akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

サミュエル・ミクラック選手が優勝!2019ワールドカップ東京大会 男子競技

ワールドカップ東京大会、女子競技の後に男子競技が行われ、世界レベルのハイレベルな戦いが行われました。
当初、エントリーされていた林超攀選手(中国)ですが、怪我のため、棄権となり8人での競技となりました。

優勝 サミュエル・ミクラック選手(アメリカ) 86.599
2位 谷川航選手(日本) 85.665
3位 白井健三選手(日本) 82.964
4位 ニキータイグナティエフ選手(ロシア) 82.899
5位 ジャーニー・レギニ・モラン選手(イギリス) 81.030
6位 バエ・ガラム選手(韓国) 80.532
7位 アバド・ネストル選手(スペイン) 80.498
8位 バート・デューロ選手(オランダ) 77.997

優勝はサミュエル・ミクラック選手(アメリカ)
アメリカエースのサミュエル・ミクラック選手、去年のドーハ世界選手権個人総合4位の実力者。
日本ではアウェイでの戦いなのに、完璧な演技見せてくれて強かったです。

あん馬でオリジナル技のミクラックをしっかり決めました。14.200(D5.5 E8.7)は全体1位の最高点でした。

つり輪では力強い演技で着地も新月面でピタリと決めました!14.300(D5.4 E8.9)は全体3位の得点。

跳馬はドリッグスで着地ピタリ!迫力ありました。14.533(D5.2 E9.333)全体4位の得点。

平行棒は、独特のササキ(E)~モイ決めてきました。降りの前方2回宙返り半ひねり降り(F)は足を閉じた実施で素晴らしかった。14.600(D6.4 E8.2)は全体2位の高得点。

鉄棒が圧巻でした。5種目目が終わって谷川航選手と0.001差で向かえた最終種目鉄棒。
カッシーナ(G)、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)、トカチェフ(C)~開脚モズニク(D)、伸身新月面着地僅かな一歩と会心の演技で締めてくれました。14.766(D6.1 E8.666)とてつもない高得点出ました。もちろん全体1位。
サミュエル・ミクラック選手、去年のこの大会にも出場してくれましたが、平行棒の落下もあり3位。力を発揮出来なかった感じありましたが、今回のワールドカップ東京大会では、これぞアメリカエースのサミュエル・ミクラック選手という演技を最大限見せてくれましたね。強かったです。

2位に谷川航選手(日本)
去年は精細を欠く試合も多かった谷川航選手でしたが、今大会は動きに切れがあって、持ち味の着地が決まってましたね。

床、全体的に着地がよく決まってましたが、最後の後方3回ひねり(D)の着地が一歩動いてラインオーバー、両足僅かに出てしまい0.3の減点が惜しかったです。13.933(D6.0 E8.233 -0.3)それでも全体5位。

あん馬は、落ち着いた旋回で13.900(D5.7 E8.2)

つり輪は、後転中水平と蹴上がり中水平、力強い実施で姿勢も良かったです。着地は新月面で足を閉じて止める!ガッツポーズ出ました。14.500(D6.0 E8.5)全体2位の得点。

跳馬はブラニクで着地前に一歩。14.866(D5.6 E9.266)は全体1位の最高点でした。

平行棒は、棒下宙返り1/2ひねり(E)が少し流れましたが、バブサー(E)は去年より良くなっていると解説アプリの沖口誠さんも絶賛する出来でした。着地は前方2回宙返り半ひねり降り(F)で見事に決めてきました。
谷川航選手の着地は見ていて気持ちがいいですね。14.633(D6.2 E8.433)は全体1位の最高点

鉄棒は、伸身トカチェフ(D)、トカチェフ、モズニク、伸身新月面宙返り降りは着地前に弾みました。13.833(D5.5 E8.333)

谷川航選手、安定した演技で85.665の高得点を出すところは強いです。
持ち味の着地の強さが際立ってましたね。
谷川航選手本人は、「もう少し得点を取れた。86点を目指している。」と厳しくさらに上を見据えたコメントを言っていて頼もしいです。

3位は白井健三選手(日本)
左足首の怪我で3月最初のアメリカンカップを棄権していた白井健三選手、その怪我が心配されていましたが、2週間前に練習で同じ箇所を再び痛めてしまっていたとのこと。
なんとかこの大会に間に合わせたものの、得意の床の演技構成は大幅に難度を落として臨みました。

床、いつもの超高難度の構成に比べれば難度を落としているとはいえ、後方3回半ひねり(E)~前方2回ひねり(D)、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)の超高難度連続技は実施してきました。シライ3(H)やリ・ジョンソン(G)は行わず、ルドルフ(E)、後方1回半ひねり(C)~前方1回ひねり(C)~前方1/2ひねりの3連続、後方3回ひねり(D)と白井健三選手がやるのは新鮮でしたね。14.433(D6.2 E8.233)左足首を痛めてなお全体2位の得点取ってきました。

あん馬、世界選手権で減点の大きかった種目ですが、旋回を大きく回すのを意識して改善してきたとのこと。
13.566(D5.4 E8.166)と全体3位の得点。成果出てますね。

跳馬、予定は足の怪我もあり大事を取ってシューフェルトに難度を落とすとのことでしたが、シライキムヒフン実施してきました。14.766(D5.6 E9.166)全体2位の得点。

平行棒、マクーツ(E)でバランスを崩したのが惜しかったです。なんとか力で倒立に持ち上げ落下は避けましたが、その影響か降りは大きな一歩になってしまいました。12.500(D5.7 E6.8)

