akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2021世界体操選手権北九州大会種目別決勝2日目

世界体操選手権北九州大会、種目別決勝2日目、北九州市立総合体育館まで観に行ってきました!

世界体操の熱気が小倉駅から盛り上がってました。

シャトルバスも世界体操仕様にラッピングされていて、街を挙げてこの世界体操を盛り上げようという感じがありました。

会場のスタッフの皆様もみんな親切でした。

会場のトイレもこの大会の為に、改修したみたいで、新しくてきれいでした。

ライトアップの演出とか世界体操ならではで特別感ありました。

ミラーボールの光きれいだった。

競技前のイベントで田中理恵さんと寺本明日香選手が新体操の選手達とエキジビションを披露してくれました。粋なサプライズに会場盛り上がりました。

 

競技が始まり、世界の超人達対体操ニッポン、素晴らしい演技の数々凄かった!

男子跳馬

優勝 カルロス・ユーロ選手(フィリピン)14.916 

   1本目  14.800(D5.600 E9.200) 2本目 15.033(D5.600 E9.433)

2位 米倉英信選手(日本)14.866

   1本目15.000(D6.0 E9.000) 2本目 14.733(D5.600 E9.133)

3位 アンドレイ・メドベージェフ(イスラエル)14.649

   1本目14.533(D5.600 E8.933) 2本目14.766(D5.600 E9.166) 
4位 トーマス・グラッソ選手(イタリア)14.549

   1本目14.833(D5.600 E9.233)2本目14.266(D5.200 E9.166 減点-0.1)
5位 ヤン・ハクソン(韓国)14.399

   1本目14.766( D5.600 E9.166) 2本目14.033(D6.000 E8.033)

 

優勝はカルロス・ユーロ選手(フィリピン)。

1本目のロペスキレがあって良かったです。

2本目のドラグレスク、高さのある跳躍と安定感のある着地、素晴らしかった。

技にキレがあり、かなりの熟練度を感じました。

釘宮コーチと二人三脚で日本で練習しているカルロス・ユーロ選手、凄い選手になりました。

 

2位に米倉英信選手。

1本目ヨネクラ素晴らしかった。目にも留まらぬ素早いひねり!着地僅かに弾んだだけ。

2本目ヨー2、僅かな動きに抑え精度高かったです。

着地まで精度の高い大技ヨネクラ、世界選手権の種目別決勝の舞台でもその凄さ光ってました!

 

平均台

優勝 芦川うらら選手(日本) 14.100(D5.9 E8.200)

2位 スカエフェール・ベッツ選手(ドイツ) 13.800(D5.4 E8.400)

3位 村上茉愛選手(日本) 13.733(D5.8 E7.933)

4位 リアン・ウォン選手(アメリカ) 13.333(D5.5 E7.833)

5位 羅蕊選手(中国)13.300(D5.8 E7.500)

 

日本の芦川うらら選手が金メダル!14.100(D5.9 E8..200)

豊富な練習量に裏付けされたふらつきの少ない演技、予選で大きくふらついてしまった交差輪跳びも決めました!

4人が落下する波乱の展開になりましたが、その中で芦川うらら選手の体幹の強さと技の正確さ、安定感が際立ってました!

世界選手権の種目別平均台で日本選手の金メダルは1954年ローマ大会の池田(旧姓・田中)敬子さん以来、67年ぶりとのこと。

目の前で日本女子体操の歴史的快挙を見られて感激でした。

 

3位は日本の村上茉愛選手。

3位に日本の村上茉愛選手が入り、平均台の表彰台に日本女子が2人上がる快挙となりました。

4人が落下する波乱の展開の中、村上茉愛選手の安定感素晴らしかったです。

しゃがみ立ち3回ターンは見事でした。

 

平行棒

優勝 胡旭威/フー・シュウェイ選手(中国) 15.466(D6.6 E8.866)

2位 カルロス・ユーロ選手(フィリピン) 15.300(D6.4 E8.900)

3位 SHI CONG選手(中国) 15.066(D6.0 E9.066)

4位 橋本大輝選手(日本) 15.000(D6.2 E8.800)

5位 ユル・モルダウアー選手(アメリカ) 15.000(D6.4 E8.600)

6位 萱和磨選手(日本) 14.900(D6.3 E8.600)

 

優勝は中国の胡旭威選手。

車輪マクーツ(F)、マクーツ(E)、リチャード(E)、後方屈伸2回宙返り(D)、着地決めて吼えました!Dスコア6.6でこの実施、強さを感じました。

 

2位はフィリピンのカルロス・ユーロ選手。

シャルロ(E)を非常に長く止める力強い演技、マクーツ(E)も少し反りましたが、落ち着いて戻して強かったです!

得意なゆか、跳馬の他にこの平行棒でも全日本種目別で決勝に残ったカルロス・ユーロ選手ですが、この世界選手権の演技は、その時よりさらに洗練された演技でした。

凄い選手に成長したなと感じます。

 

4位は日本の橋本大輝選手。

オリンピックでも今大会でもEスコアの評価が高い橋本大輝選手の平行棒。

体線がきれいで倒立が美しかったです。技をやった直後にビシっと正確に倒立におさまるので熟練された技術を感じました。

 

6位に日本の萱和磨選手。

どんな時でも演技を成功させる安定感さすがでした。

倒立も美しく、着地も強かった。

 

女子ゆか

優勝 村上茉愛選手(日本) 14.066(D5.8 E8.266)

2位 アンジェリーナ・メルニコワ選手(ロシア) 14.000(D5.6 E8.400)

3位 リアン・ウォン選手(アメリカ) 13.833(D5.7 E8.133)

4位 ウラディスラワ・ウラゾワ選手(ロシア) 13.700(D5.3 E8.400)

8位 平岩優奈選手(日本) 12.133(D5.1 E7.033)

 

優勝は日本の村上茉愛選手。

6番目に登場でしたが、その前に演技したメルニコワ選手の得点がなかなか出ず、かなり長いこと待たされたので心配でした。

演技が始まると、冒頭のシリバス(G)、スワンダブル(F)と大技を見事に成功!

