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杉原愛子選手が女子ゆかで金メダル!世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会種目別決勝後半

世界体操選手権インドネシア・ジャカルタ大会も最終日をむかえ、スペシャリストが凌ぎを削る種目別決勝後半の種目が行われました。

日本からは、男子跳馬に南一輝選手、平均台に杉原愛子選手、平行棒に岡慎之助選手、角皆友晴選手、女子ゆかに杉原愛子選手、岸里奈選手、鉄棒に橋本大輝選手、角皆友晴選手が出場!各種目の頂上決戦に日本勢が躍動しました!

解説は、男子が米田功さん、女子が寺本明日香さん、最終種目の鉄棒からは内村航平さんも加わり、最終日の放送を盛り上げました。

 

男子跳馬

優勝 カルロス・ユーロ選手(フィリピン)14.866

1本目 15.200(D5.6 E9.500 着地加点0.1)、2本目14.533(D5.2 E9.333)

2位 アルトゥール・ダフチャン選手(アルメニア)14.833

1本目 14.800(D5.2 E9.500 着地加点0.1)、2本目 14.866(D5.2 E9.566 着地加点0.1)

3位 ナザール・チェプルニー選手(ウクライナ) 14.483

1本目 14.483(D5.2 E9.266)、2本目 14.500(D5.2 E9.300)

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8位 南一輝選手(日本)13.749

1本目 13.133(D5.2 E7.933)、2本目 14.366(D4.8 E9.466 着地加点0.1)

 

優勝はフィリピンのカルロス・ユーロ選手

1本目にリセグァン2を実施!正確な屈伸姿勢での鋭い回転から、なんと着地をビタ止め!この実施には場内どよめき!

得点は15.200!最高難度を明確な屈伸姿勢で行い、かつ着地を止めてスティックボーナス0.1までついたことにより、新ルールになって以降の跳馬では見たことない超高得点が出ました。

2本目はヨー2を実施、少し弾む程度で決めました。

14.533!

2本の平均が14.833という非常に高い決定点となりました!

日本の釘宮宗大コーチとジュニアの頃から二人三脚で日本を拠点に練習してきて、朝日生命、その後徳洲会体操クラブに所属、全日本選手権にも出場していたカルロス・ユーロ選手。現在はフィリピンに拠点を移していますが、体操ニッポンが育てた日本の体操ファンにとってもお馴染みの選手ですね。

パリ五輪の種目別ゆかと跳馬2冠が記憶に新しいですが、さらに技の精度があがってますね。見事な跳馬金メダルとなりました。

 

2位にアルメニアのアルトゥール・ダフチャン選手

1本目ドラグレスクで着地ピタリ!14.800!、2本目はヨー2で着地ピタリ!14.866!

D5.2の高難度の大技を2本とも、当たり前のように着地決めてきました。

ワールドカップでも着地のビタ止めを連発している選手だけに、スペシャリストの意地を見ましたね!

2本の平均14.833!カルロス・ユーロ選手に僅差まで迫りました。

ハイレベルな戦いになってますね。

 

日本の南一輝選手は8位。

1本目にロペス(D5.2)を実施、着地が乱れ13.133

2本目はシューフェルトで着地ピタリ!14.366!

2本の平均13.749で8位となりましたが、予選より難度を上げる攻めの姿勢は良かったです。

 

平均台

優勝 張清穎選手(中国)15.166(D6.9 E8.266)

2位 ケイリア・ネムール選手(アルジェリア) 14.300(D6.2 E8.100)

3位 杉原愛子選手(日本)14.166(D6.0 E8.166)

 

優勝は中国の張清穎選手。

高難度の構成を少しのふらつきも見せないで実施、動きが正確でキレがある演技さすがでした!得点は15.166(D6.9 E8.266)!

 

3位は日本の杉原愛子選手

技を次々と決め、ふらつきが少なく演技を通し切りました。

ラストは後方屈伸2回宙返りの着地をピタリと決めました!

得点は14.166(D6.0 E8.166)!

演技後の笑顔が素敵ですね。見事な銅メダルとなりました。

おめでとうございます!

 

平行棒

優勝 鄒敬園選手(中国)15.300(D6.0 E9.300)

2位 角皆友晴選手(日本)14.500(D5.8 E8.700)

3位 ダニエル・マリノフ選手(AIN)14.466(D5.9 E8.566)

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7位 岡慎之助選手(日本)13.300(D5.3 E8.000)

 

優勝は中国の鄒敬園選手。

平行棒のスペシャリスト鄒敬園選手、新ルールでもその圧倒的強さは健在!