鉄棒、コールマン(E)は抜いたものの、屈伸コバチ、ヴィンクラー、コバチと決めて伸身新月面宙返り降りの着地はビタっと決めて見事でした。14.233(D5.7 E8.533)

昨日の記者会見で怪我のことを聞いて、心配された白井健三選手でしたが、万全でない状態でもしっかり演技して3位に入るところ、さすが世界の白井健三選手といったところですね。普段の練習量の多さが演技を支えてます。

4位にニキータイグナティエフ選手(ロシア)
勢いのあるロシアのニキータイグナティエフ選手。
あん馬では、モギルニー(D)で手が滑って落下が痛かったです。12.400(D5.2 E7.2)

つり輪では、中水平2つ入って姿勢もよく、さすがロシアのつり輪力強かったです。14.533(D6.1 E8.433)全体1位の最高点でした。
解説アプリの沖口誠さんによると、世界選手権種目別メダリスト並みの演技だったとのこと。
15点にのらなかったのはヤマワキでガクっとスムーズな実施じゃないところが減点されており、それがなければ15点のっていたとのこと。

跳馬では、ローチェを実施。着地一歩動きましたが、迫力ありました。14.200(D5.2 E9.0)全体5位の得点。

平行棒、ドミトリエンコ(E)、モリスエ(D)、前方2回宙返り半ひねり降り(F)、着地一歩動きました。14.066(D6.0 E8.066)全体4位の得点。

鉄棒、カッシーナ決めてきました。13.900(D5.6 E8.3)全体5位の得点。

5位にジャーニー・レギニ・モラン選手(イギリス)
2014年のユース五輪個人総合王者のジャーニー・レギニ・モラン選手、怪我からの復帰戦とのことでその実力が注目されました。

得意の床、着地を全部止めるとてつもない演技でした。14.566(D5.9 E8.666)全体1位の最高点

あん馬12.666、つり輪12.666と大過失はないものの苦手としているのか12点台にとどまりました。
跳馬ロペス(D5.6)を着地一歩。14.733(D5.6 E9.133)全体3位の得点。
平行棒はバブサー(E)決めて、14.266(D6.1 E8.166)全体3位の得点。
鉄棒は、大きなコバチ決めてきましたが、難しい技がそれほど入ってないあっさりした構成でした。12.133(D4.5 E7.633)

バートデューロ選手(オランダ)は8位。
去年の世界選手権種目別鉄棒銅メダリストのバート・デューロ選手(オランダ)の鉄棒、
注目されましたが、コールマン(E)、コバチ雄大でしたが、カッシーナで落下、演技再開後、再びカッシーナで落下。世界のメダリストが2度も落下するのを見ると国際大会の難しさ感じますね。

今回のワールドカップ東京大会、サミュエル・ミクラック選手(アメリカ)が優勝し、世界の強さと勢いを感じましたね。ジャーニー・レギニ・モラン選手(イギリス)の床、ニキータイグナティエフ選手(ロシア)のつり輪と世界の凄い演技を日本で見ることが出来てよかったです。
日本も谷川航選手のつり輪とか、弱点種目で地道な強化が行われているなと感じられ、ここから巻き返してほしいと思います。白井健三選手は日本には必要な選手、とにかく怪我をしっかり直して全日本個人総合選手権を向かえてほしいと思います。
3週間後の4月26日~4月28日に全日本個人総合選手権が行われるので、絶対王者内村航平選手の演技も見れるし、体操ニッポンの強さを見せてほしい。がんばれニッポン\(^o^)/

モーガン・ハード選手が優勝!2019ワールドカップ東京大会女子競技

ワールドカップ東京大会、武蔵野の森総合スポーツプラザまで観に行ってきました。

会場の武蔵野の森総合スポーツプラザ、体操の試合が行われたのは初めてですが、きれいで見やすいアリーナでした。
お客さんも結構入っていて、開放されている席としてはほぼ満席でにぎわってましたね。

最初に女子の試合が行われました。

優勝 モーガン・ハード選手(アメリカ) 55.099
2位 エリザベス・ブラック選手(カナダ) 55.032
3位 寺本明日香選手(日本) 54.799
4位 杉原愛子選手(日本) 51.966
5位 カロライン・ペドロ選手(ブラジル) 51.132
6位 リウ・ジンシン選手(中国) 50.533
7位 リー・ユンセオ選手(韓国) 49.498
8位 クセニア・クリメンコ選手(ロシア) 48.732
9位 カリーナ・クリョル選手(ドイツ) 47.732

優勝はモーガン・ハード選手(アメリカ)。
2017年世界選手権個人総合王者にして、2018年世界選手権個人総合銅メダリストのモーガン・ハード選手。
女子の世界王者の演技を日本で見れるとは感激でした。
段違い平行棒トカチェフ高かった14.300(D5.9 E8.4)は全体1位の最高点でした。
床ではシリバスを決めて13.633(D5.4 E8.233)は全体1位の最高点でした。
どの種目も高難度と独特の技が入っていて、さすがの演技でした。
床の柔軟性あふれる演技もモーガン・ハード選手の持ち味、存分に見せてくれました。

2位はエリザベス・ブラック選手(カナダ)
2017年世界選手権個人総合銀メダリストのエリザベス・ブラック選手。
段違い平行棒は翻転トカチェフ、翻転屈伸トカチェフ、決めて降りも独特でした。13.533(D5.7 E7.833)は全体2位の得点。
平均台は安定感と力強さを感じるテンポのいい演技。13.733(D5.6 E8.133)は全体1位の最高点でした。
モーガン・ハード選手と対象的な安定感と迫力のある演技、決めるところはしっかり決める見ていて気持ちのいい演技さすがでした。

