akiraの体操観戦記

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2026全日本体操個人総合選手権得点まとめ

2026全日本体操個人総合選手権、上位10名の得点をまとめてみました。

1位橋本大輝選手と2位岡慎之助選手の得点を見ると、橋本大輝選手169.464(予選85.232+決勝84.232)、岡慎之助選手169.898(予選84.899+決勝84.999)となり岡慎之助選手の方が0.434点高くなります。

今大会わかりにくいのは内規があるところで、総Dスコアが32点以上の演技には段階的な加点があります。

総Dスコア 加点 
32.0~32.1 +0.05 
32.2~32.3 +0.10 
32.4~32.5 +0.15 
32.6~32.7 +0.20 
32.8~32.9 +0.25 
33.0~33.1 +0.30 
33.2~33.3 +0.35 
33.4~33.5 +0.40 
33.6~33.7 +0.45 
33.8以上 +0.50

 

これによって橋本大輝選手の予選総Dスコア33.2には0.35、決勝総Dスコア33.1には0.3が加算され、橋本大輝選手の得点は170.114となりました。対する岡慎之助選手は予選決勝ともに総Dスコア31.9だったので、内規による加点は得られず得点は169.898のまま、よって橋本大輝選手が0.216点上回っての優勝となりました。

この内規による加点は、6種目演技後でないと決定されないため、途中経過では得点板に反映されておらず、実際の得点差はわかりずらかったですね。

テレビ放送では、内規の部分も丁寧に説明していて、橋本大輝選手が実際は少しリードしているとみられることを伝えていました。

それでも最終種目鉄棒は両選手とも、想像を超える演技を決めてきて、どっちが勝つかわからない史上まれに見る大接戦に手に汗握りました。

 

今大会、内規による加点が得られたのは、橋本大輝選手(予選0.35+決勝0.3)と川上翔平選手(予選0.05+決勝0.1)、角皆友晴選手(予選0.05)の3名のみでした。

 

優勝は橋本大輝選手(日本生命/セントラルスポーツ)

予選で85.582(85.232+内規加点0.35)、決勝で84.532(84.232+内規加点0.3)と2日間とも高得点を出しました。

予選の総Dスコア33.2、決勝総Dスコア33.1でした。

去年の全日本個人総合選手権の時からは、平行棒で車輪ディアミドフを抜いて0.1、つり輪で0.1難度を下げましたが、ゆかでは世界選手権でも行っていた伸身ムーンサルトを入れて0.2難度を上げました。

決勝ではゆかの前方1回ひねり(C)~前方屈伸2回宙返り(E)で尻餅をつく大過失がありました。昨年9月の全日本シニアでは、アップで着地をピタリと決めていて、安定させてきた印象もありますが、やはり難しい大技なだけにポイントになってきますね。

あん馬は危ない場面があっても大過失にせずに耐える粘り強さが凄いです。

平行棒は安定させるのが難しかった車輪ディアミドフを抜いて、つま先まで神経が行き届いているかのような躍動感のある素晴らしい実施とピタリと決まる着地が素晴らしい!橋本大輝選手の平行棒、ティッペルトから倒立に至るまでの動きがスムーズで美しい!かなり好きですね。

鉄棒も昨年の世界選手権から順番を入れ替えた演技構成、アドラー1回ひねりから入ってアドラー1/2ひねり~コールマン、カッシーナ、リューキンは単発、予選は着地をピタリと決めてきました。

2021年東京五輪と2023年世界選手権では世界王者になっている橋本大輝選手最大の得意種目鉄棒、演技がクリーンに通ると、すごい雄大で美しい演技!筆舌に尽くしがたい特別感が会場を支配しますね。

 

跳馬は今大会はロペスを跳んで高得点を上げました。最高難度ヨネクラも準備しているとのことなので、2021年全日本体操個人総合選手権以来の実戦投入なるか、王者の遙かな高みを目指す挑戦に注目です。

 

2位は岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)

予選は84.899、決勝は84.999と2日間とも85点に迫る高得点を出しました。

内規がなければ、優勝という得点でした。

総Dスコアは、予選、決勝とも31.9、内規加点が得られる得点には僅かに届きませんでしたが、去年の全日本体操個人総合選手権は31.1だったので、0.8もDスコアを上げてきたことになります。

