akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

2016リオデジャネイロ五輪、種目別決勝1日目

リオデジャネイロオリンピック、種目別決勝1日目、男子床、女子跳馬あん馬段違い平行棒の決勝が行われました。

種目別男子ゆか決勝

1位マックス・ウィットロック選手(イギリス) D6.8 E8.833 15.633
2位ディエゴ・イポリト選手(ブラジル) D6.8 E8.733 15.533
3位アルトゥール・マリアノ選手(ブラジル) D6.7 E8.733 15.433
4位白井健三選手(日本) D7.6 E7.766 15.366
5位内村航平選手(日本) D6.9 E8.641 減点-0.3 15.241
6位ジェイコブ・ダルトン選手(アメリカ) D6.7 E8.433
7位クリスチャン・トーマス選手(イギリス) D6.2 E8.858 15.058
8位サミュエル・ミクラック選手(アメリカ) D6.6 E7.833 減点-0.1 14.333

優勝はマックス・ウィットロック選手(イギリス)、3番目で登場。
個人総合の銅メダリスト、切れのあるひねり技、独特の旋回がエレガンスでした。

2位ディエゴ・イポリト選手(ブラジル)、2番目で登場。
地元ブラジルの英雄。後ろとびひねり前方2回宙返り(D)~前方1回ひねり(C)、後ろとびひねり屈伸2回宙返りなど、独創的な構成で高さも素晴らしかった。
地元の大声援に後押しされての演技、見事に期待に応えてました。

3位アルトゥール・マリアノ選手(ブラジル)、5番目で登場。
地元ブラジルのマリアノ選手、丁寧な演技が光りました。
他選手の得点が出るまで、祈るようにして待っていたのが印象的でした。

4位白井健三選手(日本)、7番目で登場。
優勝候補筆頭の白井健三選手、後方3回半ひねり(E)~前方2回ひねり(D)、リ・ジョンソン(G)と決めます!
予選で減点された倒立もスムーズに上げ、これは行けるかなと思いましたが、大事に行き過ぎたのか、
前方1回半ひねり(C)~前方3回ひねり(F)の着地が低く体重が後ろにかかってしまい、大きく2歩動いてしまう。
続く後方2回半ひねり(D)~前方2回半ひねり(E)も低くなり、前に大きく2歩。
後方4回ひねり(F)の着地も僅かに動くなど、白井選手らしからぬミスを2つ出してしまいました。
Dスコアは圧倒的な7.6、超高難度盛りだくさんの構成なのですが、それを軽々こなしてた日本や世界選手権での演技を見ているだけに、信じられない結果でした。
それでも尻もちなど大過失を避けてるところ、さすがなのですが、これが大本命にのしかかるオリンピックの重圧なのか、ノーアップの決勝で調整しきれませんでした。

5位内村航平選手(日本)、1番目で登場。
最初の後方3回半ひねり(E)~前方1回半ひねり(C)で小さく2歩跳ねたのが両足ラインオーバーになってしまいました。
新月面の着地を決めるなど、後の演技はキレがあって、素晴らしかったです。ラインオーバーの減点0.3が無ければ銀メダルに届いただけに、惜しかったです。
個人総合決勝の最後の鉄棒で腰を痛めてしまった内村選手、それでもノーアップの種目別決勝でこれだけの演技をするところ、さすが体操の王者、内村航平選手です。

今回、先に演技した暫定2位のイポリト選手と暫定3位のマリアノ選手らブラジル勢2人のメダルがかかっていたためか、白井健三選手も含め後半の演技者にミスが出ると歓声を挙げるブラジルの観客がうるさかったです。
最終演技者のサミュエル・ミクラック選手(アメリカ)は、着地が動く度に大歓声を上げられ、かなりやりにくそうでした。

ここでBS1の放送は、錦織選手が出場するテニスに切り替わってしまったため、NHKのネットライブを観ることになりました。

種目別女子跳馬決勝
1位シモーネ・バイルズ選手(アメリカ) 15.966(1本目15.900、2本目16.033)
2位マリア・パセカ選手(ロシア) 15.253(1本目15.266、2本目15.241)
3位ジウリア・シュタイングルーバー選手(スイス) 15.216(1本目15.533、2本目14.900)
4位ディパ・カルマカール選手(インド) 15.066(1本目14.866、2本目15.266)
5位王妍選手(中国) 14.999(1本目14.866、2本目15.133)
6位ホン・ウンジョン選手(北朝鮮) 14.900(1本目15.400、2本目14.400)
7位オクサナ・チュソビチナ選手(ウズベキスタン) 14.833(1本目14.933、2本目14.733)
8位シャロンオルセン選手(カナダ) 14.816(1本目14.966、2本目14.666)

1位シモーネ・バイルズ選手(アメリカ)、最後に登場、
個人総合優勝のシモーネ・バイルズ選手、その得点源になった得意の跳馬、この種目別でも圧倒的でした。
最初にアマナールで15.900!、2本目はチェンフェイ16.033の超高得点でした。2本ともずば抜けた高さの跳躍、凄かった。

2位マリア・パセカ選手(ロシア)、7番目に登場。
ロシアの跳馬スペシャリスト、マリア・パセカ選手、チェンフェイとアマナール、高難度技を2本揃え、安定した実施でした。

3位ジウリア・シュタイングルーバー選手、5番目に登場。
チュソビチナとユルチェンコ2回ひねり、素晴らしい実施でした。

4位ディパ・カルマカール選手、6番目に登場。
1本目はツカハラ2回ひねり、しっかり決めました。
2本目は注目のプロドノワ、尻もちのような着地でしたが、うまく立ち上がり、15.266の高得点。