3位は寺本明日香選手(日本)
跳馬のチュソビチナ、大技しっかり決めて14.600(D5.8 E8.8)は全選手中最高得点でした。
段違い平行棒、新しく入れたシュタルダートカチェフ成功は凄かったです。13.266(D5.6 E7.666)は全体3位の得点。
平均台はふらつきのない安定した演技。
降り技は後方2回半ひねり(D)。13.333(D5.3 E8.033)は全体3位の得点。
床も後方3回ひねりの着地ピタリ見事でした。13.600(D5.4 E8.2)は全体2位の得点。
盛りだくさんに技を入れて、それを通しす安定感、さすがベテランといった演技でした。

4位は杉原愛子選手(日本)
勢いと安定感のある演技はさすがでした。

5位はカロライン・ペドロ選手(ブラジル)
バネのある演技は身体能力の高さを感じました。

6位はリウ・ジンシン選手(中国)
段違い平行棒はフットトカチェフで落下がありましたが、中国のお家芸の片手軸のひねり技決めてました。
降りはスワンダブル着地ピタリでした。12.333(D5.5 E6.8)
平均台の交差輪跳びの柔軟性が凄かったです。13.600(D5.6 E8.0)は全体2位の得点。

クセニア・クリメンコ選手(ロシア)は8位。
段違い平行棒の落下ありましたが、ロシアらしいエレガントで美しい動きが随所に見られました。

日本で、モーガン・ハード選手(アメリカ)やエリザベス・ブラック選手(カナダ)といった世界のメダリストのハイレベルな優勝争い見れて面白かったです。
今回のワールドカップ東京大会、世界の強い選手、東京五輪に向けて期待の若手選手も見られて良かったです。
その中で日本の寺本明日香選手と杉原愛子選手の攻めの演技よかったです。


2019ワールドカップ東京大会迫る!4月7日(日)開幕

ワールドカップ東京大会が来週の日曜日4月7日に行われます。

今回は武蔵野の森総合スポーツプラザが会場ですね。

出場選手を見ると、今年も豪華ですね。強力な海外選手が出場選手リストに名を連ねてますね。
強豪の中国からは林超攀選手が出場。
2017年世界選手権個人総合銀メダリストにして、2018年のアジア大会個人総合王者。
2013年から中国チームの主力として活躍して、日本チームとは金メダル争いを繰り広げてきたライバル。
高い難度、安定感とキレがあり、着地が止まると雄叫びを上げる熱い一面もありますね。
新ルールになってからますます力をつけてるので、日本の白井健三選手との優勝争いかなり熾烈になりそうです。

アメリカからは、去年のこの大会にも出場したエース、サミュエル・ミクラック選手が今年も出場。
去年の世界選手権では、個人総合4位に入り、白井健三選手や萱和磨選手を上回る順位で正確で華のある実施が評価されてましたね。
今年も迫力ある演技と爽やかな笑顔見れそうです。

イギリスからは2014年のユース五輪個人総合優勝のジャーニー・レギニ・モラン選手が出場。
怪我もあって世界選手権には出て来てませんでしたが、ついにシニアの国際大会出てきますね。
2014年ユース五輪では、去年の世界選手権個人総合銅メダリストのニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)を抑えて優勝しているので、万全の状態だと実は優勝候補ではないかと注目してます。
得意の床、跳馬は必見です。

ロシアからはニキータイグナティエフ選手が出場。
アルトゥール・ダラロヤン選手とニキータ・ナゴルニー選手、若手の勢いが目立つロシアですが、ニキータイグナティエフ選手も十分実力者。2016年の豊田国際体操競技大会では、鉄棒で田中佑典選手を抑えて優勝してます。
去年の世界選手権では日本を上回り団体2位と躍進したロシアの選手なだけに注目ですね。

オランダからはバート・デューロ選手が出場。
鉄棒でエプケ・ゾンダーランド選手のような豪快な連続手離し技をする選手。
鉄棒の演技は必見ですね。

我らが日本からは、去年のスーパーファイナル優勝の白井健三選手とワイルドカード枠で谷川航選手が出場。
白井健三選手は、左足首の怪我で棄権となったワールドカップアメリカ大会の悔しさを晴らす会心の演技に期待です。得意の床に加えて、個人総合もどんどん力をつけているので今年の演技楽しみです。
谷川航選手は、美しくクリーンな体操と気持ちいいくらい素晴らしい着地を決めてくれるので、会場も盛り上がりますね。
海外勢、林超攀選手とサミュエル・ミクラック選手と強力ですが、白井健三選手と谷川航選手ならやってくれるはず!世界が驚くような演技を見せてワンツーフィニッシュ決めてほしい!

