akiraの体操観戦記

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村上茉愛選手が現役引退

村上茉愛選手が世界体操選手権北九州大会を最後に体操競技の現役引退を発表しました。

村上茉愛選手は2013年~2021年まで長きに渡って世界の大舞台で活躍してきました。

その世界選手権、オリンピックでの戦績をまとめてみました。

 

2013年世界体操選手権アントワープ大会種目別ゆか4位

2014年世界体操選手権南寧大会女子団体8位

2015年世界体操選手権グラスゴー大会女子団体5位、女子個人総合6位

2016年リオ五輪女子団体4位、女子個人総合14位、種目別ゆか7位

2017年世界体操選手権モントリオール大会女子個人総合4位、種目別ゆか優勝平均台4位

2018年世界体操選手権ドーハ大会女子団体6位、女子個人総合2位種目別ゆか3位

2021年東京五輪、女子団体5位、女子個人総合5位種目別ゆか3位

2021年世界体操選手権北九州大会種目別ゆか優勝平均台3位

 

2017年世界選手権モントリオール大会では、日本女子体操史上初の世界選手権床の金メダルの快挙となりました。

日本の女子選手が世界選手権で金メダルを採ったのは、1954年の池田敬子さん(旧姓田中)が平均台で採った時まで遡るとのことです。

2018年世界体操選手権ドーハ大会では、女子個人総合で銀メダルを獲得!
女子個人総合の銀メダルは日本人史上初の快挙となりました。
個人総合メダルということでも2009年の鶴見虹子さん、1966年の池田敬子さん以来3人目の快挙です。

2021年東京五輪、女子個人総合では5位入賞となりました。オリンピックでの女子個人総合入賞は日本女子3人目で、60年ローマ大会6位、64年東京大会6位の池田敬子さん、16年リオデジャネイロ大会8位の寺本明日香選手以来となります。5位は日本女子史上最高順位とのことです。

そして種目別ゆかでは銅メダルとなり、日本女子体操界悲願のオリンピックメダル獲得となりました。オリンピックでの日本女子のメダル獲得は前回の東京五輪の女子団体まで遡り実に57年ぶりのメダルとなります。個人種目では日本女子体操史上初のメダルとなりました!

2021年世界体操選手権北九州大会では、種目別平均台で銅メダル、種目別ゆかでは金メダルを獲得、再び世界チャンピオンに輝きました。

 

村上茉愛選手といえば、ゴムまり娘と言われたほど、躍動感のあるゆかの強さが印象的です。H難度のシリバスは村上茉愛選手お馴染みの大技ですが、小学校6年生の時には既に成功させていたというから驚きです。

2009年の国際ジュニア体操競技大会種目別ゆかでは若干13歳ながら2位に入り、会場にいた海外のコーチ達から将来は床の世界チャンピオンになれると驚かれていました。

2015年に日本体育大学に入って向かえた全日本選手権では動きに精彩を欠き21位と惨敗。指導する瀬尾京子コーチからの叱咤激励もあり、体操に対する考え方と練習姿勢が180度変わったといいます。その年の世界選手権では現地で補欠から繰り上がって女子団体5位入賞に貢献する活躍でした。その時から全種目で高いレベルで安定感のある選手に変わってきたように感じます。才能のある選手が惨敗から自らの奢りを反省し、本気で取り組んだのだから、それは最強になりますね。それが出来る村上茉愛選手の強さが素晴らしい。その後の大活躍にもつながっていきました。

2019年は腰痛の怪我もあってNHK杯を棄権、世界選手権に出られない辛い時期もありましたが、東京五輪に向けて復活してきて、凄い努力を感じました。

怪我を乗り越えてくるところにも村上茉愛選手の強さを感じますね。

国内の大会でも、大技完璧に決めてくれるので、その素晴らしい演技を間近で見れて感動でした。

 

世界の高すぎる壁を相手に個人総合で銀メダル、そして女子体操の華であるゆかで世界チャンピオンになるなど、世界の壁を切り開き続けてきた村上茉愛選手、日本の体操史に残る名選手だと思います。

最後の大会が金メダルなので、パリ五輪まで活躍出来るのではないかと、まだ来年以降もその演技見てみたいと思ってしまいますね。それだけ有終の美素晴らしかったです。

競技生活お疲れさまでした。たくさんの感動をありがとうございました!