akiraの体操観戦記

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FISUワールドユニバシティゲームズ

中国・成都でFISUワールドユニバシティゲームズの体操競技が8/2~8/5の日程で行われました。

FISUワールドユニバーシティゲームズは、国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催する学生を対象にした国際総合競技大会で、2年ごとに開催されています。

以前はユニバーシアードという名称でしたが、今大会から「FISUワールドユニバーシティゲームズ」と名称が変更されて行われています。

この中国・成都大会は2021年開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により2年間延期となり、今年2023年の開催となりました。

 

以前から日本はユニバーシアードには力を入れており、トップ選手を派遣しています。

今回も男子は橋本大輝選手(順天堂大学),萱和磨選手(セントラルスポーツ),杉本海誉斗選手(相好体操クラブ/日体ク),川上翔平選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学),南一輝選手(エムズスポーツクラブ)

女子は宮田笙子選手(順天堂大学),深沢こころ選手(筑波大学),畠田千愛選手(セントラルスポーツ),坂口彩夏選手(日本体育大学)

と世界選手権代表を含む強力な布陣で挑みました。

 

男子団体決勝 8/2(水)

優勝 中国 262.594

(張博恒選手、鄒敬園選手、侍聡選手、蘭星宇選手、蘇煒徳選手)

2位 日本 260.562

(橋本大輝選手,萱和磨選手,杉本海誉斗選手,川上翔平選手,南一輝選手)

3位 韓国 247.827

4位 アメリカ 246.361

5位 カザフスタン 243.894

6位 台湾 243.462

7位 イタリア 243.126

8位 スイス 242.094

個人総合予選

1位 橋本大輝選手(日本) 88.698(6種目合計Dスコア36.5)

2位 張博恒選手(中国) 87.699(6種目合計Dスコア36.2)

3位 侍聡選手(中国) 85.431(6種目合計Dスコア34.8)

4位 萱和磨選手(日本) 85.231(6種目合計Dスコア35.5)

 

男子個人総合決勝 8/4(金)

優勝 張博恒選手(中国) 86.733(6種目合計Dスコア35.3)

2位 侍聡選手(中国) 86.398(6種目合計Dスコア34.9)

3位 萱和磨選手(日本) 84.098(6種目合計Dスコア35.5)

 

種目別ゆか決勝 8/5(土)

優勝 萱和磨選手(日本) 14.333(D5.7 E8.633)

2位 ミラド・カリミ選手(カザフスタン) 14.300(D6.3 E8.100 減点0.1)

3位 リュウ・スンギュン選手(韓国) 13.900(D6.3 E8.000 減点0.4)

4位 南一輝選手(日本) 13.633(D6.4 E7.333 減点0.1)

 

種目別あん馬決勝 8/5(土)

優勝 李智凱選手(台湾) 15.500(D6.5 E9.000)

2位 ナリマン・クルバノフ選手(カザフスタン) 15.266(D6.3 E8.966)

3位 蕭佑然選手(台湾) 14.933(D6.1 E8.833)

4位 萱和磨選手(日本) 14.633

 

種目別つり輪決勝 8/5(土)

優勝 蘭星宇選手(中国) 15.366(D6.4 E8.966)

2位 鄒敬園選手(中国) 15.266(D6.3 E8.966)

3位 アジル・アデム選手(トルコ) 14.933(D6.3 E8.633)

 

種目別跳馬決勝 8/5(土)

優勝 ナザール・チェプルニー選手(ウクライナ) 14.883

2位 曽為聖選手(台湾) 14.416

3位 ミラド・カリミ選手(カザフスタン) 14.366

 

種目別平行棒決勝 8/5(土)

優勝 鄒敬園選手(中国) 16.066(D6.9 E9.166)

2位 杉本海誉斗選手(日本) 14.900(D6.3 E8.600)

3位 萱和磨選手(日本) 14.833(D6.3 E8.533)

 

種目別鉄棒決勝 8/5(土)

優勝 ミラド・カリミ選手(カザフスタン) 14.800(D6.3 E8.500)

2位 侍聡選手(中国) 14.600(D6.3 E8.300)

3位 杉本海誉斗選手(日本) 14.233(D5.5 E8.733)

 

男子団体決勝は、中国が優勝。

中国は地元開催なのもあって、張博恒選手や鄒敬園選手といった現在の中国最強メンバーを揃え、地元の大歓声の後押しも凄かったです。

日本と班が違ったので、団体決勝の中国の演技を見てないのでなんとも言えませんが、平行棒、鉄棒では本当かよと採点を疑うような驚きの高いEスコアが出てますね。

世界選手権でもこのような高いEスコアが出てくるようだと脅威ですね。

 

男子団体決勝、日本は2位。

日本は中国と2.032点差の2位となりました。

ライブストリーミングを見ていたのですが、日本は素晴らしい演技を連発、ゆか、あん馬跳馬で中国を上回って全体1位の得点でした。

杉本海誉斗選手や川上翔平選手といった世界初デビューの選手達がアウェイの大歓声の中、素晴らしい演技をしたのも収穫ですね。

橋本大輝選手が素晴らしい演技を連発して88.698と超高得点をだして、個人総合予選1位になったのも見事でした。

 

男子個人総合決勝では、橋本大輝選手が2種目目のあん馬の降りで危ない落下があり、その後の種目を棄権となりました。

軽い脳震盪ということで、ドクターストップがかかり、翌日の種目別決勝も欠場となりました。世界選手権も今後控えてますので、ここはゆっくり休養して、また強い橋本大輝選手を見せてほしいと思います。

個人総合決勝で優勝したのは、中国の張博恒選手。

去年、一昨年と世界選手権で橋本大輝選手と優勝を争う選手だけあって、高難度の演技で高得点を連発、地元の大歓声にも後押しされ、どれほどの高得点が出るのか注目されましたが、最後の鉄棒カッシーナで落下。

86.733での優勝でした。

やはりこのレベルになると6種目完遂するのは、至難の業になってきますね。

張博恒選手でも予選、決勝と何かしら大過失が出てしまいますね。

 

萱和磨選手(日本)が3位。

萱和磨選手は、ゆかでミスがありましたが、持ち味の粘り強い試合運びで見事な銅メダル!国際大会でさすがの勝負強さを見せました。

 

種目別決勝では、日本はゆかで萱和磨選手が金メダル!平行棒で杉本海誉斗選手が銀メダル!萱和磨選手が銅メダル!、鉄棒で杉本海誉斗選手が銅メダル!

萱和磨選手のここぞという時の完璧な演技、杉本海誉斗選手の初世界デビューとは思えないほどの勝負強さが光る種目別決勝となりました。

南一輝選手のゆかや川上翔平選手の鉄棒が惜しくもミスがあり、有力選手がメダルを逃す国際大会の難しさを感じました。この経験を生かして、次こそは金メダルとってほしいと思います。

今大会、アウェイの地で団体決勝素晴らしい演技を見せてくれましたので、世界選手権では、団体金メダル取ってほしい!

がんばれニッポン\(^o^)/