女子はアメリカから世界選手権個人総合2017年金メダル、2018年銀メダルのモーガン・ハード選手が出場!
世界でもあまりいないタイプの柔軟性あふれる演技は必見です。
寺本明日香選手、杉原愛子選手ら日本勢にも注目ですね。

今年もいよいよ体操シーズン開幕!すごい楽しみです。
がんばれニッポン\(^o^)/

絶対王者への始まりであり、転機!2009年全日本、NHK杯の内村航平選手の活躍を振り返る。

世界選手権前人未到の6連覇、オリンピック2連覇を成し遂げ、史上最高の体操選手と言われる内村航平選手。
1月3日に30歳となりましたが、その美しさと強さを世界最高レベルで兼ね備えた体操は今もってなお健在。
H難度のブレットシュナイダーを習得するなど、その体操は凄みを増して、ますます進化しています。

我々体操ファンに奇跡的な演技をたくさん見せてくれる内村航平選手、今回は絶対王者への始まりであり、転機となったであろう2009年の全日本個人総合とNHK杯での活躍を振り返りたいと思います。

内村航平選手が世界から一躍注目されるようになったのは、個人総合銀メダルを獲得した2008年北京五輪
あの時の伸び伸びとした躍動感溢れる演技は、世界に衝撃をあたえました。
2009年、冨田洋之選手や楊威/ヤン・ウェイ選手といったそれまでの世界トップ選手達が引退し、次の世界王者になるのが誰なのかが注目されました。
日本での新しいエースを決める天王山となったのが、4月の全日本個人総合選手権。
大学3年生となった内村航平選手は床で16.25の高得点を出すなど、順調に得点を重ねていきますが、5種目目の平行棒でティッペルトでバータッチのミスがあり、これが大過失1点の減点となり、得点を大きく落としてしまいます。
ここで予選3位で好調な演技を続けていた平行棒得意の田中和仁選手が内村航平選手を逆転して1位となり、最終種目の鉄棒を着地まで決める完璧な演技。
15.2を出し、最終演技者、内村航平選手にプレッシャーをかけます。

内村航平選手が優勝するには、最終種目鉄棒で15.55以上の高得点を出すことが条件となり、前日の予選では、着地まで止めた演技で15.6だったので、まさにノーミスの演技が求められることになりました。この全日本個人総合選手権は北京五輪個人総合銀メダリストの内村航平選手としては負けるわけにはいかないとプレッシャーが相当かかったと思います。
そのプレッシャーがかかる鉄棒で内村航平選手は、屈伸コバチコバチ、コールマンをとてつもない高さで行い場内どよめき!
内村航平選手にしか出せない手離し技の高さ浮遊感が見るものを感動させます。
降りはするどいひねりの伸身新月面宙返り降り!ミスの許されない着地を完璧に止めました!
代々木体育館はこの日最大の場内割れんばかりの大歓声!
その演技を見ていた他の選手が「鳥肌たった!」「すげえ!感動した!」というほどの凄い演技でした。
私も場内で見ていましたが、まさに神がかった演技を目の当たりにして、凄い感動したのを覚えています。
得点は完璧だった前日の15.6を上回る15.7!
合計得点91.400!2位田中和仁選手に0.15の差をつけ、逆転で全日本優勝を成し遂げました。
内村航平選手の試合後場内インタビューで接戦を制しての優勝は今後につながってくるかの質問に「(着地を)止めなきゃいけないところで止められたので、これからの体操人生にも生きてくると思います」と応えていました。

5月のNHK杯も平行棒を修正し、圧倒的な強さを見せて、首位を独走!
最終種目鉄棒では、場内が全日本の時のような神演技を期待して大注目の中、屈伸コバチコバチ、コールマンをもの凄い高さで決め!場内どよめき!
注目の着地は、場内の期待に応えるように完璧に止まりました!
場内大興奮で大歓声!!
テレビ放送の解説、斉藤良宏さんが「彼の体操にはルールを超えたものを感じる」。
ゲストの塚原直也さんが、「ここまで凄いと体操の神様に愛されている」、「ひとつひとつの離れ技も尋常じゃないくらい高い、これはなにか神がかりなものを感じる」、「同じ人間と思えないぐらい、驚いてます」
と大絶賛でした。
内村航平選手の試合後場内インタビューでも、鉄棒の着地について聞かれて「止まると分かっていたので、それで止まって、嬉しかったです」と応えていました。
驚異的な空中感覚を持ち、これまでも着地の強さが際立っていた内村航平選手でしたが、全日本個人総合とNHK杯、日本の大きな大会で会場中が注目する中、優勝を決める鉄棒の着地を完璧に決めたことは、自信を確信に変えたのではないかと感じました。

プレッシャーを力に変える無類の勝負強さ、会場中を一つにするような次元の違う凄すぎる演技!世界の強豪がどんなに凄くてもこの演技に敵うわけがないと、これから内村航平選手の時代が来ることを確信した瞬間でした。

それから10年の月日が経ち、あの時感じた通り、内村航平選手は、2009年から2016年まで、世界選手権6連覇、オリンピック2連覇を成し遂げ8年もの間、世界の体操の個人総合の頂点に君臨、団体も2015年世界選手権、2016年リオ五輪と日本を金メダルに導きました。キング(絶対王者)と呼ばれ世界中の体操選手が尊敬する選手となっています。
2017年、2018年シーズンは怪我もあり、世界選手権の個人総合決勝は出場していませんが、怪我をしても尚、日本チームの東京オリンピック出場権を死守する銅メダルとなった団体決勝での演技は、さすが絶対王者の演技でした。

2020年東京五輪に向けて、究極の体操を追求し、進化し続けている絶対王者内村航平選手。
2019年も史上最高と言われる強く美しい体操を見れる喜びを感じながら応援していきたいと思います\(^o^)/

2018豊田国際体操競技大会

豊田国際体操競技大会2日目、今年も豊田市スカイホール豊田まで見に行ってきました。
場内解説が例年の池谷幸雄さんから田中光さんに変わってました。
満席の会場の中、競技が行われました。

