とのこと。
日本の女子選手が世界選手権で金メダルを採ったのは、1954年の池田敬子さん(旧姓田中)が平均台で採った時まで遡るとのこと。
日本女子による世界選手権種目別床メダルへの挑戦は、2013年の村上茉愛選手の4位、2015年の宮川紗江選手の4位とあと一歩のところで世界の壁に跳ね返されてきました。
今大会、世界の壁を超えて金メダル獲得!歴史が変わる瞬間を目撃しましたね。

日本女子体操界にとって念願の金メダル!
東京五輪に向けてますます体操界が盛り上がりますね\(^o^)/

来年の世界選手権では、内村航平選手と白井健三選手の最強ニッポンチームで団体金メダルと個人総合ワンツーフィニッシュを成し遂げましょう
頑張れニッポン\(^o^)/