G難度のツォラキディスを軽々と決め、ササキ、バブサーは他の選手と一線を画す表現をしてきます。着地はスティックボーナスこそ付かなかったものの、ほぼ決めてきました。得点は15.300!2位の角皆友晴選手に0.8もの大差をつけるビッグスコアを出してきました。

 

2位に日本の角皆友晴選手。

日本の若手のホープ、初の世界体操選手権の大舞台でも、怯まず堂々とした演技を見せました。

棒下宙返りを棒下宙返り1/2ひねりに変えて難度を上げて攻めてきました。雄大なササキ、バブサー、キャッチ時に腰の位置の高い独特の捌きのティッペルトを決めました!降り技も前方かかえこみ2回宙返り半ひねりに変えて、僅かに動きましたが、ハイクオリティな演技を決めました!

初出場の種目別で銀メダル!おめでとうございます!

 

日本の岡慎之助選手は7位。

冒頭の入り技のホンマで肘が曲がるミスがありました。その後はミスを引きずらずにマクーツ、棒下宙返り1/2ひねり、バブサー、ティッペルトを正確な捌きで決めていきます。

降りの前方かかえこみ2回宙返り半ひねり降りは僅かに1歩跳ねました。

得点は13.300(D5.3 E8.000)。

今大会、現地入りしてから体調を崩し、鉄棒の練習中に腰を痛めたとのことで、予選、個人総合決勝と苦しい戦いとなっている岡慎之助選手、この平行棒決勝も入りでのミスが惜しかったですが、立て直して、最後まで気合の入った演技見せてれました。

 

女子ゆか

優勝 杉原愛子選手(日本)13.833(D5.8 E8.033)

2位 ルビー・エヴァンズ選手(イギリス)13.666(D5.9 D7.766)

3位 アビゲイル・マーチン選手(イギリス)13.466(D5.8 E7.666)

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5位 岸里奈選手(日本) 13.033(D5.8 E7.233)

 

優勝は日本の杉原愛子選手。

冒頭の大技、伸身ダブルをピタリと決めました!

他の選手より、表情が豊かで表現力の高さが素晴らしかったです。

ラストの後方屈伸2回宙返りも決めて、最後は頭に手を王冠の形にのせる王冠ポーズで笑顔のフィニッシュ!

素晴らしい演技に観客が引き込まれてましたね。

得点は13.833(D5.8 E8.033)!ただ1人Eスコアを8点台にのせました!

世界選手権種目別女子ゆかの金メダルは2017年モントリオール大会、2021年北九州大会の村上茉愛さん以来、4年ぶり日本史上2人目の快挙となりました。

おめでとうございます!

 

日本の岸里奈選手は5位。

H難度の大技シリバス決めてきました。

最後の着地は弾かれましたが、しっかりとフィニッシュ!

得点は13.033(D5.8 E7.233)!

やりにくいタイシャン製のゆかで合わせるのが大変な中で、世界選手権の種目別床で堂々の5位。

去年のパリ五輪では種目別ゆか7位だったので、2年連続で世界の大舞台の種目別ゆかで入賞はさすがです。

 

鉄棒

優勝 ブロディ・マローン選手(アメリカ) 14.933(D6.4 E8.533)

2位 橋本大輝選手(日本) 14.733(D6.2 E8.533)

3位 ジョー・フレイサー選手(イギリス) 14.700(D6.3 E8.400)

4位 角皆友晴選手(日本) 14.600(D6.1 E8.500)

 

優勝はアメリカのブロディ・マローン選手。

ウィンクラー、リューキン、カッシーナ、コールマンと多彩な手放し技を見せて伸身新月面の着地は一歩で決めました。

予選で腰曲がりから伸身と認定されなかったウィンクラーはこの決勝では認められたようで6.4と高いDスコアをマークしました。車輪を一周も回さずに前振り上がりの返しから行うあっさりとした実施で雄大さが感じられず、これでG難度が取れるのは気になりました。

あとのカッシーナ、コールマン、リューキンの実施は良かったです。

伸身新月面宙返り降りの着地は僅かに一歩。

得点は14.933(D6.4 E8.533)と高得点がでました。

 

2位は橋本大輝選手(日本)

アドラー1回ひねり大逆手(E)、アドラー1/2ひねり(D)~コールマン(E)、カッシーナ(G)、リューキン(G)、伸身トカチェフ(D)成功!ホップターン、伸身新月面宙返り降りの着地は止まったかと思ったら、体重が後ろにかかっていたのか、1歩片足を引きました。

得点は14.733(D6.2 E8.533)!1位に及ばず、この瞬間天を見上げて悔しい表情を見せた橋本大輝選手。得意な鉄棒にプライドを持っているのを感じますね。

雄大な手放し技と伸びやかな実施は橋本大輝選手ならではの良さがありますね。着地が惜しかったですが、大会も最終日で疲労がある中でフル構成の演技を見事に通しきってくれました!

