akiraの体操観戦記

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2018体操ワールドカップ東京大会、上位トップ6の得点内訳まとめ

先週行われたワールドカップ東京大会、上位トップ6の得点の内訳をまとめてみました。

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Dスコアが最も高かったのは、優勝した白井健三選手で35.9でした。
去年の世界選手権個人総合で銅メダルを取った時は個人総合決勝を演技した選手の中で4番目に高いDスコア35.7でしたが、その時より、さらに0.2高い2番目タイのDスコア35.9まで上げてきました。
あん馬で新たにモギルニー(D)を追加した分の0.2ですね。
床でシライ3、リ・ジョンソンという超高難度技、前方1回ひねり(C)~シライ2(F)、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)、最後にF難度のシライ/グエンと世界が驚く世界ぶっちぎり1位の演技、毎回見れてる日本のファンは幸せです。
先月のアメリカ大会では、あん馬で2回落下するなど、国際大会の難しさに苦しんだ白井健三選手でしたが、切り替えてホームでいつもどおりの演技が出来るところが強いですね。
大きなミスを出さないことに重点を置いて、着地を止めるところまで気をつけられなかったとの反省も出ているので、全日本、NHK杯では、さらに白井健三選手らしい勢いのある演技を見せてくれると思います。
 
そして2番目にDスコアが高かったのは谷川航選手で35.4でした。
谷川航選手は、去年のNHK杯のDスコアは34.2でしたので、なんと1.2もDスコアを上げてきたことになりますね。
あん馬で0.3、つり輪で0.4、平行棒で0.2、鉄棒で0.3と4種目で大幅にDスコアを上げていて、驚異的です。
鉄棒のチェコ式車輪には意表を付かれました。
それ以上に今回は、去年個人総合では使わなかった跳馬のブラニクを実施し、成功させているのもポイント高いです。世界でもほとんどやっている選手のいない難しい技で、大迫力の跳躍になるので会場もわきますし、より強さをアピール出来ますね。
強烈な着地の強さとしなやかで美しい体操が持ち味の谷川航選手、加えてDスコアも世界トップクラスまで上げてきたとなると、全て思い通りに通した時にどんな素晴らしい演技になるのか楽しみなパワーアップですね。
今年なんとしても代表に入るんだという谷川航選手の強い意思を感じる演技でした。
 
3番目にDスコアが高かったのは、サミュエル・ミクラック選手(アメリカ)の34.6。
ミクラック選手も怪我明けの国際大会というのに、高いDスコアに挑戦してきました。
床で、前方2回ひねり~前方2回宙返り、前方伸身宙返り~前方2回宙返りひねり。あん馬のミクラック。
平行棒のライヘルト~ササキ~モイ、鉄棒のトカチェフ~開脚モズニクなど、独特の技が随所に入っているので、個性的な演技構成で見ていて楽しいですね。
全米選手権を4度制しているアメリカエースの演技、日本で見られてよかったです。
 
4番目にDスコアが高かったのは、アルトゥール・ダラロヤン選手で34.5。
あん馬で落下、跳馬で転倒、鉄棒で落下があり、本来の演技が出来ていない感じのあったダラロヤン選手、高難度の技を入れてますし、本来のDスコアも35点台中盤まで出るんじゃないでしょうか。
つり輪の力強さは、さすがロシアのホープという実施でした。
アルトゥール・ダラロヤン選手、このワールドカップ東京大会を終えて、帰国後18日~22日まで行われたロシア選手権で、エースのダビド・ベルヤフスキー選手を抑えてなんと優勝してるんですよね。
その時の得点は、86.290と白井健三選手の今大会優勝スコア86.064を上回っているので、大会が違うので単純比較は出来ないですが、やはり強い選手、ホームとアウェイ、条件が変わってくればロシアのエース級の強さを見せてきますね。
世界選手権では、かなり強敵になってくるかと思います。
 
Dスコアの変化を見てると、その選手の挑戦を感じられます。
国内で行われる個人総合の国際大会はこのワールドカップ東京大会のみなので、各国のエース級の体操と、体操ニッポンの強さを見れてよかったです。
 
来週4月27日~30日に全日本個人総合選手権いよいよ行われます。
今年も熱い代表争い、盛り上がるんだろうなと、今からワクワクしちゃいますね。
徳洲会の齊藤優佑選手が引退覚悟で選考会に臨むというニュースもありました。
齊藤優佑選手の鉄棒は、成功すれば圧倒的な世界最高難度という凄く夢のある演技構成。
毎回、その熱い演技で感動させてくれるので、今年こそは成功させてほしいと思います。
各選手がいろいろな思いを持って選考会に臨んでいると思うと胸が熱くなりますね。
全選手が悔いなく力を発揮出来るように願ってます。
頑張れニッポン\(^o^)/