akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2018全日本体操種目別選手権男子決勝

2018全日本種目別選手権、今年も高崎アリーナに見に行ってきました。
高崎は暑かった
会場の中はエアコンが効いてて快適でした。
プレミアム年間シート席、アリーナ席でした。
アリーナの近さは今までで最高でした。選手入場時には、選手と目が合うくらい近く、臨場感半端なかったです。
目の前にあった床はもう選手目線の大迫力、すぐ前に設置されてた鉄棒は見上げる位置にあり、新鮮で迫力満点でした。
お馴染みのレシーバー解説、今回は遠藤幸一さんに加えて沖口誠さんが担当してくれてました。
北京五輪銀メダリストの沖口誠さん、減点箇所など解説してくれてわかりやすかったです。
遠藤幸一さんとの掛け合いも面白かったです。

優勝 白井健三選手(日本体育大学)15.400
2位 谷川航選手(順天堂大学)14.733
3位 加藤凌平選手(コナミスポーツ)14.666
4位 南一輝選手(仙台大学)14.500
5位 五島誉博選手(相好体操クラブ)14.4661

白井健三選手が優勝!
床が近くて選手と同じ目線の位置で見れたので、白井健三選手の世界最高の床がどんなふうに見えるのかワクワクしながら見てましたが、シライ3、リ・ジョンソンの迫力と高さ、ひねりスピードに度肝を抜かれました!
前方1回ひねり(C)~シライ2うまい!、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)、すごいテンポで次々と高速ひねり技が繰り出されます。後方3回半ひねり(E)~前方1回ひねり(C)、レシーバー解説の沖口誠さんが後半にこのシリーズを持ってこれるのが凄い、加藤凌平選手が1本目に行っている技ですよと興奮気味に話していたので、凄さが伝わります。
最後のシライ/グエン(F)も上手くまとめてガッツポーズ!
同じ目線から見ると凄い高さが出てるのがよくわかります。
Dスコア7.2の圧倒的な高難度の床を決め、15.4と高得点での優勝!さすが白井健三選手です。

2位に谷川航選手。
演技前のイメージトレーニング、3mくらいの間近で見れたので感激でした。
この演技にかける鬼気迫るものが伝わってきました。
全ての着地を止める凄すぎる演技!
谷川航選手の底知れぬ強さ感じましたね。
14.733(D6.0、E8.733)
Eスコアは8人の中で最高の8.733!

3位に加藤凌平選手。
1人目に登場、入場行進のときも3mくらいの目の前を通過して行ったのですが、やはりイケメンですね。落ち着いた穏やかな雰囲気出していて、さすがリオ五輪金メダリストの加藤凌平選手オーラありますね。演技は、1つ1つの技を丁寧に決めていって、鬼気迫る実施で安定感のあるいい演技でした。

4位に南一輝選手。
最初に単発のシライ2入れてきました。キレと高さが凄い!
新月面、後方3回半ひねり(E)~前方1回ひねり(C)と腰高の質の高い技を連発してきて、予選1位もうなずける凄さでしたが、後方2回半ひねり(D)~前方2回ひねり(D)の着地が乱れたのが惜しかったです。
レシーバー解説の沖口誠さんが、あのミスがなければ15点にのってましたねと言っていたので、また日本に新たなる床の名手が誕生ですね。

5位に五島誉博選手。
ひねりのスペシャリストの五島誉博選手、高速ひねりのスピードが素晴らしかったです。
前方かかえ込み2回宙返り半ひねり(E)、シライ2、シライ、後方3回半ひねり(E)~前方2回ひねり(D)、後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)と白井健三選手しか出来ないはずの高難度ひねりの連続技を次々実施してくるところが凄いです。
レシーバー解説の沖口誠さんが言ってましたが、シンピ倒立の肘曲がりが惜しかったです。

優勝 長谷川智将選手(徳洲会体操クラブ)15.133
2位 垣谷拓斗選手(セントラルスポーツ)14.900
3位 萱和磨選手(順天堂大学)14.766
4位 前田航輝選手(筑波大学)14.633
5位 杉野正尭選手(鹿屋体育大学)14.500

