akiraの体操観戦記

体操競技を応援するブログです!

岡慎之助選手が優勝!最強の日本代表決まる!2024体操NHK杯2日目

体操NHK杯、今日は2日目が行われました!

パリ五輪の日本代表が決まる大一番!

その瞬間を一目見ようと高崎アリーナには満席の観客が集まりました。

オリンピック代表選考大詰めの独特の緊張感と熱気に溢れてました。

ポディウムは組まれませんでしたが、クレーンカメラがスパイダーカメラに変更されて見やすくなってました。

選手紹介は大型スクリーンに選手がポーズを決める映像が流れる中、登場し、エスコートキッズとハイタッチして入場するなど世界選手権のような演出で工夫が凝らされていました。

試合の進行も例年と違っていて、NHK杯1日目の結果から上位18名までがこの2日目に進出、そこに貢献度上位の3名を加えて、7人ずつ3班に分かれて行われました。

より少数精鋭にして、選考会を見やすくしていましたね。

個人的にはたくさんの演技を見たいので、NHK杯1日目の進行の方が好きです。

運営の方々がいろいろ試行錯誤してくれているのは感じますね。

 

NHK杯結果

優勝 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学) 342.727

          (NHK杯2日目 84.531、持ち点258.196)

2位 萱和磨選手(セントラルスポーツ) 341.426

          (NHK杯2日目 84.931、持ち点256.495)

3位 土井陵輔選手(セントラルスポーツ) 340.66

          (NHK杯2日目 86.431、持ち点254.229)

4位 田中佑典選手(田中体操クラブ) 340.392

          (NHK杯2日目 85.264、持ち点255.128)

5位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ) 339.861

          (NHK杯2日目 85.498、持ち点254.363)

6位 三輪哲平選手(セントラルスポーツ) 339.758

          (NHK杯2日目 85.165、持ち点254.593)

7位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ) 339.46

          (NHK杯2日目 85.131、持ち点254.329)

8位 長谷川毅選手(徳洲会体操クラブ) 338.627

          (NHK杯2日目 84.932、持ち点253.695)

9位 角皆友晴選手(船橋市立船橋高等学校) 337.726

          (NHK杯2日目 84.732、持ち点252.994)

10位 谷田雅治選手(順天堂大学) 336.891

          (NHK杯2日目 83.899、持ち点252.992)

11位 藤巻竣平選手(徳洲会体操クラブ) 335.726

          (NHK杯2日目 84.298、持ち点251.428)

12位 谷川航選手(セントラルスポーツ) 335.592

          (NHK杯2日目 84.797、持ち点250.795)

13位 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学) 335.393

          (NHK杯2日目 84.265、持ち点251.128)

14位 橘汐芽選手(茗溪クラブ) 333.227

          (NHK杯2日目 83.332、持ち点249.895)

15位 上山廉太郎選手(徳洲会体操クラブ) 333.224

          (NHK杯2日目 84.097、持ち点249.127)

16位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ/星槎大学) 332.994

          (NHK杯2日目 84.432、持ち点248.562)

17位 柚木健大朗選手(日体クラブ) 332.86

          (NHK杯2日目 83.832、持ち点249.028)

18位 加藤裕斗選手(コナミスポーツ) 332.06

          (NHK杯2日目 82.165、持ち点249.895)

 

岡慎之助選手が優勝!

1位で向かえたこの2日目、プレッシャーがかかりますが、落ち着いた演技が光ってました。
あん馬、最初の倒立で危なかったですが足を広げて力を使って耐えました。1日目に落下のあったブスナリを旋回ではなく交差にして処理。1つ難度下がりますが引き出しの多さを見せます。しかし、降りで倒立まで上がりきらず、横に降りるミス。一回はフィニッシュポーズを取りますが、コーチ陣が降りをやり直した方がいいと指示。
やり直してE難度の降りで降りました。
結果12.466と大きく得点を落とします。

続くつり輪は伸身新月面の着地まで決め14.366の高得点。あん馬失敗の動揺を見せません。ガッツポーズ。全体4位の14.366!

最終種目の鉄棒は、コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)、トカチェフをダイナミックに実施!クオリティの高さを見せます。
伸身新月面の着地ピタリ!
14.600の高得点!
最終演技者の見事な演技にボルテージMAXだった観客席が大きく沸きました!
緊張感の高い中、あん馬での大過失がありながら、ミスを引きずらずに立て直して演技をやり切る強さありました。

見事なNHK杯初優勝!おめでとうございます!

 

萱和磨選手が2位。

ゆかで両足ラインオーバーあり13.466のスタートでしたが、続くあん馬では見事な演技で全体3位の14.600で大きなガッツポーズと雄叫び!

跳馬ロペス(D5.6)で横に一歩出してラインオーバー14.200。

平行棒14.466、鉄棒14.066とそれ以上のミスは出さずにやりきりました!

