akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2016豊田国際体操競技大会2日目

豊田国際体操競技大会2日目の競技、今年も見てきました。

男子跳馬
優勝 白井健三選手                    15.162(1本目15.375、2本目14.950)
2位 レ・タイン・トゥン選手(ベトナム)           15.137(1本目15.325、2本目14.950)
3位 ニューエン・トゥアン・ダット選手(ベトナム) 14.575(1本目14.800、2本目14.350)
4位 ドミトリー・ランキン選手(ロシア)         14.512(1本目14.675、2本目14.350)
5位 レイランド・カペラン選手(フィリピン)       14.437(1本目14.600、2本目14.275)

白井健三選手が優勝。1本目シライ/キムヒフンを実施。いつも通りの余裕のある雄大な跳躍、完全にひねりきり、僅かな一歩。15.375の高得点
2本め、ドゥリッグスを実施。美しい空中姿勢で完璧な実施。僅かな一歩で抑えました。14.950。決定点15.162。

レ・タイン・トウン選手(ベトナム)が2位。1本目ヨー2を実施。非常に高さがあり、腰高の着地!15.325の高得点
2本目、ドゥリッグスを実施。こちらも高さがあり、着地僅かに1歩。14.950。決定点15.137。

ロシアのドミトリー・ランキン選手は、ロペスを実施。ひねり不足で大きく一歩動きました。
2本め、前方伸身1回半ひねり。着地よかったです。

レムケス・クリストファー選手(オーストラリア)。1本目ドラグレスクを実施。
勢い余って後ろに大きく飛び出してしまいました。
2本めルーユーフを実施。今度は勢い足りず、両手をついてしまいました。

白井健三選手がこの種目リオ五輪銅メダリストの実力を見せ、見事な優勝!
その白井健三選手にベトナムのレ・タイン・トゥン選手が高さのある跳躍で肉薄し2位。
同じくベトナムのニューエン選手も3位に入り、近年強化が進むベトナム勢も強さを見せました。

優勝 村上茉愛選手                14.566(D6.0、E8.566)
2位 アンジェリーナ・メルニコワ選手(ロシア) 13.933(D5.6、E8.333)
3位 エミリー・リトル選手(オーストラリア)    13.433(D5.3、E8.133)
4位 杉原愛子選手                 13.200(D5.9、E7.3)
5位 アントニア・アリケ選手(ドイツ)        13.100(D5.1、E8.0)

村上茉愛選手が優勝。
前方屈伸宙返りで1歩動きますが、後方伸身宙返り~後転跳び~後方伸身宙返りのシリーズを成功。会場が沸きました。スピーディで安定感のある実施、さすがでした。

アンジェリーナ・メルニコワ選手(ロシア)が2位。
雄大な後方伸身宙返りを決め、ビクともしないところはさすがロシアのトップ選手。
途中1箇所、大きくふらつきますが、落下はせずに耐えました。
後方屈伸2回宙返りを決め、D5.6、13.933

エミリー・リトル選手(オーストラリア)が3位。
安定感のある演技でした。

杉原愛子選手が4位。
入りの後方伸身宙返り上がりで惜しくも落下。
オリジナル技の足持ち2回ターンは成功。
降り技は後方3回ひねり、一歩弾む。 13.2

リリア・アハイモワ選手(ロシア)は、雄大な後方伸身宙返りとロシアクオリティの演技を見せますが、足持ち1回ターンでふらつき、後方抱え込み2回宙返りの着地でも大きく動くなど、振るいませんでしたが、意地でも落下は避けるところはさすがロシア選手といったことろ。

ジョージアローズ・ブラウン選手(オーストラリア)、体線の美しい長身の選手、優雅で雄大な演技、ふらつきを一切見せず、後方2回宙返りの着地も決めて笑顔でした。12.700

村上茉愛選手が安定感ある会心の演技で優勝!
リオ五輪団体2位のロシア勢を抑えての価値ある優勝となりました。
ロシアのメルニコワ選手、アハイモワ選手もさすがロシアといったクオリティ高い美しい演技でした。