優勝は長谷川智将選手。
素晴らしい演技でした。開脚旋回で存分に魅せて、ブスナリ(F)もスムーズ、迫力の演技凄かったです。
年間シート席からはあん馬は遠かったので、わからなかったのですが、レシーバー解説の沖口誠さんによると、一箇所、足をあん馬にぶつけていたようですね。
そのミスがなければ、派遣標準得点の15.2を超えて15.3は出ていたとのこと。

3位に萱和磨選手。
ブスナリ(F)が僅かに停滞があったものの、開脚横移動を入れて、難度を上げてきました。
Dスコア6.6は素晴らしいです。14.766

つり輪
優勝 橋一矢選手(早稲田大学)14.766
2位 長野託也選手(朝日生命)14.733
2位 野々村笙吾選手(セントラルスポーツ)14.733
4位 武田一志選手(徳洲会体操クラブ)14.566
5位 谷川航選手(順天堂大学)14.366

橋一矢選手が優勝!
正確な静止技、力強い演技、降りの新月面の着地もよかった。

優勝 米倉英信選手(福岡大学) 15.016(1本目15.166 2本目14.866)
2位 長谷川瑞樹選手(鹿屋体育大学) 14.450(1本目14.800 2本目14.100)
3位 白井健三選手(日本体育大学) 14.400(1本目15.000 2本目13.800)
4位 大久保圭太郎選手(順天堂大学)14.316(1本目14.133 2本目14.500)
5位 谷川航選手(順天堂大学)13.800(1本目14.800 2本目12.800)

米倉英信選手が優勝!
ロペスハーフ(D6.0)を実施、立ってきました。
2本目のヨー2も素晴らしい着地で圧巻でした。
今シーズンのワールドカップの世界最高得点を上回る実施見れてよかったです。

3位に白井健三選手。
1本目のシライキムヒンは着地まで止める素晴らしい出来でしたが、2本目のドリッグス(D5.2)で着地を見出してしまいました。

5位に谷川航選手。
1本目は大技ブラニク、一歩で抑える出来でした。美しい空中姿勢にうっとり!
2本目のロペス(D5.6)は転倒でしたが、代表争いの貢献度ポイントには1本目が適用されるとのことで、ブラニクの得点14.8で貢献度ポイントを上げることに成功。代表入りに前進しました。

平行棒
優勝 田中佑典選手(コナミスポーツ)15.233
2位 谷川翔選手(順天堂大学)15.066
3位 瀬島龍三選手(徳洲会体操クラブ)14.900
4位 千葉健太選手(順天堂大学)14.800
5位 神本雄也選手(コナミスポーツ)14.766

田中佑典選手が優勝!
ヤマムロ(G)、マクーツ(E)と息を飲むような美しい実施!
つま先まで神経の行き届いた美しくしなやかな実施は田中佑典選手ならでは、素晴らしい平行棒でした。
15.233(D6.3、8.933)

2位に谷川翔選手。
床、あん馬と大きなミスの出た谷川翔選手でしたが、この平行棒は素晴らしい出来でした。
力強い、雄大な技の数々、そして前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(F)の着地ピタリ!
谷川翔選手の持ち味である正確な体操が出ていて素晴らしい演技でした。
15.066(D6.0、E9.066)

4位の千葉健太選手。
去年の全日本個人総合予選1位の千葉健太選手は本日この種目のみの登場でしたが、思い切りのいいバブサー(E)決めてくれました。
レシーバー解説の沖口誠さんも棒下宙返り1/2ひねり倒立の実施は、千葉健太選手の実施が一番好きと絶賛していました。
その通り、思い切りのいい捌きとひねりの正確さが伴った素晴らしい実施でした。
14.800(D6.2、E8.6)

鉄棒
優勝 宮地秀享選手(茗溪クラブ)14.900
2位 田中佑典選手(コナミスポーツ)14.766
2位 石川大貴選手(福井県体操協会)14.766
4位 加藤凌平選手(コナミスポーツ)14.300
5位 鈴木 茂斗(順天堂大学)13.733

本日のハイライトは最終種目鉄棒。
私の見ていた年間シート席に近く設置されていたので、着地の衝撃が地響きとして伝わってきました。まさに迫力を肌で感じるほどの近さで世界最高レベルの日本の鉄棒見ることが出来て感動でした。