失敗しない男とまで言われた萱和磨選手、代表選考4日間通して、さすがの安定感、強かったです。

 

3位に土井陵輔選手。

ゆかでリジョンソンを決め全体1位の14.666!D6.4。

あん馬でもショーンを決め14.400!D6.1。

跳馬ではシライキムヒフンを決め全体5位の14.733!D5.6。

平行棒全体7位の14.500!D5.9。

鉄棒では着地までピタリと決め、全体1位の15.066!D6.4。

今日だけの得点では1位の86.431をマークしました。

昨日の7位から3位まで順位を上げ、オリンピック代表圏内の2位まであと0.766と迫りました。

 

4位に田中佑典選手。

最後までノーミスの演技を続けて、最終順位は4位。
今日も平行棒全体2位の14.900、鉄棒全体3位の14.833と得意種目で高得点を上げ会場を沸かせました!今日だけの個人総合得点85.264は本日3位の得点でした。
パリ五輪代表までは総合得点で2位の萱和磨選手に1.034差、貢献点もかなり高かったので、本当にあと一歩のところでした。
でも34歳でここまで個人総合で上位にこれるんだという体操界の常識を変えるような大健闘でした。人間の限界を超えるような研ぎ澄まされた演技にみんなが勇気をもらいました。拍手を贈りたいです。
4日間のEスコア最上位に送られるセイコーエクセレント賞も田中佑典選手でした。
試合後の晴れやかな表情が印象的でしたね。

 

5位に杉野正尭選手。

あん馬でHコンバインを決めました!

最後危なかったですが、Dスコア6.9の高難度の演技構成を最後まで通しきり全体2位の15.000!大きなガッツポーズでした!

鉄棒ではペガン、カッシーナ、コバチ~コールマン連続を決め、場内を沸かせました!

全体2位の14.866!

この2種目が抜群に凄いのですが、今日はゆかでも全体2位の14.400、跳馬で全体3位の14.833と総合力の高さも見せました。今日だけの個人総合得点85.498は本日2位の得点。総合力も高いものありますね。

 

6位に三輪哲平選手。

ゆか全体4位の14.266。跳馬全体2位の15.166。平行棒全体2位の14.900。鉄棒全体9位の14.200。

今日だけの個人総合得点85.165は本日4位の得点ですね。

高い実力を見せました。

 

試合終了後、得点が集計され、場内にパリ五輪の日本代表選手の発表がありました!

既に代表が内定していた橋本大輝選手に加えて、
NHK杯優勝の岡慎之助選手!
NHK杯2位の萱和磨選手!
そして貢献度枠で代表に選ばれたのが、杉野正尭選手!
そして谷川航選手!

おめでとうございます!

 

杉野正尭選手はNHK杯順位5位であん馬と鉄棒で高得点!
鉄棒のペガン、カッシーナ、コバチ〜コールマン連続の成功は特別感と迫力があって場内が沸きます!全日本からの代表選考4日間で存在感抜群だったので、選出は納得です!

谷川航選手はNHK杯12位ながら、なんといっても今日の跳馬リセグァン2を着地ピタリ!
去年のアジア大会で種目別優勝した時の魔法の着地をこの大1番で再現してみせました!15.433!
谷川航選手はこの跳馬が勝負どころだとわかっていたとのことで、着地が決まった瞬間、両手でガッツポーズして涙を拭う仕草もありました。

まだ終わってないぞと自分に言い聞かせて、後半の演技に臨んだとのことです。

つり輪でも14.566を出して、貢献点をのばしました。

3月の国際大会現地練習での怪我も影響して、全日本は振るわず、苦しい戦いだったので代表選出は、意外なところもありましたが、日本チームの弱い種目に、ピタッと得意種目がフィットして、ここぞというところで会心の跳躍を見せた勝負強さを持つ谷川航選手、やはり日本代表に必要な選手です。

 

全日本個人総合選手権で88点台の圧倒的な強さを見せた世界王者、橋本大輝選手。
大怪我から復活した日本体操会の宝、岡慎之助選手。
失敗しない男とまで言われる安定感を持つ萱和磨選手。
毎年あと一歩のところで涙を飲んできた不屈の男ついに世界へ、杉野正尭選手。
魔法の着地を操る着地王子、谷川航選手。
これは考えうる最強の日本代表メンバーが選ばれました!

パリ五輪の団体金メダル!いけますね!期待大です!

 

4月の全日本個人総合2日間、そしてNHK杯の2日間、日本トップ選手による素晴らしい体操が見れて至福の時間でした。

選手の日頃の並外れた練習の積み重ねを、研ぎ澄まされた演技から感じます。

体操ニッポン最高です!

これからも全力応援します!頑張れニッポン\(^o^)/