akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2015全日本体操種目別選手権

全日本体操種目別選手権大会、代々木体育館に観に行ってきました。
小雨が降る中でしたが、熱い戦いが繰り広げられました。

男子床
前方1回ひねり(C)~前方3回半ひねり(G)の世界初の大技を披露した五島誉博選手に驚き。
早坂尚人選手、加藤凌平選手のシライⅡ(F)を取り入れた構成も見事。
谷川航選手の着地の凄さも場内を魅了。
日本男子の床の層の厚さは世界一と感じました。
今日は何と言っても白井健三選手。
リ・ジョンソン(G)を入れたD7.6の構成をあの安定した実施!
全ての着地で歓声が上がる圧巻の演技でさすが世界一の床だと思いました!
リ・ジョンソンに行くまでのロンダート~バク転のスピードすご過ぎ!
16.450の超高得点は、まさに世界最高得点ですね。

3強の一角、長谷川智将選手が予選落ちの波乱。
序盤は落下する選手が連続して、あん馬の難しさを改めて感じる展開。
千葉健太選手の切れのある速い旋回、世界王者亀山耕平選手のDスコア7.2の美しさを感じる熟練した演技は流石でした。
予選1位の萱和磨選手、腰高の旋回からブスナリ(G)も決め、交差倒立の決めも素晴らしかった。
D6.9で15.650の高得点で優勝!

つり輪
各選手、力技が強化されてるなと感じました。
長野託也選手のつり輪プロテクターが切れるアクシデントはそれまでが素晴らしい実施だっただけに残念でした。
武田一志選手、正確な姿勢で力強い演技、D6.6 15.400
岡村康宏選手の美しい力技、D6.7 15.450
山室光史選手、第一人者の意地を感じる素晴らしい力強さ、降り技の伸身新月面宙返り降りも迫力満点でした。D6.8 15.500
上位3選手の0.05刻みの僅差がいかに接戦だったのかを物語ってます

鈴田圭祐選手のリ・セグァン、後ろに2,3歩動くも度迫力の高難度技、凄かった。15.550の高得点見事、2本目のヨーⅡも素晴らしい実施でガッツポーズ!15.300
決定点15.4
小倉佳祐選手は、なんとロペスハーフを実施!
NHK杯の時を超える出来で15.850の超高得点をたたき出しました。
2本目のヨーⅡも流石の安定感 15.250
2本の平均15.550は、去年の派遣標準得点15.500を超える超高得点での優勝!

平行棒
野々村笙吾選手、シャルロの決めなど、途中までよかっただけに落下が悔やまれます。
田中和仁選手がシャルロの静止が短いなど前半、やや慌ただしい実施になったものの、ドミトリエンコ、屈伸ベーレ、屈伸モリスエと高難度技を次々決め、後半持ち直し、全てを帳消しにする素晴らしい着地が流石でした!
15.650で優勝!

鉄棒
様々な選手の豪快な手放し技のオンパレードが見れた鉄棒
鉄棒のスペシャリスト植松鉱治選手のカッシーナ、コバチ~コールマン、屈伸コバチは見事、場内がわきました。
シュタルダーリバルコでバランスを崩し、車輪が歪んだのが残念でしたが、落下せずに耐え、着地まで持ってったところはよかったです。
Dスコア7.5まで上げていたところが流石です。15.350で3位
齊藤優佑選手、アドラー1/2ひねり~コールマン、カッシーナ~コバチアドラー1回ひねり~ヤマワキと高難度の連続技を次々成功、途中、バランスを崩すも、伸身ムーンサルトの着地はピタリ!D7.3 15.650で優勝!
長谷川智将選手、有力だったあん馬は予選落ち、この鉄棒決勝は予選1位で迎えました。
エンドー1回ひねり~ヴィンクラー、リバルコ~伸身イエーガー、コールマンとエレガントな手離し技を次々成功、伸身ムーンサルトの着地は見事な着地ピタリ!
あん馬の予選落ちの悔しさを晴らす改心の演技に恒例のパフォーマンスを忘れ、思わず涙ぐむところがよかった。D6.8 15.400で2位

女子は、宮川紗江選手が跳馬優勝!床では、新たに入れた前方1回ひねり~前方かかえ込み2回宙返りで尻もちをつく大過失があったものの、オリンピック金メダルを見据えた超高難度の構成に挑戦したところが頼もしい。
見事に残りひと枠の代表を勝ち取りました。
女子の代表は、杉原愛子選手、笹田夏実選手、寺本明日香選手、湯元さくら選手、内山由紀選手、宮川紗江選手とかなりフレッシュな実力のあるメンバーが決定し、こちらも期待大ですね。

男子の代表は、既に決定していた内村航平選手、田中佑典選手、加藤凌平選手に加えて、白井健三選手、萱和磨選手、長谷川智将選手が決定!
今日の種目別選手権を存分にわかせた選手達だけに団体金メダルの期待が高まります。
床、あん馬がますます最強となったこのメンバー、つり輪に不安を残すものの、床最強で勝負強い白井健三選手に安定感抜群の萱和磨選手、派手な技が魅力の長谷川智将選手と期待の若手選手が入って勢いがつく上に、世界に名だたるオールラウンダーの田中佑典選手、加藤凌平選手に世界最強の体操選手の内村航平選手がいる日本は、必ず団体金メダルを取ってくれる最強メンバーになりましたね。
それにしても今回代表になれなかった選手たちの中にも、世界で活躍してほしいと思う選手が何人もいるところが日本の層の厚さ、すごいものがあります。
世界最強の体操ニッポンたる所以ですね
頑張れニッポン!!目指せ団体金メダル!!