akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2015豊田国際体操競技大会2日目

豊田国際体操競技大会、2日目、見てきました。
昨日は床で白井健三選手のH難度の新技、伸身リ・ジョンソンが披露され、ニュースになりましたが、
今日の後半種目も白熱した試合となりました。

男子跳馬
優勝 白井健三選手  15.225
2位 トウン・レ・タイン選手(ベトナム)14.950
3位 エディー・ペネフ選手(アメリカ)14.787
白井健三選手が優勝。
自分の名前の付くシライ/キムヒン(ユルチェンコ跳び3回ひねり)を余裕のある実施で決めて、15.475の高得点!
2本目のドゥリッグスも安定した着地見事でした。14.975

2位にレ・タイン・トウン選手(ベトナム)。
ドゥリッグスと前転跳び前方伸身宙返り2回ひねり、安定した実施でした。

3位にエディー・ペネフ選手(アメリカ)。
1本目、後ろとびひねり前転とび前方伸身宙返り2回ひねり、安定していました。
2本目、シューフェルト、後ろに一歩も安定した跳躍でした。

小倉佳祐選手は、1本目のロペスで横に大きく動くミスが響いて5位でした。

クリストファー・レムケス(オーストラリア)選手は、大技ドラグレスクを成功させるも、2本目のドゥリッグスで尻もちをつき、5位でした。

女子平均台
優勝 ビクトリア・コモワ選手(ロシア)14.600
2位 ノエミ・マクラ選手(ハンガリー)14.300
3位 美濃部ゆう選手 14.300

ビクトリア・コモワ選手(ロシア)が優勝。
また日本でコモワ選手の演技が見れる日が来るとは、2011年世界選手権東京大会の時より、身長がかなり高くなっていて驚きました。
演技もスケール感が増していて、後ろとびひねり前方かかえこみ宙返り(F)など、高難度の技を高さのある腰高の安定した着地で、確実に決めていて、さすがロシアのエース、別格の強さでした。

ノエミ・マクラ選手(ハンガリー)が2位。
安定した演技素晴らしかったです。

美濃部ゆう選手が同点で2位。
得意の平均台、安定した実施でさすがというところを見せてくれました。

4位に湯元さくら選手、大きな後方伸身宙返り見事に決めてました。安定した演技素晴らしかった。

5位のダリア・スピリドノワ選手(ロシア)、テンポよく次々と技を決めましたが、最後の後方かかえ込み2回宙返りで2歩動いたのが惜しかったです。

男子平行棒
優勝 田中佑典選手 15.525
2位 クオン・ホアン選手(ベトナム)15.450
3位 加藤凌平選手 14.625

田中佑典選手が優勝。
マクーツ(E)、棒下宙返りひねりと非常に丁寧に実施していて、美しかった。シャルロ(E)で少しバランスを崩しかけますが、耐えました。
着地は1歩。

2位にクオン・ホアン選手(ベトナム)。
シャルロ(E)、タナカ(F)、ハラダ(E)、バブサー(E)、ティッペルト(D)と高難度の技を次々と実施、後方屈伸2回宙返りもほぼ止め、高得点。
2011年の豊田国際で強さを見せ、驚きだったベトナムですが、着々と強化が進んでますね。

3位に加藤凌平選手。
テンポよく技を繰り出して、安定した演技でした。
会場からの気合の入った応援に見事に応えてました。

アンドレアス・トバ選手(ドイツ)も安定した演技で決めてましたが、14.225の5位と今一つ得点伸ばせんでした。

ベテランのジョナサン・ホートン選手(アメリカ)、北京五輪時のアメリカのエースですが、元気な姿見せてくれてました。
棒下宙返りでバーを握りそこねて落下、残念でしたが、シャルロで崩れそうになったバランスを力で立て直すなど、力強さは健在でした。

女子床
優勝 キセニア・アファナシエワ選手(ロシア)14.500
2位 宮川紗江選手 14.450
3位 ファン・ティ・ハ・タイン選手(ベトナム)13.650

優勝はキセニア・アファナシエワ選手(ロシア)、Dスコアは6.0ながら、動きの華麗さと最初の後方伸身2回宙返り(F)のキレはものすごいものがありました。後方2回半ひねりでかなり大きな一歩がありましたが、14.5の高得点さすが世界選手権の床銀メダリストの演技でした。

2位に宮川紗江選手、1本目チュソビチナの着地を決める、2本目前方伸身宙返り1回ひねり~前方かかえこみ2回宙返りを決めます!トレードマークの大技をさらにパワーアップさせてきました。
シリバスでラインオーバー、しゃがみ立ち2回ターンも入れてきました。後方伸身2回宙返り、前に一歩で耐えました。
Dスコアを6.5まで上げて圧巻のダイナミックな演技すごかった。ラインオーバーと着地を決めきれなかったところが悔やまれますが、さらに技を入れて、難度を上げてるところに、来年のリオ五輪に向けての意気込みを感じました。