男子跳馬
優勝 シン・ジェアファン選手(韓国) 14.200
2位 カルロス・ユーロ選手(フィリピン) 13.937
3位 フェリックス・レムタ選手(ドイツ) 13.875

跳馬は各選手、転倒が続出していました。
優勝したシン・ジェアファン選手も2本目のドゥリッグスはまとめたものの、
1本目のロペス(D5.6)では大きく跳び出していましたね。

2位のカルロス・ユーロ選手(フィリピン)
日本で練習していて、お馴染みの選手ですね。
1本目のロペス(D5.6)は14.700の素晴らしい出来。控えめな性格のカルロス・ユーロ選手も納得の出来に小さくガッツポーズ出てました。
2本目のローチェは、鋭い回転でしたが、体を開くのが速すぎて尻もちでした。
カルロス・ユーロ選手、ミスもありましたが、床といい、どんどん力をつけてるなという印象です。

日本期待の谷川航選手は8位でした。
1本目のブラニクで尻もち13.825(D5.6 E8.225)。
失敗の後、跳馬に手を長く置き、腹筋を気にする素振りも見せました。
2本目のロペス(D5.6)では、着地が低くなり横に転倒するミスとなってしまいました。13.250(D5.6 E7.950 -0.3)
2週間前は、スーパーファイナル、全日本団体と連戦でしたので、疲労もあるでしょうか。

スペシャリストのクリストファー・レムケス選手(オーストラリア)は7位。
ドラグレスクとルーユーフ、大技2本見せましたが、共に転倒。

注目のニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)は5位。
ドラグレスクの着地は姿勢が低くなり、両手をついて、一歩弾みました。13.625。
2本目のドリッグス(D5.2)は、着地一歩に抑え13.850。
実力者の失敗は、国際大会の難しさを物語ってますね。

平均台
優勝 ライ・ピンジュ選手(台湾) 13.100(D5.3 E7.800)
2位 リリア・アハイモア選手(ロシア) 12.733(D4.8 E7.933)
3位 ミシェル・ティム選手(ドイツ) 12.333(D4.7 E7.633)

平均台も落下が続出でした。
優勝はライ・ピンジュ選手(台湾)
世界選手権やアジア大会では、ミスが出てましたが、今大会はいい演技でした。
場内解説で日本の東海大学で練習している選手と説明がありました。
*場内解説で東海大学で練習していると紹介があったのは、男子のヤザン・ソウリマン選手(シリア)と、女子のミルカ・レオン選手(ベネズエラ)とのことでしたカルロス・ユーロ選手(フィリピン)と同じく、IOCのオリンピックソリダリティープログラムの一環で東京五輪を目指して日本で練習しているとのこと。
頑張って欲しいです。

2位にリリア・アハイモア選手(ロシア)
さすがロシアといった安定感でした。

日本の寺本明日香選手は、入り技での落下が残念、5位でした。

平行棒
優勝 萱和磨選手(日本) 14.550(D6.3 E8.250)
2位 カルロス・ユーロ選手(フィリピン) 14.400(D5.7 E8.700)
2位 谷川翔選手(日本) 14.400(D6.0 E8.4)

優勝は萱和磨選手(日本)
最後に登場、棒下宙返り1/2ひねり(E)で1歩動きましたが、バブサー(E)、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)をピタリと決めてガッツポーズ!
持ち味の粘り強い演技でました。

2位にカルロス・ユーロ選手(フィリピン)
マクーツ(E)、ディアミドフで一歩動く、バブサー(E)、ティッペルト、後方屈伸2回宙返り(D)1歩。
全体的にはいい演技でした。
ディアミドフの1歩と着地の1歩あってEスコア8.7も出てるのが驚異ですね。
Dスコアで0.3上まわる谷川翔選手と同点で2位とは、カルロス・ユーロ選手の躍進が半端ないですね。

3位に谷川翔選手(日本)
バブサー(E)も迫力あって、脚上挙も力強い、降りの前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)もピタリと決め、完璧な演技に見えました。
Eスコア8.4はこの演技にしては低いですね。もっと高い点が出てもいいと思います。

5位のウラジスラフ・ポリアショフ選手(ロシア)
棒下宙返り1/2ひねり(E)、車輪から短棒倒立~短棒ヒーリー、バブサー(E)、ティッペルトでバーに乗るミス。
前方宙返り開脚抜き、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)。
ロシアらしいいい演技でしたが、ティッペルトでのミスが残念でした。13.650(D6.2 E7.450)

6位のニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)
シャルロ(E)~短棒ヒーリーで倒立に上がらず、力を使って上げる。
マクーツ(E)やや力を使う、ディアミドフ、ディアミドフ半ひねりをたたみ掛ける後半は圧巻。
前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)の着地は決める。13.625(D5.9 E7.725)

女子床
優勝 寺本明日香選手(日本)13.400(D5.2 E8.200)
2位 杉原愛子選手(日本)12.366(D5.3 E7.066)
3位 ミシェル・ティム選手(ドイツ)12.333(D4.7 E7.833)

寺本明日香選手が優勝。
平均台のミスの後、立て直してきました。
この床は素晴らしい安定感ある演技見せてくれました。

杉原愛子選手が2位。
ミスもあったが、スピード感ある演技良かった。
世界選手権の怪我から復活してますね。

世界選手権、跳馬の銅メダリスト、アレクサ・モレノ選手(メキシコ)は8位。
転倒ありましたが、ダイナミックで機敏な動き、独特なものありました。すごかったです。

鉄棒
優勝 ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア) 14.275(D5.8 E8.457)
2位 ミッチェル・モーガン選手(オーストラリア) 14.000(D6.0 E8.000)
3位 萱和磨選手(日本) 13.750(D5.9 E7.850)

