akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2016全日本シニア体操選手権

全日本シニア体操選手権が東京体育館で行われました。
リオデジャネイロ五輪の感動の団体金メダルからはや2ヶ月、栄光の金メダルメンバーの演技が再び日本で見られるということで、オリンピックの感動再び!
土曜日にもかかわらず、多くの観客が東京体育館に駆けつけました。

競技開始前にはオリンピックで団体金メダルを獲得した内村航平選手、山室光史選手、田中佑典選手、加藤凌平選手に花束が贈呈され、温かい拍手で場内が包まれました。
オリンピック個人総合2連覇を達成した内村航平選手は、オリンピックで痛めた腰がまだ治りきってないとのことで、今回欠場となりましたが、山室光史選手、田中佑典選手、加藤凌平選手というリオ五輪団体金メダルメンバー3人を擁するコナミ体操クラブと武田一志選手、長谷川智将選手、亀山耕平選手、齊藤優佑選手ら実力者を揃える徳洲会体操クラブの一騎打ちとなりました。

第1種目
コナミ体操クラブ平行棒
加藤凌平選手、持ち前の安定感抜群の演技、15.350の高得点!
山室光史選手がヤマムロ(G)を成功!シャルロ(E)も決め、Dスコア6.9 15.450はこの種目全体2位の高得点!
この種目を得意としている田中佑典選手、ヤマムロ(G)、マクーツ(E)は回避、難度を下げて臨みましたが、途中バランスを崩すミスもあり、14.050と得点伸ばせず。

徳洲会体操クラブ跳馬
岡準平選手がロペスを決め15.300!
齊藤優佑選手が腰高のヨー2を決め15.400の高得点!

第2種目
コナミ体操クラブ鉄棒
白井勝太郎選手、コールマンで落下、足を痛めてしまいますが、最後まで気迫で演技を続けました。
田中佑典選手、カッシーナは抜くも、アドラー1/2ひねり(D)~コールマン(F)は成功、着地もピタっと決め、場内大歓声!Dスコア6.3 15.050!
加藤凌平選手、カッシーナ、伸身トカチェフ、コールマン、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、伸身新月面宙返りの着地を止めこの種目全体3位となる15.200の高得点!
場内がわきました。
山室光史選手、アドラー1/2ひねり~コールマン、アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)を成功!着地は1歩でした。

徳洲会体操クラブ平行棒
武田一志選手が15.400!

第3種目
コナミ体操クラブ床
山室光史選手、ひねり技が低くなり、臥せにつなげてミスに見せないように対処しますが、しっかり引かれてたもよう。12.750
加藤凌平選手、なんと前方1回ひねり(C)~シライ2(F)を実施!後方2回半ひねり(D)~前方2回ひねり(D)と攻めます。
後方1回半ひねり~前方2回半ひねり(E)が行けずかかえ込みの前方1/2ひねり?になるミスが出るも、後方3回半ひねり(E)は決める。
今まで種目別用にしていた構成を団体戦で使ってきました。Dスコアを上げる攻めの姿勢を感じますね。ミスもありDスコア6.7、14.700

徳洲会体操クラブ鉄棒
山本雅賢選手が15.250!長谷川智将選手がヴィンクラー、コールマン、伸身イエーガーを成功させ14.700!
そして何と言っても2代目ハイバーマスター齊藤優佑選手!
H難度のブレッドシュナイダーを成功!、カッシーナ、コールマン~抱え込みゲイロード2の連続を成功!会場を大いに沸かせました。
後半、疲れが見え、アドラー1回ひねりで戻ってしまうミス、着地も大きく動いてしまいますが、超弩級の演技構成に驚きました!
Dスコア7.6、Eスコア7.3で14.900でした。
本日解説をしていた水鳥寿思さんの話では、齊藤優佑選手は世界でも誰もやっていないDスコア8.0まで練習しているとのことで驚きです。

第4種目
コナミ体操クラブあん馬
山室光史選手、見事に通しました。14.650!
加藤凌平選手、今シーズンから取り入れてる開脚横移動も成功、演技を通してほっとした顔見せました。14.900
古谷嘉章選手、なんとH難度のブスナリを成功!
素晴らしい演技でD6.7 15.2!
田中佑典選手、交差倒立2つ成功も落下、再開後は降りまで美しい演技でした。13.300

徳洲会体操クラブ床
岡準平選手がこの種目全体2位となる14.950!

第5種目
コナミ体操クラブつり輪
加藤凌平選手、最初に振り上がり十字倒立実施してきました。新しい挑戦見えますね。Dスコア6.2、14.350
山室光史選手、素晴らしい演技、オリンピックで見せた十字倒立からの引き上げ倒立も力強かった。14.550

徳洲会体操クラブあん馬
岡準平選手が15.200!
この種目を最も得意としている長谷川智将選手が豪快な開脚旋回、ブスナリで場内を魅了し、この種目全体1位となる15.350!Dスコアは6.8でした。
そして、2013年あん馬の世界王者、亀山耕平選手、ブスナリを成功、交差倒立も伸びやかに美しく、つま先まで美しい旋回で場内を魅了し、このまま演技を通すのかと思われましたが、後半バランスを崩し、持ちこたえたかと思われましたが、降り技でまさかの落下となりました。
降り技はやり直して成功。Dスコア6.9、14.600、落下があってこの得点はさすが亀山耕平選手ですが、悔やまれますね。

第6種目
コナミ体操クラブ跳馬
加藤凌平選手、ドゥリックスで小さく一歩 14.900
山室光史選手、ドゥリックスで尻もち13.550
田中佑典選手、アカピアンで一歩14.100

徳洲会体操クラブつり輪
武田一志選手が中水平など素晴らしい姿勢。降り技の新月面もダイナミックでした。力強い演技で15.000!

結果は
1位徳洲会体操クラブ 441.500
2位コナミ体操クラブ 433.850
3位セントラルスポーツ 428.650
4位朝日生命体操クラブ 428.150
5位相好体操クラブ 423.100

徳洲会体操クラブが優勝、8連覇を狙った2位コナミ体操クラブに7.650もの大差をつける圧勝でした。
8年ぶりの優勝ということでおめでとうございます。
2013年あん馬世界王者の亀山耕平選手に去年の世界選手権代表の長谷川智将選手、2014年アジア大会金メダルメンバーの武田一志選手、齊藤優佑選手、山本雅賢選手、実力者の岡準平選手、
これだけのメンバーが揃ってて、実力を発揮しましたし、強いですよね。個人戦で出場し、床と跳馬で優勝した佐藤巧選手もいますし、徳洲会体操クラブの強さ本物ですね。
コナミ体操クラブが2位、オリンピック金メダルメンバーの山室光史選手、田中佑典選手、加藤凌平選手の演技、五輪の疲労もあって、ミスもありましたが、オリンピックで団体金メダルに輝いたその演技が見れて感動でした。
白井勝太郎選手が鉄棒で負傷してしまうなど、アクシデントもあったなかでの2位ですが、全日本団体では内村航平選手も出場してくるでしょうし、本当の勝負は来月の全日本団体でしょうか、巻き返しに期待ですね。

6月の全日本種目別以来の体操生観戦ですが、やはり体操競技は素晴らしいですね。
世界と戦う選手たちの気迫あふれる演技には感動があります。
明日の2016プレミアム体操東京も見に行きます。
オリンピックの感動再び!注目です!