akiraの体操観戦記

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2013アントワープ世界体操選手権女子個人総合決勝

2013アントワープ世界選手権女子個人総合決勝。

日本の寺本明日香選手が55.532点で9位。予選24位から見事に立て直してくれました。体操強豪国のスター選手達がひしめき合う世界選手権で、この順位は立派です(^^)
さすがの勝負強さ、ここ1番ではしっかり決めてくれますね!

日本の笹田夏実選手は51.065で23位。平均台の入り技でG難度の後方伸身宙返り1回ひねり上がりを見事に決め、場内を沸かせました。
3種目を終え、11位と健闘していましたが、最終種目、得意の段違い平行棒でまさかの演技になってしまいました。
シュタルダー一回ひねりで崩れ落下、集中力が切れてしまったか、落下を連発してしまい、痛恨の10.366。
男子個人総合決勝のベルニアイエフ選手の鉄棒もそうでしたが、これがあるから世界の舞台は恐ろしいです。
大舞台では、極限状態で演技しているので、疲労も普段より大きいんじゃないかと思います。
笹田夏実選手は、ポテンシャルの高い期待の選手なので、この経験をバネにさらに強くなってほしいです。

優勝は、アメリカのシモーネ・バイルズ選手。得点はただ一人60点台の60.216。
黒人ならではの人間離れした身体能力を持つ、ものすごいパワフルな選手ですね^^;
跳馬のユルチェンコ2回半ひねりの飛距離と高さが他の選手とケタ違いです。
床では、シリバスと後方伸身2回宙返り1/2ひねりの2本のH難度を決め、圧巻でした^^;

2位は、アメリカのカイラ・ロス選手で59.332点。
長身で、バイルズ選手と対照的に難度というより、美しさで魅せる選手といった感じです。
といっても技ももちろん凄いんですけど^^;
跳馬のユルチェンコ2回ひねりの実施が高さと余裕があって素晴らしかった。

3位は、ロシアのアリヤ・ムスタフィナ選手で58.856点。
2010年の世界女王、やはり魅力ある演技で素晴らしかった。
段違い平行棒のマロニー一回ひねりや、平均台の流れるような独特の構成の演技は、美しいですね(^^)
オーラというか存在感ありますね。

4位に、ルーマニアのラリッサ・アンドレア・ヨルダケ選手で57.766点。
平均台の落下は、残念でしたが、大技で攻める姿勢は、素晴らしいです。床でも高難度技のふんだんに入った演技を華麗な実施でした。

5位に、中国の姚金男選手で57.632点。
平均台の後方宙返り一回ひねりの大技で落下が悔やまれますが、
段違い平行棒でなんとゲイロードを成功!

他に驚いた選手は、カナダのビクトリア・モアーズ選手。
なんと床で伸身新月面決めてました^^;

やはり世界強いですね。
米国、ロシア、ルーマニア、中国と上位国の選手は、すごいと感じさせる特徴のある魅力的な演技をしてきますね。

あとH難度新設で、技の高難度化が加速した感じです。
床の伸身新月面、後方伸身2回宙返り1/2ひねり、段違い平行棒ゲイロードなど男子並みで驚きです^^;

アメリカがやはりものすごい強いですね。
選手の入れ替わりも激しく、新しく出てきた選手が優勝するというレベルの高さ。
ロンドン五輪優勝のガブリエル・ダグラス選手、今回のシモーネ・バイルズ選手と2年連続で黒人選手がチャンピオンになっているので、女子は、黒人選手の身体能力がものを言う時代になってきた感がありますね。