akiraの体操観戦記

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徳洲会体操クラブが3連覇を達成!2024全日本体操団体選手権男子決勝

全日本体操団体選手権が行われ、四日市市総合体育館に観に行ってきました!

パリ五輪で三冠含む4つのメダルを獲得した岡慎之助選手とパリ五輪団体金メダルメンバーの杉野正尭選手、そして東京五輪代表の北園丈琉選手、若手実力者の川上翔平選手、つり輪スペシャリストの高橋一矢選手に、ゆか・つり輪・跳馬が強い上山廉太郎選手。

超強力な布陣の徳洲会体操クラブに対して、セントラルスポーツはパリ五輪団体金メダルメンバーの萱和磨選手、谷川航選手、そして2019年世界選手権代表の谷川翔選手、2023年世界選手権代表の三輪哲平選手と日本代表が居並ぶ布陣に今年はパリ五輪団体金メダルメンバーにして東京五輪個人総合金メダリスト、2022年2023年個人総合世界王者の橋本大輝選手と2022年世界選手権代表の土井陵輔選手が新加入、まさにスター軍団のセントラルスポーツ。この2強の戦いが注目されました。

 

徳洲会体操クラブはエース岡慎之助選手がゆかでほぼ全ての着地をピタリと決めて14.666と場内をわかす圧巻の演技、あん馬でもブスナリ(F)を危なげなく決め、勢いのある開脚旋回を存分に魅せて通しきり14.433と高得点!

杉野正尭選手もあん馬でショーン、モギルニーを入れて15.000とビッグスコア!跳馬でもロペスを決め14.700!高得点を出して場内を盛り上げます。

北園丈琉選手が最初のゆかで着地ミスがあり12.800と得点伸びずでしたが、平行棒でダイナミックにササキを決め14.600と高得点!

高橋一矢選手はつり輪で力強い演技14.566の高得点!

上山廉太郎選手もゆかで14.233、つり輪で14.033と高得点!

つり輪はパリ五輪の採点傾向を受けてなのか、NHK杯の時より厳しい採点になっていて全体的に得点下がってますね。

川上翔平選手が跳馬で大技ヤンウェイ(屈身メリサニディス)を着地一歩で抑え14.866の高得点を出しました。平行棒では新たに入れた車輪マクーツ(F)でバーに足を引っ掛けるミスがあり13.700でした。

対するセントラルスポーツもエース橋本大輝選手がゆかでリジョンソンを実施、最後の後方3回ひねり(D)で着地ミスがあり13.000でしたが、攻めの姿勢を感じました。続くあん馬雄大な旋回で通しきり15.133のビッグスコア!跳馬で飛距離の凄まじいロペスを決めて14.966の高得点!

谷川翔選手がゆかで後方3回ひねり(D)で崩れるミスがあり12.800となりましたが、あん馬で高難度の開脚旋回技を雄大な旋回で通しきり15.133のビッグスコア!

谷川航選手はつり輪で13.900の高得点。跳馬でブラニクの着地をピタリと決めて会場盛り上がるも採点は屈身で取ってもらえずかかえこみ姿勢ローチェと判定されて0.4価値点を下げました。それでも14.633と高得点なのですが、パリオリンピックで屈身で取れなかったのを受けて国内の判定も厳しくなってますね。続く平行棒は力強い演技でやわらかな着地を決めて14.766と高得点を出しました。

萱和磨選手はつり輪で13.833、平行棒で14.733と安定感のある演技で高得点!

三輪哲平選手が跳馬でロペスを決めて14.900、平行棒で14.833と高得点を出しました!

セントラルスポーツが0.2ほどリードして最終種目鉄棒へ。セントラルスポーツ2人目の三輪哲平選手が着地で大きく跳び出すミスがあり12.766。双眼鏡で見ていたら降り技前のひねり技の時点できつそうな表情をしていたので、最後まで力が持たなかったでしょうか。
徳洲会体操クラブの岡慎之助選手、さすがパリ五輪の鉄棒王者の貫禄の演技、コールマンを完璧にキャッチ、着地も決めて14.466!平行棒でミスを出した川上翔平選手もキレのあるひねり技を決めて14.800と高得点!

