akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2016NHK杯体操男子

体操NHK杯、代々木体育館まで観に行ってきました。
リオ五輪の代表選考会ということで、満員のお客さんが代々木体育館に集まりました。

優勝 内村航平選手   合計93.350 総合計184.650
2位 加藤凌平選手    合計90.700 総合計180.100
3位 田中佑典選手    合計90.950 総合計180.000 
4位 神本雄也選手    合計90.150 総合計179.400
5位 白井健三選手    合計87.700 総合計177.400
6位 萱 和磨選手     合計89.250 総合計176.800
7位 山室光史選手    合計89.300 総合計176.650
8位 齊藤優佑選手    合計87.100 総合計176.350
9位 野々村笙吾選手   合計89.550 総合計175.700
10位 谷川航選手     合計88.500 総合計175.400
11位 山本翔一選手    合計88.750 総合計175.350
12位 武田一志選手    合計88.100 総合計174.500

内村航平選手が圧巻のNHK杯8連覇!
おめでとうございます\(^o^)/
第1種目の床から後方3回半ひねり(E)~前方1回半ひねり(C)、前方1回ひねり(C)~前方2回半ひねり(E)、後方2回半ひねり(D)~前方2回ひねり(D)と高難度の連続技の着地を次々と決め、ルドルフの着地もピタリ!かかえこみトーマスもスムースに決め、ラストの後方3回ひねり(D)のみ後ろに一歩弾みましたが、Dスコア6.9の難しい演技構成をここまで高いレベルで美しく実施してきて凄かったです。
得点も15.900の高得点!

2種目目あん馬
緊張感のある中、スピード感のある質の高い旋回が観客を魅了。熟練した安定感の高い実施で危なげなく降りまでもっていきました。
高得点15.300!

3種目目つり輪
中水平を2つ入れた演技構成、力技の姿勢も素晴らしかった。降り技の新月面の着地を決めて、場内が沸きました!14.800

4種目目跳馬
大技リ・シャオペン(D6.2)、全日本選手権では手をつくミスが出ただけに、鍵となる種目だけど、今回は鋭い踏み切りから高い跳躍、美しい空中姿勢でキレのあるひねりで見事に着地まで決めてきました。
これには場内大歓声!15.600

5種目目平行棒
全日本選手権でミスの出たマクーツ(E)を落ち着いてしっかり捌き、屈伸ベーレ(E)、ハラダモリスエ、ライヘルト、前方宙返り開脚抜きと次々と大技を決め、後方屈伸2回宙返りの着地も僅かに弾む程度で決めました。
15.600の高得点。

6種目目鉄棒
最終演技者の内村航平選手に会場中が注目するなか、屈伸コバチ、カッシーナ、アドラー1/2ひねり(D)~コールマン(F)と手離し技を成功させる度に巻きおこるどよめき!アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)も難なく掴み、伸身新月面宙返り降りの着地はピタリ
世界王者にしか出来ないまさに内村航平ワールドの演技にこの日一番の大歓声が巻き起こりました。
鉄棒の得点はD7.1、16.150の超高得点!
今日だけの6種目合計得点は、なんと93.350!!
ロンドン五輪後のルール改正以降、出ることのなかった93点台がついに出てしまいました!!
Dスコア39.4の高難度の演技構成を完璧にこなした内村航平選手の異次元の得点に驚き!
見たか世界よ、これが体操史上最強といわれる内村航平選手の演技だ!

2位が加藤凌平選手。
熾烈な2位争いを制したのは、やはりこの男!加藤凌平選手!
1種目目の床、着地をほぼ止める。D6.7、15.500
4種目目の跳馬、去年足を怪我する原因となった大技ロペスに挑戦し、成功!D6.0、15.000
最終種目の鉄棒では、先に演技を終えた田中佑典選手を超えるには15.6以上出さないといけない中で、カッシーナ(G)、アドラー1/2ひねり(D)~伸身トカチェフ(D)、コールマン、アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)と見事に決め、伸身新月面宙返り降りの着地もピタリ。完璧な演技で15.600を出し0.1点差で見事に個人総合での代表が決まる2位に入った。
鉄棒の着地を決めたあとの加藤選手のやりきったというなんともいえない顔が接戦のプレッシャーを物語っていました。
今日だけの合計得点は90.700と90点超え。
加藤凌平選手、リオ五輪代表内定おめでとうございます\(^o^)/

