akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

第68回全日本体操種目別選手権

全日本体操種目別選手権決勝、観てきました。
今回は、千葉ポートアリーナで行われました。
 
床は、白井健三選手が金メダリストの貫禄の強さ
後方宙2回半ひねり~前方宙2回半ひねりで僅かにラインオーバーをしましたが、他の超高難度シリーズを完璧に決め、圧倒的な強さでの優勝!派遣標準得点超え。Dスコア7.4で16.1!
加藤凌平選手、早坂尚人選手とシライ2を行う選手も出てくるなか、さすが本家、完成度の違いを見せつけました。

あん馬は、亀山耕平選手、去年の世界選手権の金メダリストは、凄かった
ブスナリも使わずに、Dスコア6.9の構成を減点のない最高の実施で15.9!
見事に派遣標準得点に届いての優勝!
2位の長谷川智将選手もブスナリGとブスナリF、2つの大技を決めてDスコア7.1の15.35は見事。お馴染みのパフォーマンスはどんどん派手になります
 
女子跳馬は、宮川紗江選手が優勝。
ユルチェンコ2回ひねりを軽やかに決めました

ユース五輪代表にも決まっているので、これからが楽しみな選手です。
 
吊り輪山室光史選手、日本最強の吊り輪で見事な優勝!Dスコア6.8、15.3。
最後の着地の大きな一歩が悔やまれますが、転倒が避けられたのも山室光史選手の反応の良さがあってこそ。F難度の伸身新月面降りに挑戦してくるところは流石です。
 
さすがのキレと安定感が光りました

跳馬は、小倉佳祐選手が優勝。
ロペスとヨー2、2本の大技を小さな着地一歩、抜群の安定感はさすがこの種目のスペシャリスト
鈴田佳祐選手は、最高難度Dスコア6.4のリ・セグァン見せてくれました。
昨日は決めたという着地が乱れたのが悔やまれますが、豪快な超大技の挑戦に拍手ですね。課題は2本目ですね。
 
女子平均台は、平岩優奈選手と美濃部ゆう選手が同点優勝!
平岩優奈選手は、全日本個人総合で3位に入った新星、しなやかな演技素晴らしかった。
美濃部ゆう選手は、得意の平均台、さすがの安定感でした。
 
平行棒は、野々村笙吾選手が優勝。
なんと派遣標準得点の15.9を出すという
平行棒は日本選手のレベルが高いので、出る可能性は、あるなと思ってましたけど、得意種目とはいえオールラウンダーの野々村笙吾選手が出すとは驚き
平行棒本命の神本雄也選手、田中佑典選手が派遣標準得点を意識してミスするなか、既に代表を決めている強みを生かした無欲の勝利ですかな
落下がありましたが、田中佑典選手の棒下マクーツ成功は、驚きました。

女子床は、村上茉愛選手。
足首を痛めていたとのことで、難度を下げての演技でしたが、H難度のシリバスを決めるなど、第一人者の強さを見せ優勝!
 
鉄棒は、田中佑典選手が優勝。
クレーンが邪魔で席を移動して近くで見たかいがあって、世界の審判にも評価の高い強烈な美しい実施がよくわかりました。着地も決めて見事な演技でした。Dスコア7.1で15.75。
植松鉱治選手の3連続手放し技の失敗は、残念でした。本番一発勝負の怖さですね
植松鉱治選手なら次回は、完成度をあげて成功させてくれるはず!ロマンを感じる手放し技の連続は、大好きなので、植松鉱治選手には、この路線で挑戦し続けてほしいです

スペシャリスト達のハイレベルな熱い戦いは、見応えありました。
去年は、白井健三選手以外、とても超えられそうにない壁と感じた派遣標準得点も、今回は3選手が突破。
明確な目標が出来たことでスペシャリストのレベルが上がってきてますね。
 
代表が決まり、男子日本代表は、
野々村笙吾選手
亀山耕平選手
女子日本代表は、
笹田夏実選手
井上和佳奈選手
平岩優奈選手
 
となりました。
 
今回派遣標準得点を超えて代表を勝ち取った金メダリストの白井健三選手と亀山耕平選手は、世界の大舞台で勝つのに必要な勝負強さを見せてくれたので、世界選手権では、必ず結果を出してくれるはず
史上最強の体操選手である内村航平選手に、世界屈指のオールラウンダーの野々村笙吾選手、加藤凌平選手、スペシャリストの白井健三選手、亀山耕平選手、平行棒、鉄棒で強さを発揮し、吊り輪も強い田中佑典選手が加わり、最強の日本代表チームが決まりました
これは団体金メダルいけますね。
 
女子も笹田夏実選手と寺本明日香選手のダブルエースに床でメダルを狙える村上茉愛選手、安定感のある井上和佳奈選手、ベテランの美濃部ゆう選手、新星の平岩優奈選手と楽しみな顔ぶれになりました。
世界選手権では、日本の美しい体操を世界に見せつけてほしいです。
頑張れニッポン!!