優勝はニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)
ヤマワキ(D)、伸身トカチェフ(D)、モズニク(E)、トカチェフ(C)、リンチ(D)、アドラー1回ひねり(D)、アドラー1/2ひねり、伸身新月面宙返り降り、わずかに1歩。
ひねり技の切れも良かった。
さすがは今年の世界選手権個人総合の銅メダリストの演技でした。
世界選手権団体では、最終演技を努め、その出来が金メダルと銀メダルを分けた世界中が注目したナゴルニー選手の鉄棒の演技、見ることが出来て良かったです。
しかもこの豊田国際では、見事に成功してくれました。
納得の出来に場内に手を上げてアピール、他の選手ともタッチをして、嬉しそうでした。

2位にミッチェル・モーガン選手(オーストラリア)
カッシーナ、伸身コバチコバチ、コールマン(E)、伸身新月面宙返り降りは1歩。
ダイナミックな離れ技がたくさん入った迫力あるいい演技でした。

3位は萱和磨選手(日本)
コールマン(E)新たに入れてきました。
ちょっと近かったですが見事に成功。肘はそれほど大きく曲げずに車輪につなげるところ、粘り強いですね。
伸身トカチェフ(D)、チェコ式車輪、伸身新月面宙返り降り、着地後ろに一歩。

イギリスのブリン・ビバーン選手が4位。
コバチ、コールマン(E)、伸身新月面宙返り降り着地1歩。
2013年国際ジュニアで萱和磨選手、谷川航選手に次いで3位に入ったブリン・ビバーン選手。
あの時以来の来日、国際ジュニアでも実施していたコバチ再び見れて良かったです。

白井健三選手は10位。
カッシーナに挑戦してきましたが、落下。
屈伸コバチ、ヴィンクラー成功もコバチで再び落下、コバチやり直して成功、伸身新月面宙返り降りの着地は止めました。場内に手を合わせてゴメンのポーズ。

閉会式の前には、ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)とダリア・スピリドノワ選手(ロシア)が12月12日に結婚されるということで、白井健三選手と寺本明日香選手から花束を贈呈するセレモニーがありました。
演技中とはうってかわって両選手とも笑顔でインタビューに応えていて、微笑ましたかったです。
お幸せに

今回の豊田国際も世界の技、凄かったです。
ニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)が1日目のつり輪も優勝してるので、今日の鉄棒と合わせて2冠ですね。
10月末の世界選手権でブレイクした個人総合銅メダリストの演技が早くも日本で見れるとあって、注目高い中、貫禄の演技見せてくれました。慣れない日本の器具でも、これだけまとめてくるところさすが世界のメダリスト、実力ありますね。海外勢でバリバリのトップ選手が来てくれると大会も盛り上がります。
日本の白井健三選手、萱和磨選手も新しい技に挑戦していて、頼もしいです。
萱和磨選手は、2週間前にスーパーファイナル、全日本団体と出場。1週間前には、スペイン国際で2位。そして今日豊田国際での演技と3週続けて、高崎、スペイン、豊田での3連戦、その疲労を感じさせない演技、世界選手権からどんどん強くなってますね。

内村航平選手も世界選手権では怪我がありながらもやっぱり凄い強いところを見せてくれたし。
三輪哲平選手、北園丈琉選手という新しい力も出てきているので、日本の体操はますます強くなりますね。
2020年東京五輪に向けて頑張れニッポン\(^o^)/

順天堂大学が優勝!2018全日本体操団体選手権男子競技

2018全日本体操団体選手権、男子競技が行われました。

私は法事で見に行けなかったのですが、BS日テレのテレビ放送見ました。
前半はダイジェスト放送で4種目目からライブ放送でした。
熱い熱い、団体戦ならではの感動と興奮が伝わってきて、テレビ放送でも大感動でした。

優勝 順天堂大学 258.993
2位 日本体育大学 255.795
4位 徳洲会体操クラブ 250.927
7位 清風高等学校 244.827
8位 鹿屋体育大学 244.292
9位 相好体操クラブ 242.627
10位 仙台大学 241.560
11位 朝日生命 240.960
12位 福岡大学 237.961

優勝は順天堂大学
優勝得点258.993は、なんと世界選手権での中国の優勝スコア256.634を2点以上上回るハイスコア!
最終学年4年生の萱和磨選手、千葉健太選手、そして一昨日のスーパーファイナルで苦しんだ谷川航選手も今日は鬼気迫る演技を見せました。
萱和磨選手の安定感のあるあん馬、千葉健太選手の15.0の高得点を出した平行棒、谷川航選手の跳馬での大技ブラニク、今日は着地1步で抑えて高得点。つり輪と平行棒の着地も止めて凄かった!
2年生中川将径選手の跳馬でのロペス、1年生大久保圭太郎選手の跳馬でのロペス、1年生鈴木茂斗選手の鉄棒のリューキンと、後輩たちのスペシャリスト的な活躍も大きかった。
キャプテン萱和磨選手が鉄棒の着地を決めて、優勝を確信して泣き崩れてチームメイトと抱き合って喜びを分かち合う瞬間は感動でした。
おめでとうございます\(^o^)/

