今日は全日本体操種目別選手権決勝が行われ、四日市市総合体育館に観に行ってきました!
昨日の団体決勝もチームの誇りをかけた負けられない闘い凄かったですが、今日はスペシャリスト達の種目頂上決戦、熱い闘いとなりました。
男子ゆか決勝
優勝 鈴木一太選手(仙台大学) 14.8(D6.2 E8.600)
2位 橋本大輝選手(セントラルスポーツ) 14.700(D6.0 E8.700)
3位 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学) 14.4(D5.9 E8.500)
4位 平松航河選手(筑波大学) 14.233(D6.1 E8.133)
5位 木村翼選手(日本大学) 14.200(D5.8 E8.700 減点0.3)
仙台大学の鈴木一太選手が優勝!
1本目は大技リジョンソンを実施!
2本目に組み合わせでひねり技から前方2回宙返り1/2ひねりを決めました!
着地もよく止まっていて見事でした!
得点はハイスコアの14.800!Dスコアも6.2と高かったです。
昨日の団体では3位と躍進した仙台大学のゆかのスペシャリスト!勢いを感じますね。
2位にセントラルスポーツの橋本大輝選手。
リジョンソン、ルドルフと大技連発の演技構成!
最後の後方3回ひねり(D)の着地も決めてガッツポーズ!
得点は鈴木一太選手に0.1届かず14.700でしたが、雄大で素晴らしい演技でした。
3位に徳洲会体操クラブの岡慎之助選手。
パリ五輪でも着地の強さが光っていた岡慎之助選手。
今日も冒頭の伸身ムーンサルトなど、クオリティの高い実施で会場をわかしていました。演技から自信がみなぎっているのを感じますね。倒立の美しさも存分に魅せてくれました。
最後の後方2回半ひねり(D)の着地が少し動いてしまったのが惜しかったです。
得点14.400。
あん馬決勝
優勝 谷川翔選手(セントラルスポーツ) 15.233(D6.7 E8.533)
2位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ) 15.200(D6.9 E8.3)
3位 津村涼太選手(鹿屋体育大学) 15.000(D6.5 E8.5)
4位 長﨑柊人選手(ジュンスポーツ北海道) 14.700(D6.6 E8.1)
5位 澤本隆平選手(仙台大学) 14.633(D5.8 E8.833)
大技ブスナリ(F)を決め、谷川翔選手ならではのゆったりとしたなめらかな開脚旋回で存分に魅せながら高難度の技を次々と行い通し切り強かった!
得点は15.233と高得点出ました!Dスコアは6.7!
2位に徳洲会体操クラブの杉野正尭選手。
Hコンバイン決めてきました!
ショーン、モギルニーと高難度技盛りだくさんのフル構成!見事に通し切りました!素晴らしい!
得点は15.000!Dスコアは6.9!
3位に鹿屋体育大学の津村涼太選手。
ブスナリ(F)、高難度の開脚旋回のひねり技を凄いスピードで行い!あっという間にフィニッシュまで持っていきました!さすがあん馬のスペシャリスト!
強かったです。
得点は15.000!Dスコアは6.5!
つり輪決勝
優勝 髙橋一矢選手(徳洲会体操クラブ) 14.7(D6.2 E8.5)
2位 金田希一選手(相好体操クラブ/三重県スポーツ協会) 14.6(D6.2 E8.4)
3位 田村優選手(早稲田大学) 14.3(D5.9 E8.4)
4位 上田悠太選手(筑波大学) 14.2(D6.3 E7.9)
5位 上山廉太郎選手(徳洲会体操クラブ) 14.166(D5.9 E8.266)
優勝は徳洲会体操クラブの高橋一矢選手。
着地こそ動きましたが、静止技の力強さはさすがでした!
得点14.700!Dスコアは6.2!
2位は相好体操クラブの金田希一選手。
冒頭にヤンミンヨンを実施!
着地が少し動いたのが惜しかったですが、力強い演技でした。
得点14.600! Dスコアは6.2!
