akiraの体操観戦記

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男子日本代表候補選手が決定

全日本体操種目別選手権が終わり、既に代表に決定している内村航平選手、白井健三選手に続いて
日本代表候補選手8名が決定しました。

杉野正尭選手(全日本種目別あん馬優勝)
武田一志選手(全日本種目別つり輪優勝)
佐藤巧選手 (全日本種目別跳馬優勝)
田中佑典選手(全日本種目別平行棒優勝)
谷川航選手 (順天堂大学
亀山耕平選手(徳洲会体操クラブ)
安里圭亮選手(相好体操クラブ)
宮地秀享選手(茗渓クラブ)

内村航平選手と白井健三選手を除いて今までの選考会も含めた最高得点者に加えて全日本種目別選手権の優勝者という8名とのこと。
高崎アリーナではロイヤルボックスが、年間シート席のすぐ下にあったので、競技終了後の様子がよく見えたのですが、水鳥寿思強化本部長がノートパソコンを片手に、具志堅幸司さんら体操協会首脳陣に真剣な面持ちで話していました。
話の内容までは聞こえませんでしたが、具志堅幸司さんが指で数を数えていたので、代表候補選手の数かなと予想。
この8名の中から、強化合宿を経て、日本体操協会が独自に作成する世界ランキング順位の高い選手を最大4名まで選抜するということでしたね。

日本代表候補選手を見ていきましょう。

杉野正尭選手。
今回の一番の驚きでしょう。強豪揃いのあん馬で優勝。
躍進著しい鹿屋体育大学の1年生、なんと18歳。3兄弟の三男とのこと。
萱和磨選手や千葉健太選手ら優勝候補の落下が相次いだあん馬で、第一演技者で登場、
Dスコア6.2の高い演技構成を安定した実施で完遂。見せ場のショーンでは場内がわきました。
末恐ろしい若手が出てきましたね。

武田一志選手。
つり輪で優勝。
全日本選手権で5位とオールラウンダーとしても強さを発揮する武田一志選手。
今回のつり輪では、海外スペシャリストにも負けない正確な姿勢の中水平を連発。
鋭い新月面の回転から着地をピタリと決めるところは迫力満点。
着地を決め、優勝を確信し、天を仰ぐようにガッツポーズする姿は、審判も観客も引き込まれるほど、
スペシャリストの凄みがありますね。

佐藤巧選手。
跳馬で優勝。
迫力満点のドラグレスクを実施。
ロペスでは、鋭いひねりの回転から着地を動かないぞと仁王立ちする姿、迫力ありました。
演技後は、大学時代の先輩の山室光史選手にエールを送られて、感極まって、涙する場面もあり、
これまでの苦しい練習と努力が報われた瞬間、よかったなと見ているこちらも感動しました。

田中佑典選手。
平行棒で優勝。
個人総合でも全日本2位、NHK杯3位につけていて、種目別選手権では15.550という超高得点での優勝。
代表候補選手入りは、誰もが納得するところですね。
平行棒は、田中佑典選手の美しい体操が最も活かせる種目、今回の演技は、高難度の構成を別次元の美しい実施で、世界でも十分にメダルが狙える演技です。
世界選手権、オリンピックに予選一位で決勝に進んだこともある得意種目。今度こそ世界選手権種目別平行棒のメダルを持って帰って来てほしいです。

谷川航選手。
床で白井健三選手に次いで2位。
今年度、素晴らしい躍進を見せたシライ世代から谷川航選手が日本代表候補選手入り。
質の高い着地で、オリンピアンの加藤凌平選手に競り勝ち見事に床で日本代表候補選手決めました。
跳馬でも世界的に見てもレアな大技ブラニクを高い完成度で実施できるだけに世界で活躍してほしい選手ですね。

亀山耕平選手。
あん馬の最高得点者。
今回の種目別選手権は、惜しくも予選落ちしてしまった亀山耕平選手ですが、全日本選手権の種目別トライアルでは15.250。
NHK杯でも14.900という高得点を出していました。
2013年の世界選手権あん馬の金メダリストなだけに最大の得意種目頑張って欲しいですね。

安里圭亮選手。
跳馬スペシャリスト。
今回の全日本種目別選手権は、大技リセグァン、手をついてしまい5位に終わりましたが、
跳馬で全日本種目別トライアルで14.825で谷川航選手に次いで2位。
最高難度の大技リセグァンを短い助走から実施する選手。
大技魅力ですね。

宮地秀享選手。
鉄棒で内村航平選手に次いで2位。
超大技I難度の伸身ブレットシュナイダーは、NHK杯、全日本種目別選手権と2回中2回とも成功させており、
完成度でアンドレアス・ブレットシュナイダー選手(ドイツ)を上回るのではないかという実施を見せました。
H難度のブレットシュナイダーもそれ以上の安定感で演技に入れているので、超大技2発の演技は世界の種目別選手権でも沸かせること間違い無しですね。

日本代表候補選手に選ばれた8選手、おめでとうございます

いずれも世界選手権に出場すれば活躍間違い無しの素晴らしい8選手ですが、この中から最大でも4選手に絞られるとのことで、難しい選考になりそうですね。

そして、今回、実力者の加藤凌平選手、野々村笙吾選手、神本雄也選手、萱和磨選手、千葉健太選手らが、代表に一歩届きませんでした。
今年の世界選手権は団体がないため、個人総合での枠が2枠しかなく、あとは純粋に種目別の得点が重視されました。
オールラウンダーの選手には厳しい選考でした。
選考の方法が一つ違えば、代表に入っていた実力者達なだけに世界最高の体操ニッポンの厳しさがここにありますね。
種目別での強さもこの大会で今まで以上に見せてくれたので、この経験をバネにさらに強くなってくれることと思います。
頑張れニッポン!