akiraの体操観戦記

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2019シュトゥットガルト世界体操選手権種目別決勝後半

シュトゥットガルト世界体操選手権も最終日、種目別決勝後半が行われました。

スペシャリストの競演、最終日も凄かった!

男子跳馬

優勝 ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア) 14.966

 1本目14.933(D5.6 E9.333)、2本目15.000(D5.6 E9.400)

2位 アルトゥール・ダラロヤン選手(ロシア) 14.933

 1本目14.933(D5.6 E9.333)、2本目14.933(D5.6 E9.333)

3位 イゴール・ラディビロフ選手(ウクライナ) 14.749

 1本目14.833(D5.6 E9.233)、2本目14.666(D5.6 E9.066)

4位 マリアン・ドラグレスク選手(ルーマニア) 14.624

 1本目14.966(D5.6 E9.366)、2本目14.283(D5.4 E8.883)

5位 ドミニク・カニンガム選手(イギリス) 14.566

 1本目14.566(D5.2 E9.366)、2本目14.566(D5.4 E9.166)

 

ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)が優勝!

1本目ドラグレスク着地ピタリ!

安定していますね。かなりの余裕を持って行っています。

ナゴルニー選手は、ローチェの1回ひねりも練習では成功させているので、ドラグレスクは楽に実施出来るといった感じでしょうか。

2本目はルーユーフ、これは着地動きますが高さ凄かったです。

 

2位にアルトゥール・ダラロヤン選手(ロシア)。

1本目、シライキムヒン、2本目ブラニク!

白井健三選手と谷川航選手の得意技を両方、実施出来るとか凄いですね。

 

4位にマリアン・ドラグレスク選手(ルーマニア)。

元祖ドラグレスクも38歳、物凄い高さと着地ピタリ!の実施、さすが本家本元凄かったです。

 

跳馬は、ロシアが強さを見せましたね。

日本も谷川航選手がさらに難度の高い、リセグァン2を実施出来ますが、本会場練習で実施したその技で怪我をして、この種目別決勝の舞台に立てませんでした。

東京五輪では、完全にリセグァン2を完璧にして、リベンジしてほしいと思います。

 

平均台

優勝 シモーネ・バイルズ選手(アメリカ) 15.066(D6.4 E8.666) 

2位 リウ・ティンティン選手(中国) 14.433(D6.2 E8.233)

3位 リ・シジャ選手(中国) 14.300(D6.1 E8.300 -0.1)

4位 カラ・イーカー選手(アメリカ) 14.000(D5.9 E8.100)

5位 メラニー・デジュサス・ドスサントス選手(フランス) 13.966(D5.5 E8.466)

 

優勝は、シモーネ・バイルズ選手(アメリカ) 。

まったくふらつきのない別次元の演技で安定感凄かった。

降り技の新月面(H)は実施せず、ムーンサルト(G)で降りました。

 

2位、3位に中国勢、団体でミスを連発したリウ・ティンティン選手がその悔しさを晴らす演技で2位に入りました。

 

平行棒

優勝 ジョー・フレイサー選手(イギリス)15.000(D6.6 E8.400)

2位 アーメット・オンダー選手(トルコ) 14.983(D6.2 E8.783)

3位 萱和磨選手(日本) 14.966(D6.3 E8.666)

4位 肖若鵬選手(中国)14.966(D6.4 E8.566)

5位 フェルハット・アリカン選手(トルコ) 14.900(D6.5 E8.400)

 

優勝はジョー・フレイサー選手(イギリス)。

シャルロ~ヒーリー、タナカと多彩な技を決めてきました。

 

2位と5位にトルコの選手が入り、トルコの種目別の躍進を感じました。

 

3位に萱和磨選手(日本)。

ついにこの平行棒で銅メダルを獲得しました。

実施は、もの凄くよくて、微動だにしない着地に日本チームとしてなんとしても個人メダルを取るんだという萱和磨選手の気迫を感じました!