男子鉄棒
優勝 田中佑典選手 15.425
2位 ダビド・ベチェルニェス選手(ハンガリー)14.900
3位 加藤凌平選手 14.750

優勝は田中佑典選手。
世界選手権で落下があったカッシーナは今回抜いてきました。
アドラー1/2ひねり(D)~コールマン(F)~リバルコ(D)の連続技見事に決めました。
後方伸身2回宙返り降りは着地一歩で抑えました。
非常にしなやかで美しい、繊細さも感じる演技さすがでした。カッシーナを抜いてもDスコア6.9はすごいですね。

2位にダビド・ベチェルニェス選手(ハンガリー)。
非常に長身の選手、雄大な演技は迫力ありました。
アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)、モズニク、アドラー1/2ひねり~開脚モズニクと離し技高かったです。

3位に加藤凌平選手。
伸身トカチェフ、コールマン、アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)、後方伸身2回宙返りの着地までピタリと決める気迫の演技、見事でした。場内の声援も一際大きく、両手を振って応えてました。

4位にアンドレアス・トバ選手(ドイツ)。
アドラー1/2ひねり~開脚モズニク、カッシーナ、コールマン、トカチェフ、盛りだくさんに大技を入れましたが、最後の後方伸身2回宙返り降りの大きな一歩がもったいなかったです。

5位にマルセル・ニューエン選手(ドイツ)。
アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)、コールマン、屈伸コバチで落下、アドラー1/2ひねり~コバチ、伸身新月面宙返りで後ろに1歩。
落下が残念でしたが、4つの大きな離し技、迫力ありました。
ロンドン五輪の個人総合銀メダリスト、ベテランとなったニューエン選手の演技がまた日本で見られる事自体嬉しいですね。

ジョナサン・ホートン選手(アメリカ)もカッシーナで落下があって7位。
伸身コバチコバチアドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)、後方伸身2回宙返り降り着地をほぼ決めました。
ダイナミックな手離し技、迫力ありました。
ホートン選手は北京五輪鉄棒で銀メダルを取った演技はものすごいものがありました。
ベテランとなった今、またその演技が日本で生で見れるのが嬉しいですね。

もう一人のアメリカのマービン・キンブル選手、最初にリューキン(F)決めてきました。伸身トカチェフ(D)~開脚モズニク持ちそこねて落下が残念でしたが、その後モズニクも決め、得意なトカチェフ系存分に見せてくれました。8位でした。

今回の豊田国際体操競技大会、なんといっても強豪のロシア女子の主力が参加ということで、注目が集まりましたが、やはり強かった。
昨日の跳馬でマリア・パセカ選手、段違い平行棒でダリア・スピリドノワ選手、今日の平均台ビクトリア・コモワ選手、床でキセニア・アファナシエワ選手となんと出場した4人で4種目の金メダルを分け合いました。
この間の世界選手権の種目別金メダリスト、銀メダリストが来ているので、納得といったところでしょうか。
特にビクトリア・コモワ選手は、今やアリヤ・ムスタフィナ選手と並ぶロシアのエース、今日の平均台の堂々とした演技、存在感は凄いものがありました。
世界選手権でもないのに、日本でその演技が見れるというのは体操ファンにとっては嬉しい限りですね

男子はアメリカのジョナサン・ホートン選手、ドイツのマルセル・ニューエン選手とベテラン選手の演技がまた日本で久々に見れたのも嬉しかった
2009~2011まで行われてたジャパンカップで来てくれてたのを思い出します。

そして2011年の豊田国際で高難度技を見せて驚かされたベトナム勢、今回も跳馬、平行棒と強化が進んでいるところ見せてくれました。タナカ(F)はなかなか珍しい難しい技なので、挑戦してくるところがすごいですね。

そして日本男子は、内村航平選手の欠場が残念ではありましたが、アキレス腱炎ということで、来年のリオ五輪に向けて無理は出来ないので、早く治して、来年また素晴らしい演技見せてほしいです。
それでも、床で白井健三選手、あん馬で萱和磨選手、つり輪で山室光史選手、跳馬白井健三選手、平行棒で田中佑典選手、鉄棒で田中佑典選手と全ての種目を日本が優勝するという素晴らしい結果でした。体操ニッポン、最強ですね。今年の世界選手権団体金メダルチームの勢いを感じました。
各選手、来年に向けて新しいチャレンジもあり、もうリオ五輪に目が向いていますね
来年オリンピックイヤーということで、例年以上に代表選考が熾烈になると思いますが、アテネ五輪以来の五輪団体金メダル目指して、頑張って欲しいです\(^o^)/