akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2015アジア体操選手権、種目別決勝

アジア体操選手権種目別決勝、広島グリーンアリーナまで観てきました。
新横浜から新幹線で3時間半、片道4時間以上の旅でした。

広島グリーンアリーナは、県庁前駅から地下街通ってずっと行けるので、日射しを避けていけてよかったです。

会場につくと競技会独特の心地よい緊張感とわくわく感を感じました。売店で日本語以外のやり取りが聞かれ、係の人が必死に対応していたのでやっぱり国際大会なんだなと改めて思いました。
きれいな会場で客席から器具までが近く、迫力ある演技を近くに感じて見ることが出来ました。

男子床、昨日の団体決勝の時はE得点がかなり甘めに採点されてて高得点連発でしたが、今日は全日本の試合と比べても違和感ないぐらい厳しく採点されてました。
6人目に登場の呉迪選手(中国)、シライⅡ~前宙で尻餅をつくなど12.450に終わりました。
7人目に登場の早坂尚人選手、Dスコア7.0の難しい構成を着地まで丁寧に止める素晴らしい出来で、15.650の高得点!ここまでで断トツトップの得点を出しました。
そして最後に登場、大本命、白井健三選手、後方3回半ひねり(E)~前方2回ひねり(D)を落ち着いて決めると、G難度のリ・ジョンソンの着地を決めます!
前方1回ひねり(C)~シライⅡ(F)、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)を危なげなく余裕をもって決めると、最後の後方4回ひねり(F)も着地を決めてガッツポーズ
素晴らしい演技でDスコア7.6、16.450の凄まじい超高得点での優勝に会場がわきました
床は日本がワンツーフィニッシュ、世界最強の床、素晴らしいです。

女子跳馬
6人目に登場のディパ・カルマカール選手(インド)、なんとプロドノヴァ(D7.0)を実施。
あわや尻餅というぎりぎりの低い着地姿勢ながらも最高難度の超大技を成功させ、大喜び!
15.325の最高点が出ました。
2本の平均の決定点は、14.725でした。
7人目に全日本跳馬王者の宮川紗江選手が登場、大技のチュソビチナ、ユルチェンコ2回ひねりと決め、14.812でカルマカール選手を上回り暫定トップの得点。
8人目に中国跳馬王者の王妍選手(中国)登場、チュソビチナ、ツカハラ2回ひねりで決定点14.987、2本目のDスコアの差で宮川紗江選手を上回りました。
優勝は王妍選手(中国)、2位が宮川紗江選手、質の高い大技で見応えのある勝負でした。3位がディパ・カルマカール選手(インド)、大技への挑戦が素晴らしかった。

5人目に登場の中国あん馬王者、肖若鵬選手(中国)、質の高い速い旋回からの中盤にいれるブスナリ(G)がスムーズかつ速くて驚きました。
会心の演技にガッツポーズ!
15.575と昨日の萱 和磨選手の得点を上回る高得点で、後続にプレッシャーをかけます。
6人目の孫偉選手(中国)、7人目の加藤凌平選手はともに落下、加藤凌平選手は難度を上げていたようですね。あん馬の難しいところです。
最終演技者、萱和磨選手、まるで空を翔んでいるかのような腰高の素晴らしい旋回、ブスナリ(G)もスムーズに決めて、スペシャリストの実力を見せます。会心の出来にガッツポーズを繰り返し、喜びを見せた萱和磨選手。得点も15.600と肖若鵬選手を上回る得点を出して優勝!
全日本選手権で世界王者の亀山耕平選手を抑えて優勝した時のような勝負強さを見せて本当に頼もしい選手です

5人目に登場の朱暁芳選手(中国)、中国のお家芸である段違い平行棒でさすがの実施、ひねりの切れと正確さがさすがでした。Dスコア6.4、15.050の高得点。
6人目に登場の杉原愛子選手、勢いと安定感のある演技、素晴らしかった。日本のエースの実力を見せました。Dスコア5.9、14.675。
7人目に登場、この種目を得意としている内山由綺選手、素晴らしい演技で通しますが、低棒に足があたったのが減点されたのか、14.350と得点伸びず。
8人目の范憶琳選手(中国)、高難度技満載の圧巻の構成を次々決めますが、最後の伸身ダブルで手をつくミスDスコア6.6ながら、14.450でした。
優勝は、朱暁芳選手(中国)、2位に杉原愛子選手、范憶琳選手(中国)が3位。

つり輪
アジアの力自慢達が、人間離れした演技を見せました。
6人目に登場、チェン・チーユー選手(台湾)、高難度の力技を次々決め、着地も決め、喜びのガッツポーズ!
Dスコア6.7、15.450の高得点。
7人目に登場の田中佑典選手、自身の名がつくタナカでいつもの姿勢まで足をもってこれなかったが、落ち着いて対処、着地まで決める。14.775
8人目に登場、山室光史選手、日本の第一人者が見せました。
力技を正確に力強く、他の選手より長く停めていました。着地は伸身ムーンサルトでピタリ!動きません。
得点を見るまでもなく、優勝を確信し、人差し指を立て、ナンバーワンポーズをした山室光史選手。
得点もDスコア6.6、15.525、予告通りトップスコアをたたき出し優勝