ゆかで0.1、あん馬で0.1上げて、つり輪は十字倒立を抜いて0.2下げて、跳馬でロペスに挑戦して0.4上げて、鉄棒でカッシーナ、リューキンを入れて0.4上げてきました。

Eスコアは予選52.799、決勝53.099と共に全選手中最高のEスコアを出しました。

着地のスティックボーナスも予選ではゆか、つり輪、鉄棒の3種目、決勝では鉄棒の1種目で取ってきました。

あん馬のブスナリが凄い完成度高かったです。

今回はなんといっても跳馬のロペスですね。2022年に怪我をして以来封印してきた大技。2月の徳洲会の大会(Onward Apparatus Championships)で練習している姿が印象的でした。その時の助走、踏切の音の大きさ、跳躍の高さ、ひねりの鋭さ、とんでもない勢いで凄まじかったです。とてつもない技ですよロペスは。

着地の乱れもあり、結果的にドゥリッグスを完璧に決めていた去年よりも少し得点を落としてますが、今後さらに完成度を上げて高得点を出してくれることと思います。

平行棒は熟練度の高さが尋常じゃないです。力強さとしなやかさ、倒立の決めが素晴らしい!

鉄棒は昨年の世界選手権で実施したカッシーナ、リューキンを入れたDスコアをそれまでより0.4上げた演技構成で臨み予選、決勝とも素晴らしかった。特に決勝は最終種目で会場中が注目していて、橋本大輝選手にプレッシャーをかけるために最高の演技が求められる場面でした。その中で、カッシーナ、コールマン、リューキンと手放し技を思い切り行っていて、目一杯手を伸ばしてギリギリでキャッチ!クオリティの高い捌きで躍動感凄かったです!そして着地はほぼ直立立ちでズドンと完璧に決まり!今日一番の大歓声が巻き起こりました!

見ている観客の心をどんどん引き込んでいく最高の演技!

さすがパリ五輪の鉄棒金メダリストの演技です。

 

橋本大輝選手と岡慎之助選手、2人の五輪王者による世界最高峰の戦い、やはり次元の違う手に汗握る凄まじいものになりました。

最終種目鉄棒での2人の会心の演技に会場の興奮と歓声が最高潮に上がりましたね。

この戦いが国内予選から見れるのは日本だけの特権ですね。

 

3位は川上翔平選手(徳洲会体操クラブ)

予選で82.449(82.399+内規加点0.05)、決勝で84.498(84.398+内規加点0.1)と予選では跳馬の着地で前に手をつくミスもあり9位と出遅れましたが、決勝では84点台の高得点を出す怒涛の追い上げで3位まで順位をあげました。

予選総Dスコア32.0、決勝Dスコア32.2でした。

跳馬でヤンウェイ(屈伸メリサニディス)、平行棒で車輪マクーツという日本では川上翔平選手しかやってない高難度レア技を2024年9月の全日本シニアから実施していて、鉄棒は2022年全日本王者にもなっている得意種目なので、後半3種目の強さはもの凄いものがあります。昨年はNHK杯3位、9月の全日本シニアでは個人総合優勝している躍進著しい期待の実力者ですね。岡慎之助選手と同学年の社会人1年目の選手になります。

今大会は鉄棒でウインクラーを伸身イエーガーに変更して難度を下げているので、Dスコアはまだ上がる余地がありますね。

大会2週間前に左手中手骨の骨折があったとのことで、怪我を抱えての試合でしたが、怪我を感じさせない強さがありました。

NHK杯でも3位以内をキープして、個人総合での世界選手権代表入りなるか注目です。

 

4位は長谷川毅選手(徳洲会体操クラブ/青森県競技力向上対策本部)

予選82.933、決勝83.365と決勝では83点台を出しました。

総Dスコアは予選、決勝共に31.1。

三輪哲平選手と同世代の社会人4年目の選手です。

昨年はNHK杯4位。ミスのない安定した演技が持ち味で、高いEスコアで勝負する選手です。

去年の全日本体操個人総合選手権決勝では総Dスコアは30.3だったので、0.8もDスコアを上げて得点を伸ばしてきました。

ゆかで0.4、つり輪で0.2、平行棒で0.2上げてますね。

着実に強化してきてますね。居並ぶ強豪の中で、この順位は凄いです。

 

5位は土井陵輔選手(セントラルスポーツ)

