akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2018ワールドカップ東京大会男子競技

体操ワールドカップ東京大会、東京体育館に見に行ってきました。
2014年以来4年ぶりの日本開催の体操ワールドカップ
国内外の名だたるオールラウンダーによる熱い戦いが繰り広げられました。

男子競技
日本からは白井健三選手と谷川航選手の2名が参加。勢いと実力のある2人が世界を相手にどんな演技を見せるのか注目が集まりました。

優勝 白井健三選手(日本) 86.064
2位 谷川航選手(日本) 84.399
3位 サミュエル・ミクラック選手(アメリカ) 84.098
4位 アルトゥール・ダラロヤン選手(ロシア) 81.464
5位 アンドレアス・ブレットシュナイダー選手(ドイツ) 80.298
6位 イェフゲン・ユデンコフ選手(ウクライナ) 78.597
7位 アルベルト・フェルナンデス選手(スペイン) 76.731
8位 ジャクソン・ペイン選手(カナダ) 58.164

白井健三選手が優勝!
1種目目の床は、絶対の自信を持つ得意種目、シライ3(H)、リ・ジョンソン(G)と超高難度の大技を軽々と決めます。後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)も鮮やかに決めます。前方1回ひねり(C)~シライ2で珍しく少し着地乱れましたが、うまく持ちこたえ、前方3回半ひねり(G)~前方1回ひねり(C)は腰の位置が高い余裕のある着地でした。最後のシライ/グエン(F)で、珍しく着地前に大きく一歩出しますが、超高難度を盛りだくさんに詰め込んだ圧倒的な演技構成、床強者が多い海外勢の中でも群を抜いて別格でした。全体1位の15.2(D7.2 E8.0)

2種目目あん馬、落下が相次ぐ展開の中、白井健三選手は、D難度のモギルニーを新たに実施、降りで一瞬止まりかけましたが、フィニッシュまで持っていき、ガッツポーズ!アメリカ大会で2度落下のあった難種目を乗り切りました。全体1位の13.533(D5.5 E8.033)

3種目目つり輪、中水平2つ入った構成で、新月面の着地をピタリと決めました。全体3位の13.766(D5.7 E8.066)

4種目目跳馬、シライ/キムヒフン(ユルチェンコ3回ひねり)、余裕のある跳躍でしたが、後ろに一歩。全体1位の14.966(D5.6 E9.366)

5種目目平行棒、疲れの出る5種目目でしたが、危なげない実施で前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)の着地も足を閉じた実施で良かったです。全体2位の14.466(D6.0 E8.466)

6種目目鉄棒、最終演技者として登場、ヤマワキ、屈伸コバチ、ヴィンクラー、コバチを成功!伸身新月面も決めました!ガッツポーズ!見事な演技で優勝決めました。全体2位の14.133(D5.9 E8.233)

白井健三選手、6位に終わったアメリカンカップのリベンジを見事に果たしました。
6種目を安定感のある実施、素晴らしかったです。
高難度目白押しの演技構成ですが、技の一つ一つが丁寧で美しかったです。
練習の成果出てますね。

谷川航選手が2位。
1種目目、得意の床、前方2回ひねり(D)~前方1回半ひねり(C)のコンビネーション決めてきました。
前方屈伸2回宙返り半ひねり(F)、前方屈伸2回宙返り(E)、後方2回半ひねり(D)~前方1回ひねりの着地はピタリ!
後方3回ひねり(D)の着地も意地で止めてきました。
さすがの着地でした。全体2位の14.5(D6.0 E8.5)

2種目目、あん馬、勢いのある旋回さすがでしたが、落下がありました。
やり直しの演技は落ち着いていてフィニッシュまで持っていきよかったです。12.433(D5.8 E6.933)

3種目目、つり輪、力技を涼しい表情で実施するのは冨田洋之さんを彷彿とさせます。
新月面の着地までピタリ!全体2位の14.3(D6.0 E8.3)

4種目目、跳馬、個人総合ですが、ブラニク実施してきました。
着地は前に一歩跳ねましたが、高さと美しさを併せ持つ大迫力の跳躍に会場がわきました!全体2位の14.900(D5.6 E9.3)

5種目目、平行棒、倒立で一歩出しましたが、着地はF難度の前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り!
動かない完璧な着地!Dスコア6.2と去年より上げてきてますね。14.333(D6.2 E8.133)

6種目目、鉄棒、場内、一番驚いたのではないでしょうか、なんとチェコ式車輪を新たに実施してきました。
ロシアのダビド・ベルヤフスキー選手の代名詞的な技ですね。
独創的な演技、面白かったです。
着地は伸身新月面でピタリと着地動きませんでした。さすが着地王子!全体4位の13.933(D5.8 E8.133)

