9月23日に全日本シニア体操競技大会が山形県の酒田市国体記念体育館で行われました。
去年はコロナ禍の中で行われる初の国内大会として、待ちに待った試合を会場で楽しみましたが、今年はコロナ感染拡大の影響で無観客での開催となりました。
オリンピック代表も出場する試合なのにライブ配信がなかったのは残念でしたが、試合後のニュースや徳洲会体操クラブがYouTubeチャンネルで所属選手の演技映像をアップしてくれたりと、試合の様子がわかってきて、熱い試合が行われたのだなと感じます。
団体
優勝 徳洲会体操クラブ 342.293
2位 セントラルスポーツ 340.459
3位 (公財)栃木県スポーツ協会 333.758
4位 相好体操クラブ 326.992
5位 コナミスポーツ 325.128
6位 朝日生命 324.262
団体の優勝はなんと徳洲会体操クラブ!
おめでとうございます!
個人総合2位となった杉野正尭選手と北園丈琉選手の加入が大きいでしょうか、全日本王者のセントラルスポーツを上回ってきました。
個人総合
優勝 萱和磨選手(セントラルスポーツ) 86.265
2位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ) 85.165
4位 湯浅賢哉選手((公財)栃木県スポーツ協会) 84.631
6位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ) 84.065
6位 山本翔一選手(朝日生命) 84.065
8位 前野風哉選手(セントラルスポーツ) 83.999
種目別ゆか
優勝 カルロス・ユーロ選手(朝日生命)15.300
2位 内田隼人選手(茗溪クラブ) 14.700
3位 五島誉博選手(相好体操クラブ) 14.466
種目別あん馬
2位 永吉雄選手(相好体操クラブ) 14.700
3位 萱和磨選手(セントラルスポーツ) 14.533
種目別つり輪
優勝 高橋一矢選手(徳洲会体操クラブ) 14.833
2位 神本雄也選手(コナミスポーツ) 14.800
3位 春木三憲選手(徳洲会体操クラブ) 14.733
種目別跳馬
優勝 安里圭亮選手(相好体操クラブ) 15.233
2位 谷川航選手(セントラルスポーツ) 15.200
3位 カルロス・ユーロ(朝日生命) 15.000
種目別平行棒
優勝 加藤裕斗選手(コナミスポーツ) 14.833
2位 萱和磨選手(セントラルスポーツ) 14.800
3位 湯浅賢哉選手((公財)栃木県スポーツ協会) 14.700
種目別鉄棒
優勝 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ) 14.600
2位 北村郁弥選手(セントラルスポーツ) 14.466
3位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ) 14.233
個人総合は萱和磨選手が優勝!
大混戦の中、やはり萱和磨選手がきました!おめでとうございます!
新ルールに対応するため鉄棒で新たにコールマン(E)を実施し、成功したとのこと。
東京五輪が終わってから2ヶ月も経ってない中での試合で、新たな挑戦をして、86点にのせる安定感さすが萱和磨選手です。
2位に杉野正尭選手!
東京五輪代表を北園丈琉選手と最後まで争った杉野正尭選手、張りのある演技とビシッと決まる着地に勢いを感じます。この顔ぶれの中で個人総合2位は凄いです。これからも注目ですね。
東京オリンピック代表の北園丈琉選手は6位タイ。最初の種目得意の平行棒、棒下宙返り1/2ひねりでまさかの落下がありましたが、その後は得意のあん馬で持ち前のダイナミックな旋回を見せ14.400(D6.0 E8.400)。跳馬でヨー2を着地1歩で抑え14.533(D5.6 E8.933)と実力の高さを見せました。
同じく東京オリンピック代表の谷川航選手は29位。跳馬では全体2位の15.200と高得点出しましたが、平行棒と鉄棒が12点台になっているので、ミスがあったと思われます。
「コールマンを取り入れようと思っている。完成度は3割程度だが、世界のレベルについていくには試合でどんどんやっていくしかない」と試合前のインタビューで話していました。オリンピックの疲れも残っている中で、新ルールに向けて新たな挑戦をどんどんしてきてますね。
東京オリンピックにフィリピン代表として出場したカルロス・ユーロ選手。
東京オリンピックでは跳馬で4位と健闘しましたが、予選で個人総合79.931に終わり47位。得意種目のゆかも予選で13.566と振るわず決勝に残れませんでした。
この全日本シニアではゆかと跳馬2種目の演技でしたが、世界レベルのゆかの演技見せてくれましたね。ゆか全体1位の15.300の高得点を出しました。
跳馬のドラグレスクも安定感凄くてさすがの演技、跳馬全体3位の15.000の高得点でました。
パリ五輪に向けても引き続き日本で釘宮コーチと二人三脚で練習していく感じでしょうか、頑張ってほしいです。
そして注目の内村航平選手、東京五輪後に全身の関節が痛くなり、満身創痍の中での演技となりました。
ブレットシュナイダー(H)、カッシーナ(G)、コールマン(E)、東京五輪で落下のあったシュタルダー1回半ひねりも成功、最後の伸身新月面宙返り降りで後ろに尻もちとなり得点14.133。鉄棒7位タイ。
試合後のインタビューでは「そこまで練習を積めてなかったので体のキレもいつもよりなく、着地のミスがでてしまったが、手応えはあった」と振り返ったうえで、来月、北九州市で開かれる世界選手権に出場することを踏まえ「体の状態が悪く、気持ちも上がらない中で試合をすることができて、世界選手権に向けてようやくスイッチが入った」と前向きなコメントもありました。
オリンピック後に全身の関節が痛くなり満身創痍の中での演技でしたが、それでもオリンピックと同じ演技構成で挑みH難度の大技ブレットシュナイダー、オリンピックで失敗のあったシュタルダー1回半ひねり(D)もしっかり成功させました。
着地のミスを修正して、世界選手権では内村航平選手が納得する演技で王者の着地を決めて種目別鉄棒優勝してほしいです!
今大会で、早坂尚人選手(セントラルスポーツ)と佐藤巧選手(Dept北茨城/青木建設)が引退とのことでした。
長年ガッツあふれる素晴らしい演技を見せてくれた2選手だけに引退試合の演技見たかったです。競技生活お疲れさまでした。
全日本シニア、社会人のトップ選手が集う素晴らしい大会だけに観戦に行きたかったです。はやくコロナが終息して会場で観戦出来るようになってほしいと思います。
新ルールに向けて新たな挑戦する選手たちもいて、パリ五輪に向けてもう戦いは始まっているのだなと感じました。
10月18日~24日には北九州で世界体操選手権も行われます。
体操ニッポン対世界の超人達再び、楽しみです。
がんばれニッポン\(^o^)/