akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

リオデジャネイロ五輪、種目別決勝3日目

リオデジャネイロオリンピック体操競技も早いもので最終日、種目別決勝3日目、平行棒、鉄棒、女子床が行われました。

平行棒
1位オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)  D7.1 E8.941 16.041
2位ダネル・レイバ選手(アメリカ)               D6.9 E9.0    15.900
3位ダビド・ベルヤフスキー選手(ロシア)     D6.9 E8.883 15.783
4位書弟選手(中国)                             D7.2 E8.566 15.766
5位マンリケ・ラルデュエト選手(キューバ)   D7.1 E8.525 15.625
6位アンドレイ・ムンテアヌ選手(ルーマニア) D6.6 E9.0    15.600
7位加藤凌平選手(日本)                          D6.8 E8.433 15.233
8位尤浩選手(中国)                                 D7.4 E7.433 14.833

優勝はオレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)。
個人総合決勝では、内村航平選手との壮絶な優勝争いを繰り広げたベルニャエフ選手、
その時も爆発的な超高得点を上げた最も得意な平行棒。
力強い演技とシャルロ~ヒーリー、バブサーなど高難度な技を次々決め、降り技の前方2回宙返り半ひねり降り(F)も決めてきました。
16.041とまたも16点超えの超高得点での優勝。

2位にアメリカのダネル・レイバ選手。
2011年東京世界選手権で優勝した得意の平行棒、テンハイビン、シャルロ、棒下1回ひねり、車輪ディアミドフひねりなど、
車輪系を主軸としたスマートな構成、勢いがあり、車輪で浮き上がるような軽やかな実施はさすがレイバ選手です。
前方2回宙返り降り(E)も豪快に決め、吼えました。

3位にロシアのダビド・ベルヤフスキー選手。
ロシアのエース、丁寧な演技。
オリジナル技の前方屈伸2回宙返り(F)は見せず、前方2回宙返り半ひねり降り(F)で着地一步。安定していました。

4位に書弟選手(中国)。
中国勢は今大会、ここまで金メダルなし。得意の平行棒は意地でも取りたいところでしたが、
ドミトリエンコ、タナカ、屈身モリスエと大技盛りだくさんの平行棒、Dスコアは驚異の7.2でしたが、足割れなどもあり、15.766で4位。

日本の加藤凌平選手は7位。
降り技挑戦してきました。
前方2回宙返り半ひねり降り(F)、着地僅かに一步。
加藤凌平選手がこの降り技を試合でやるのを初めてみましたが、見事に決めてきました。
中技での乱れがあり、得点伸ばせませんでしたが、降り技を攻めてきたチャレンジは素晴らしかったです。
予選、団体決勝とただ一人ミスなく演技し、団体金メダルに大きく貢献した加藤選手。
今大会日本男子最後の演技となった平行棒。見事な挑戦見せてくれました。

ここまで金メダルなしの中国勢、最後の砦、尤浩選手、Dスコアは全選手中最高の7.4を誇る中国最強の平行棒に、期待がかかりました。
屈身モリスエ、ドミトリエンコ、タナカ、棒下宙返りひねり、屈伸ベーレ、バブザー、ティッペルト、ヒーリーと高難度技を次々決め、
降り技もF難度、前方2回宙返り半ひねり降り!着地決まったかと思われた次の瞬間、後ろに転倒。
まさかのミスに場内、どよめき!
この瞬間、今大会中国男子、まさかの金メダルなしとなりました。


女子床
1位シモーネ・バイルズ選手(アメリカ)                D6.9 E9.066 15.966
2位アレクサンドラ・レイズマン選手(アメリカ)      D6.6 E8.9 15.500
3位アミー・ティンクラー選手(イギリス)                D6.4 E8.533 14.933
4位バネッサ・フェラーリ選手(イタリア)                D6.3 E8.466 14.766
5位王妍選手(中国)                                       D6.3 E8.366 14.666
6位エリカ・ファサナ選手(イタリア)                     D6.1 E8.433 14.533
7位村上茉愛選手(日本)                                  D6.3 E8.233 14.533
8位ジウリア・シュタイングルーバー選手(スイス)  D5.4 E6.7 減点-0.3 11.800

優勝はアメリカのシモーネ・バイルズ選手。
チュソビチナ(H)、バイルズ(G)、シリバス(H)と大技をずば抜けた高さで決めます。その度に場内が沸きました。
ジャンプも高く、身体能力の高さが凄いです。
最後の月面の高さもずば抜けていました。
場内大歓声!
Dスコアは圧倒的な6.9、15.966という異次元点数をたたき出しました。
強い。

