akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

第51回NHK杯体操予選

いよいよ代表が決まるNHK杯始まりました!
代々木第一体育館に観に行きました。
今回の入口はいつもの原宿口と違う渋谷口、まるまる体育館の外周を半周してみると、既に長蛇の列!
ロンドン五輪目前で期待の高さが伺えますね。
今日も熱い戦いが繰り広げられました。

NHK杯初日の演技が終わり
代表選考通算順位は、
1位田中和仁選手
2位野々村笙吾選手
3位山室光史選手
4位加藤凌平選手
5位小林研也選手
6位田中佑典選手
7位齊藤優佑選手
8位沖口誠選手
9位岡準平選手
10位石川大貴選手
11位星陽輔選手
12位植松鉱治選手

15位中瀬卓也選手
18位水鳥寿思選手
以下略
となっています。

全日本で不調だった山室光史選手が本来の実力を発揮して3位まで上がってきて吊り輪の種目別1位ポイントも獲得、総ポイント争いでもトップ独走です。
個人総合1位争いでは田中和仁選手が本日5種目までトップを走っていた野々村笙吾選手を最終種目鉄棒で逆転、通算1位を死守しました。
田中和仁選手はノーミスで今日だけの個人総合得点はなんと91.3!
得意の平行棒でもD6.9(内規+0.2)の構成で15.8を出して平行棒種目別1位でした。
脅威的だったのは野々村笙吾選手。
ノーミスだったのは、同じですが、吊り輪小林研也選手を上回る15.3、跳馬でロペスを決め16.2、平行棒で田中和仁選手に0.3低いD得点ながら0.1差まで肉薄する15.7。
次々と着地まで止める演技は迫力ありました。
注目の床対決は今日は加藤凌平選手が勝利、D6.7(内規+0.1)の高いD得点で着地までまとめる15.25。沖口誠選手は最初のローユン~前宙伏臥で観客を沸かせるも、鬼門の前方伸身2回半ひねりで乱れラインオーバーしてしまい、D6.9(内規+0.2)と高いDスコアでその他の着地はよかったですが15.2。0.05差ですが、種目別ポイント的には大きな差となりました。
鉄棒対決は、ついに本命、田中佑典選手が演技を通しD7.1(内規+0.1)の構成で15.8を出し1位。
植松鉱治選手もカッシーナ、コバチ、コールマン、アドラー1回ひねり~ヤマワキを決め、伸身月面の着地まで決めますが15.65で2位。
水鳥寿思選手は、アドラー1/2ひねり~コバチで落下。カッシーナ、コールマン、アドラー1回ひねり~ヤマワキ、着地まで決めただけに痛恨の落下になってしまいました。
総合順位も18位と上げるどころか、1つ落としてしまい苦しい状況。
田中佑典選手が1位を取ったので、これで植松鉱治選手、水鳥寿思選手と1位が3人となり、鉄棒争いは大混戦のもよう。

それでも今日1番凄かったのは、床、吊り輪、鉄棒の3種目のみ演技した世界王者、内村航平選手。
床でG難度リ・ジョンソン炸裂!
D6.9(内規+0.2)の構成で15.85!
3回ひねりの着地でわずかに動いたからか、まだ最初ということなのか、これだけ凄い演技にも、にこりともしないで演技台から降りる姿はさすがこの種目金メダリストの風格ですね。
吊り輪、冒頭で脚上挙、屈伸ヤマワキ~振り上がり中水平を決め山室光史選手と同じD得点6.9(内規+0.2)まで上げ15.45!
圧巻だったのが鉄棒、最初にアドラー1/2ひねり~F難度リューキン!全日本初日の映像より数段いい出来でした。
カッシーナ、アドラー一回ひねり大逆手~ヤマワキ、コールマンもスーパーキャッチで着地もいつもの完璧着地!
会心の出来にガッツポーズ出ました。
得点なんとD7.9(内規+0.2)で16.75!
これはさすがにロンドン五輪種目別鉄棒でも金メダルを取れるレベルの演技でしょう!

鉄棒種目別1位ポイントを獲得した田中佑典選手の15.8をなんと1点近くも上回る超高得点にどよめきが起こりました。
さすがは史上最強の世界王者ですね。

明日いよいよ代表決定!
総得点で競っている田中和仁選手と野々村笙吾選手、床で火花を散らしている加藤凌平選手と沖口誠選手、これだけの演技を見せてくれているどちらか一方が落選してしまうかもと思うと本当に熾烈な戦いだなと思います。世界一レベルの高い代表選考です!
ロンドン五輪に向けて最強の代表が決まる確信はありますね!
各選手、明日も悔いのない最高の演技が出来るように願っています。
頑張れニッポン!!