3位が田中佑典選手。
今日の追い上げは凄まじかった。全日本選手権で落下したあん馬を通し14.850
つり輪で得意の脚上挙十字懸垂を見事な姿勢で決め14.700
最後の2種目、平行棒で棒下マクーツ(G)を決め15.950とこの種目の最高点。
鉄棒では、カッシーナ、アドラー1/2ひねり(D)~コールマン(F)を決め、しなやかな演技を見せ、15.900!
今日だけの6種目合計得点では90.950と加藤凌平選手を上回った。

4位が神本雄也選手
得意のつり輪では、15.350と高得点!
得意の平行棒では、倒立が反って手を動かすミスがあったものの、シャルロ(E)、バブサー(E)の捌きなど素晴らしかった。
降り技の前方2回宙返り1/2ひねり(F)も見事に決めた15.550
今日だけの6種目合計得点では90.150と90点超え。

5位が白井健三選手
床で後方3回半ひねり(E)~前方2回ひねり(D)、リ・ジョンソン(G)、前方1回ひねり(C)~シライ2と超高難度連続技を次々決めるも後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)で前に大きく一歩動く珍しいミス、その後は立て直し、ラストの後方4回ひねり(F)は決める。それでも16.150と最高点を出すところがさすがです。
あん馬で降りが上がらず落下。降りをやり直して成功させる12.950。
跳馬では、シライ/キムヒフンを見事に成功!15.550の高得点。

6位が萱和磨選手
あん馬ではガッツポーズの出来!15.450!
跳馬でもドゥリッグスの着地を決めて14.950!会場を沸かしていました。

7位が山室光史選手
得意のつり輪で力強い演技15.3!
跳馬でロペスを決め15.350!
平行棒で棒下マクーツ(G)、シャルロ(E)を決め、15.650と平行棒2位の高得点。

8位が齊藤優佑選手
得意の跳馬、ロペスの着地ミス、鉄棒でのブレットシュナイダーで落下が痛かった。
H難度の大技に挑戦するところが凄いです。

9位が野々村笙吾選手
平行棒でシャルロ(E)でバランスを崩すが耐え、14.500
それ以外の種目はほぼミスのない本来の演技。
今日だけの得点は89.550と5位の得点、全日本の22位から大きく巻き返してきました。

10位が谷川航選手、得意の床はタンブリングの高さが凄かった。

スペシャリスト枠では、床の五島誉博選手が前方1回ひねり(C)~前方3回半ひねり(G)を見せるなど、去年を上回る15.500の高得点凄かった。

跳馬では小倉佳祐選手、ロペスハーフ(D6.4)、一発勝負で見事に決めてきました。15.750の最高点凄かった。

平行棒の田中和仁選手も手を動かす場面があったものの、足先まで神経の行き届いた繊細かつ力強い演技素晴らしかったD6.8、15.450。

鉄棒の宮地秀享選手、ブレットシュナイダーでの落下が残念。スペシャリストでも大技を本番で成功させる難しさがありますね。

今日のNHK杯は、全日本選手権よりも全体的にミスが少なく、90点以上取った選手が4人と、レベルが一つ上がった素晴らしい大会になりました。
予想通り、加藤凌平選手と田中佑典選手の追い上げが素晴らしく、0.4差で最終種目鉄棒に入り、0.1差で勝負が決まるしびれるような代表争いが面白く、2人とも力を発揮しての決着は日本の個人総合のレベルの高さを感じました。
そしてなんといっても今日は内村航平選手!ミスのあった全日本選手権の修正を見事にしてきて、この素晴らしい6種目の演技。93.350というとてつもない点数を出してしまうところが凄すぎです。
日本代表も内村航平選手に加えて加藤凌平選手も決まり、あとは全日本種目別選手権の結果も踏まえて貢献度で3人が選出されます。今日の演技を見ていると誰が決まっても最強の日本チームになりそうですね。
全日本種目別選手権でのスペシャリスト達の素晴らしい演技、頑張ってください!
頑張れニッポン\(^o^)/!!