akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

第53回NHK杯体操、男子決勝

第53回NHK杯体操、男子決勝、代々木第一体育館へ観に行って来ました。
小雨が降る中でしたが、たくさんの体操ファンが熱い応援をしていました。
私は、日体大の応援席の通路挟んで横の席でしたので、日体大の応援は、エネルギーの固まりのようで、すごかったですね。
内村航平選手(コナミ)が優勝!
床でラインオーバー、あん馬で落下と、珍しいミスを連発し、どうなることかと思った出だしの内村航平選手でしたが、どれもミスを最小限で抑えてるところが、さすがですね。
全体的に厳しい採点となった吊り輪で、減点の少ない力技と着地まで止める気迫の演技!
全日本で2日間共ミスしてる跳馬で、守ることなくヨー2を決め、安全策のドゥリッグスを選択した後続を一気に突き放したところは圧巻でした。
怪我した原因となった種目の平行棒でも難度を下げたなかでも、マクーツ、ヒーリー、屈伸ベーレと1つ1つの技を正確に美しく実施、高いE得点で15.1の高得点を上げました。
最後の鉄棒でもカッシーナ、アドラー1/2ひねり~コールマンと大技を危なげなく決め、伸身新月面の着地を決め、見事な優勝!史上最多のNHK杯6連覇を達成しました!(^O^)!
内村航平選手の演技は、1つ1つの技が、丁寧に正確に実施しているので、非常に美しいです。
ものすごい、極めに極めた熟練性を感じます。
全日本直前に左僧帽筋を痛めて、まだ万全な状態でないとのことですが、それでもこれだけ質の高い演技をして、優勝するところは、さすが史上最強と言われる世界王者ですね。
 
2位に野々村笙吾選手(順天堂大学)。
ついにきました2011年に高校生でワールドカップシュツットガルト大会を制した実力者。
日本代表になるのを待ってました。
本人は、緊張していたとのことですが、1種目目の床を15.1の高得点でスタート!
スピードと正確さを備えたキレのある思い切りのいい演技が随所で見えました。
どの種目も高いレベルで安定していましたが、圧巻だったのが、得意の平行棒。
シャルロも決めて、着地も決める気迫の演技は、この種目本日最高の15.6!
最終種目の鉄棒もエンドー1回ひねりで止まりかけますが、力で続け、停滞しないで、ラストまで演技を持っていくところに代表入りへの強い思いを感じました。
 
3位に加藤凌平選手(順天堂大学)。
加藤凌平選手も首の痛みがあるとのことでしたが、今日も安定した演技でした。
崩れない強さがありますね。
得意の床で15.5と高得点でスタート、得意種目の平行棒で15.3の高得点、鉄棒でも着地を止める強さ!
終わってみれば今日だけの得点で、野々村笙吾選手を上回る89.6、さすが去年の世界選手権銀メダリストです。
加藤凌平選手も3位に入り、代表決定です。
 
4位に田中佑典選手(コナミ)。
平行棒で、誰もが息を飲む美しい演技!
Dスコア6.6で、15.5の高得点を出しました。
シャルロの静止は、抜群の安定感で、足先まで美しかったです。
そして、鉄棒、大技カッシーナ、コールマン、リバルコ、ヤマワキと流れるように美しく決め、素晴らしかった。
この種目最高の16.00を出しました。
総合でも今日だけの得点なら、加藤凌平選手と同点で2位、やはり演技が決まった時の田中佑典選手は、強いですね。
 
5位に武田一志選手(日体大)。
どの種目も丁寧に美しく実施していて、高い実力を感じました。上位に来るのも納得です。
岡準平選手もそうですが、加藤凌平選手、野々村笙吾選手と同じこの世代は、実力者が多く勢いがありますね。
 
6位に神本雄也選手(日体大)。
得意の平行棒は、高難度技を流れるように実施していて、素晴らしかったです。
2010年ユース五輪の優勝者、やはり上位にきますね。
 
あと注目の白井健三選手(県立岸根高等学校)は、なんと総合でも15位に入る大躍進ですね。
平行棒でも14.9となかなかの高得点を出しました。
なんといっても跳馬でシライ/キムヒンを見せてくれました。
そして世界が注目する床、世界ぶっちぎり最高のDスコア7.4の演技構成で、今日は素晴らしい出来、派遣標準得点を超える16.2を出しました!
後方3回半ひねり~前方2回ひねり、前方1回ひねり~シライ2!
テンポ宙返り~後方3回ひねり、後方2回半ひねり~前方2回半ひねり!
そしてラストにシライ/ニューエン(後方4回ひねり)!
着地も最後に小さく足を引いた以外は、全て止める圧巻の出来。
その全てのシリーズが他の選手のワンランク上というまさに歴史を変えた素晴らしい演技に場内は大興奮でした。
 
ジュニア王者の萱和磨選手(習志野市立習志野高等学校)は、今日は足首を痛めているとのことで、あん馬のみ演技。
G難度のブスナリを入れた圧巻の演技を披露!
Dスコア6.8と高い演技構成を完璧に決め、15.4という今日のあん馬最高点を出しました!
 
植松鉱治選手(コナミ)の注目の鉄棒、カッシーナをダイナミックに決め、そして屈伸コバチ~かかえこみコバチ~コールマンとなんと3連続の手離し技を成功!場内が大いに沸きました!
そのあとリバルコで落下。やり直して、着地まで止めただけにすごい惜しかったです。
得点も落下があって15.1でした。落下がなければ派遣標準得点の16.2を超えてるんじゃないかと思わせるほど、3連続の手離し技は迫力ありました(^^)
7月の種目別選手権では、ぜひ成功させて派遣標準得点を突破してほしいです。
 
今日の結果で、すでに決定している内村航平選手の他に、野々村笙吾選手、加藤凌平選手と日本代表が決まりました。
残り3人は、7月の全日本種目別選手権が終わってから決まるということで、全日本種目別選手権でも熱い戦いが見られますね。
今回のNHK杯は、素晴らしい演技がたくさん見れました。
やはり日本の体操は、最高ですね(^O^)/