平行棒
優勝 山室光史選手 15.600(D6.9、E8.7)
2位 ルカス・ダウザー選手(ドイツ) 15.550(D6.7、E8.850)
3位 田中佑典選手 15.425(D6.4、E9.025)
4位 ニキータイグナティエフ選手(ロシア) 15.325(D6.8、E8.525)
5位 ミッチェル・モーガンズ選手(オーストラリア) 15.200(D6.3、E8.9)
OPEN 神本雄也選手 15.675(D6.9、E8.775)

山室光史選手が優勝。
アップで自分の名がつくG難度の大技ヤマムロ(棒下マクーツ)が決まらず、マットでヒーリーの確認を念入りに行っていました。
本番では、ヤマムロ(G)勢いなく危なかったのですが、なんとか成功、ヒーリーも勢いがなく、やや停滞しましたが、そこは流石の山室光史選手、力と意地で倒立まで持っていきました。
後半は持ち直し、後方屈伸ダブルも僅かな1歩。D6.9、15.600と高得点。
暫定トップだったルカス・ダウザー選手(ドイツ)を上回り平行棒日本人トップを守りました。

ルカス・ダウザー選手(ドイツ)が2位。後半にマクーツ(E)、降りに前方2回宙返り半ひねり降り(F)を決めてガッツポーズ!Dスコア6.7、15.550の高得点でした。

田中佑典選手が3位。ヤマムロ(G)とマクーツ(E)を抜き、Dスコア6.4で美しさで勝負した田中佑典選手、倒立の美しさを存分に見せ、後方屈伸2回宙返りの着地は僅かに弾みますが、さすがの素晴らしい演技でした。D6.4、15.425

ニキータイグナティエフ選手(ロシア)が4位。ベーレ、モリスエ、シャルロを決め、前方2回宙返り(E)で降りました。

近年、平行棒に強さを見せるベトナム勢、レ・タイン・トゥン選手、ホンマで始まり、バブサーを決めます。独特のE難度技ソーサ高かったですが、足がバーにのるミス。降りは後方屈伸ダブルでした。14.150。

同じくベトナムのディン・フォン・タイン選手。最初の棒下宙返りで前に歩いてしまうミス、定位置まで戻すのにも数歩要してしまい、減点を重ねてしまう。シャルロ(E)は見事でした。14.450。

最初に演技した神本雄也選手。平行棒のスペシャリスト、その演技に注目が集まりました。
ホンマから始まり、棒下宙返り、屈伸ベーレ(E)、シャルロ(E)、質の高いバブサー(E)、後方屈伸ダブルも決め、D6.9、15.675と最高点。オープン参加の為、順位は残りませんでしたが、世界を相手にしても十分にトップを取れるその演技、素晴らしかったです。

ドイツのルーカス・ダウザー選手が15.550の高得点を出して、難度を抑えて演技した田中佑典選手を上回り、暫定トップとなり、日本選手の優勝なるかは山室光史選手にかかりました。その山室光史選手、オリジナル技のヤマムロ(G)を決め、Dスコア6.9の高い演技構成を完遂。
見事期待に応え、15.6の高得点を出しての劇的な優勝となりました。さすがリオオリンピック団体金メダルメンバー、勝負強さ見せてくれました。

最初に演技した神本雄也選手もオープン参加で順位は残りませんでしたが、最高点の15.675を出して、日本の平行棒の強さを見せてくれましたね。

女子床
優勝 村上茉愛選手            14.933(D6.3、E8.633)
2位 アンジェリーナ・メルニコワ(ロシア) 14.266(D5.8、E8.466)
2位 杉原愛子選手            14.266(D6.2、E8.066)
4位 アメリエ・フォーリンガー選手(ドイツ) 13.766(D5.7、E8.066)
5位 ジョージアローズ・ブラウン選手(オーストラリア) 13.500(D5.2、E8.3)

村上茉愛選手が優勝。スワンダブル(F)、シリバス(G)も決め、最後の屈伸ダブルも見事に決まり、会場が沸きました!
自信溢れる演技、14.950の高得点でした。

アンジェリーナ・メルニコワ選手(ロシア)が2位。
スワンダブル(F)、屈伸ムーンサルト、後方かかえ込み2回宙返り、後方屈身2回宙返り、さすがロシアという素晴らしい演技でした。14.266

