塚原直也選手が引退を発表しました。
2013年よりオーストラリアに国籍を移して、リオ五輪の代表を目指していましたが、2月のオーストラリア国内選手権で代表を逃し、引退を決意しました。
日本は、今でこそ世界トップを争う体操強国ですが、アトランタからシドニーまでのあたりは、団体のメダルから遠ざかった低迷期で、その中で塚原直也選手は1997年ローザンヌ世界選手権個人総合で銅メダル、1999年天津世界選手権個人総合で銀メダルと活躍しました。
私が体操を応援し始めたのも丁度このころで、塚原直也選手の活躍は凄かったです。
そのなかで、団体では、エースとして日本を引っ張る活躍、個人総合では、有力選手がミスを出してトップ争いから後退する中でもノーミスの演技でどんどん上位に上がっていき、メダルを獲得する力強い体操が凄かったです。
2001年からは冨田洋之選手、鹿島丈博選手、水鳥寿思選手、と次世代の選手達が台頭し、塚原直也選手、米田功選手といったこれまでの実力者達に若い力が加わり、2004年アテネ五輪では、悲願だった団体金メダルを獲得。
3度目のオリンピックで金メダルを手にした塚原直也選手は、大事な第一種目床のトップバッターを任されるなど、ミスを出さないベテランの活躍が素晴らしかったです。
2015年のグラスゴー世界選手権では、出場選手の中で男子最年長38歳でオーストラリア代表として演技し、つり輪で自身3つ目となる新技を発表するなど、まさに体操界のレジェンドとよべる活躍でした。
たくさんの感動をありがとうございました。お疲れ様でした。