日本にお馴染みのレジェンド、オクサナ・チュソビチナ選手(ウズベキスタン)もプロドノワを実施。
勢い余って前転してしまいますが、大技に挑戦する姿勢が素晴らしいです。

メダル候補の一角だった北朝鮮のホン・ウンジョン選手は2本目にユルチェンコ3回ひねりに挑戦してきましたが、着地で後ろに跳んでしまい尻もち。
ひねり不足からかユルチェンコ2回半ひねりとして採点されてました。

種目別あん馬決勝
1位マックス・ウィットロック選手(イギリス) D7.2 E8.766 15.966
2位ルイス・スミス選手(イギリス) D6.9 E8.933 15.833
3位アレクサンダー・ナドゥール選手(アメリカ) D6.8 E8.9 15.700
4位シリル・トマソン選手(フランス) D6.9 E8.7 15.600
5位ダビド・ベルヤフスキー選手(ロシア) D6.6 E8.8 15.400
6位ニコライ・クキセンコフ選手(ロシア) D6.8 E8.433 15.233
7位ハルチュン・メルディニャン選手(アルメニア) D6.4 E8.533 14.933
8位オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ) D5.7 E6.7 12.400

1位マックス・ウィットロック選手(イギリス)、7番目に登場。
個人総合銅メダル、種目別ゆか金メダルと今大会絶好調のイギリスエース、マックス・ウィットロック選手、最も得意なあん馬でも見事な演技でした。
Gコンバインを抜いて、Dスコア7.2で確実に通してきました。それでも出場選手中、唯一の7点台のDスコア、強かったです。
床、あん馬と2冠達成!

2位ルイス・スミス選手(イギリス)、5番目に登場。
ロンドン五輪あん馬の金メダリスト、ルイス・スミス選手、今回はブスナリ(G)を抜いて、Dスコア6.9で確実にきました。長身を活かしたゆっくりとした旋回で次々技を行っていくスタイルはルイス・スミス選手らしさが出ていました。
イギリスのワンツーフィニッシュ、さすがあん馬の強いイギリス、力を見せました。

3位アレクサンダー・ナドゥール選手(アメリカ)、3番目に登場。
ここまでメダルなしのアメリカ、あん馬得意のナドゥール選手、意地を見せました。
スピード感のある演技で見事な銅メダル獲得!

4位シリル・トマソン選手(フランス)、1番手で登場。
シェアに下ろすブスナリ、交差倒立2つと美しい旋回が持ち味のトマソン選手も大技を入れてきました。
堂々とした演技はさすがフランスのベテランです。

5位にダビド・ベルヤフスキー選手、6位にニコライ・クキセンコフ選手のロシア勢、団体で銀メダル獲得の原動力の一つとなった得意のあん馬
強化をうかがわせる丁寧な実施でした。

オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)は8位。個人総合での内村航平選手との大激戦が凄かったベルニャエフ選手ですが、疲れがでたか、逆交差倒立で手を1歩ついてしまい落下。
降り技も上がらずに12.4と低い得点に終わりました。
個人総合のあん馬は素晴らしかっただけに残念。

種目別段違い平行棒決勝

1位アリヤ・ムスタフィナ選手(ロシア) D6.8 E9.1 15.900
2位マディソン・コーキャン選手(アメリカ) D6.7 E9.133 15.833
3位ソフィー・シェダー選手(ドイツ) D6.6 E8.966 15.566
4位エリザベス・サイツ選手(ドイツ) D6.6 E8.933 15.533
5位商春松選手(中国)D6.7 E8.733 15.433
6位ジェシカ・ロペス選手(ベネズエラ) D6.7 E8.633 15.333
7位ガブリエル・ダグラス選手(アメリカ)D6.5 E8.566 15.066
8位ダリア・スピリドノワ選手(ロシア) D6.1 E7.866 13.966

1位アリヤ・ムスタフィナ選手(ロシア)、3番目に登場。
ロシアのエースのムスタフィナ選手、伸びやかで流れるような美しい実施、Dスコアも6.8と最高で納得の優勝です。

2位マディソン・コーキャン選手(アメリカ)
躍動感としなやかな実施はさすが去年の世界選手権この種目の4人の金メダリストの1人でした。

3位ソフィー・シェダー選手(ドイツ)、4位エリザベス・サイツ選手(ドイツ)、ドイツ勢もこの段違い平行棒、ここまで強化しているとは驚きです。


種目別決勝が始まり、男子ゆかで優勝候補筆頭だった白井健三選手は着地のミスが響き4位でした。
予選の点の出かた、団体決勝から、かなり日にちが空いたこと、なかなか難しかったと思いますが、
団体決勝では高得点で日本の団体金メダルに大きく貢献してくれました。お疲れ様です。

今日の深夜に行われる種目別決勝2日目、男子跳馬決勝で、白井健三選手は新技のユルチェンコ3回半ひねりに挑戦するとのことなので思いきった演技で
最後頑張ってほしいです。

内村航平選手も今大会、この床が最後の演技となりました。
苦しい予選から悲願の金メダルを獲得した団体決勝、オリンピック史上まれに見る名勝負となった個人総合決勝でのオリンピック連覇と史上最高の体操選手、日本のエースとして、最高の活躍をしてくれたと思います。
この床でも腰を痛めている中、ラインオーバーありましたが、しっかりとした正確で美しい演技、さすがでした。
リオ五輪通して、素晴らしい活躍に拍手です(^o^)お疲れ様でした。

種目別決勝はまだ続きます。
頑張れニッポン\(^o^)/