男子跳馬決勝
1位 藤井涼平選手(宮崎ひなたGYM) 14.533
1本目14.866(D5.6 E9.266) 2本目14.200(D5.2 E9.000)
2位 髙久保光貴選手(日本大学)14.516
1本目14.9(D5.6 E9.300) 2本目14.133(D5.2 E8.933)
3位 小森敬介選手(相好体操クラブ)14.499
1本目14.633(D5.2 E9.433) 2本目14.366(D5.2 E9.166)
4位 小野凉城選手(仙台大学)14.483
1本目14.500(D5.6 E9.000 減点0.1) 2本目14.466(D5.2 E9.266)
5位 岡部蓮選手(仙台大学) 14.383
1本目14.633(D5.6 E9.033) 2本目14.133(D4.8 E9.333)
優勝は宮崎ひなたGYMの藤井涼平選手。
違う系統の跳躍を2本揃えるのは難しいですが、2本とも着地の安定感が凄かったです。
1本目14.866、2本目14.200で平均14.533!
平行棒決勝
優勝 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学) 15.400(D6.5 E8.900)
2位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学) 15.000(D6.4 E8.600)
3位 杉本海誉斗選手(相好体操クラブ/日体クラブ) 14.966(D6.3 E8.666)
4位 谷川航選手(セントラルスポーツ) 14.933(D6.3 E8.633)
5位 長谷川毅選手(徳洲会体操クラブ) 14.866(D6.3 E8.566)
優勝は徳洲会体操クラブの川上翔平選手。
昨日の団体で失敗のあった車輪マクーツ(F)を今日は落ち着いて実施、きれいに決めてきました!
着地もピタリ!素晴らしい!
得点は15.400と高得点出ました!Dスコア6.5!
2位に徳洲会体操クラブの北園丈琉選手。
マクーツ(E)、雄大なササキ決めてきました!
最後の前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(E)も見事に決めました!
得点15.000!Dスコア6.4!
鉄棒決勝
鉄棒は日本が強い種目で毎年ハイレベルで白熱して名勝負となるのですが、今年は特に熱い闘いが繰り広げられました!
2人目に登場のスーパー高校生の角皆友晴選手。
アドラー1/2ひねり〜コールマンを決め、カッシーナ成功、なんと演技中盤でリューキンを実施して成功!伸身新月面宙返り降りの着地までピタリと決め、いきなり14.866のハイスコアを出しました!
Dスコアは橋本大輝選手のフル構成6.7を超える世界最高の6.8で実施。
3人目にレジェンド田中佑典選手が登場。
カッシーナはやや近かったですが落ち着いて車輪につなげました。アドラー1/2ひねり~コールマンは完璧!ひねり技やエンドーも美しい!着地はわずかに片足を引きました。
得点は14.500。Dスコアは6.4と攻めてきましたね。
そして去年の全日本種目別鉄棒王者の川上翔平選手が4人目に登場。
アドラー1/2ひねり〜コールマン成功!カッシーナ成功!得意のひねり技も倒立で決め、ヴィンクラーも成功!伸身新月面宙返り降りの着地もピタリと決めました!得点は15.233!優勝を決めるようなハイスコアがはやくも出ました!Dスコアも6.6まで上げて攻めてきました。
そして5人目に東京五輪鉄棒王者にして世界の鉄棒第一人者の橋本大輝選手が登場!パリ五輪の予選鉄棒の着地で失敗して以来、フル構成は回避してきましたが、この種目別決勝では魅せてくれました。アドラー1/2ひねり〜リューキン成功!そしてカッシーナ〜コールマンをなんと連続で実施!そして成功!場内どよめき!
伸身トカチェフ(D)〜トカチェフ連続!
アドラー1回ひねりも倒立に近い良い実施!そして伸身新月面宙返りの着地はズドン!と微動だにしない完璧な着地に場内大歓声!
得点は異次元の15.466!Dスコアも今まで見たことのない6.9!
まるで内村航平選手を彷彿とさせるような凄さがありました!