杉原愛子選手が2位。
後方1回半ひねり~後方3回ひねり~鹿跳び、後方2回半ひねり~前方1回ひねり、後方かかえ込み2回宙返りは前に1歩。
スピーディーなキレのある演技さすがでした。

リリア・アハイモア選手(ロシア)は、スワンダブル(F)、屈伸ムーンサルト、前方宙返り~ロンダート~後転跳び~後方かかえ込み2回宙返り、かかえ込みムーンサルトとダイナミックなアクロバットを見せてくれました。D5.7、13.633

セダ・トゥトハリャン選手(ロシア)は、スワンダブルで両手をつき、後方屈伸ダブルで転倒するなど、精細をかいた演技になってしまいました。11.933

村上茉愛選手、絶好調の会心の演技でロシア勢を抑えての優勝、素晴らしいです。
リオ五輪団体銀メダルメンバーのロシア勢、メルニコワ選手、アハイモワ選手も高難度のアクロバット技素晴らしかった。
杉原愛子選手もスピーディーで安定感ある演技素晴らしかった。見事な2位でした。

鉄棒
優勝 ニキータイグナティエフ選手(ロシア) 15.450(D6.8、E8.65)
2位 田中佑典選手 15.300(D6.7、E8.6)
3位 神本雄也選手 15.250(D6.9、E8.35)
4位 スティーブン・チャプリン選手(カナダ) 14.100(D5.7、E8.4)
5位 レ・タイン・トゥン選手(ベトナム) 13.875(D5.6、E8.275)

ニキータイグナティエフ選手(ロシア)が優勝。
トップバッターで演技したイグナティエフ選手、カッシーナ、コールマン、伸身トカチェフ、ヤマワキ、ツォリミン、と雄大な演技。
伸身新月面の着地も僅かな弾みに抑えて決め、ガッツポーズ! D6.8、15.450
今大会ロシア男子初の優勝となった。

田中佑典選手が2位。最終演技者で登場、全日本団体同様、カッシーナは抜いたものの、アドラー1/2ひねり(D)~コールマン(F)、
アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)を決め、一糸乱れぬ美しい演技で場内を魅了し、伸身新月面の着地を完璧に決めました!
リオ五輪同様、ひねり技の減点が厳しく取られているのかD6.7、E8.6の15.300と得点思うほど伸びず、惜しくも2位。

神本雄也選手が3位。アドラー1/2ひねり(D)~伸身トカチェフ(D)、コールマン、アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)、伸身新月面の着地は1歩弾みましたが、堂々たる演技素晴らしかった。
最初Dスコア6.6、14.950と採点されたが、Dスコアが6.9に訂正され、得点は15.250となりました。

ニキータイグナティエフ選手(ロシア)、やはり強いですね。表彰台でロシア国歌を嬉しそうに歌っていたのが、印象的でした。
閉会式の行進でも満面の笑顔で手を振っていました。
田中佑典選手、神本雄也選手も失敗をしない安定感ある素晴らしい演技さすがでした。

今回も豊田国際体操競技大会リオ五輪団体銀メダルのロシア勢が男女とも参加し、招待海外選手が華やかな大会となりました。
その中で日本は、白井健三の床、跳馬2冠達成、神本雄也選手のつり輪優勝、山室光史選手の平行棒優勝、村上茉愛選手の平均台、床2冠達成と男女とも健闘が光りました。

演技後には今年の全日本団体でも好評だった選手による観客席へのサインボール投げも行われ、
例年以上に選手とファンの距離が近い、和やかで活気のある大会となりました。
この豊田国際体操競技大会、今年で10年目を迎えるとのことですが、この大会独特の温かい試合の雰囲気、大好きですね。
選手とスタッフと体操ファンと地元の方が1年1年積み重ねて、築いてきたものだと思います。
今や日本で行われる唯一の国際大会、体操ファンとしては来年以降もずっと続けてほしい大会ですね。
来年からはルールも変わり、4年後の東京五輪を目指して、新たなシーズンが始まります。
体操ニッポン、オリンピック団体連覇目指して頑張って欲しいです\(^o^)/