akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2016アメリカンカップ

昨日の日本時間深夜1時30分から行われたアメリカンカップ

日本からは加藤凌平選手と村上茉愛選手が参加。

男子は加藤凌平選手が優勝!88.931
ドネル・ウィッテンバーグ選手(アメリカ)が2位。88.565
孫偉選手(中国)が3位。87.665

この大会は体操熱の高いアメリカで行われる国際大会ということもあって、毎年かなりの盛り上がりを見せています。
大規模な会場で満員の観客、そして声援もすごいとあって、独特の大舞台の雰囲気があります。
そして地元の大歓声をうけられるアメリカ勢が強く、海外トップ選手が集う中でも例年アメリカ選手の優勝が多い。
去年はオレグ・ベルニアイエフ選手(ウクライナ)が優勝。加藤凌平選手が2位という結果でした。

今年はオレグ・ベルニアイエフ選手(ウクライナ)の参加はなかったものの、地元アメリカから故障明けのエースのサム・ミクラック選手。身体能力がずば抜けたドネル・ウィッテンバーグ選手の2枚看板が参加。

サム・ミクラック選手は床、最後の後方3回ひねりで手をつくミス、あん馬の落下、鉄棒カッシーナでの落下と大過失が響き、早々と優勝争いから後退。
ドネル・ウィッテンバーグ選手と加藤凌平選手の優勝争いとなりました。
ドネル・ウィッテンバーグ選手は、13.6(D6.1)と低い得点ながらも鬼門のあん馬を通します。
床で15.433(D6.8)、つり輪で15.5(D6.7)、跳馬で15.266(D6.0)、平行棒で15.466(D6.9)と他の種目、高いDスコアで高得点を連発し、5種目終了時でトップ。
対する加藤凌平選手も得意の床を15.1(D6.7)と落ち着いたスタート。あん馬で去年のアジア選手権から新たに入れた開脚横移動で膝を曲げるも14.466(D6.4)と耐える。つり輪14.666(D6.2)、跳馬14.9(D5.6)、平行棒14.566(6.2)と平行棒は難度を抑え。他の選手がミスを出す中でも、安定した得点を並べます。
5種目終了時でトップのドネル・ウィッテンバーグ選手(アメリカ)と2位加藤凌平選手とは1.567と大きな差でした。

加藤凌平選手は鉄棒で去年のアジア選手権で新たに入れたカッシーナを成功。15.233(D6.9)と全体トップのスコアをたたき出し、ウィッテンバーグ選手にプレッシャーをかけます。
他の選手の落下が相次ぐ中、この成功は大きかった。

鉄棒も苦手なドネル・ウィッテンバーグ選手(アメリカ)はカッシーナをギリギリ成功も続くコールマンで落下。
13.3(D6.2)に終わります。

結果、加藤凌平選手が最終種目鉄棒でウィッテンバーグ選手を0.366逆転し、88.931で優勝!

加藤凌平選手、安定感の勝利でした。
点数も春先とアウェイということで、厳しく採点されてた部分もあったので、90点台出ててもおかしくない内容に見えました。

本人のコメントは、「(約半年ぶりの個人総合で)今まで以上に疲れた。体力をつけないといけない。五輪代表になるにはコンスタントに90点台を出さないといけないし、課題が見つかったので修正していきたい。」
加藤凌平選手、優勝したにもかかわらず、気持ちを引き締めるコメントさすがです。
去年の8月の左足首の靱帯損傷の怪我を乗り越え、床、跳馬も含め、6種目ここまで演技出来るまでに復活、そして優勝と素晴らしいです。
おめでとうございます\(^o^)/

ドネル・ウィッテンバーグ選手(アメリカ)は、思った以上に得意種目で高得点を出す強さがありますね。
しかし、プレッシャーの弱さが出てしまいましたね。
サム・ミクラック選手も平行棒での独創性あふれる演技はさすがでした。
オリンピックまでに修正してくるでしょうから、アメリカのこの勢いはやはり強敵といったところでしょうか。

女子の方は、ガブリエル・ダグラス選手(アメリカ)が優勝。
マギー・ニコルズ選手(アメリカ)が2位。
エリザベス・ブラック選手(カナダ)が3位。
アメリカ勢が強さを見せました。

日本の村上茉愛選手は、平均台の落下が響き、6位でした。
得意の跳馬、床では、安定した演技で高得点出てましたので、オリンピックイヤー頑張って欲しいです。

4/1~3の全日本体操選手権まで、1ヶ月を切り、世界一熾烈なオリンピック代表への戦いが始まりますね。
緊張感高いですが、今からワクワクします。
頑張れニッポン\(^o^)/