あまりの凄さに震えましたね。
大きなガッツポーズから場内を煽ったあとに、パリ五輪でも話題になった次の選手のためにシーッと静かにしようと促すポーズ!を披露。
そして鉄棒のスペシャリスト前田楓丞選手が6人目に登場。
カッシーナ〜コールマン連続で会場をわかすと大きなコバチ、そしてアドラー1回ひねり〜デフ成功!ちょっと遠くてギリギリのキャッチにとなりの観客が思わず身をよじってリアクションしてました。
伸身ムーンサルトの着地は僅かに動くも場内大歓声!
ここまで凄い演技が続くと会場のボルテージも上がりますね!
得点は14.833。会場からは審判低すぎるの声も。Dスコア6.5と高いものがありますが、既にオリンピックの種目別を超えるハイレベルな闘いになっているため、着地の僅かな一歩もあり、スペシャリストの前田楓丞選手と言えどメダルラインに届かず。
そしてパリ五輪団体金メダルメンバーの杉野正尭選手が7人目に登場。
杉野正尭選手もパリオリンピック以降の全日本シニアや昨日の全日本団体ではフル構成を回避していますが、ここはハイレベルな種目別決勝、勝負に出てきました。
冒頭になんとペガンを屈身で行うG難度のマラスを実施!初めて試合で使うとは思えない高い完成度で成功!場内どよめき!カッシーナ成功!コバチ〜コールマン連続成功!アドラー1回ひねりは会場中が戻らないでくれと願ったことでしょう、いい位置にはまり成功。
そして伸身新月面宙返りの着地は僅かに一歩。
それでも世界で現在誰もやっていない大技を決めたとてつもない演技に場内大歓声!
得点は15.133!Dスコアは6.7!
15点超えが3人というとんでもないハイレベルな決勝。
そして最終演技者はパリ五輪の鉄棒金メダリスト岡慎之助選手!
パリ五輪では行わなかったカッシーナを成功!攻めてきました。コールマン成功、伸身トカチェフ成功、そしてトカチェフは近づいてしまい危ないキャッチに、思わずバランスを崩しますが、落下せずに続行、チェコ式車輪、降りの伸身新月面宙返りは大きく動くも最後までやりきりました。
フィニッシュポーズを取ったあと岡慎之助選手が思わず鼻を押さえます。トカチェフのキャッチが近かった時に鼻をバーにぶつけていたようで鼻血が出てました。徳洲会体操クラブのコーチ陣が駆け寄ってティッシュで押さえてました。幸い大きな怪我ではないようでホッとしました。
得点は13.300。Dスコアは6.2とパリ五輪の5.9から上げてきました。
場内解説の水鳥さんは普段行わないカッシーナを入れたことによって負荷が増してリズムが狂っていったのではないかと分析していました。
全日本シニアの時に入れたリューキンや今回のカッシーナが演技に入って安定してくるとさらに世界で連覇が狙える演技になるとも言ってました。
パリ五輪鉄棒王者の挑戦に拍手ですね。
鉄棒決勝結果
優勝 橋本大輝選手(セントラルスポーツ) 15.466(D6.9 E8.566)
2位 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学) 15.233(D6.6 E8.633)
3位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ) 15.133(D6.7 E8.433)
4位 角皆友晴選手(船橋市立船橋高等学校) 14.866(D6.8 E8.066)
5位 前田楓丞選手(ナカノ体操クラブ) 14.833(D6.5 E8.333)
ハイレベル過ぎる鉄棒決勝!
完全にオリンピックや世界選手権の種目別鉄棒決勝を超えてますね。日本の鉄棒凄すぎます!
各選手が全力の演技の応酬で作り出す緊張感。それによる痺れるような熱い試合展開。その中でも特別感のある凄い演技を目の当たりにした時の感動を会場の人達と共有出来るのも体操観戦の醍醐味ですね。
今回の全日本体操種目別選手権、選手たちの最高峰の演技に積み重ねてきた日頃の練習を感じ、感動します!
ロス五輪に向けても体操ニッポンますます強くなっていくなと勢いを感じました。
がんばれニッポン\(^o^)/