優勝は、宮地秀享選手。
前の選手の点数を出るのを確認してからのコーチとグータッチ、補助をうけて鉄棒にぶら下がって演技開始!
緊張感高まる演技前に落ち着かせる宮地ルーティーンよかったです。
超大技世界最高難度のミヤチ(I)、超大技ブレトシュナイダー(H)、カッシーナ(G)、コールマン(E)、コバチ(D)とコバチ系の大技を次々決め、伸身ムーンサルトの着地を決め、会心のガッツポーズ!
コーチと抱き合って喜びを分かち合ってました。
なんという凄い演技を見てしまったものか。
まさに世界で宮地秀享選手にしか出来ない超高難度盛りだくさんの演技、全て成功させてのあの着地!
会場凄い盛り上がりました!
14.900(D6.7、E8.2)

2位に田中佑典選手。
カッシーナ(G)、屈伸コバチ(E)、コバチ(D)、ヤマワキ(D)、アドラー1回ひねり大逆手(E)、伸身ムーンサルトの着地を決めました。
カッシーナ美しい実施でした。そして屈伸コバチ高い!
見事なトリの演技、素晴らしい演技で締めくくってくれました。
14.766(D6.3、E8.466)

同じく2位の石川大貴選手。
カッシーナ(G)、アドラー1回ひねり大逆手(E)、チェコ式車輪、足を抜くときに半ひねりと他の選手より難度を上げてくるところがオシャレとレシーバー解説の沖口誠さんのコメント。
雄大で素晴らしい実施でした。
14.766(D6.2、E8.566)

4位の加藤凌平選手。
カッシーナ(G)、コールマン(E)、アドラー1回ひねり(D)~ヤマワキ(D)、伸身新月面の着地!
着地の地響きを一番感じる着地でした。
リオ五輪をわかせた金メダリストの演技さすがでした。
14.300(D6.0、E8.3)

5位に鈴木茂斗選手。
リューキン(F)成功!
かつて内村航平選手も種目別鉄棒で行っていた好きな技なので、見れて嬉しかったです。
アドラー1/2ひねりで戻ってしまったのが惜しかったです。

6位の鈴木大介選手。
ブレトシュナイダー(H)を成功、カッシーナで落下して13.300だったものの、超大技ブレトシュナイダー(H)への挑戦素晴らしかったです。

8位だった齊藤優佑選手。
ブレトシュナイダー(H)で落下。カッシーナ、コバチは単発で成功。降りも膝をついてしまい残念でした。
予定ではカッシーナとコバチも連続させたD7.0の構成を予定していたとのことで、決まれば世界最高Dスコアとなる夢のある構成、その挑戦する姿勢は凄いです。

試合が終わり、世界選手権ドーハ大会の日本代表が発表されました。
萱和磨選手
谷川航選手
に決定しました。

NHK杯で代表が決まっていた内村航平選手と白井健三選手に続いて、萱和磨選手、谷川航選手、田中佑典選手と頼もしいメンバーが加わりました。
NHK杯3位で、高難度の攻めの体操と安定感が持ち味の萱和磨選手。
ロンドン五輪リオ五輪の代表と経験豊富で平行棒と鉄棒のスペシャリストである田中佑典選手。
そして着地の強さが光る谷川航選手。今日は床、つり輪、跳馬と素晴らしい演技を連発し、貢献度ポイントを追加!ラストスパートが凄かったです。
このチームは団体戦でとてつもない強さを発揮しますね。

アジア大会の代表も発表され、
谷川翔選手
千葉健太選手
前野風哉選手
野々村笙吾選手
に決定しました。

惜しくも世界選手権代表を逃した谷川翔選手、千葉健太選手がアジア大会で活躍できるのはよかったです。
前野風哉選手もシライ世代、高い実力ありますね。
加藤凌平選手、野々村笙吾選手と経験豊富な実力者もいるので、アジア大会の日本代表も強いチームになりました。
いち早く中国とぶつかるので、日本チームの新しい力の強さ見せてほしいです。

スペシャリスト達が激突した全日本種目別選手権、素晴らしい演技をたくさん見ることが出来ました。
この演技の裏には選手たちの血の滲むような練習の積み重ねがあるのだと思います。
その積み重ねこそが体操ニッポンの強さを支えていると思うと感動しますね。
世界選手権、アジア大会でも最強ニッポンの強さ存分に魅せてほしい!
頑張れニッポン\(^o^)/