谷川航選手、あん馬の落下、平行棒で一歩手を出してしまうミスがありましたが、それを取り戻すような強烈な着地がさすがでした。しなやかな演技よかったです。

3位にサミュエル・ミクラック選手(アメリカ)。
アメリカのエースのミクラック選手、やっと生で見ること出来ました。感動です。
1種目目床、前方2回ひねり(D)~前方かかえこみ2回宙返り(D)、迫力のある難しい連続技決めてきました。
前方伸身宙返り~前方かかえ込み2回宙返り半ひねり(E)、前方屈伸2回宙返り(E)と大技決めてきました。
終末技は後方2回半ひねり(D)、前向き着地をピタリと決めてくることろ凄かったです。独創的な構成、さすがアメリカのエースです。全体4位の14.000(D5.6 E8.4)

2種目目あん馬、ミクラック、ブスナリ(F)と大技決めてきます。
ポメルに足をぶつけて危なかったのですが、降りまでもってくるところ、さすが百戦錬磨です。
演技後の笑顔が爽やかです。13.366(D5.8 E7.566)

4種目目、跳馬、ドリッグス(D5.2)を実施。
空中姿勢やや膝曲がりありましたが、着地はピタリ!さすが魅せ方を知ってます。14.566(D5.2 E9.366)

5種目目、平行棒、棒下宙返り1/2ひねりで落下ありましたが、その後のライヘルト、ササキと見せ場ではどよめきおきました!14.1(D6.4 E7.7)
Dスコア6.4は驚きですね。

6種目目、鉄棒、カッシーナ、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)、トカチェフ~開脚モズニク、伸身新月面!
素晴らしい演技でした。全体1位の14.5(D6.1 E8.4)

アメリカエースのサミュエル・ミクラック選手、去年のアキレス腱断裂の怪我からの復帰戦でしたが、さすがの演技見せてくれました。平行棒の落下ありましたが、魅力ある6種目揃えてきてますので、オールラウンダーで世界選手権出てくれば、上位に来ますね。

4位にアルトゥール・ダラロヤン選手(ロシア)。
去年のヨーロッパ選手権でオレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)に次いで2位だったロシアの期待の若手選手です。
あん馬の落下、跳馬の転倒、鉄棒の落下と大過失も多かったですが、つり輪は、力強い力技の中水平の姿勢、伸身ムーンサルトの着地ピタリが凄かった。全体1位の14.366(D5.7 E8.666)、平行棒も全体1位の14.533(D6.2 E8.333)、
あん馬でブスナリ、跳馬でシライキムヒンも行っており、6種目なかなかに攻めた構成でした。
世界選手権とかに出てくるとかなり強い片鱗は感じました。

5位にアンドレアス・ブレットシュナイダー選手(ドイツ)
鉄棒でついに本家本元のブレットシュナイダー(H)を見ることが出来ました。
安定感凄かった。

6位イェフゲン・ユデンコフ選手(ウクライナ)は、あん馬落下、平行棒のシャルロ(E)~単棒ヒーリー失敗となかなか本来の演技が出来てない感じでした。

7位アルベルト・フェルナンデス選手(スペイン)
つり輪では、手を開いての力技を披露してくれました。我慢の演技を続けてましたが、鉄棒では、まさかの3回落下、得点9.533となってしまい5位から順位を落としてしまいました。

8位ジャクソン・ペイン選手(カナダ)
1種目目の床でいきなり足を負傷してしまう厳しい状況の中、降りの難度を落として、6種目を演技してくれました。
時差や器具の違いもあり、本来の調子を発揮できない海外選手もいるので、国際大会の難しさを感じました。

ワールドカップ東京大会、国内外のオールラウンダートップ選手の演技、見応えありました。
普段みれない海外勢の演技、独創的で面白かったです。
その中で、白井健三選手と谷川航選手の日本勢ワンツーフィニッシュ素晴らしかった!
女子も村上茉愛選手が優勝しているので、日本の男女アベック優勝も達成してるんですよね!
当たり前のようにやってのけてくれてますが、ワールドカップでこれは素晴らしい快挙です!
おめでとうございます\(^o^)/
やはり体操ニッポン強いです。

試合後のインタビューで2週間後に行われる全日本個人総合選手権にも来てくださいとPRする白井健三選手、さすがでした。
4月27日~29日に全日本個人総合選手権も白熱した代表争いが始まりますね。
今日世界トップの体操を堪能出来たのに、2週間後にも体操ニッポンの強い体操が見れる、今年は楽しみが多くて嬉しいですね。
全力応援します。頑張れニッポン\(^o^)/