2位もアメリカのアレクサンドラ・レイズマン選手。
後ろとびひねり前方2回宙返り~伸身前方宙返り、後ろとびひねり前方屈伸2回宙返りと豪快な前方系の大技は見応えありました。
素晴らしい安定感でバイルズ選手に次ぐ2位。アメリカ勢がワンツーフィニッシュで強さを見せました。

日本の村上茉愛選手は7位。
チュソビチナ、シリバスと2つのH難度、見事に決めました。
ターンでバランスを崩したのが、惜しまれますが、堂々とした演技見事でした。

鉄棒
1位ファビアン・ハンビュッヘン選手(ドイツ)                   D7.3 E8.466 15.766
2位ダネル・レイバ選手(アメリカ)                                D7.3 E8.2 15.500
3位ナイル・ウィルソオン選手(イギリス)                       D6.8 E8.666 15.466
4位サミュエル・ミクラック選手(アメリカ)                       D6.8 E8.6 15.400
5位フランシスコ・バレット・ジュニオール選手(ブラジル)  D6.9 E8.308 15.208
6位マンリケ・ラルデュエト選手(キューバ)                     D7.0 E8.033 15.033
7位エプケ・ゾンダーランド選手(オランダ)                    D6.9 E7.133 14.033
8位オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)                    D6.3 E7.066 13.366

NHKのライブ放送は鉄棒の放送がなかったため、ネットライブで観戦。

優勝はファビアン・ハンビュッヘン選手(ドイツ)。
日本でもお馴染みのハンビュッヘン選手、カッシーナ、コールマン、伸身トカチェフ~リバルコ、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、
と見事に決め、伸身新月面宙返り降りの着地、止めたと思ったら、ガッツポーズをしようとして、一步動いてしまいました。
ハンビュッヘン選手、吼えました!
2007年のシュツッドガルド世界選手権の鉄棒の金メダリスト!得意の鉄棒は、常に種目別上位の常連でした。
ついにオリンピックの鉄棒金メダルを手にしました。

2位はアメリカのダネル・レイバ選手、平行棒に続いて2位。
日本でもお馴染みのベテラン、見事に決めてきました。

ロンドン五輪の鉄棒の金メダリスト、注目のエプケ・ゾンダーランド選手は、カッシーナ~コバチの連続技で落下。
7位に終わり、連覇なりませんでした。

優勝したファビアン・ハンビュッヘン選手(ドイツ)はジュニア時代から横浜国際ジュニアに2度出場するなど、
日本でもお馴染みの選手なだけに、この鉄棒の優勝は嬉しいです。
日本の内村航平選手は予選で落下があり、この鉄棒の種目別決勝に進めませんでしたが、個人総合決勝での鉄棒は15.800、
今回の種目別鉄棒優勝得点を上回っており、さらにカッシーナ~コールマン~ゲイロード2という驚異の種目別用の構成も準備
していたので、決勝に出れていれば、十分金メダルを取れ、また世界を驚かせることが出来たのにと思わずにはいられません。
今回お披露目出来なかった。スペシャルな演技は、次の世界選手権か4年後の東京五輪の楽しみとなりましたね。


リオデジャネイロオリンピック体操競技も全日程が終了しました。
深夜4時からのライブ放送を連日見て応援するなど、観る方も大変なオリンピックでしたが、
日本選手の素晴らしい活躍に感動し、連日起こる快挙に歓喜しましたね(^o^)

男子は予選こそヒヤヒヤしましたが、立てなおして臨んだ団体決勝は強かった。
悲願の五輪団体金メダルを獲得し、世界にその美しい体操で強さを存分に示しました。
4年前のロンドン五輪で団体金メダルを逃してからの選手たちの頑張りを見ているだけに感動しました。

そして内村航平選手の五輪個人総合連覇がありました。実質世界主要大会8連覇をしたことになり、
もの凄い快挙の瞬間を観ることが出来ました。まさに史上最高の体操選手、世界中に感動を与えましたね。
また白井健三選手の跳馬の銅メダル、跳馬での新技シライ2の成功と今後の楽しみとなる挑戦もあり、
嬉しいオリンピックになりましたね。

女子も団体4位、寺本明日香選手が個人総合8位と凄かったです。
シドニーアテネとオリンピック団体出場を逃してきた時代を知っているだけに本当に強くなったなと思います。

次のオリンピックはいよいよ東京オリンピックです。
東京オリンピックに向けて、美しい体操でますます強い体操ニッポンを目指してほしいです。
選手の皆様、お疲れ様でした。感動をありがとうございました\(^o^)/