akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

ロンドン五輪種目別決勝2

男子吊り輪
まさかの陳一氷選手が敗れる波乱がありました。
驚きです。
第一演技者で登場した陳一氷選手、重力を感じさせない余裕のある完璧な力技を披露。着地も完璧に止めてD6.8で15.8。
余裕の表情でヘッドホンで音楽でも聞いて、他の選手に演技を待っていましたが、イタリアのマテオ・モランディ選手がD6.8で15.733を出して暫定2位に。
あれ、これ危ないんじゃないか、断トツじゃないぞ。
と思っていたら、最終演技者にドラマは待っていました。
去年の東京世界選手権で2位のブラジルのザネッティ選手が登場。
制止時間の長い力技を連発。ちょっと1回目の十字懸垂の肩の位置が低いかなとか中水平で足がわずかに下がったように見えたのですが、力強かったです。着地も一歩動いていたんでどうかなと思っていたらなんと出ましたD6.8で15.9!
金メダルはブラジルのザネッティ選手、銀メダルは中国の陳一氷選手、銅メダルはイタリアのマテオ・モランディ選手。
これまでこの吊り輪で圧倒的な強さを誇ってきた陳一氷選手ですが、ガチで敗れたのは驚きです。
演技順もあるんでしょうが、どこが減点されてるんだか、今回の吊り輪審判の採点傾向はよくわかりませんね。
陳一氷選手は2位でも笑顔で昨日の鄒凱選手のように中国語で何か書かれた巻き紙を出して見せてましたね。
明日の平行棒、鉄棒でも別バージョンの巻き紙を用意していることでしょう(^_^;)

女子段違い平行棒
第一演技者の何可欣選手がイエーガー1/2ひねり~イエーガーの連続技を決めてD7.1で15.933の高得点。
いきなりハイスコアが出ます。
注目のロシアのビクトリア・コモワ選手はバーに足を当ててしまい。15.666。段違い平行棒にかける気持ちが強かったのでしょう。がっかりした表情が印象的でした。
地元イギリスのエリザベス・トゥエドゥル選手。
大声援に後押しされて、ダイナミックな手離し技をこれでもかというほど繰り出してきて、会場を沸かします。着地動いてしまい。D7.0で15.916。場内ため息でした。
優勝はロシアのアリヤ・ムスタフィナ選手でした。
優雅な技捌きで、さすがは2010年の個人総合女王です。
着地は月面宙返り1/2ひねりで着地ピタリ!D7.0で16.133!文句なしの優勝でした。
最終演技者として登場した日本の鶴見虹子選手。
前に演技をしていた錚々たる顔ぶれというかD得点7.0を誇るビッグネーム達と遜色ない実施で演技を通し、着地もピタリ決めて場内から大歓声がおきました。
D得点が6.4だったので、14.966で7位でしたが、場内からは審判得点が低いぞというブーイングもおきて、2009年に、この会場で銀メダルを取った鶴見虹子選手の演技が観客の心を掴んでましたね(^-^)

男子跳馬
D7.0の大技のオンパレードでした。
2010年の世界チャンピオンのフランスのトマ・ブヘル選手、2011年銀メダリストのロシアのアントン・ゴロツフコフ選手、銅メダリストの日本の沖口誠選手が出場してない中、東京世界選手権金メダリストの韓国ヤン・ハクソン選手のオリジナル技に注目が集まりました。
韓国は、予選で最下位になるなど、ここまで散々な成績でヤン・ハクソン選手が最後の希望でした。
ウクライナイゴール・ラディビロフ選手が完璧なルーユーフを決めて16.4。
床、吊り輪跳馬と3種目目の種目別決勝となったロシアのアブリヤジン・デニス選手がドラグレスクで16.433!リ・シャオペンで16.366を出すなど、優勝ラインが高くなってたんですが。
最終演技者として登場した韓国ヤン・ハクソン選手一本目にD7.4の自分の名前のついたヤン・ハクソンを披露!が着地大きく2歩。
優勝するには2本目のロペスの出来次第という苦しい状況になりましたが、なんと着地を決め、見事に優勝!
韓国に初の金メダルをもたらしました。

いやー世界の種目別レベル高いですね。
ヤン・ハクソンやリ・シャオペンといった7.0以上の技とその出来が勝敗を分けたように感じました。

鶴見虹子選手は、女子でただ一人の種目別決勝進出で、堂々の演技、素晴らしかったです(^O^)/
本人も内容に満足したと言っていたので、よかったです。
この1年、怪我で代表選考に苦しみましたが、ロンドン五輪の晴れ舞台で団体決勝進出、そして種目別決勝で堂々の演技。さすがは2009年個人総合の銅メダリスト世界の鶴見虹子選手です。
よかったー(^O^)/

明日はいよいよロンドン五輪体操の最終日ですね。
最後の総決算は、田中兄弟の活躍で決めてもらいましょう。
頑張れニッポン!!頑張れ田中兄弟(^O^)/