最後の後方屈伸2回宙返りを決めて、笑顔でフィニッシュ!

現役最後となる床の演技を最高の出来で終えて、感極まって涙ぐみながら場内の歓声に手を振って応えてました。

素晴らしい演技に高い得点が期待されましたが、最初に表示されたのは、メルニコワ選手を僅かに下回る13.966(D5.7 E8.266)

場内信じられないというどよめきの中、村上茉愛選手はDスコアが間違って採点されていることを確信したのか、頷いてました。

その後、日本側からDスコアに対するインクワイアリ(問い合わせ)が行われ、その結果、村上茉愛選手のDスコアが5.8に訂正されメルニコワ選手を上回り、暫定1位に!

場内から拍手が起こりました。

今度はメルニコワ選手側からインクワイアリが行われましたが、得点変わらず、村上茉愛選手の金メダルとなりました!

散々待たされてからのあの完璧な演技!会場が一体となるような演技に感動しました。素晴らしい!!

2009年の国際ジュニアの種目別ゆかで若干13歳ながら圧巻の演技で2位に入り、会場にいた海外のコーチ達から将来は床の世界チャンピオンになれると驚かれていた村上茉愛選手。

その通り2017年モントリオール世界選手権で、ゆかの世界チャンピオンになり、この間の東京オリンピックでは日本女子体操史上初の個人種目メダルの快挙となるゆかの銅メダリストとなり、そして今回の日本で行われた世界選手権で再びゆかの世界チャンピオンに輝きました。

世界の壁を切り開き続けた村上茉愛選手、有終の美に拍手です。

 

2位にロシアのアンジェリーナメルニコワ選手。

東京五輪では村上茉愛選手と銅メダルを分け合ったメルニコワ選手。

ロシアのエースの風格を感じる、優雅な演技見事でした。

 

日本の平岩優奈選手は8位。

見せ場の大きなスワンダブルの着地で前に一歩動いてしまい、途中の連続技で尻もちをつくミスがありました。

持ち味の表現力と技の美しさは世界の種目別の中にあっても光ってました。

 

鉄棒

優勝 胡旭威/フー・シュウェイ選手(中国) 15.166(D6.7 E8.466)

2位 橋本大輝選手(日本) 15.066(D6.5 E8.566)

3位 ブロディ・マローン選手(アメリカ) 14.966(D6.5 E8.466)

4位 カリオ・マッキーニ選手(イタリア) 14.966(D6.7 E8.266)

5位 ミラド・カリミ選手(カザフスタン) 14.833(D6.4 E8.433)

6位 内村航平選手(日本) 14.600(D6.6 E8.000)

 

優勝は中国の胡旭威選手、最後に登場。

1本目にリューキン(F)やってきました。

トカチェフのオンパレードでしたが、着地を決めて雄叫び!

橋本大輝選手を0.1上回りました。

Dが6.7もあったのですね。

胡旭威選手は平行棒に続いて2冠、今回中国はオリンピックメンバー抜きの布陣でしたが、強力な若手が育ってますね。

 

2位に日本の橋本大輝選手。

カッシーナ(G)、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)~リンチ(D)を素晴らしい位置でキャッチ、強いですね。

着地が後ろに一歩動いてしまいました。

今大会の橋本大輝選手は鉄棒の着地がなかなか止まりません。

それでも15.066と高得点だすところはさすがです。

 

今日はなんといっても内村航平選手の鉄棒。

会場中が注目する中、超大技ブレットシュナイダー(H)!

近づきましたが、しっかりキャッチ!カッシーナ完璧!コールマン(E)ちょっと近づきました!予選では回避した因縁のシュタルダー一回半ひねりも成功!

アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)も決めました!

そして伸身新月面宙返り降りの着地ピタリ!!!

これぞ8年連続で世界の頂点に君臨し続けた内村航平選手の王者の着地!

時が止まるような凄まじい着地に場内大歓声!!!

得点は14.600で6位。ブレットシュナイダー(H)での肘曲がり、コールマンも近づいてしまったので得点伸びませんでしたが、他の選手とはまったく次元の違う美しい演技、この場面での内村航平選手にしか出来ない神がかった着地は一番心に響いて感動しました!体操史上最高の凄い選手だなと思います。内村航平選手の演技を見続けられて幸せですね。

 

試合時間が予定より1時間近くも押し、競技が終わったのは20時30分を回ってました。

採点に長く時間がかかる場面が多く見られ、ここまで予定が押すのも世界大会ならではな感じがしました。

 

2011年世界選手権東京大会以来の世界選手権生観戦となりました。

様々な国の様々な選手のハイレベルな演技が見られたのは世界選手権の種目別決勝ならでは、凄かったです。

その中で体操ニッポンの活躍も凄かった!

女子が平均台とゆかで金メダル2個、快挙の瞬間を見れて感激でした!

村上茉愛選手の引退試合となったゆかの金メダル演技!

内村航平選手の最高の王者の着地、感動で心が震えました。

凄いシーンをすぐ近くで見ることが出来て感無量でした。

ありがとう北九州!!世界体操最高でした!!

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