男子跳馬
4人目の白井健三選手、シライ/キムヒフンを実施出来ず、ユルチェンコ2回ひねり、着地は止める。
2本目はドゥリッグスを決め決定点14.575。
演技後に手を合わせてごめんなさいポーズで会場を和ませてました。
8人目に登場、スペシャリストの石偉雄選手(香港)
一本目のドラグレスクは、足の閉じた実施で素晴らしかった。
2本目はロペスを決め決定点15.162で優勝。
白井健三選手は、シライ/キムヒフンを実施出来なかったものの、Eスコアが高く、2位でした。

5人目に登場、寺本明日香選手、持ち味のスピーディーで安定感のある実施、さすがでした。14.475
6人目に登場、王妍選手(中国)、高難度技をたくさん入れた構成ながら、着地で2,3歩動くミス。14.425。
7人目に登場、この種目得意の湯元さくら選手、途中まではさすがの安定感でしたが、あわや落下というふらつきが出てしまい、なんとか耐えるも、もったいなかった。14.400
8人目に登場、范憶琳選手(中国)、ふらつきのない実施はさすが中国といった質の高い演技でした。14.550で優勝。

平行棒
5人目に登場、何幽瀟選手(中国)、なんとタナカ(F)を実施。しかも雄大でスムーズ。
ドミトリエンコ(E)、屈伸ベーレ(E)、バブサーと高難度技を次々決め、着地こそ1歩動くもガッツポーズ、なんとDスコア7.1、15.625の高得点。
6人目に登場、山室光史選手、ヤマムロと名前がつくであろう棒下マクーツ(G)を成功、シャルロ(E)もバッチリ決め、着地も決め、素晴らしい演技でした。Dスコア6.7、15.225

7人目に登場、萱和磨選手、切れのある演技素晴らしかった、バブサーも迫力ありました。
Dスコア6.6、15.275

8人目に登場、朱暁冬選手(中国)、リチャード、ドミトリエンコ(E)と大技
盛りだくさんの構成をびくともしない実施で強さを見せました。Dスコア6.9、15.550

平行棒はDスコアの高い演技を実施した中国のワンツーでした。
萱和磨選手、山室光史選手も素晴らしい演技でした。

女子床

5人目に登場、王妍選手(中国)
シリバス、ひねり技の連続もしっかり決め、強さを見せました。Dスコア6.3、14.575
6人目に登場、毛芸選手(中国)、最初になんと後方3回半ひねり~前宙を見せますが、尻餅。13.075

7人目に登場、杉原愛子選手、勢いと切れのある素晴らしい実施で14.350

8人目に登場、注目の宮川紗江選手、チュソビチナを決めて、会場をわかせますが、伸身前宙~前宙ダブルで尻餅
伸身ダブル、シリバスと世界も驚く大技を連発しますが、ミスが響き13.600でした。

女子床は王妍選手が優勝、杉原愛子選手が2位、宮川紗江選手が3位。
この種目で中国女子の牙城を崩したかった日本女子でしたが、惜しかった。勝負どころで決める強さが大事ですね。

鉄棒
7人目に登場、加藤凌平選手、カッシーナに挑戦してきましたが、惜しくも落下、着地は決めました。
演技後、ごめんなさいポーズで会場を和ませてました。
8人目に登場、田中佑典選手、最終演技者としては、失敗するわけにはいきません。プレッシャーのかかる中、カッシーナを成功、アドラー1/2ひねり(D)~コールマンも成功、美しさを感じる素晴らしい演技、着地も1歩動く程度で抑えて、Dスコア7.3、15.550の高得点で優勝!

日本の6種目中4個目の金メダルを決めました。

男子は昨日の種目別予選兼団体決勝兼個人総合決勝を行ったばかりで、今日10種目の決勝を行うという強行日程で疲れの残る中、疲れを感じさせない素晴らしい演技を見せてくれました。
床の白井健三選手、あん馬の萱和磨選手、つり輪の山室光史選手と全日本種目別の王者達が強さを見せて優勝するという熱い展開に興奮し、鉄棒ではスペシャリストの田中佑典選手の優勝で締めるという、これが見たかったんだよという感無量の展開でした
女子は、さすが中国の強さを見せつけられましたが、日本女子も今後に期待の持てるいい演技見せてくれました。宮川紗江選手の大技は世界レベル、杉原愛子選手の勝負強さは心強いですね。

海外勢も、今回スペシャリストを揃えた中国を筆頭に目を見張る演技に驚いたり、日本では見れない珍しい技が見れたりと、国際大会ならではの見所もありました。

広島まで片道4時間かけて日帰りで見に来てよかったです

世界選手権は、世界最強の内村航平選手と長谷川智将選手も加わり、ますます強い、最強日本で念願の団体金メダルいけますね。
頑張れニッポン(^O^)/!