銀メダルおめでとうございます!

 

3位にイギリスのジョー・フレイサー選手。

なんと言っても降り技でG難度のファルダン(後方屈伸3回宙返り)を着地一歩で決めてきました。得点は14.700(D6.3 E8.400)。

2015年に横浜で行われた国際ジュニアにも出場した選手ですね。その時は16歳でした。

2019年の世界選手権では平行棒で金メダルを取っています。

今大会、鉄棒でも大技を決めての銅メダルとなりました。

 

4位は日本の角皆友晴選手。

アドラー1回ひねり大逆手(E)、アドラー1/2ひねり(D)~コールマン(E)、カッシーナ(G)、リューキン(G)、伸身トカチェフ(D)、ホップターン、伸身新月面宙返り降りの着地は僅かに一歩片足前へ出しました。

橋本大輝選手がこの大会から演技構成を入れ替えたので、奇しくも橋本大輝選手と角皆友晴選手、まったく同じ演技構成となりました。

得点は14.600(D6.1 E8.500)。

本来のDスコアは6.2なので、解説の米田さんが考えられるとすれば、伸身トカチェフが屈身でとられたのかもしれないと言っていました。

まだ19歳、初出場の世界選手権で平行棒で銀メダル、この鉄棒でも堂々とした演技で4位。これからが楽しみな選手ですね。

 

1位のブロディ・マローン選手14.933と2位橋本大輝選手14.733の差が0.2ということで、そのままDスコア0.2の差なので、難度を上げることが金メダルを取るには必要だと実況アナウンサーが内村航平さんに意見を求めたところ、解説の内村航平さんは着地を止めていれば、0.3くらいは点数が上がってくる。演技全体の印象もよくなるし、審判が採点しやすくなる。着地を止めることが大事だと着地の重要性を説明してくれました。

さすが内村航平さん、現役時代に空間自体を止めるかのような強烈な着地で何度も会場の観客を大熱狂させてくれました。

その内村航平さんが言うから着地の大事さ説得力がありますね。

 

世界体操選手権種目別決勝後半、全ての競技が終わり、平均台で杉原愛子選手が銅メダル、平行棒で角皆友晴選手が銀メダル、女子ゆかで杉原愛子選手が金メダル、鉄棒で橋本大輝選手が銀メダルとメダルラッシュになりました。

今日はなんといっても杉原愛子選手が一番輝いてましたね。

2016年リオ五輪、世界選手権は2017年、2018年、2019年、2021年東京五輪と日本代表、2022年に一度引退して、2023年に競技復帰して、2025年に26歳にして日本代表に返り咲いてこの世界体操選手権で平均台で銅メダル、女子ゆかで金メダルの快挙は素晴らしいです!

杉原愛子選手の並々ならぬ努力を感じますね。

ロス五輪に向けて日本女子チームを引っ張ってほしいと思います。

 

新ルールになってから初めて行われた世界体操選手権、世界の強化の方向性、点数の出方、今大会が基準になってきますね。

世界の超人たちの演技も凄かったです。ハイレベルなスペシャリストの演技が多く見られるのは団体がなくてスペシャリストが出場しやすい五輪翌年の世界選手権ならではですね。

その中で日本選手の活躍も凄かった。橋本大輝選手の個人総合3連覇達成、若手の角皆友晴選手の躍進と収穫も多い世界体操選手権となりました。

ロス五輪に向けて、橋本大輝選手と岡慎之助選手、角皆友晴選手、今回出場していない選手の中にも頭角を表した川上翔平選手や三輪哲平選手、土井陵輔選手、北園丈琉選手、谷川航選手、谷川翔選手、萱和磨選手と上げればきりがない程、有力なオールラウンダーがひしめいているハイレベルな体操ニッポンなので、国内での戦いが熾烈になり切磋琢磨してますますパワーアップしてくれますね。

来月には全日本団体種目別選手権もあります。楽しみです。

がんばれニッポン\(^o^)/