おめでとうございます\(^o^)/

 

優勝候補筆頭の中国、鄒敬園選手(中国)が予選落ちする中、僅差でのメダル争い見応えありました。

萱和磨選手と優勝したジョー・フレイサーとの差は、僅か0.034。

4位の肖若鵬選手と萱和磨選手とは同点でしたが、タイブレイクでEスコアの高い萱和磨選手が銅メダル。

まさに僅差の中、気迫で掴んだ価値ある銅メダルとなりました。

 

女子床

優勝 シモーネ・バイルズ選手(アメリカ) 15.133(D6.7 E8.533 減点-0.1)

2位 スニーサ・リー選手(アメリカ) 14.133(D5.7 E8.433)

3位 アンジェリーナ・メルニコワ選手(ロシア) 14.066(D5.8 E8.266)

4位 フライバ・サライバ選手(ブラジル) 13.966(D5.5 E8.466)

5位 メラニ・デジュサス・ドスサントス選手(フランス) 13.833(D5.5 E8.433 減点-0.1)

 

シモーネ・バイルズ選手(アメリカ)が優勝!

J難度のバイルズ2(男子でいうリ・ジョンソン)決めてきました。

圧倒的な演技で優勝!

これでバイルズ選手は、団体、個人総合、跳馬平均台、床と今大会5冠!

 

鉄棒

優勝 アルトゥール・オヤカワ・マリアーノ選手(ブラジル) 14.900(D6.3 E8.600)

2位 テン・スルビッチ選手(クロアチア) 14.666(D6.2 E8.466)

3位 アルトゥール・ダラロヤン選手(ロシア) 14.533(D6.1 E8.433)

4位 橋本大輝選手(日本) 14.233(D6.2 E8.033)

5位 サミュエル・ミクラック選手(アメリカ) 14.066(D6.3 E7.766)

 

アルトゥール・オヤカワ・マリアーノ選手(ブラジル)が優勝。

丁寧な実施が光りました。

 

日本の橋本大輝選手が4位。

ヤマワキ、カッシーナ、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)、開脚トカチェフと手離し技を完璧に決めました。

アドラー1回ひねりとアドラー1/2ひねりがやや流れたので、今後の課題になりますね。

降り技は、伸身新月面宙返り降りに難度を上げてきました。

着地一歩動きましたが、その挑戦は今後に繋がりますね。

 

アメリカのサミュエル・ミクラック選手(アメリカ)は5位。

なんとリューキン(F)入れてDスコアを上げてきました。

華やかな鉄棒は見応えありました。

 

全体的にトカチェフやリンチ、モズニク、その連続でDスコアを上げてる選手が多く、今のルールを見た時にこういうトカチェフ系の構成が流行するのは仕方ないかもしれませんが、私は内村航平選手のような、これでもかと高さのあるコバチ系の大技を入れた構成が見ているファンもワクワクするので、もっともっと評価されるべきだと思います。

 

シュトゥットガルト世界体操選手権、全ての日程が終了しました。

日本は団体銅メダル、個人総合で萱和磨選手が6位。種目別はあん馬で萱和磨選手が5位。橋本大輝選手が9位。平行棒で萱和磨選手が銅メダル、鉄棒で橋本大輝選手が4位という結果でした。

ロシアと中国が強く、日本は内村航平選手と白井健三選手を怪我で欠くなか、今回のメンバーよく頑張ったと思います。

萱和磨選手のエースの活躍が頼もしかった!

最後の平行棒の銅メダル、今大会、個人メダルを獲得出来たのは、東京五輪につながる意味では、本当に大きいと思います。

そして、18歳の橋本大輝選手の躍進。

今大会、予選から橋本大輝選手の美しい体操が評価されていて、大舞台にも物怖じしない勝負強さに内村航平選手や加藤凌平選手に近い凄さを感じました。

将来、日本のエースになってくる選手だと思うので、今後の橋本大輝選手の成長が楽しみです。

来年の東京五輪では、内村航平選手、白井健三選手も万全の状態で挑めますように。最強の日本チームで、団体金メダルを目指してほしいと思います。

頑張れニッポン\(^o^)/