予選82.598、決勝では83.465と83点台を出しました。

総Dスコアは予選30.4、決勝30.7。

2022年世界選手権の代表、橋本大輝選手と同学年の社会人3年目の選手です。

ジュニア時代から、美しい体操をする選手と注目されていました。大学時代も勢いのある美しい体操が際立ってましたが、白井健三さんがコーチについていたこともあり、ゆかの高難度のひねり技がパワーアップして強くなりました。

今大会は、ゆか、あん馬、平行棒、鉄棒で高得点を出してますね。

鉄棒の技捌き、ひねり技をする時の腕がピンと伸びていて惚れ惚れするほど美しいです。

 

6位は三輪哲平選手(セントラルスポーツ)

予選82.998、決勝82.699と高得点を揃えました。

総Dスコアは予選30.9、決勝30.9。

長谷川毅選手と同世代の社会人4年目ですね。

2017年国際ジュニア優勝、2018年スーパーファイナルで高校3年生ながら2位に入るなど、ジュニア時代から注目されてきた逸材、2023年NHK杯では3位に入って世界選手権代表となりましたが、事前合宿で左肩を負傷、補欠の杉本海誉斗選手と交代して欠場する悔しい思いもしている選手です。

三輪哲平選手も予選3位となるなど、今大会、調子の良さがうかがえますね。

頑張ってほしい!

得意の跳馬は高さのあるロペスを実施していましたが、NHK杯ではヨネクラをやってくるのか注目されますね。

 

7位は角皆友晴選手(順天堂大学)

予選82.599、決勝82.365。

総Dスコアは予選32.0、決勝31.5。

昨年の世界選手権では平行棒で銀メダルを取った、成長著しい期待の順天堂大学2年生の選手です。

個人総合も橋本大輝選手、岡慎之助選手が本命となる中、台頭してくるであろう3人目の有力候補として、川上翔平選手とともに名前が挙がるほどの実力を持っています。

ゆかや平行棒で細かなミスもありましたが、大きなミスを出さない粘り強さがありますね。

予選の鉄棒は15.233という超高得点を出し、力を見せました。

 

8位は築山翔馬選手(東体操スクール/浪商学園大体大クラブ)

予選82.632、決勝82.132。

総Dスコアは予選、決勝ともに30.5。

岡慎之助選手、川上翔平選手と同学年の社会人1年目の選手ですね。

ゆかが強い選手ですが、個人総合でも82点台を2日間とも出して、堂々の全日本8位に入りました!

得意のゆかは予選、決勝で14.433と高得点を出していて、あん馬でも決勝14.100と高得点を出しています。丁寧な演技でミスの少ない体操が光っていますね。

 

9位は谷川航選手(セントラルスポーツ)

予選82.831、決勝80.931。

総Dスコアは予選31.1、決勝30.6。

言わずと知れたパリ五輪団体金メダリスト。

得意の跳馬で予選14.566、平行棒で決勝14.432と高得点を出しました。

ベテランらしい落ち着いた試合運びで予選は82.831と高得点を出しました。

個人総合でも2022年世界選手権個人総合銅メダリストの実力者なんですよね。

着地の強さはピカイチです。

決勝の鉄棒で惜しくも落下がありましたが、NHK杯でも谷川航選手らしい力強さと美しさ、着地の強さを見せて頑張ってほしい!

 

10位は福林玄輝選手(順天堂大学)

予選82.232、決勝81.166。

総Dスコアは予選30.7、決勝30.8。

角皆友晴選手と同じ順天堂大学の2年生の選手です。

ゆか予選13.733、平行棒予選14.200と高得点を出しました。

6種目で安定した実施が光ってますね。

 

この全日本体操個人総合選手権では13名もの選手が82点以上を出しました。

昨年のインドネシア・ジャカルタ世界選手権では、82点以上を出した選手は4名だったことを考えると、まさに世界最高レベルの代表選考の戦いが繰り広げられていますね。

そしてNHK杯がもう今週行われますね。5月14日に女子1日目、15日に男子1日目、16日に女子2日目、17日に男子2日目が行われ、世界選手権とアジア大会の代表が決定します。

今年はどんなドラマが待っているのか今からワクワクドキドキです!

会場の東京体育館に全力応援しに行きたいと思います!

がんばれニッポン\(^o^)/