akiraの体操観戦記

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ジョナサン・ホートン選手(アメリカ)が引退

アメリカのジョナサン・ホートン選手が引退を発表しました。

ジョナサン・ホートン選手は、2003年の国際ジュニア体操競技大会で来日し、ファビアン・ハンビュッヘン選手(ドイツ)に次いで2位と好成績を記録。

アテネ五輪のエースであるポール・ハム選手、モーガン・ハム選手ら主力が競技から離れた後のアメリカチームの新たなるエースとして台頭。

2006年のアメリカンカップでは、2005年世界選手権個人総合銀メダリストの水鳥寿思選手を抑えて優勝。

2008年北京五輪では、種目別鉄棒の最終演技者で登場し、フェドルチェンコという当時では今以上にほとんどやる選手のいない大技を豪快に決め、着地まで止めて銀メダルを獲得。
世界の体操ファンに強烈な印象を残しました。

2009年、2010年、2011年と来日、アメリカ代表のエースとしてジャパンカップに出場し、豪快な演技を披露。
得意の鉄棒でもフェドルチェンコは行いませんでしたが、豪快な手離し技を披露し、さすがの高得点。
北京五輪をわかせた世界のスターの演技を日本の体操ファンに存分に見せてくれました。

2011年のジャパンカップの記者会見では、当時既に世界選手権2連覇中の内村航平選手を絶賛。
「正直言って彼は別格で怪物。少しでも近づければ」とのコメント。自身もトップ選手でありながら、2歳年下の内村航平選手を王者としてリスペクトしているところに人柄の良さを感じます。

世界体操選手権東京大会でも、アメリカチームは日本に続いて団体予選2位、団体決勝3位と好成績を上げています。
試合前に円陣を組んで「USA!」と気合を入れるところはさすがアメリカって感じでした。
ジョン・オロスコ選手、ダネル・レイバ選手、スティーブン・レジェンドラ選手と豪快な演技が持ち味の実力者達をキャプテンのジョナサン・ホートン選手がまとめていて、非常にいいチームになっていました。

その後は怪我に苦しむシーズンも多かったジョナサン・ホートン選手でしたが2015年の豊田国際競技大会で来日し、日本のファンに再びその演技を見せてくれました。
得意の鉄棒、カッシーナで落下こそありましたが、伸身コバチコバチアドラー1回ひねり~ヤマワキ、後方伸身2回宙返り降りの着地をほぼ決め、豪快な演技見せてくれました。

長い競技生活の中で何度も来日し、日本のファンも多いジョナサン・ホートン選手、今回引退ということで、
お疲れ様でした。素晴らしい演技をありがとうございました