日本体育大学が2位。
エースでキャプテンの白井健三選手、床の新構成を今日も披露!15.200の高得点出しました。
跳馬のシライキムヒン、マクーツ(E)を入れた平行棒もいい演技でした。
1年生の杉本海誉斗選手、去年全日本ジュニアでエレガンス賞に輝いた選手。
平行棒はササキ(E)と凄い高さのあるバブサー(E)を鮮やかに決めて14.866の高得点凄かった。
3年生の横井君宇選手、鉄棒では、着地を見事に決めて全体トップの14.566凄かった。
後輩たちも着地をしっかり決めてくるいい体操しますね。
日体大の最終演技者は、もちろんキャプテンの白井健三選手。
こちらも鉄棒の着地を見事に決めました!
日体大での団体戦最後の演技を終えて、ライバルの順大キャプテン萱和磨選手に「お疲れ、長かった」と抱き合って健闘を讃え、黄金世代のライバル千葉健太選手、谷川航選手とも抱き合って健闘を讃えてました。
日体大のチームメイトには、「ありがとうみんな!」と健闘をねぎらってました。
大学生の最終学年、やりきった充実感と今まで頑張ってきた4年間の思いを感じる瞬間、感動ですね。

エース野々村笙吾選手のしなやかさと力強さを併せ持つ美しい体操、光ってました。
つり輪は14.500の高得点。
垣谷拓斗選手の平行棒も15.033と全体トップの得点、構成が独特で凄い美しい演技でした。
放送には映りませんでしたが、早坂尚人選手の床、14.966ともの凄い高得点出てますね。
演技が見たかった。日テレG+の完全版の放送には、映っていることを期待です。

4位が徳洲会体操クラブ、5位に船橋市立船橋高等学校、高校生でコナミを上回ってくるとは凄いですね。

加藤凌平選手の平行棒映りましたが、降り技に前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)、見事に決めてましたね。
神本雄也選手も平行棒、力強い演技でした14.766。鉄棒もカッシーナ入れてて14.433と全体2位の高得点。
解説の水鳥寿思強化本部長も言ってましたが、カッシーナが演技に入ったことによって一気に得意種目になってきてますね。

順天堂大学日本体育大学の頂上決戦となった全日本体操団体選手権、
黄金世代と言われたシライ世代の最後の学生での団体戦、両校悔いなく終われて本当によかった。
世界選手権で日本は団体で中国とロシアに離された形になったとはいえ、体操ニッポンの伸び代を感じる団体戦が今回見れました。やはり体操ニッポンの層の厚さは凄いですね。
来年の世界選手権の団体金メダル奪還に向けてまだまだ巻き返しは十分可能!
頑張れニッポン\(^o^)/

白井健三選手が優勝!2018体操スーパーファイナル

今回から新設された体操の個人総合の大会、スーパーファイナル、高崎アリーナに見に行ってきました。

日本の個人総合トップ選手12名により、個人総合ワールドカップに派遣される3選手を選抜するという新しい大会。内村航平選手と田中佑典選手は怪我もあり棄権となりました。
推薦枠でユース五輪五冠の北園丈琉選手、去年の国際ジュニア王者、三輪哲平選手も出場。
白井健三選手も世界選手権から構成を新しくして臨むなど、見どころの多い大会となりました。

優勝 白井健三選手 85.497
2位 三輪哲平選手 84.132
3位 萱和磨選手 83.765
4位 前野風哉選手 83.265
5位 野々村笙吾選手 82.631
6位 谷川翔選手 82.465
7位 千葉健太選手 82.431
8位 北園丈琉選手 81.698
9位 神本雄也選手 80.931
10位 荒屋敷響貴選手 80.331
11位 谷川航選手 78.366
12位 田浦誠也選手 69.565

優勝は白井健三選手。
得意の床は、構成を一新してきました。
1本目はシライ3(H)、なんと着地ピタリ!
2本目を後方1回半ひねり(C)~シライ2(F)~前方かかえ込み1回ひねりの3連続技!
3本目は後方3回半ひねり(E)~前方2回ひねり(D)!超高難度連続技復活させてきました。
4本目は後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)着地ピタリ!
5本目にシライ/グエン(F)!これも着地ピタリ!

3連続もあり、何をやってるのかわからないぐらい目まぐるしく次々高難度を連発する新構成!
一つ一つの着地はピタリと止めてきて、凄かったです。
世界選手権で減点が大きかっただけに早くも対応してくる白井健三選手。
新しい挑戦素晴らしかったです。
15.333の高得点!D7.1 E8.233

多くの選手に落下が相次いだあん馬も安定した演技見せてくれました。13.066
つり輪の着地もピタリ13.833。
跳馬のシライキムヒフンは着地僅かに動きますがクオリティの凄さに会場大歓声でした14.933。
平行棒もマクーツ(E)決めて、着地ピタリ14.366。
鉄棒は、コールマン(E)新たに入れて成功、屈伸コバチ、ヴィンクラー、コバチと迫力、着地の伸身新月面でも着地ピタリ!13.966。
さすがは白井健三選手、多くの選手にミスが出たこの大会の中でも引き締まった素晴らしい演技で締めてくれました。

三輪哲平選手が2位
去年の国際ジュニア王者で今年のインターハイ王者。
どの種目もハイレベルで凄かった。
跳馬のロペス(D5.6)の安定感が凄すぎでした!
鉄棒のヤマワキ(D)、コールマン(E)、開脚モズニク、伸身トカチェフ(D)~開脚トカチェフの連続技成功でコーチが「よーし!」と声を上げる。
着地の伸身新月面もピタリ!
高校生ながら勢いと風格を感じる演技、凄かったです。!