セントラルスポーツにプレッシャーをかけます。セントラルスポーツの最終演技者橋本大輝選手がアドラー1/2ひねり〜リューキン成功!カッシーナ、コールマン成功、伸身トカチェフ(D)決める、いつもはそこから連続で行うトカチェフはパリ五輪の団体と同じように抜いたものの、着地を僅かな一歩で決めて場内をわかします!これが15.000の鉄棒最高スコア!さすが橋本大輝選手、フルの構成ではないD6.4で15点を出してきました!
徳洲会体操クラブの最終演技者は杉野正尭選手、会場中が注目する中、ペガン成功、カッシーナ成功、コバチ決めるも、コールマンには繋げられず。アドラー1回ひねりも戻るミス、それでも着地をピタリと決めて13.500。

終結果は徳洲会体操クラブが256.595で優勝!2位セントラルスポーツに0.934差つけての優勝!
杉野正尭主将がインタビューでパリ五輪の団体と同じで最後まであきらめずに闘った。ミスがあっても次の選手がいい演技でミスの流れを断ち切ってチームみんなで闘い抜いたのが優勝につながったと言っていたのが印象的でした。

 

男子団体総合結果

優勝 徳洲会体操クラブ 256.595

(髙橋一矢選手、杉野正尭選手、上山廉太郎選手、

 北園丈琉選手、川上翔平選手、岡慎之助選手)

2位 セントラルスポーツ 255.661

(谷川航選手、萱和磨選手、谷川翔選手、

 三輪哲平選手、橋本大輝選手、土井陵輔選手)

3位 仙台大学 251.329

(佐々木郁哉選手、板橋悠迅選手、澤本隆平選手、

 小野凉城選手、淺山侑大選手、鈴木一太選手)

4位 船橋市立船橋高等学校 248.928

(角皆友晴選手、馬場央太選手、西湊丞選手、

 赤堀早朱慶選手、坂東優星選手、角谷太樹)

5位 順天堂大学 248.862

(谷田雅治選手、戎燿汰選手、野田漣音選手、

 金田晟斗選手、植田拓馬選手、須永光輝選手)

6位 相好体操クラブ 248.562

(永吉雄選手、平野竣介選手、小森敬介選手、

 杉本海誉斗選手、武井優介選手、金田希一選手)

7位 ジュンスポーツ北海道 246.329

(青木翔汰選手、神本将選手、前田航輝選手、

 山岡航太郎選手、中川将径選手、長﨑柊人選手)

8位 日本体育大学 245.129

(乾仁平選手、橋口晴選手、相羽拓郎選手、

 岸田匡玄選手、神山遥人選手、板橋永久選手)

 

3位に仙台大学、ゆかで鈴木一太選手が14.766、跳馬で14.900。

あん馬スペシャリスト淺山侑大選手が14.966のビッグスコア。

エースの佐々木郁哉選手も6種目を行い、ゆかで14.200、あん馬で14.233、跳馬で14.733とインカレで見せたような勢いのある演技を行ってきました。

 

4位に船橋市立船橋高等学校

若手のホープ角皆友晴選手が6種目を行い84.632と高得点をとってきました。

平行棒は14.766、鉄棒は14.933とNHK1日目では個人総合2位の得点を出したスーパー高校生強さを見せました。

 

注目の演技は茗溪クラブの宮地秀享選手の鉄棒、自身の名が付く最高I難度の手放し技ミヤチを決めてきました。伸身ムーンサルトの着地もピタリ!場内をわかせました!13.600。

 

全日本体操団体選手権、素晴らしい演技がたくさん見れて感無量でした。

優勝した徳洲会体操クラブと2位のセントラルスポーツ、パリ五輪に出場した選手たちに疲れもあり、ミスも出ましたが、それ以上の会心の演技もたくさんありました。最後までわからない接戦の中、プレッシャーがかかりながらも決めてくる選手たちの強さにしびれました。

橋本大輝選手はゆかでミスが出ましたが、あん馬跳馬、鉄棒と世界最強の強さで圧巻でした。
岡慎之助選手もパリ五輪で3冠含む4つのメダルを獲得して注目される中、プレッシャーをものともしない王者の貫禄を感じる演技凄かったです。
やはりこの2人のオリンピック王者は別格ですね。

これからの体操界をこの2人が引っ張って体操ニッポン強くなっていくと思うとワクワクしますね。

明日は全日本体操種目別選手権、スペシャリストの祭典楽しみです。

がんばれニッポン\(^o^)/