萱和磨選手が3位
世界選手権の個人総合でもノーミスで6位に入る安定感ある演技さすがだった。
落下する選手が続出したあん馬では、スペシャリストらしく安定した演技で通しきりました全体1位の14.366。
つり輪も伸身新月面宙返り降り(F)高難度見事に決めました。
今日唯一のミスが平行棒のティッペルトでのバータッチ。台上落下を取られるだけに痛かった。
それでもミスを最小限に抑えるところはさすが。
鉄棒もスピード感ある演技。チェコ式車輪もスピードと勢いがありました。

前野風哉選手が4位
あん馬のショーン(E)、鉄棒のアドラー1回ひねり大逆手(E)と随所で高難度を入れており、
安定した演技を見せていた前野風哉選手、5種目目の鉄棒の着地で尻もちが痛かった。
それでも強豪選手ひしめく中での4位は力があるところを見せてくれました。

野々村笙吾選手が5位
アジア大会個人総合銀メダリストの野々村笙吾選手、2種目目のあん馬での落下が痛かったです。
つり輪では、さすがの力技強かった!14.666で全体一位の得点!
平行棒でも14.666と高得点でした。

谷川翔選手が6位
全日本最年少王者の谷川翔選手、1種目目の床は、14.433と全体2位の高得点。
あん馬は、ブスナリ(F)でやや停滞も慎重に演技を通しますが、ミスがあったのか演技が終わった瞬間、後悔しそうに目をつぶりました。得点は13.300と伸びず。
跳馬ドリッグスでも珍しく大きく後ろに一步動くミス。
つり輪、平行棒、鉄棒は谷川翔選手らしい正確な実施見れました。

千葉健太選手が7位
あん馬でブスナリ(F)決めるもウーゴニアンで落下。
つり輪で倒立で崩れるミスもありましたが、
跳馬で新たにロペス(D5.6)を実施。着地一步に抑えて14.766の全体2位の高得点
鉄棒でも新たにコールマン(E)を成功させるなど、チャレンジも見られました。

北園丈琉選手が8位
ユース五輪5冠の北園丈琉選手、
あん馬で持ち味の雄大な開脚旋回を披露!厳しい採点の中でも13.733と全体3位の得点でました。
つり輪で伸身新月面宙返り降り(F)とジュニア離れした大技も成功させます13.300。
平行棒は、棒下宙返り1/2ひねり(E)、バブサー(E)とやわらかいしなやかな実施みせますが、ツイストで2、3歩動くミスが惜しかった。13.666
鉄棒では、チェコ式車輪がやわらかくしなやかな実施で上手さをみせました。

神本雄也選手が9位
あん馬での落下が惜しかったです。
平行棒では、アームからの前振り上がりひねり倒立(E)、バブサー(E)、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)、平行棒得意の神本雄也選手、締まったいい演技でした。D6.4 E8.366 14.766!
鉄棒でも新たにカッシーナを成功、コールマン(E)も決めるなど、全体3位の14.100と高得点でした。

世界選手権代表の谷川航選手は11位でした。
あん馬で2回落下、跳馬ラニクで尻もち、鉄棒で落下と精細を欠いた演技になってしまいました。
つり輪では、正確な力技と着地までピタリと決めていい演技もでました。全体2位の14.300。
平行棒も締まったいい演技で14.800と全体1位の得点。

今回のスーパーファイナルは演出にもこだわったとのことで、照明を暗くしてショーアップされた選手紹介など、世界選手権みたいでよかったです。
18時10分競技開始で競技終了が20時40分という通常の大会より遅い時間帯の今大会、出来ればもう少し早い時間帯にしてくれればもっと見やすくなるかと思います。
終わって夕飯を食べようと駅に行ってみたら、駅ビルのお店閉まってました


スーパーファイナル、世界選手権後の初の大会ということで、採点に関しても世界選手権並に減点が厳しく取られていました。特にあん馬は明らかに激辛採点でした。
世界選手権個人総合でアルトゥール・ダラロヤン選手(ロシア)と肖若鵬選手(中国)が出した87.598。
世界の優勝得点が87点を超えるハイレベルな戦いになっていることを見据えて、このスーパーファイナルでは、各選手のさらなる強化も感じられました。
白井健三選手は、減点されにくい構成に変えつつ、6種目合計Dスコアは36.0と今までで最高のDスコアをノーミスで通し、早くも対策をとっているところさすが日本が誇るスーパースターです。
世界選手権の苦しめられた器具から開放されて、いきいきと演技する白井健三選手らしさが見られてよかったです。構成を大きく変えた得意の床は新鮮でした(^^)
2位に入った三輪哲平選手、堂々とした演技は、大物の風格を感じました。
勢いのある新しいスターの台頭は、日本体操の層の厚さを底上げしますね。
3位の萱和磨選手も勝負強さにさらに磨きがかかって頼もしいです。
千葉健太選手のロペスやコールマン、野々村笙吾選手のロペスと、各選手ミスも出ましたが、新たな挑戦随所に見られ、巻き返しを狙う体操ニッポンの勢いを感じる試合よかったです。

上位3選手がワールドカップの代表に決まり、個人総合での出場枠がかかるワールドカップへの挑戦も始まりますね。白井健三選手、三輪哲平選手、萱和磨選手、ワールドカップでも力を発揮して、個人総合出場枠勝ち取ってほしい!

明日からは、全日本団体選手権、明日は女子、明後日は男子と行われます。
今日出場した選手達は、試合が続きますが、ガンバです!
頑張れニッポン\(^o^)/